バトルドーム

登録日:2024/08/26 Mon 23:10:00
更新日:2025/02/24 Mon 23:06:14
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バトルドーム・・・
それは休む間もなく
一瞬たりとも気の抜けない
過酷な競技である


バトルドーム(Battle Dome)とは、アメリカの会社Anjarの開発した3Dアクションボードゲームである。(つまり本当に“アメリカ”生まれの玩具なのだ)
Anjar社からライセンス供与を受けた他社が、「Marble Dome」「Flipper Fun」「Quattro-Flipper」という別の名義で販売していた事もある。

日本ではルービックキューブで知られるツクダオリジナルが1994年10月から販売していたことで有名。


ゲームポケットモンスター』シリーズに登場する同名の施設についてはこちらを参照。



概要

小売価格は3980円で対象年5歳以上。*1
流石にそのまま取り出してすぐ遊べるわけではなく、組み立てが必要。

見た目は四隅に操作する場所の付いた洒落たドーム。ドローンではない
内部は中央が盛り上がっており、ベルやS字の回転するスピナーなどが障害物として配置されている。
ドームを覆うネットも付いており、飛ばしたボールは顔面に飛んでこないようになっている。
要は昔ながらのピンボールを対戦ゲーム化したものだが、後述する通り操作がシンプルかつルールも単純明快なので、パーティゲームとしては誰でも楽しめる内容である。

なお動力源はゼンマイのみなので、電源も電池もいらない。お財布にも環境にも優しいドームである。
実際、電力資源の限られる災害の被災地でも心のケアとしてバトルドームが遊ばれていたことがニュースで発覚したほど。



遊び方

バトルドームは最大4人で遊ぶことができる。

①まず人を4人集める。1人では遊べないからなぁ……
 一応ドーム内にフェンスを置けば2~3人でも遊べる。

②ドーム上部に玉を入れる。

③ゼンマイを作動させてゲームスタート。上部からボールが落ちてくる。

④手元にあるフリッパーを操作してボールを自分のゴールに入れないように弾く。

⑤ボールが盤面から全て無くなったらゲーム終了。点数計算に入る。

⑥黄色のボールは1点、他色のボールは5点。点数が最も少なかった人が勝利となる。


さあ、みんなも友達と遊んでみよう!そしてバトルドームチャンピオンを目指せ!



追記・修正お願いします。































……もう、いいよね?









バトルドォォーーーーーーーム!!!


ボールを、相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!


超、エキサイティン!!!




超!エキサイティン!!なタグ一覧
1990年代 1990年代生まれホイホイ 1994年 1994年生まれ 2024年 3Dアクションゲーム 4人用 90年代 MAD素材 あたか誠 えなりかずき←の空似 アナログゲーム アメトイ アメリカンバトルドーム ゲーム スーパーファミコン スーパーファミコン版も好評発売中! ツクダオリジナル ドラえもん ドラえもん、バトルドームも出ぇたぁ~~!! ドラえもんバトルドーム ドラバト ニコニコ全盛期 ニコニコ動画 バトルドーム パルボックス ボードゲーム ボール ボールを、相手のゴールにシュゥゥゥーッ!! メガハウス 何故かなかなか立たなかった項目 平成 復活 蓬莱 超、エキサイティン!!! 超エキサイティンな項目 電池要らず 麻婆丼




バトルドーム、ニコニコ動画から。

ここから本編。
このバトルドーム、日本で売り出すために作成されたCMがとにかくインパクト抜群。
特にアニメの「ドラえもん」などの90年代以降の子供向け番組のCM枠で頻繁に放送されていたため、記憶に残っている人も多いだろう。
内容自体は室内で4人の子供がバトルドームで遊ぶというものなのだが、

  • あたか誠によるハイテンションなナレーション
  • 子役の一人(緑と白の服の子)がえなりかずきに酷似 更にシンメトリー化される
  • テンションがあまりに上がり身を乗り出す少女と仰け反る少年
  • 海外版のCMにも空耳が充実している麻婆丼」「is クレイジー!」「蓬莱!」

