PMC(民間軍事会社)

登録日:2014/01/24 (金) 14:11:29
更新日:2022/05/03 Tue 21:29:01
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PMC(民間軍事会社、Private Military CompanyもしくはContractorの頭文字を略したもの)とは、紛争地帯などで活動する軍隊や企業相手に戦闘部隊の派遣や軍事インフラに関するサービスを提供する企業のことである。
各種フィクションではこの表記が最も多いが、モントルー文書という国際協定*1で規定された正式な略称は「PMSC*2」、複数形ならば「PMSCs」となる。
「PMF*3」という言葉も使われるが、企業側の多くはこのような「傭兵」という見方を嫌い*4
「PMSC」の他は「PSC*5」という呼称を好んで使い、自らを「警備会社」としている*6


成立

このような企業は第二次世界大戦直後からごく自然に誕生していったのだが、この言葉が現在のイメージである「戦争請負業者」としての意味合いで使われるようになったのは1990年代からである。
1980年代末期からこの頃になるとソ連崩壊に伴う冷戦の終結によって、アメリカ合衆国を初めとした世界各国は軍事費を削減し、軍縮方針へと切り替わっていった。
戦争のない時にも目玉が飛び出る予算と若い働き手を吸い上げる正規軍は、戦争アレルギーなど関係なく国家の悩みなのである*7

当然、その結果多数の退役軍人が世界中で発生し、更に冷戦崩壊によって国同士の大規模な紛争の危機が去った代わりにテロや内戦、
民族紛争といった小規模かつ敵国が断定できないいわゆる「非対称戦争」が次々と勃発していくようになった。

こうした中、元将校や元特殊部隊出身者達の手によってPMCが次々と設立され、戦闘以外にまともな職業技能のない元軍人達が入社し、訓練や補給、作戦立案だけでなく、
施設や車列をゲリラから警護する武装警備員派遣や要人のボディガードなど(そして、本当は駄目だけど一部は実戦を)も行う、営利目的の非正規戦闘部隊へと様変わりしていった。

国家としても、平時に正規軍を維持する費用を抑えられるため、PMCに頼む理由はある。
国家への帰属でなく金で動くと言う点で白い目で観る人々も少なくないが、正規軍の兵にだって金は払われている。
まして、正規軍なら皆国家に命をかけて忠誠を誓うとか、そうした忠誠心が軍事技術を上回る成果を出すなんていうのは時代錯誤なロマンチシズムでしかないのだ*8
また、傭兵と同じなんだからどうせ都合が悪くなったら裏切る、または逃げ出すんじゃないの?と言う人も多いが、傭兵とは異なり、 PMC所属の人間は企業利益と雇用契約で結ばれているため、余程ブラック企業並の極悪環境&低給料か、性格的にアレでもない限り逃げ出す、または裏切るということは傭兵と比べると極めて少ない。*9

1990年代はアフリカや東欧の小規模紛争に参加し、2001年にアメリカの同時多発テロ発生後は一気に需要が拡大してイラク・アフガニスタンで正規軍兵士とPMC警備員の割合が10:1になるという事態に。
正規軍に間違われないような「ラフな私服っぽい服装の上に、タクティカルベストかチェストリグに防弾チョッキ」というPMC独特のスタイルもこの頃考案される*10

アニメや漫画などでは、話を面白くするために「正規軍並みの装備を持ってて!兵士達もバリバリ戦闘をこなせて!」「戦車もヘリもたくさん持ってて!独自開発した最新鋭装備や銃火器もたくさん持ってる!」みたいな超戦闘集団に描かれるが、
実際は1990年以降も「裏方」的な側面は全く変わらず、銃器もM4やミニミ機関銃など西側銃器を使うとは限らず、
調達がしやすく使い方も覚えやすい(=コストが掛からない)AK47やRPK機関銃など東側銃器をメインで使っている会社も珍しくない。
なんだかんだ言っても彼らは営利企業なのである。
莫大な費用のかかる装備を運用して兵を育成するには、結局国家並みの予算が不可欠なのだ。

代表的な民間軍事会社

・エグゼクティブ・アウトカムズ(通称:EO社)

