ブリッツブロッツ

登録日:2024/08/20 Tue 08:42:48
更新日:2025/05/24 Sat 22:02:25
所要時間:約 5 分で読めます




ここを狙ってきたのか…!


破滅魔人ブリッツブロッツとは、『ウルトラマンガイア』45話「命すむ星」に登場する怪獣。


データ

身長:60m
体重:6万6千t
出身地:ワームホール

概要

根源的破滅招来体の刺客にして、劇中で2体登場した破滅魔人の1体*1
黒と白を基調としたボディと烏天狗を思わせるフォルムが特徴であり、その両目は赤色の模様ではなく、頭部の黒いラインに存在している。

存在そのものが地球に棲む怪獣からは明確に敵視されており、破滅招来体が地球にとって相入れない敵として明確に位置付けられたきっかけとも言える怪獣である。


能力

単に暴れ回るのではなくG.U.A.R.D.の主要施設を破壊するという明確な目的を持っての行動に加え、
  • 空中をマッハ9で飛び回るほどのスピード
  • 両手から放つ光弾
  • XIGファイターに迫るほどのジャンプ力
  • 敵の弱点を正確に狙い撃つ知能の高さ
  • ウルトラマンのライフゲージを抉り取ってエネルギーを強奪することで一撃で戦闘不能に陥れる爪
  • チームハーキュリーズがGBTスティンガーのミサイル弾を手刀で綺麗に叩き落とし、ガイアと互角以上に殴り合える体術
など、これまでの破滅招来体の刺客とは一線を画す多彩な手数と戦闘力を持ち、千葉参謀からも「情報と高い知性を併せ持つ」と評されていた。

そして胸部の装甲を展開してからコアで敵の光線技を吸収した上で跳ね返す能力も備えており、劇中ではアグルのフォトンクラッシャーやガイアのフォトンエッジを吸収して跳ね返し、大ダメージを与えている。

その強さはウルトラマン単体で争った場合は完全にブリッツブロッツの優勢。
ウルトラマンガイア、ティグリスⅡ、G.U.A.R.D.、チームハーキュリーズの総攻撃で漸く倒すことに成功した難敵と呼んで差し支えない強豪であった。

とはいえ、コアは非常に強力ながら弱点でもあり、吸収も放出もコアを介する必要があるため撃ち続けられると放出ができない上、
吸収できる量には限界があり、攻撃を受け続けるとオーバーフローを起こして行動不能に近い状態へと陥ってしまう。
更にコアは実弾攻撃を吸収できないどころか殆ど耐えられないため、もし展開した状態で攻撃を浴び続けると大ダメージとなってしまう。


劇中での活躍

G.U.A.R.D.の国際フォーラムを破壊するべく、ワームホールから突如出現し、チームライトニングが出動。
ほぼ同じタイミングでアグルも登場し、ファイター3機を瞬く間に追い抜いていち早く交戦を開始。空中戦を繰り広げてお互いに光線を放ち合う中で地上戦に移行。
アグルはフォトンクラッシャーを放つも、展開された胸部のコアに吸収された上で跳ね返されて大ダメージを喰らう。
ライフゲージが点滅を始め、戦況は一気にブリッツブロッツに傾き、アグルはライフゲージから光を奪われて敗退し、G.U.A.R.D.の国際フォーラムは破壊されてしまう。


次は分解中の高エネルギー弾頭があると言うジオ・サテライトNo.3を狙って出現し、これを受けてチームライトニングとチームハーキュリーズが迎え撃つ。
初手こそチームライトニングのXIGファイター3機の連携に翻弄されるが梶尾リーダーのファイターに縋り付くほどのジャンプ力を披露してチョップで撃墜し、北田と大河原のファイターも手から放つ光弾で撃墜させてしまう*2
またG.U.A.R.D.環太平洋部隊柊准将が藤宮をアグルの正体と知った上で保護しており、藤宮と手を組んでブリッツブロッツを倒そうと考えていたが、初戦の消耗が激しく変身に必要なエネルギーが足りず失敗に終わっている。
残ったチームハーキュリーズがGBTスティンガーで必死の攻撃を仕掛けると、今度はスティンガーも狙い撃ちされて機能が停止してしまう。
万事休すかと思われたそのとき、地中から38話に登場したティグリスの別個体・ティグリスIIが救援と言わんばかりに姿を現す。
ティグリスIIはブリッツブロッツに戦いを挑み、右の角を折られてしまうものの、それでも勇敢に立ち向かう。