などといった要素が非常にウケたのか、ニコニコ動画にて大量にMADが作成された。
というか素材として起用された2008年9月から僅か3ヶ月の間だけで100以上のMADが作られている。
またMADがやたらと曲被りしていたことでも有名。凄いときはたった3日間だけで同じテーマのMADが10個以上作られたとか。
再現動画を出す人も現れ、サムネがとある人に似ていたことからこれも素材行きとなった。
遂には非公式で擬人化まで……

彼(?)もまた、ニコニコ動画の一時代を担った重要なメンバーなのである。

だが当のツクダオリジナルは2003年に経営不振で倒産。バンダイの子会社パルボックスとなり、営業をメガハウスに譲渡していた。
それすらもネタにされているが



シュゥゥゥーッ!!類(一部抜粋)


アメリカンバトルドーム

伝説の始まり。
1994年に発売された初代モデル。
黒いボディと黄緑色のスピナーなどのイカした配色が、いかにも90年代のアメリカ生まれの玩具らしさを感じさせる一品。
CMに出ているのはこれ……なのだが、約4年後に出た下記のNEWタイプのほうが有名になってしまった。
もちろん、約4年間のみである事と歴代最古のバトルドームの機種のため、ややレア度は高い。

アーケード版バトルドーム

かつてゲーセンにあったとされるバトルドーム。ジャンケンマン(メダルゲーム)の開発元であるサンワイズが開発。1995年11月に128万円で発売され各地のゲームセンターに置かれたようだ。
こちらは電気で動く「エレメカ」ゲームなので本家より機能が充実している。
現存するかは不明のため、恐らく最もレアかつ、高価なバトルドームの機種である。
何か詳細を知っている方がいたら是非追記お願イティン!!

スーパーファミコン版バトルドーム

1995年12月8日からスーパーファミコン版も好評発売中!のバトルドーム。お値段9800円(本家バトルドームの倍以上)。
まあ、スーファミのカセットの値段は概ねこんなもんである。
よく分からんキャラクター:フリップ君付き。ストーリーモードもあるようだ。一人でも遊べるのでぼっちでも安心。
NO EXITING!とネタにされるTAS動画がニコ動にある。

NEW!アメリカンバトルドーム

超・伝説の始まり。
1998年7月25日に発売された後期の仕様で、本体色は青、ボールの色は黄と青。スピナーの色は黄。シールデザインが初代アメリカンバトルドームから変更された。
その後事業を受け継いだパルボックスとメガハウスでも引き続きこの仕様のものが販売されており、約4年間しか販売されなかった初代アメリカンバトルドームよりも流通しているため、中古市場でも見かけやすい機種だろう。
またバージョン違いとして本体色が初代と同じ黒色(スピナー部分などは通常のNEWと同様)の「ブラックバージョン」や、2006年にトイザらス限定で販売されたボールが蓄光式のものも存在している。
主にこの機体を中心にMADは作られている。
斜め見下ろしの静止画が定番。

スーパーアメリカンバトルドーム

1996年10月15日に発売。
本体色は黒、ボールの色は黄と黒。スピナーの色はピンク。また細部の彩色も初代バトルドームと異なり、フリッパー部分などが赤色になっているのが特徴のモデル。
アメリカンバトルドームが電力を犠牲に進化して高速稼働フリッパーを手に入れた。
ただし両方同時に押すと電圧が落ちて遅くなる難点がある……。
本家バトルドームの手動フリッパーと交換することも可能であり、手動と電動を混在させる事も可能のためプレイヤーの使い勝手の好みに合わせられる。

ドラえもん

ドラえもんとのコラボ作品。おそらくはバトルドーム初のコラボ商品にして日本謹製のオリジナル商品であり、タイトルに「アメリカン」も付かない。
これも電動式。ボール(流星)は5色に増えた。
頭部のドラえもんを押し込んでスタートする。
S字のやつはタケコプターに置き換わり、ベルの代わりにドラえもん以外の4人が飛び出て、ボールを顔面で受ける。
ドーム内は宇宙空間……らしい。
ただ構造的に従来のバトルドームとは違うものとなっており、造形そのものも大きく違うため、バトルドームの名を借りた別ゲーとも言える。

元々はCMの最後に付け足されていたちょっとした宣伝(CV:お菊大山のぶ代)でしかなかったが、2010年からは新たなる素材として独立。
そのたった一言(4秒)から広がる無限のMADに視聴者の腹筋は超エキサイティン!!



