登録日:2024/10/03 (木曜日) 12:38:00
更新日:2024/12/07 Sat 00:51:44
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目次
概要
突然変異したエメラルドゴキブリバチ(学名:Ampulex Compressa Giganteus/通称“ACG”)によって卵と肉体を変異させるウイルスを同時に注入され、
歩く蜂の巣
にされてしまった人間の成れの果て。
ゾンビパラサイト
とも呼ばれる幼虫は宿主の脳に住み着き食欲を促進させるフェロモンと前述のウイルスを放出し、宿主を肥やしつつ体内から食い荒らしていく。
そのためゾンビは際限の無い飢えに襲われ、他の人間を食い殺そうとする。
また、ウイルスの影響で神経系や免疫機構を始めとする数々の身体機能が失われるため、宿主は「産卵を終えた
鮭」の如く生きたまま身体を腐敗させていく。
そのためゾンビは外傷に対して鈍感で痛みを感じることもない。
脳をはじめとした中枢神経もウイルスにより劣化するため知能は大幅に低くなり、脳に寄生するパラサイトの操り人形となる。
成虫になった蜂は「女王蜂」と呼ばれ、周辺の幼虫をコントロールしている。
「女王蜂」は死ぬ時に警戒フェロモンを放出し、これを感知した幼虫は宿主の頭部を破壊して緊急離脱する。
そのため「女王蜂」をゾンビが密集する場所で殺すと周辺のゾンビはまとめて頭部が破裂して死ぬことになる。
ゾンビに噛まれると傷口からウイルスに感染してしまう。
感染からゾンビ化までは個人差があるが、免疫力が高いほどゾンビ化は遅れる。
ゾンビは漏れなくゾンビパラサイトもしくは女王蜂を宿している
ため、ゾンビの口内には常に卵とウイルスが存在しており、噛まれた際にウイルスと卵が移ると推測できるが詳細は不明。
ゾンビ化を抑制するには製薬会社フェノトランスが開発した抑制剤「ゾンブレックス」を定期的に注射する必要がある。
2021年に完全な免疫を持つニック・ラモスの血液から血清が作られ、世界中のほぼ全ての人間が注射により免疫を獲得した。
しかしこの血清や免疫は原種の寄生蜂が持つウイルスには効果がないため、依然としてゾンビの脅威は存在し続けている。
起源
アメリカ政府の依頼を受けてパチャカマック川に隣接する地域の研究所で
食用肉を大量生産
するための研究を行っていたラッセル・バーナビー博士により、
牛をゾンビ化させるエメラルドゴキブリバチの変異体が偶然発見された。
バーナビー博士はこの蜂を他の生物にも寄生させる実験を行っていたが、その最中に蜂が研究所から逃げ出して近隣の村サンタ・カベザで世界初のゾンビアウトブレイクが引き起こされた。
サンタ・カベザは証拠隠滅のため米軍の特殊部隊により生存者、ゾンビの区別無く殲滅された。
サンタ・カベザの数少ない生き残りであったカリートとイザベラ・キーズ兄妹はアメリカ政府への復讐を決意し、蜂を更に改良し、
ゾンビ化が遅くなる
ようにした。
このキーズ兄妹により改良された蜂によって生み出されたゾンビが『デッドライジング』~『デッドライジング3』に登場するゾンビである。
また、カリートは廃虚となったサンタ・カベザに孤児院を設立したが、妹のイザベラにゾンビ化抑制剤を作らせ、
孤児にゾンビパラサイトを植え付け抑制剤を注射した上でアメリカ各地の里親に送る
という「ゾンビの時限爆弾」とも称される外道行為に手を染めていた。
一方のバーナビー博士は助手のダイアン・ブラックバーン博士と共にウィラメッテの地下の秘密の研究所で「原種」の蜂を研究し続けて「不老不死」を実現させようと目論んでいた。
また、バーナビー博士はゾンビ化を治療する装置を開発し仮にゾンビアウトブレイクが再び起きても
自分だけは助かろうとしていた。