守りたいものがあるんだ…あいつにも…

そして駆けつけた我夢はガイアに変身、ブリッツブロッツに向かっていく。
互角の戦いを繰り広げる中でフォトンエッジを放つが、アグルの時と同様に跳ね返されてしまう。
咄嗟に貼ったウルトラバリヤーでダメージこそ軽減出来たものの、ライフゲージが点滅を開始する。
そのときティグリスIIが割って入り、ガイアは難を逃れられたがティグリスIIが喉元を手刀で切られて致命傷を負ってしまう。
ガイアも劣勢は変わらないながらもティグリスIIの自己犠牲を無駄にするわけにはいかないと奮起し、ハーキュリーズも柊准将がMALSバイソンで加勢に現れた隙にスティンガーを再起動して再び戦闘可能な状態を整える。
立ち上がったガイアは咄嗟にクァンタムストリーム*3を放つ。
ブリッツブロッツは即座に吸収しに来たが、ガイアは敢えて延々と光線を打ち続けたため、ブリッツブロッツはオーバーフローを起こしてしまう。
吸収の限界を超えたことで殆ど動けなくなり、どうにかこうにか光弾で反撃してクァンタムストリームを止めるのが精一杯で、胸部のコアを仕舞うことも攻撃を自由に撃つこともできなくなってしまう。
これをチャンスと見た柊准将はハーキュリーズと共に敵の胸部めがけて一斉射撃を行いコアを破壊し、オーバーフローしたエネルギーの放出を完全に塞ぐことに成功する。
この隙にガイアはスプリーム・ヴァージョンへとヴァージョンアップし、フォトンストリームで強敵を打ち破った。
致命傷を負いながら戦いの行方を見守っていたティグリスIIはガイアの勝利を見届けると静かに目を閉じて永遠の眠りにつくのであった。

勇敢なる戦友に、敬礼!

戦いの後、その場に居合わせた藤宮を除いた我夢、柊、チームハーキュリーズは自身の命を捨ててまで共に戦ったティグリスIIに敬礼をしていた。


『ウルトラヒーローズEXPO 2021 サマーフェスティバル』での活躍


STAGE1「今を生きる君たちへ 超古代の伝説」に登場。

アブソリュートタルタロスの手でイーヴィルティガ、ヘルベロス、テレスドン、グリージョダークネスと共に出現してウルトラ戦士たちを襲い、自身は因縁のガイア・アグルと交戦。
その後、アグルと一騎討ちを繰り広げ、苦戦を強いらせるが、我夢がエスプレンダーから光を託す。

光を掴め、藤宮!

アグル…俺はまだ、戦いたい!

光を受け取ったアグルは23年越しの新形態、スプリーム・ヴァージョンへとヴァージョンアップ*4
形勢はアグルに傾き、フォトンストリームを放って撃破し、アグルは見事リベンジを果たした。

ウルトラ怪獣擬人化計画

所謂「電撃版」に登場。デザイナーは「ハル犬」。

ギャラクシー☆デイズ

第26話に登場。モブキャラ
ゴモラ達のクラスメイトらしい。

小説版『怪獣娘

第3話「Flying Higher!」に登場。

本名は「國枝 アサミ」

余談

  • 普段は善戦も多いXIGだが、終盤戦ということもありブリッツブロッツ戦は苦戦する様子が非常に目立っている。
    • チームライトニングの北田と大河原は過去にも何度か奮戦の末に撃墜されたことはあったが、今回は序盤戦と同じくらいあっさりと撃墜されている。
    • アルゴナにうっかり捕まったのを除けば一度も撃墜されなかった梶尾リーダーも、このブリッツブロッツ戦で初めて撃墜されている。
    • 最後はガイアのアシストを決めて大活躍したチームハーキュリーズのGBTスティンガーだったが、今回は被弾した際に機関が一時停止して窮地に陥っており、バイソンやティグリスがいなければ立て直す前に撃破されかねない状況だった。これをしっかりと立て直せたのはスティンガーが頑丈だったことに加え、ハーキュリーズが日頃からタフかつ冷静で仕事が丁寧だったからだろう。

  • ソフビ展開は今ひとつ恵まれておらず、DXウルトラ対決セットでガイア(V2)と共に収録されたぐらい。

  • 『大怪獣バトル ウルトラモンスターズ』では「エネルギー転換」という効果で技カードが収録され、肝心の効果は「ずっと、あいてのひっさつわざをうけるたびに、スピードが200あがる。」というもの。必殺技を受ける前提であるため使い辛いか?


勇敢なるWiki籠りに、敬礼!


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最終更新:2025年05月24日 22:02

*1 種別が同じゼブブ/死神との関連は不明。

*2 北田機と大河原機は不時着に成功した一方で梶尾機はオペレーションクルーが不時着を確認できず一時は安否が心配された。その後傷を負いながらもなんとか無事な姿を見せている。

*3 普段の構えと異なり、ワイドショットやメタリウム光線のようにL字の構えで放った。

*4 同時に後期ED「Beat on Dream on」も流れ出す。