「世界最初の現代型民間軍事会社」と言われている。アパルトヘイト終了後の元南アフリカ軍兵士(だいたい黒人。白人は指揮を担当)が中心。
資源開発会社の子会社であり、他にも諜報活動や航空、武器調達など様々な会社と一緒に活動していたため、
AK47などで武装した歩兵部隊だけではなく、戦車や装甲車、果ては戦闘ヘリまで持っていた。
アンゴラ内戦では反政府組織をボコボコにして20年続いていた内戦を1年でほぼ終結させたり*11、シエラレオネ内戦では先に展開したPMCがボコボコにされて首都も陥落寸前の状態からたった300人でダイヤモンド鉱山を奪い返し平和交渉の席につかせる*12などやたらと強い逸話が多い。
前線への参加など傭兵同然の活動をしていたため南アフリカ政府に目をつけられ、1998年いっぱいで解散する。
関係者達は別々の会社を設立したり、石油関連会社を興して成功したり、赤道ギニアでのクーデターにしくじって投獄されたりと様々な道を歩む。

・ブラックウォーター

言わずと知れたアメリカの元SEALS出身者に設立された超大手。
装甲車やヘリなどEO社ほどじゃないけど重武装。社員は大体元アメリカ軍兵士で構成されていた模様。
秘密主義かつ攻撃的で、民間人への殺傷事件などでPMCの粗暴イメージを一気に広めた。
現在はやり過ぎて解散状態だが、現在でも関係者が「アラブの春」に便乗してシリアやアラブ首長国連邦で活動している。
現在は社名がアカデミー社(Academi)になっている。

・トリプルキャノピー

デルタフォースやグリーンベレーの出身者に設立されたこれまた大手。
オバマ政権になってブラックウォーターとの契約が打ち切られ、その後釜に座っている。
元アメリカ軍兵士もいるが、フィリピンやペルー、フィジーなど外国人の元兵士を大勢使っている。

・ダインコープ

第二次世界大戦時に創業し、イラク戦争以降のPMCブーム以前から活躍していた業界屈指の老舗。
アフガニスタンのカルザイ大統領の護衛を派遣した他、現在のPMC装備というスタイルを作ったのもこの会社の社員である。

・ハートセキュリティ

イギリスの元SAS隊員に設立された会社。イギリス軍や南アフリカ軍の元兵士が多く所属している。
現地人をよく採用し、車も現地人が使うようなボロい車を使い、ブラックウォーターよりは攻撃性が高くないと言われている。
殺された日本人のフランス外人部隊出身者が所属していた。

・アーマーグループ

イギリスの元SAS隊員によって結成されたDSL社と、アメリカの防弾チョッキ会社、アーマー・ホールディングが原点。
ロシアのスペツナズ隊員による会社やインターネットの安全を監視する会社など、多数の会社を買収している。
アメリカ支社の社員達が全裸パーティをして現地人に酒を無理矢理飲ませたり、売春婦を傭ったりして同じ社員に告発された。
現在はイギリスの大手警備会社「G4S」に買収され一部門として活動中。

・イージス・ディフェンス・サービス

「民間軍事会社」という言葉の生みの親だったりするイギリス軍中佐が設立したイギリスの会社。
イラク戦争で大型契約を取り付けたが、社員が民間人を銃撃するなど当初はあまりうまく行っていなかった模様。
(同経営陣はサンドラインという会社を経営していたが、そこでもアフリカでクーデター失敗や武器の違法密輸をしたりと評判が散々)。

・エリニュス・インターナショナル

創業時20代だったイギリス軍元将校と南アフリカの外交官にしてナミビアの統治副責任者によって創設された会社。
イギリス軍人と同時に多数の南アフリカ人の兵士が勤務しており、中にはアパルトヘイトに関わった者も多く、
(警察特殊部隊出身者と警察諜報部隊出身者が自爆テロを受けて発覚した)
リベラル派から批判されることもある。

・グルカ・セキュリティ・グループ

ネパール人のグルカ兵で構成されたイギリスの会社。アフリカの白人国家・ローデシア軍の将校らによって設立した。
シエラレオネの内戦に参加したが、すぐに指揮官のロバート・マッケンジー(元ローデシアSASの猛者)を惨殺されて撤退してしまう。
撤退以降評判がガタ落ちし、解散したと言われている。
(グルカ兵を雇うPMCは色々あり、中にはグルカ兵本人が経営している会社もある)

