登録日:2025/03/20 (木曜日) 22:01:00
更新日:2025/03/27 Thu 22:21:21
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ロバート・"ボブ"・ナイチンゲールは、レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される世界観「RCU(レメディー・コネクテッド・ユニバース)」の登場キャラクター。
- 演者
- ティモシー・マクラッケン(Alan Wake)
- ダグ・コックル(Alan Wake Ⅱ)
- 日本語吹き替え
- 登場作品
概要
茶色の瞳と茶色がかった灰色の髪の白人男性。1966年生まれ。享年56。
元FBI(連邦捜査局)の捜査官。
元々は正義感の強い真面目な人物だったが、相棒のフィンをとある任務中に亡くし、その事件を調査する内に
アラン・ウェイクにより執筆された「書かれたことが現実になる原稿」を大量に発見し、狂気に飲まれて行った。
酒に溺れ、妄想症を患い、FBIをクビになり
無職となった。
アランに対して偏執的な恨みを抱き、
ベン・モットと並ぶ
『Alan Wake』前半~中盤にかけての主要な敵対者となる。
2010年にワシントン州ブライトフォールズで起きた
変貌世界事象に巻き込まれた。
来歴
本編以前
1966年に誕生し、後にFBI捜査官となった。
同僚のフィンと親交を深めたが、とある事件で彼を亡くした。
フィンの不可解な死を調べる内にアラン・ウェイクが執筆した書かれたことが現実になる原稿を大量に発見し、彼に恨みを抱くようになった。
また、酒に溺れ、妄想症に苦しむようになったためFBIをクビになった。
Alan Wake
2010年9月10日、何らかの手段でアランがブライトフォールズにいることを突き止め、自らもブライトフォールズへ行きマジェスティックモーテル2号室を借り、そこを拠点として独自調査を開始する。
2010年9月11日、保安官事務所に行き、FBI捜査官と名乗り身分詐称しつつ、正式な連邦捜査と偽ってアラン・ウェイクの捜査を開始する。
住人達に聞き取り調査しつつ情報を集め、やがてトレーラーパークの管理人ポール・ランドルフの「
アラン・ウェイクと彼の仲間がローズ・マリーゴールドのトレーラーハウスに入ったまま何時間も出てこない」という通報を受け、
保安官代理達を動員して現場に駆けつけた。
その後、姿を現したアランに対し、近くに通報者のポールがいるにもかかわらずに発砲しで銃弾を浴びせ、逃げるアランに保安官代理達をけしかける。
その結果、同じくアランを追っていた
闇の存在の化身
バーバラ・ジャガーにより保安官代理達は瞬く間に殲滅され、
大量の殉職者(しかも無駄死に)を出した。
その後、地元ラジオ局(KBF-FM)を訪れたアランを再び襲撃し、
DJのパット・メインが近くにいるにもかかわらず発砲し、保安官
サラ・ブレーカーに叱責される。
9月13日、アランがクリニック「コールドロンレイク・ロッジ」にいることを突き止めるが、インターホン越しに院長
エミル・ハートマンに門前払いされた。
9月14日、
アンダーソン兄弟の家でコールドロンレイクの
濾過されていない水で作られた密造酒を飲み昏睡していたアランと彼の著作権代理人
バリー・ウィーラーを拘束し、アランが所持していた原稿から
アランが全ての黒幕だと確信した。ある意味正解
その後、保安官事務所の留置所で目覚めたアランを尋問しようとしたところでサラが彼を庇ったことに激昂し、アランをその場で射殺しようとする。
しかしこの場面が原稿に書かれていたことを思い出し、次の瞬間、全ての運命がアランに操られているという恐怖に怯えながら闇の存在に連れ去られた。
9月15日、地元の祭り「ディアフェスト」で住民達が湧く中、暗闇で佇む姿が確認された。
アラン ウェイク ファイル
ナイチンゲールの手記と、彼の聞き取り調査のボイスログ(書き起こし)が収録されている。
2010年9月10日~14日までの出来事がナイチンゲールの視点から描かれる。
手記では飲んだくれな言動とは裏腹に揺るぎない決意と正義感、そして大勢の命が自分の行動にかかっているという重圧、フィンを守れなかった罪悪感など様々なものを抱えながら運命に抗う様子が記録されていた。
聞き取り調査ではモット、ポール、ローズ、バリー、メイン、ハートマンに対するインタビュー記録の書き起こしが収録され、殆どの人物から敵意を抱かれていた。
This House of Dreams
2012年3月14日、メイン州オーディナリーの住人サマンサ・"サム"・ウェルズの夢の中に現れた。
顔がインクのように黒い煙で隠れたナイチンゲール(らしき人物)は、夢の中でサムの家のドアベルを鳴らし、「連邦捜査官」を名乗ったが、彼の胸には「AWE」というバッジが付いていたという。
