タケコプター

登録日:2010/12/02 Thu 00:08:14
更新日:2021/01/22 Fri 18:26:22
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ドラえもん」に登場するひみつ道具の一つ。
高さ10cm×直径10cmほどの竹とんぼのような形をしている。
根本は吸盤のようなドーム状になっており、これを頭に装着する*1

原作第一話から登場する最古参のひみつ道具で、
四次元ポケットを除けば使用頻度が最も高いひみつ道具であり、最もポピュラーなひみつ道具でもある。

ドラえもんの新旧主題歌(ドラえもんのうた/夢をかなえてドラえもん)両方で、
ドラえもんが最初にシャウトする道具であることからも、知名度のほどが伺える。


普段はドラえもんの四次元ポケットの中に収納されている。いくつ持ってるかは不明。

時々、のび太も持っていたり、机の引き出しに予備を入れてあったりする。


●使用法

主に頭頂部に装着するが、タケコプターが上にくるならどこでも構わない模様。
本体のスイッチを押すことで起動し、空を自由に飛び回ることができるようになる。

使いこなすにはコツがあり、使い方を知らない者が使うと、暴走したり、タケコプターだけが飛び去ってしまう、といった事故が起きる。
『のび太のドラビアンナイト』では手で掴んだままスイッチを押してしまい、そのまま空の彼方までぶっ飛んで行ったアホがいたほど。
とはいえのび太がすぐに使いこなせる程なので、大したコツでもない。(ただしテンパるとのび太は上記の事故をやらかす)また、邪魔な警官を排除するために相手の頭につけて無理やり空をとばせた例もある。

バッテリーの容量から、連続稼動時間は約80km/hで飛んだ場合、8時間と限られている。
が、普通のラジコンのように、適度に休ませながら使うことで、総稼動時間の底上げも可能(のび太の恐竜など)。ただしペロ 生き返って!のように一晩中休みなしで動いていた例もあるので、機種ごとに違うのだろうか。
なお、最大速度は不明だが80km/hより出ることは確かである。


空想科学読本』で、タケコプターが実在した場合の現実が取り上げられたことがある。
そこでは、大体このように書かれていた。

「タケコプターを使うときは、ヘリコプターのテールローターのようなものを付けないと、慣性力たら遠心力たらで人間の首はちぎれるし、ドラえもんは頭皮にあたる部分が引きちぎれる。」

<実用されたらとかそういう話以前に、めっちゃ危ないじゃん!?

…と思ってしまうが、『空想科学読本』の理論は、
『タケコプターの仕組みは、プロペラの回転によって起こる風の力で飛ぶ仕組み』(ロボコンとかと同じ)
とした場合の話である。
…さすがに誰かが気づいたのか、現在ではちゃんとした設定が作られている。

現在の「ドラえもん」におけるタケコプターの仕組みは、
『プロペラの内部に反重力発生装置が組み込まれており、回転によって装着者の全身に反重力を伝え、空を飛ぶ』
というもの。
小学館から刊行されている「ドラえもん」のひみつ道具関連の書籍では、大抵この設定が紹介されている。
ヘリコプターとは原理が全く違うので、タケコプターは使っても首がちぎれることはない。

言ってしまうと、柳田氏が上記の理論でヘリコプターと同じ原理として取り扱ったのは、
「反重力」の設定を取り出すとそこで話が終わってしまうからである*2*3

また初期の書籍では反重力ではなく強力な揚力を発生させて飛ぶタイプも紹介されており、
大長編などの描写を見るとタケコプターの飛ぶ原理は揚力だったり反重力なだったりあやふやなようなので、
柳田氏が上記の理論を扱ったこと自体は全く設定から外れた行為というわけではないとも言える。

反重力設定でなかった具体例を上げると、
『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』大長編版の作中で、タケコプターをロップルに紹介した際に
タケコプターの揚力がプロペラ式である事を示唆する発言をドラえもん自身がしている。