・インターナショナル・セキュリティ・アシスタンス・グループ

レバノン出身アメリカ育ちの元グリーンベレー隊員によってアメリカン・インターナショナル・セキュリティ・グループという名前で設立された会社。
中東で活躍し米国務省と契約して秘密捜査に協力した他アメリカ系の法人・個人と契約していたが、詐欺や贈収賄などで起訴されてしまう。
その後は社名を変え、個人の救助を中心に行うようになり、日本でも元日産社長カルロス・ゴーン氏の逃亡を手助けした。

・ワーグナー・グループ

スラブ軍団に所属していた元スペツナズ中佐によって創設されたロシアの会社。ロシア人のほかにチェチェンなどで親ロシア派として活動した元民兵も所属している。日本ではロシア語読みでワグネルとも表記される。
ロシア政府との関係が深くウクライナやシリア、マリなどの国で政府の支援を受けながらロシア軍が表立って行えない活動に従事していると疑われており、経営者が経済制裁を受ける等黒い噂が多い。
リビアではMiG-29といったロシア製の戦闘機を戦闘に使用しているとされ*13、これが事実ならば他のPMCとは一線を画す戦闘力を保持していると考えられる。
最近ではウクライナの大統領暗殺未遂事件に関与したとの疑いもかけられている。










さて、ここはアニヲタのためのサイト。ここからはフィクションに登場するPMCを紹介する。

代表的な架空の民間軍事会社

・CMA

登場作品:『パイナップルARMY』

民間軍事援助組織。おそらく日本のヲタク界隈で始めて登場したPMC。
退役軍人や引退した傭兵たちを中心に構成されており、世界各地に拠点が存在する。
作中では主人公ジェド・豪士がCMAの戦闘インストラクターとして様々な人を訓練するのが中心。
ただ、一般的なPMC同様に軍事作戦に従事している者もいる。
また他作品のPMCが一種の傭兵部隊として集団で動くのに対し、プロフェッショナルの単独行動が基本となっている。
ただ書類や依頼の管理が杜撰……というのが致命的な欠点。
後ろ暗い事情から訓練を依頼する者がしょっちゅう出てきたり、一つの依頼に対して遂行する側と妨害する側のダブルブッキングがあったり、豪士はしばしばトラブルに巻き込まれている。
もっとも、それを活用して依頼人の記録を抹消して救ったりもしているので、良し悪しではあるが。
とはいえ所属メンバーはいずれも歴戦の精鋭ぞろいで、時として世界情勢を左右する依頼も来る為、組織としての質は極めて高い。


・D.O.M.S.


正式名称は「ダーナ・オシー・ミリタリーサービス」。
創設者は前作のメインキャラであるクルツ・メリッサ元夫妻。
主な業務は実戦では無く軍事インストラクター業など。一般人への訓練から正規軍のアグレッサー役まで幅広く行っている。
「もう鉄火場はこりごりだが、娑婆の暮らしにも馴染めない」連中の再就職先としての顔もあるらしい。
保有するASはアグレッサーとしての役割もあって古今東西の機体を揃えているが、入手経路が怪しい機体も…

作品中盤より新経営陣と先代社長関係者での内ゲバが発生し、最終的に新経営陣死亡によって元通りになった。


・ココ一行

登場作品:『ヨルムンガンド

HCLI社ヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門責任者ココ・ヘクマティアルの私兵たち。
一応経営上はレームを社長としたPMCという扱いになっているらしい。
面子の前歴が少年兵デルタフォースフィンランド国防軍緊急展開部隊警察対テロ部隊、砲兵部隊、マフィア、イタリア陸軍、自衛隊SR班と、国際色豊かかつカオス極まることになっている。


・エクスカリバー

登場作品:『ヨルムンガンド』

ココ一行がイラクへ仕事に行った際に、自分達だけではコンボイの護衛に人数が足りないという事で雇ったチンケなイングランドのPMC。
英国紳士の風上にも置けないイカレたチンピラどもで、民間人への発砲にキレたココに解雇された。
直後に、ココ達への襲撃を企て道行く先で待ち伏せるが…顛末はこちらを参照。
PMCが持つあらゆるネガティブな記号の集合体と言える。