これらの原種の蜂や装置によって生み出されたゾンビは『デッドライジング4』に登場する。
カリートとバーナビーの末路
2006年9月19日、キーズ兄妹により
アメリカ合衆国コロラド州ウィラメッテに前述の改良された蜂が放たれ、
アメリカ初のゾンビアウトブレイク
が引き起こされた。
全ての元凶であるバーナビー博士も「ウィラメッテ・パークビューモール」に呼び出され、感染させられて最終的には
ゾンビ化した
。
カリートは取材のため訪れた記者
フランク・ウェストや国家安全保障省の捜査官ブラッド・ガリソンとの幾度にも渡る戦闘で満身創痍になった挙げ句、ゾンビアウトブレイクにより発狂した
何も知らない肉屋
に殺されるという皮肉な末路を辿った。
アウトブレイクの連鎖
ウィラメッテの惨劇とゾンビの真実は、生き延びたフランク・ウェストのスクープによって明らかになったものの、アメリカのゾンビアウトブレイクは止まらなかった。
ラスベガスを初めとした大都市が次々とアウトブレイクによって壊滅し大きな社会問題になる中、ゾンビ化を抑制する薬・ゾンブレックスが開発される。
これにより感染者はゾンビ化を抑えることができたものの、あくまで一時しのぎで完全な治療には至らず、膨大な開発がかかるためゾンブレックスは1本につき大金が必要となり一般市民が手がつけられるものではなかった。
種類
改良型
キーズ兄妹により改良された蜂によりゾンビ化した人間。
感染から発症までが遅いため対処が難しい。
ただし、感染した状態で宿主が致命的ダメージを追うと即座にゾンビ化するようで、作中ではゾンビの大群に喉を食い破られて死亡した人間が即座にゾンビ化する描写がある。
○通常のゾンビ
中肉中背のゾンビ。
動きは緩慢で肉体も脆弱だが一回でも噛まれたらアウトな一般人にとっては脅威である。
生前の記憶を持っているため仕事道具や日用品などを持ち歩いていることが多い。
女性のゾンビは耐久力が低い。
また、女性のゾンビは
何故か男性器を好んで補食する
傾向にある。
○凶暴化ゾンビ
蜂は夜行性なため夜間になると凶暴化し、目を赤く発光させ、耐久力も向上する。
○狂走ゾンビ
小走りで生存者に向かうゾンビ。
『ゾンビのいけにえ』では全力疾走の
走るゾンビ
となっている。
○警官ゾンビ
ゾンビになった警官。
手にした
拳銃で銃撃する程度の知能はある。
耐久力も高い。
○ナイフを持ったゾンビ
ナイフを振り回すチンピラファッションのゾンビ。
耐久力も高い。
○カートを運ぶゾンビ
ショッピングカートを押し続けるゾンビ。
耐久力が高いが攻撃を加えない限りは無害。
○プロパンガスを運ぶゾンビ
車輪付きプロパンガスを運ぶゾンビ。
攻撃を加えない限りは無害。
○建設作業員ゾンビ
防災ヘルメットを被ったゾンビ。
ヘルメットは何故かライフル弾すら弾く。
○ジョー
肥満体型の婦警ゾンビ。
スタンガンを両手に持った者と右手に拳銃、左手にスタンガンを持った者がいる。
耐久力と攻撃力が高い
サイコパスのジョー・スレイドにそっくり
。
『ゾンビのいけにえ』ではサイコパスとしてのジョーは登場しない代わりに
ゾンビの強個体
として複数体が登場する。
○ケント
拳銃とカメラ、手榴弾を持った男のゾンビ。
拳銃と手榴弾、キックで攻撃する俊敏なゾンビで、
サイコパスのケント・スワンソンにそっくり
。
『ゾンビのいけにえ』ではジョーと同様にサイコパスとしてのケントは登場せず、代わりにこのゾンビの姿のケントが
強個体のゾンビ
として複数体が登場する。
○クリフ
マチェーテの二刀流で武装した屈強な体格の男のゾンビで、
サイコパスのクリフ・ハドソンにそっくり。
耐久力も攻撃力も非常に高く、フランクさんを発見するとマチェーテを振り回しながら突進してくる。