ちなみに肝心の反重力は、タケコプター本体が認識した装着者全身にかかる仕組み。

漫画の第1話でのび太が初めてタケコプターを使った際、
「付ける位置がおかしい」と指摘したときにドラえもんが「どこでもいい」と答えたのはこのため。
ただしこの時はズボンに装着していたため、のび太本人はタケコプターに認識されずに墜落した。
ちなみに、ドラえもんは頭に何か被っている時はしっぽ近くに付けていた。
SP版によれば、ドラメッド三世は昔帽子の上に付けたせいで墜落したことがあるらしい。

このような仕組みなので、水中でも使用可能。
しかし宇宙は、ひっくり返す重力が無いので使用不可。
重力さえあれば、月面であろうがコーヤコーヤ星であろうが使用は可能。

一つのタケコプターが反重力を及ぼすことのできる範囲には限界があるため、巨大なものを飛ばす時は、複数個のタケコプターを使用する。



登場、活躍など

とにかくよく壊れたりする。
特に映画になるとなかなか高い確率で電池切れを起こしたり、なくなったりしている。
そのかわりほぼ全ての映画作品に登場している。
また、『のび太と未来ノート』ではビッグライトで巨大化させることで風力発電のプロペラ代わりに使用している。


のび太の将来の息子であるノビスケや、セワシまでふつうに使用している。
故に、遅くとものび太の時代から20年後には発明され普及が完了していると思われる。
ドラえもんがのび太が大人になるまでのび太のもとにいたり、秘密道具を置いて帰ったとは考えにくい。
半公式本でもノビスケの時代にはすでに完成しているという説がほとんどである。

また、ノビスケやセワシと言った10~12歳そこらの子供が所持していることから、免許の類も必要でなく、入手も容易であると思われる。
ちなみにある書籍では日本航空協会の方がタケコプターのような道具が実在した場合、
現行の法律では飛行機のそばを飛んではいけないなどの制限を守れば特に免許はいらないと述べていた。

ただ危険なひみつ道具でも書かれているように、安全面に関しては疑問符が浮かぶが……。


類似品としてTOKIO開発の『しげコプター』があるがこちらは2ローターにより浮上するガチなヘリである

余談だが連載初期や日テレ版の頃は「ヘリトンボ」という名前だった。
「タケコプター」の名称は「『小学三年生』1970年6月号掲載の「ご先祖さまがんばれ」が初出。
「ヘリトンボ」は白色であったが、「タケコプター」は黄色っぽく木製に見える。戦国時代で使用するため外見が木製っぽい「タケコプター」を出したのではなかろうか。

その後、併用されるも「ヘリトンボ」が主流だったが、テレ朝アニメ版においてと「タケコプター」が採用された事に伴い、タケコプターに統一され、過去の作品でも「ヘリトンボ」が「タケコプター」差し替えられる事になった。
「タケコプター」採用の理由は「ヘリトンボ」が聞き取りづらいからだそうだが・・・ 聞き取りづらいか?

さらに余談だが、コロコロで連載されていた『ザ・ドラえもんズ』の漫画版では、
タケコプターならぬ「ヌンチャクコプター」なるものもあった。
王ドラが所持している。
SPの4コマでは道場の壁にはりつけてプロペラの隙間を縫って拳を放つ訓練をしていたが、壁ごと飛んで行った




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最終更新:2021年01月22日 18:26

*1 髪の毛の上から平気で付けているところを見るに、吸盤ではない謎テクノロジーでくっついているようだ

*2 ならば反重力の場合のタケコプターが現実だと…というのも面白くならなさそうではあるが。なお、反重力自体に関しては別の空想非科学大全の方で取り上げているため、以後もタケコプター関連では柳田氏もほとんど取り扱っていない。

*3 ちなみに仮に半重力設定でもそれはそれでヘリコプターのテールローターに相当する姿勢を安定させる手段がないため、関節が多く重量も部位で変わる人体ではバランスを維持しつづけるのは困難を極め離陸すらままならないと考えられちゃうのだが