メンバーに英国内務省の高官の息子がいるらしい。


・エクストラ・オーダー社

登場作品:『BLACK LAGOON

旭日重工が機密保持の為にロックをラグーン商会ごと消そうと雇った傭兵派遣会社。
上記のEO社のパロディで装備も大体同じだが、オペレーターはなぜか全員白人だったりする。
ヘリでヒャッハーしながらラグーン号を追いかけまわすが、ロックの機転で魚雷を文字通り「鼻っ面」にブチ込まれた。


・コッツィー大佐の傭兵部隊

登場作品:『ブラッド・ダイアモンド』

レオナルド・デカプリオが演じる主人公、ダニー・アーチャーの元々所属していたPMC。
アーノルド・ボスルー演じるコッツィー大佐がリーダー格。
同じくEO社のパロディで、黒人白人両方のオペレーターがいる。
さりげなくM16系の銃器も使っていたりする。


・MNU社第1大隊

登場作品:『第9地区

エイリアン対策組織MNUが雇っているPMC部隊にして悪役。
近未来的な白い戦闘服に、南アフリカ製のガリルやFN・FALなどで武装している。


タスクフォース141


前作で崩壊した同名特殊部隊の生き残りであるSAS隊員のソープとプライスが設立。
彼らを軸に、スペツナズやPMCといったロシア系義勇兵やチェコのレジスタンスを戦闘員として、
SASのモリゾーことマクミランやデルタフォースの協力を得てロシア超国家主義派を止めようとする。
装備はFPSという都合上、M4からAKからG36分隊支援火器とかなりカオスなことになっている。


・メリーウェザー・セキュリティ

登場作品:『GTA5』『GTAOnline』

主人公達の最終的な敵となる富豪が株を保有しているPMC。
世界20ヶ国の紛争に携わっており、石油利権を狙っている他アメリカ国内でも活動。
富豪の私兵のようにこき使われた上に、主人公たちによって大きな被害を出させられる。
オンラインでも頻繁に相手にする事になる他、条件を満たすと電話一本で弾薬の空輸やヘリでの航空支援、更に憎いあんちきしょうを抹殺する為の傭兵部隊の派遣や指定ポイントへの空爆まで行ってくれる。
設立者がSAELS出身と言い、腕は立つが「人の皮を被ったトカゲ」と称される程粗暴な人員だらけと言い、どう考えてもモデルはブラックウォーターです本当にありがとうございました。


・請負チーム

登場作品:『ハート・ロッカー』

イギリス系PMCの賞金稼ぎチームで、レイフ・ファインズ演じる男がリーダー格。
主人公達米軍兵士たちと、砂漠のど真ん中でイスラム過激派相手に壮絶な銃撃戦を演じる。
ちなみに、武装(AK47にバレットM82)が上記のエクスカリバー社の装備としてヨルムガンドにパロられている。


・MSF「国境なき軍隊」


伝説の兵士ビッグボスが率いる傭兵集団。カリブ海沖の洋上プラント「マザーベース」を本拠地としている。
正式名称は『Militaires Sans Frontières』。フランス語で『国境なき軍隊』という意味。
1974年にカズヒラ・ミラー等と共に設立された。後のPMCの先駆けとも言える組織。
人員はCIAから派遣されていた傭兵やクレムリンの意向で派遣されていたがスネークの説得で加わったソ連兵、捕虜にされていたFSLNメンバー等が中心となっている。
大型の兵器は資金や生産力の問題で鹵獲品で賄っているが、やたら技術レベルが高く、ウォークマンやら光学迷彩やらホログラフ装置やらレールガンやらドリトスやらペプシNEXやらどんどん開発していく。おい時代設定どうなってる。
あげく段ボール戦車とかいう訳の分からないものまで制作した。
隊員達も研究員や看護師はともかく、コック、声優等変な経歴の持ち主が多く、また(ビッグボス含めた)何割かがサンタクロースを信じている。
最終的に核を搭載したスーパーロボットもとい二足歩行戦車「メタルギアZEKE」を保有するに至ったが…


・ダイヤモンド・ドッグス


国境なき軍隊壊滅後にミラーとオセロットによって組織され、ビッグボスが率いる傭兵集団。
MSF時代と比べると汚れ仕事の割合が増加している。
技術力は更に跳ね上がっており、万能義肢や天候操作はおろかワームホール生成にまでこぎつけている。
一体こいつら何処まで行くのか。