で?



アメリカンバトルドームJr.(ジュニア)

ツクダオリジナルから2002年に発売された、サイズをコンパクト化したもの。こちらも本家のバトルドームとは少々形状が異なる。

アクションバトルドーム

2010年7月29日に発売されたメガハウス発売で、本体色が赤色、ボールの色は黄と赤、スピナーの色は水色のバトルドーム。
復刻版として売り出されているが、こちらも「アメリカン」の名前を冠していない。
電池どころがゼンマイすらなく、フリッパーの振動でボールが落ちてくる仕様になっている。
ただの劣化版?気のせいだ。
歴代のバトルドームの中では最も後期に販売されていたため、こちらもNEWと同様比較的探しやすい機種だろう。


●三 ●三 ●三      ●三 ●三 ●三       ●三                   ●三 ●三 ●三   


その後のバトルドォォーーーーーーーム!!!

日本では平成初期の1994年に発売されたバトルドーム。
折しも1994年はプレステセガサターンなどが新発売され、様々なテレビゲーム機が乱立していた時代でもあり、ホビー界でも特に90年代頃は様々なヒット商品が生まれていた時代でもあった。
そんな中でも野球盤などと同じく電気を使わないアナログゲームとして登場したバトルドームは奮闘。
世間的な大ヒットの売り上げまでとはいかないものの、その「超!エキサイティン」さと印象に残るインパクトの強いCMで子供達のハートを掴んでおり、MAD動画も制作される程ネットでも人気を得る事が出来た甲斐もあってか、ツクダオリジナル倒産後に事業を継いだメガハウスになっても生産・販売が続けられた。

だが2010年にアクションバトルドームを発売して以降、新作がでることなく2016年に生産終了。
初代の発売から22年という歴史に幕を閉じ、大量の在庫だけがネット上に残された。

それでもバトルドームMADの流行は衰えず、定期的に名作がシュゥゥゥーッ!!されていた。
CMで放たれた名言達も後世代に受け継がれており、間違いなくバトルドームは激動の平成の時代の中を駆け抜けた、“平成”を代表する玩具の一つとなったのだ。



しかし所詮は過去の産物。時代は令和へと移り変わり、次第に人々から忘れ去られていってしまう運命にあった……










アメリカンバトルドーム(復刻版)


バトルドーーム!!!


ボールを、相手のゴールにシュゥーーーッ!


超、エキサイティン!!!



………と思われていたが、令和6年の2024年8月26日になんとアメリカンバトルドームの復刻が発表された!

日本でのアメリカンドーム発売30周年を記念しての復刻で、仕様は1994年発売の初代版を再現。奇しくも同時期にはファービー人形ハイパーヨーヨーといったバトルドームと同じ90年代に生まれた玩具が次々とリバイバルされており、この流れにも乗っかった事にもなった。

しかも新たなるCMを引っ提げてきた。「バトルドーム!メガハウスから。」
遊んでいるのは大人たち。きっと当時バトルドームで遊んでいたかつての子供たちだろう……。
流石に本家よりキレはないが、ニコ民の期待に答えてか構図は完全に再現されている。まさに公式の本気。
あとパッケージの方も1994年にツクダオリジナルで発売された時のものをオマージュした懐かしいデザインとなっているが、EXITINGの誤字が残っている模様だったり、遊んでいる子供の絵が30年経って大人になった姿となっていたりと小ネタも散りばめられている。

2024年冬に発売予定で、現在プレミアムバンダイにて受注販売の予約を受付中。
30年経った今でも、動力不要。
ちなみに価格は7,920円で対象年齢は15歳以上と昔より上がっている。
これも時代の流れ……とはいえ、「超!エキサイティン!」さは当時と変わらずなので、かつて遊んだ事がある人も、そうでない人もぜひ予約してみてはいかがだろうか。



バトルドーム、ツクダオリジナルから。

























ドラえもん、も出ぇたぁ~~!!






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最終更新:2025年02月24日 23:06

*1 パッケージの原文ママ。年令という書き方自体は手書きだとよくあるが、こういった商品パッケージでこちらが採用されるのは稀。