コラショ

登録日:2024/05/26 Sun 21:52:00
更新日:2024/07/27 Sat 23:12:53
所要時間:約 11 分で読めます





\ポポポポ ポポポポ/

\おはよう!朝だよ!起きて!起きて!/



コラショとは、ベネッセコーポレーションが展開する通信教育「進研ゼミ小学講座」(チャレンジ1ねんせい・2年生・3年生)に登場するキャラクターである。






【概要ってなに?それって食べられるの?】

小学校への入学を控えた少年・井上きずなに、おじいちゃんが入学祝いに贈ってくれた赤いランドセル。それは、不思議な力を持ったランドセルの妖精・コラショだった―――。


進研ゼミ小学講座では、1997年度まで「カニまる」「ポコ」などのキャラクターを起用していたが、1996年に彼らに取って代わる新キャラクターの企画が編集室で開始された。
そして「小学生に寄り添うキャラクター」というコンセプトを基に誕生したのが、ランドセルをモチーフにしたこのコラショである。
1998年にデビュー。以降現在まで、進研ゼミで勉学に励む全国の子供たちに元気とエールを送り続けている。


【特徴はこれだけ覚えておけばだいじょうぶ!】

名前は小1の子供が初めてランドセルを背負う時の「よっこらしょ(・・・・)」から来ている。
誕生日は1月1日。ただしこれはランドセルとしての製造日などではなく、キッズの下へやって来た日である。

長い耳からウサギに見えるが、彼はランドセルの妖精。耳は肩ベルトに相当する他、背中にはランドセルの「かぶせ」が元と思われるポケットが付いている。

好き嫌いのない食いしん坊で、特にシュークリームが大好物。
常に元気で明るい性格。「だいじょうぶ、だいじょうぶ」が口癖の超ポジティブ思考だが、おっちょこちょいが玉に瑕。
特に劇場版では、どんな絶望的な状況に立たされようと自信を失いかけたキッズたちをひたすら鼓舞し続ける熱血な部分が強調される。

ラッキーの家に住むうさぎのめめに片想いしているが、ドジでうっかり屋なせいで彼女の機嫌を損ねてしまうことも多々ある*1

◆コラショパワー

コラショが持っている魔法のような特殊能力。生物や無機物に人格や会話能力を与えることができる。

いけのカンがえるやうさぎのめめはこの力によって誕生した他、作中に登場する「喋る生物・無機物キャラ」ほぼ全般もこの力による産物である。

このコラショパワーは、初めての学校や授業に不安を抱く子供に「身の回りの勉強道具はキミを助けてくれる『味方』であり、今から冒険する世界はキミのことが大好きであることをわかってほしい」というベネッセの理念を形にしたものであるとの事。
事実、コラショパワーを与えられた「モノ」達はとても親切で、キッズ達の力になってくれる頼もしい存在として描かれている。

(カンがえる、めめがメインキャラであることから)効果は半永久的という非常に強力な効果をもたらすが、それだけに相当なパワーを消費するらしく、一度使うとお腹が減ってしまうため頻繁に使うことはできない。


【コラショの仲間たち】

●キッズ(井上 きずな)
声 - 岡村明美
おじいちゃんからランドセル(コラショ)をもらった小学生の男の子。
コラショの事はただの生きたランドセルとしてではなく親友として接しており、まるで兄弟のように仲睦まじい様子を見せている。

得意科目は算数、体育、図工。苦手科目は音楽。サッカーが得意なスポーツ少年だが性格は控えめでお人好しな方。部屋の片付けが苦手。
幼馴染みで同級生のラッキーと比べるとやや劣等生に描かれがち。

実家はケーキ店「トルテ」を経営しており、たまに両親の仕事を手伝うこともある。
誕生日は7月10日。髪型は常に寝癖が付いている。

●ラッキー(村木 こすも)
声 - 遠藤勝代→森谷里美
キッズの幼なじみである隣近所の女の子。お団子ヘア。
はるか(あだ名はハッピー)という4歳上の姉がいる。実家は「ラッキー24」というコンビニを営業中。
キッズよりも優等生に描かれることが多い。
誕生日は2月14日。
2001年度までは1年生の教材にだけ登場していなかった。

●いけのカンがえる
声 - 大川透、浜田賢二(一部作品)
キッズの部屋のベランダに住み着いているカエル。コラショパワーを受け人格を得た。かつて冬眠に使っていた空き缶をいつも頭に乗っけており、物事を考えている時はフタが閉じ、何かひらめくと開く仕組みになっている。実はカエルのくせに泳げない。*2
大の読書家で頭が良く、登場人物の中でも常識人ポジションに位置する。
誕生日は6月6日。

●うさぎのめめ
声 - 増田ゆき
ラッキーの部屋に住み着いているウサギ。通称「めめちゃん」。
元はラッキーが誕生日プレゼントにもらったただのぬいぐるみだったのだが、彼女もまたコラショパワーの影響で人格を得てしまう。
とても泣き虫で一度号泣するとなかなか泣き止まない。普段はおっとりしているが怒りっぽいところも見られる。コラショに一目惚れされているが未だ彼女の答えは出ていない(もっとも友達としての関係はきちんと築けているが)。