・アウター・ヘブン


リキッド・オセロットが率いるPMC。
戦争が日常と化した世界であるため資金は潤沢で、最新鋭の兵器&装備を取り揃え、その総戦力は米軍にも匹敵する。
アウター・ヘブン自体の存在は世間から隠されているが、最大手PMC5社のプレイング・マンティス社、ピューブル・アルメマン社、ウェアウルフ社、
レイブン・ソード社、アツェロタヴァヤ・ヴァトカ社を傘下として率いているマザーカンパニーである。
ちなみにアウター・ヘブンの直属戦闘員は、全て女性のカエル部隊(ヘイブン・トルーパー)。なぜ女性だけなのか、どこからこんな大量に集めたのか。
アウターヘイブンという名の巨大潜水艦を所持している。名前が紛らわしい。


・マヴェリック社

登場作品:『METAL GEAR RISING REVENGEANCE

ご存じ厨二の三十路サイボーグ忍者・雷電が所属するPMSCs。
発足当初こそ資金や人脈の不足故にグレーな仕事もやっていたが、現在はクリーンと言って良い仕事ぶりで、アフリカや南米政府等からも信頼されて仕事を依頼される警備会社。
かつてはロシア軍人のゴルルコビッチ大佐の部下だったボリスが社長と務め、明るく陽気な気の良い奴らが働いている。


・デスぺラード社

登場作品:『METAL GEAR RISING REVENGEANCE

正式名称はデスペラード・エンフォースメントLLC。
世間的にはあまり知られていないが、実質的にはアメリカ政府に信任されている最大手のPMCワールドマーシャル社の子会社である。
多くのサイボーグを擁するPMCだが、無法者の名の通り、戦争介入や、人身売買とサイボーグのための人体実験、麻薬取引など、悪どい話が絶えない。いうなれば、世界的優良企業の裏の顔。
幹部クラスに他のサイボーグとも一線を画す強さを誇る4人のオリジナルサイボーグ、破滅を呼ぶ風(ウィンズ・オブ・デストラクション)と凄腕の剣士であるサムエル・ホドリゲスがいる。


・SMS

登場作品:『マクロスF

正式名称は「Strategic Military Services」。西暦2059年、異星人のオーバーテクノロジーを得た人類が宇宙進出を果たして50年が経った頃のPMCである。
新マクロス級移民船団マクロス・フロンティアに本拠地を置く星間運輸会社の警備部隊(実質私兵)が独立した子会社で、複数の惑星・船団に支部を構えている。
主任務は船団予定航路の先行偵察や要人護衛、軍装備品の評価試験、正規軍への兵站支援。小説版では対サイボーグ兵を前提とした重装歩兵部隊が召集される場面も描かれている。一方で植民惑星で活動している反政府勢力への戦術指導など、ブラックなこともやっているようだ。
複数のマクロス・クォーター級戦艦を保有したり、運用試験を名目に正規軍よりも早く最新鋭バルキリーを配備しているなど、その戦力は一企業としては明らかに異常。これはフロンティア政府大統領府が正規軍へのカウンターとして手元に抱えておく、という理由らしい。
ちゅーかぶっちゃけ軍の独立部隊状態である。資本主義と癒着って怖いね!


・ケイオス

登場作品:『マクロスΔ

戦術音楽ユニットワルキューレを含む一部芸能部門と、警備部門が存在している事が小劇場で明かされた。
巨大コングロマリッドであるケイオスの部門だけあり、新統合軍のエースや元反統合軍関連等からも人材を引っこ抜いた。
独自改造したVF-31ジークフリートを保有するばかりかマクロスエリュシオン等の艦隊戦力、
新型機開発すらしておりぶっちゃけ劇中のヴォルドール防衛の正規軍よか強そう。


・タロンカンパニー

登場作品:『Fallout3

世紀末のアメリカの傭兵集団、初期案はタロンコーポレーションである。
タロンシャダー!の掛け声をあげて襲撃を仕掛けるが大概は二足歩行換金アイテム及び弾薬(あとお肉)輸送POWアーマー扱い。
実は設定ではある高位のクライアントから無法地帯にするようの依頼が出ている。
なお彼らの社屋は核ミサイル基地。
頭ねじきっておもちゃにしてやるぜー!