さらに突進中はスーパーアーマーという難敵。
『ゾンビのいけにえ』ではジョーやケントと同様にサイコパスとしてのクリフは登場しないが
ゾンビの強個体
として複数体登場する。
○消防士ゾンビ
耐火服を着て消防斧を持ったゾンビ。
耐火服により耐久力が高く、
斧を振り回す。
○フットボール選手ゾンビ
アメフト選手のユニフォームを着たゾンビ。
悪質タックルで襲い掛かる。
○囚人ゾンビ
刑務所での運動や刑務作業により上半身だけがやたら肥大化した囚人のゾンビ。
接近戦能力が高い。
○特殊部隊員ゾンビ
○女王蜂に寄生されたゾンビ
成虫の蜂に寄生されたゾンビ。
うなじに蜂が寄生している。
その場から動かずに悶えており、近付くと有毒な吐瀉物を吐き出す。
死ぬと女王蜂が宿主から離脱する。
○ガスゾンビ
フェノトランス社が開発した蜂の成長を促進させるガスを吸引し、変異したゾンビ。
成虫(女王蜂)に寄生されながらもアグレッシブに動き回り、有毒な吐瀉物を積極的に相手に吹き掛けて怯ませたところを噛みつくという習性を持つ。
集団で襲い掛かり
対ゾンビに特化した米軍の特殊部隊(AZU)すら瞬殺する。
○キングゾンビ
突然変異したゾンビ。
身体が肥大化し、上半身が蜂の巣と一体化したかのような姿になっている。
蜂の群れを身体に纏わせている。
人間に対しては大柄な体格を活かした攻撃を仕掛け、致命的な攻撃を受けるとウイルスを撒き散らしながら爆発する。
○プードル
ゾンビ化したプードル。
この中の一匹はババアインパクトでお馴染みのリンゼイ・ハリスの愛犬マドンナちゃんかもしれない。
素早い動きで生存者に襲い掛かる。
○オウム
ゾンビ化したオウム。
啄み攻撃の他、爆発物を投下する
爆撃
を行うヤバイオウム。
何故か公式攻略本では「インコ」表記だが撃破時に「PARROT(オウム)」と表記されるため間違いである。
原種
サンタ・カベザで発見されたエメラルドゴキブリバチの突然変異種の幼虫や女王蜂に寄生されゾンビ化した人間。
キーズ兄妹に手を加えられる前の蜂で、感染から発症までが非常に早い。
○ゾンビ(原種)
サンタ・カベザ及び第二次ウィラメッテゾンビアウトブレイクにて、原種の蜂に寄生されゾンビ化した人間たち。
生前の記憶は殆ど残しておらず、道具は全く使えない。
女王蜂の警戒フェロモンを察知すると死ぬどころか
凶暴化
し、目を赤く発光させ、肉体の耐久力や敏捷性が向上する。
また、感染から発症までが
僅か数秒
という特徴を持つ。
○なりたてゾンビ
原種の蜂のウイルスに感染しゾンビになったばかりの人間。
感染から僅か数秒で発症する。
目を赤く発光させ、身体がまだ腐敗していない。
食欲ではなく
怒り
に支配されており、
全力疾走
で襲いかかり殴りかかったり相手を押し倒してマウントポジションから何度も殴ったりと
怒りをぶつけてくる。
○進化型ゾンビ
殺人ゾンビ
とも呼ばれる。
ゾンビウイルスやゾンビパラサイトに対する抵抗力が高かった結果、ある程度の人間性を残したゾンビ。
未成熟の女王蜂である
「お姫様蜂」
を宿している。
毛髪が抜け落ち、スキンヘッドで目を緑色に発光させ、ゾンビが「生きた蜂の巣」であることを体現するかのように緑色に発光する原種の蜂が身体の周囲を飛び回っている。
簡単な命令を理解し遂行できる知能と、
数十メートルにも及ぶ跳躍が可能
な驚異的な身体能力を併せ持ち、遠距離から跳躍で一気に距離を詰めて引っ掻きや体当たりで攻撃を仕掛ける。
更に、雄叫びを挙げることで周囲のゾンビを凶暴化させる能力も持つ。
アメリカ政府の支援を受けている
民間軍事会社オブスキュリスにより研究され、
安価な労働力
として期待されていた。
オブスキュリスの兵士を見分けて捕まえては逆さ吊りにして顔面の皮膚を剥ぐという