●ブン兄ちゃん(中村 文一)
声 - 古川登志夫
「チャレンジ3年生」から登場する、進研ゼミの編集部員。
爽やかな23歳でキッズたちに勉強を教えている。
特技は腕を一分間に100回回すこと。腕をブンブン回すから「ブン兄ちゃん」である。
誕生日は5月23日。

●くりけいかん
声 - 一龍斎貞友
「チャレンジ3年生」から登場する、顔が栗で警官の格好をしたキャラ。
元はブン兄ちゃんの家で採れた栗で作った焼き栗だったが、3年生の皆が計算と漢字の勉強を頑張れる方法に悩んでいたブン兄ちゃんの手助けをしようと、コラショがコラショパワーで生命を吹き込んだ。
「『くり』かえし『けい』さんと『かん』じを頑張る手助けをする」から「くりけいかん」である。


【関連作品】

コラショと仲間たちは、しまじろうと同様「教材」という枠組みを超えてOVA、アニメ映画などあらゆる媒体でも活躍している。

2019年2月1日には、コラショの誕生20周年を記念した『映画 コラショの海底わくわく大冒険!』が公開された。
コラショやキッズたちが有人潜水調査船「しんかい6500」に乗り込み海底への冒険に繰り出すというストーリー。
先述したキッズとコラショの出会いが改めて描かれている他、原作が小学生向け教材ということで生物学や地学、環境問題など理科や社会科に関する教育的要素が多く見られる。


【めざましコラショ】

「コラショ」と聞いて当時のチャレンジ受講者の多くがまず思い起こすワードは「目覚まし時計」ではないだろうか?

「チャレンジ1ねんせい」4月号では、毎年小学校へ入学した受講者へ付録としてコラショを模した「めざましコラショ」が届くのが恒例となっている。市販のキャラクター型目覚まし時計のように、セットした時間になると声付きで起こしてくれるというもの。小学生デビューにあたって早起きの習慣を身に着けてもらうことを目的に毎年配布されている。
時計自体はコラショが登場する前から行われており、前任マスコットのポコやコラショ登場後も数年はオリジナルキャラの「ネムロー」を模した目覚ましが送られていた。

しかもこのめざましコラショ、毎年デザイン・仕様やボイスの内容が変わるという力の入れ様に定評がある。特に近年のバージョンでは、自分の名前を呼んでくれたり英語で起こしてくれる機能、起床時刻だけでなく就寝時間を知らせる設定もできるなど機能面でもかなりの進化を遂げている。
非売品かつ時計としてのクオリティの高さもあって、歴代のめざましコラショを収集しているコレクターもいるとか。


【その他】

  • 「こどもちゃれんじ」を受講している園児たちが小学校入学後も引き続き「チャレンジ」を受講してくれるよう、幼稚園・保育園の卒園が近付くとこどもちゃれんじの冊子や付録にて「チャレンジ1ねんせい」の勧誘案内にやって来る。また、こどもちゃれんじのキャラクター・しまじろうとも共演しており、ベネッセが誇る二大看板マスコットが顔を合わせる光景はなかなか壮観である*3

  • シュークリームが好きな理由について詳細な設定は不明だが、コラショが誕生して間もない1990年代末期~2000年初頭の進研ゼミには「シュークリームが大好物」というコラショを彷彿とさせるキャラを前面に押し出した編集部員が在籍していたことがある。時期的に見るともしかしたらこの人が元ネタになっているのかも…?

◆コラショが消えた?

コラショや仲間たちは「チャレンジ3年生」までの登場で、
「チャレンジ4年生」以降はチャレンジ編集部員を中心とした実在人物がモデルのキャラたちにバトンタッチされるため登場しなくなる。

これは、単に受講者の年齢に合わせているだけとも言えるが、
そもそも「チャレンジ」におけるコラショが「初めて勉強に取り組む小学生に自主学習の習慣とそのための基礎を作ってあげること」をコンセプトに制定されたキャラクターであり、小3の修了をもってコラショの役目も終えたとする見方が適している。

とはいえ、年度によっては最後の出番となる「3年生」3月号でも別れの挨拶などがない場合もあり、進級するやいなや突然キャラが一新してしまい*4ちょっぴり寂しさを感じる受講生も少なくないだろう。
中には「(自分が4年生になった年度から)コラショがベネッセから消えた」と勘違いしていた元受講者も数知れず。

コラショは今でもチャレンジ1~3年生で活躍中であり、4~6年生にいた時期は一度もないので誤解なきよう。



追記・修正よろしくお願いします。

クッキーシュー1000個くれるって!?

コラショったら聞き間違い過ぎ…。





まった見ってね~!

\ハウッ!!/


進研ゼミ  
━━━━
小学講座





いたたたた…



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最終更新:2024年07月27日 23:12

*1 「好きな食べ物」を聞かれ「めめちゃん」と答えてしまい怒らせたことがある。

*2 一度雌のカエルに恋をするも、これが原因でフラれてしまった…と言うエピソードがある。

*3 当然だが「チャレンジ1ねんせい」以降の教材にしまじろうが客演することはない。

*4 一応3月号の読み物では「チャレンジ4年生」の予告編が掲載されるため、きちんと読んでいれば事前に知ることは可能である。