・Murkywater

登場作品:『PAYDAY2

粗暴で悪名高い民間軍事会社。
名前は上記のブラック・ウォーターのオマージュ。
また、隊員が使っているアルマジロのロゴはMGSのFOX HOUNDのオマージュ。


・ブラックリザード

登場作品:『PMC ザ・バンカー』

作中では元韓国特殊部隊のエイハブがリーダーのラプター16が登場する。
アメリカの不法移民を中心としたチームで人種も様々。CIAの依頼で北朝鮮の指導者を確保する為に雇われた。
エイハブがCIAが用意したスイートルームを「一生かけても泊まれない」と言っていた為そこまで給料は高くないようである。
終盤登場する救出チーム『アリゲーター47』はなぜかロシア軍風の制服。

名前はおそらく上記の「ブラックウォーター」のオマージュ。


・ファーストサービス

登場作品:『PMC ザ・バンカー』

作中における主人公の敵対組織。
もともとはロシア企業だったが中国に買収された。中国の意向で北朝鮮の指導者の奪還を図る。
傭兵達は黒ずくめのボディアーマーという姿。人種は不明だが、英語の訛りから察するに大半はアジア系と思われる。

資金力は非常に豊富で機関砲や戦車も動員する。


・グリフィン&クルーガー

登場作品:『ドールズフロントライン

新ソ連内務省の軍人であったベレゾヴィッチ・クルーガーが、第三次世界大戦後の2053年にグリフィン氏と共に設立した民間軍事会社。
大戦末期以降に設立したPMCの大半は新ソ連の援助を受けて、ヨーロッパとアフリカ地域における治安維持を依頼されている。グリフィン社も新ソ連からの委託業務を請けている。

プレイヤーが所属するグリフィン社の主要戦力は、業務提携を結んでいる大手IOP社製の第二世代戦術人形(民生用を戦闘用に改造させた人形)である。
しばらくして起きた2061年の鉄血工造社の高性能AIが起こした反乱では、基本的にグリフィン社VS鉄血工造として戦いを繰り広げている。
その後の作中でも触れられているが、話が進むごとに重装部隊といったPMCの範疇を越えた戦力を抱えていくことなる。


・アルビオン・セキュリティ

登場作品:『ウォッチドッグス レギオン』

2040年のイギリス・ロンドンで活動している民間警備会社であり、同作における敵対組織の一つ。CEOはナイジェル・キャス。
犯罪発生率が爆上がりし機能不全に陥った警察に代わり政府から治安維持を依頼され、ロンドン各地で平和を守っている……のだが、民間人への暴行や不当な逮捕・拘束を行うなど上記のブラックウォーターやメリーウェザーなどを思わせる蛮行を平然と行っており、普通に市民からの評判は最悪。
資金や装備も潤沢でほぼ全員に武装と訓練がいきわたっているのみならず、高性能な暴徒鎮圧用や戦闘用ドローンに加えてタレットを配備した無人検問所をロンドン各地に配備しているなど、最早ちょっとした軍隊規模の戦力を保有しているほか、ctOSネットワークを監視し事前に脅威となりうる人物を事前に拘束し市民の反抗の芽をつぶすなど用心深さも兼ね備えている。

また一般には知られていないがアルビオンに反抗的な人物を更生させるための「再教育センター」と呼ばれる施設がどこかに存在し、そこではいわゆる洗脳を行っているなど普通に外道まっしぐらである。

本作開始時点でもかなりの脅威であったが、謎のハッカー集団「ゼロデイ」が引き起こした爆発事故以来権限がさらに拡大、デッドセックの残党狩りと称してその蛮行に磨きがかかっている。
もちろんすべてのアルビオン社員がそうというわけではなく、そんなアルビオンに反感を抱きデッドセックに情報を流している者も少なからず存在するし、本作のシステム上の関係でアルビオン社員をデッドセックのメンバーに加えることもできる。


鉄華団


火星の民間軍事会社『CGS』において「参番組」と呼ばれ、大人達が率いる「壱軍」に使い捨ての駒同然の扱いを受けていたオルガたち少年兵がギャラルホルンとの戦闘で自分達を囮にして逃げ出した壱軍に対してクーデターを起こし、CGSの基地や設備をそのまま乗っ取る形で発足した傭兵組織。
メンバーはCGSだった少年兵と雪之丞、デクスターの大人2名と元出入り業者の店員だったアトラという構成で、筋を通さない事を嫌うオルガの方針によって、退職した殆どの一軍の奴らにもきっちり退職金を払うホワイト企業。