拷問をしてから食い殺すという残忍ながらも統率の取れた組織的な集団行動が可能。
また、ヘリコプターのローターに捨て身の体当たりを仕掛けて墜落させるといった戦法も取る。
○コールダー兵長
殺人ゾンビの大将
。
元々はオブスキュリスの上級兵士で、新型の対ゾンビ用アシストスーツ「
エキゾスーツ
」を装備してウィラメッテ地下のバーナビー博士の研究所を調査していたが、事故により逃げ出した原種の蜂に寄生された。
バーナビーのゾンビ化治療装置を起動して助かろうとするも不具合により中途半端にゾンビ化が治療された結果、
人間の知能を保ったまま進化型ゾンビとなった。
しかしショックにより発狂し、「ゾンビが食物連鎖の頂点」という狂った宗教哲学を信じる
ゾンビにしてサイコ
となった。
進化型ゾンビを操る能力を持ち、彼らに自分の思想を説いていた。
下水道を拠点にして進化型ゾンビの群れを率いてゾンビアウトブレイクを引き起こした。
○ロイヤル進化
女王蜂を宿した進化型ゾンビ。
体格が一回り大きく、目を紫に発光させ、周囲を紫色に発光する蜂が飛び回っている。
ガスゾンビ同様に女王蜂に寄生されながらも非常に狂暴で、周囲の進化型ゾンビを操ることができる。
また、宿主から分離した進化型女王蜂は周辺の蜂(に寄生されたゾンビ)を呼び寄せるフェロモンを放って身を守ろうとする。
最強生物。
追記、修正は朝7時にゾンブレックスを注射してからお願いします
- いくら何でもカリートのした事は鬼畜すぎるんだが…。カリートが馬鹿にされた様な最期を遂げたのは必然かな -- 名無しさん (2024-10-03 13:23:30)
- デッドラゾンビってあくまでウィルス感染によるもので -- 名無しさん (2024-10-03 13:30:41)
- ↑送信ミス。よるもので、卵産み付けられるのはその後でって認識でいいのよね。 -- 名無しさん (2024-10-03 13:31:38)
- ↑いいや蜂がウイルスと卵を同時に打ち込むんだよ。身体が腐るのはウイルスのせいで食欲は寄生虫のせい -- 名無しさん (2024-10-03 13:46:55)
- その場合人から感染者はどうなのかなって思って。蜂から直接ウィルス&卵産みが本来で後から産み付けられるパターンもあるってくらいなのかな。それかゾンビ自体に卵大量に保有されてて噛んだ時に紛れ込むとか? -- 名無しさん (2024-10-03 14:12:41)
- 一応、一つの卵が分裂して複数個体の幼虫になるハチは実在する。一卵性双生児と同じ原理ですね -- 名無しさん (2024-10-03 20:17:27)
- ゾンブレックスを作る原料として女王蜂が必要だが、その為に製造会社のフェノトランス社はアウトブレイクを各所で引き起こして原料の入手と顧客を増やすって邪悪な事をしてたっていうね -- 名無しさん (2024-10-03 23:13:56)
- 需要と供給を満たせてまさにwin-win -- 名無しさん (2024-10-05 16:43:35)
- ↑のレスで言ってる人いるけど、デッドラのゾンビ(というより女王蜂)がウイルスと寄生卵を同時にってあるけど、ウイルスなんて言及あったか? -- 名無しさん (2024-12-03 15:28:22)
- ↑そもそも実在するAmpulex Compressa (エメラルドゴキブリバチ)は毒で宿主をゾンビにする。それの突然変異がACGなので卵以外の何かしらが注入されてるのは間違いない。そして『ウォッチタワー』と『4』では蜂と同時にウイルスについても言及されてるのでACGは毒の代わりにウイルスを注入してることがわかる -- 名無しさん (2024-12-07 00:39:09)
最終更新:2024年12月07日 00:51