サムはその事を自身のブログに載せた。
Alan Wake Ⅱ
リターン(サーガ編)
2023年9月13日、余剰次元「闇の世界」で
闇に支配された者と成り果て、
ミスター・スクラッチにより
現実をアートで書きかえるパワーオブジェクト「クリッカー」を手に入れるための工作員として「闇の世界」のスレッショルドであるコールドロンレイクを越えて地上に進出する。
しかしスレッショルドを越えた影響で闇の力が弱まり、暫くは自分を人間だと思い込んだまま森を徘徊し、やがて地元の自警団「樹木の教団」に発見され、拘束されて胸を切り開かれて心臓をえぐり出され、クリッカーの力で浄化されそうになるが寸前で目撃者の邪魔が入り、その場に放置された。
しばらくは死体に擬態していたが、9月14日に保安官事務所の検死室で
覚醒。
その場にいた保安官代理達を一瞬の内に殲滅し、更に検死を担当していたFBI捜査官の
サーガ・アンダーソンに重症を与え、彼女の同僚
アレックス・ケイシーを昏倒させた。
クリッカーを探して保安官事務所の地下階層を徘徊していると
光の存在の力で傷を癒したサーガが銃を手に対峙したため襲いかかるが反撃され、コールドロンレイク近くの森へ瞬間移動で退散した。
コールドロンレイクには「魔女に心臓を抜かれた保安官」の伝説があり、死因(心臓を抜かれた)が似ていたナイチンゲールは闇の世界のスレッショルドが持つ「創作を現実にする力」の影響を受け、特別に強力な「支配された者」となっていた。
魔女の伝説が実在する並行世界に潜伏していたが、儀式でスレッショルドを開き侵入してきたサーガの前に立ち塞がるが返り討ちにされ倒された。
イニシエーション(アラン編)
アランの小説『イニシエーション』が反映された闇の世界のニューヨークに、並行世界のナイチンゲールが登場する。
作中作『殺人事件ケイシー』の中で「FBI捜査官」として登場し、
グランドマスター率いる
「言葉の教団」により生贄に捧げられ死亡した。
闇に支配されたナイチンゲール
全裸もしくはパンツ一丁で、胸に穴が空いている。
肌は青白く、目は白濁している。
胸部には弱点の闇の流出点があるが、物理的ダメージを遮断する闇のシールドで守っている。
武器は引き抜いた樹木。
動きは緩慢だが前方に短距離の超高速移動(ショートワープ)が可能で、一気に距離を詰められる。
また、攻撃力も高い。
竜巻に姿を変える能力や瞬間移動能力も持っている。
闇に支配されたナイチンゲールとのボス戦
一戦目
保安官事務所地下での戦い。
まだ力を取り戻していないためナイチンゲールは丸腰で闇のシールドも纏っていない。
はじめサーガは瀕死で丸腰なため、光に満たされた「安全地帯」に入ってダメージを回復する必要がある。
「支配された者」は安全地帯にいる相手を見つけられないため、ナイチンゲールが遠ざかった隙に廊下に出て地下の出口を目指す。
出口の扉付近で拳銃を入手でき、襲いかかってくるナイチンゲールを数発撃つと撃退できる。
二戦目
「魔女の伝説が現実な世界」での戦い。
ナイチンゲールは引き抜いた枯れ木を手に襲いかかってくる。
闇のシールドを焼き払うと弱点の「闇の流出点」が露出し、破壊すると大ダメージを与えられる。
一定のダメージを与えると竜巻になって襲いかかってくるため、一旦逃げなければならない。
その後、一定のダメージを与える度に姿を消し、しばらくすると現れるのを繰り返し、体力が尽きると倒れてクリアとなる。
FBI捜査官
別バージョンのナイチンゲール。
『殺人事件ケイシー』の登場人物である「FBI捜査官」。
カルデラストリート駅で「言葉の教団」を捜査していたが教団に捕まり、儀式殺人の犠牲となり心臓を抜き取られた。
彼の「殺害現場」のセットは
トーマス・ゼインにより製作され、現実に起きた
ナイチンゲールの惨殺事件とリンクしたことでスレッショルドが開通した。
余談
- 『Alan Wake』開発段階で、ナイチンゲールは操作キャラの一人だった。
- 『Alan Wake』開発段階で、ナイチンゲールは製材所にてボスとして立ち塞がる予定であった。
- 『Alan Wake』製品版ではナイチンゲールのボス戦は削除され、製材所はDLC『シグナル』でテレビとのボス戦エリアに流用された。
- ナイチンゲールとのボス戦は『Alan Wake Ⅱ』で13年越しにようやく実現した。
- アランが闇の世界に囚われたのは2010年9月なのでフィンの死因に関与しているのは矛盾しているように思えるが、闇の世界は過去、現在、未来が同時に存在する次元であり、更に脱出を目指すアラン、絶望から諦めたアラン、闇堕ちしたアラン、悟りを開いたアランと異なる時系列の同一人物が同じ空間に存在する混沌の世界であるため、実は矛盾していない。
追記、修正はフィンの仇を討ってからお願いします。
最終更新:2025年03月27日 22:21