火星の経済的自立のため地球に交渉に向かう若き活動家・クーデリア・藍那・バーンスタインを護衛しながら地球へ向かう旅を始め、巨大企業の皮を被った木星圏の武装組織「テイワズ」とその直系組織「タービンズ」と同盟を結び、テイワズから機材の提供や所属MSの修理やバージョンアップを受けられたり、タービンズのエースパイロットにより作戦の支援や技術指導を受けられ、テイワズ銀行部門からの職員出向により運営面も改善する恩恵を得た。
戦いで多くの犠牲者を出しつつもどうにかクーデリアの地球での目的を果たし、この過程でモンタークに扮したマクギリス・ファリドと接触をもつ。

アーブラウでの戦い以降は、ハーフメタル利権を手土産にテイワズの直系組織へと格を上げ、地球支部が出来るなど規模も拡大。新進気鋭の急成長企業として名を上げ、新たに新入隊員も迎える。
一方でオルガを中心とした「寄り合い所帯」から「大企業」に変革しきれておらず、指示系統に不安を残したまま人員だけが膨れ上がってしまった。
その結果、組織全体として家長であるオルガに指針を丸投げする傾向もあり、創立メンバーと新規メンバーの思想や価値観のズレが静かな歪みとして燻っている他、急激な成長からテイワズ内部からも疎まれるようになり、物語終盤の事件へと繋がることとなる。
また、彼等の活躍がギャラルホルンの腐敗や治安維持能力の不足を暴き、抑止力としてのギャラルホルンの権威に傷をつけた事で世界全体の秩序が乱れ始め、ヒューマンデブリをはじめとした少年兵の増加を招くなど、平穏を望む彼等の意思とは裏腹に、彼等自身が世界の争いの火種となってしまっている。


・GRガーディアン・マーセナリーズ

登場作品:『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN

エースコンバットシリーズに登場する、ユージア大陸に本拠地を置く多国籍企業「ゼネラルリソース」系列のPMC。略称はGRGM。事業内容は海上、航空護衛。
大陸戦争後の復興に従事する輸送船舶が海賊により多大な被害を受けた為、自社船舶の保護を目的として設立された。
後年には航空輸送部門の護衛にも事業の手を伸ばしたらしく、戦闘機部隊を保有するに至っている。
もっとも、この手の例にもれず、所詮警備業務は表向きであり、裏では暗殺等の黒い業務も請け負っていたようだが。
作中ではSu-47二機編成の「ミミック隊」が登場。オーシア軍上層部より暗殺依頼を受け、主人公の命を狙ってくる。
しかしながらこのミミック隊、パイロット達の腕はいいが揃いも揃って不安定であり、任務と関係無いやらかしで雇い主を意図せず陥れてしまったりと社員の質はいまいち。

なお、海上護衛に使用する警備艇が同じくゼネラル系列の造船メーカー「GRマリン・アンド・シップス」で製造されていたり、「ミミック隊」のSu-47にもおそらくゼネラル製と思われる特殊なジャマーやステルスミサイルが搭載されていたことから、
ゼネラル製軍事用品の製造実績作りやバトルプルーフの集積、顧客にアピールを行うこと等もゼネラルグループ内でのこの企業の役割だったと推察される。

なお、ゼネラルリソースはその後も成長を続けて国家を超える権力を有するようになり、
エースコンバット3の舞台となる2040年代では統一国家となったユージア大陸を事実上の信託統治領とする程の超国家企業になっている。
その時代ではゼネラルリソースは「対テロ自主防衛」を目的*14とした私設軍事組織「GRDF」を保有している*15が、GRGMを拡大発展させたものなのか、あるいは新規に立ち上げられた組織なのか、現時点では不明である。


・カーネルライト協会

登場作品:『フロントミッション・ガンハザード』
様々な理由で祖国にいられなくなった兵士を集め、世界各地の紛争地に傭兵として送り込んでいる組織。クーデターでベルゲン共和国から脱出した主人公アルベルトはここに身を寄せ、各地を転戦する。
やがてアルベルトはクーデターの裏にソサエティなる秘密結社の存在があることを突き止め、反ソサエティ組織のガーディアンとの接触、ソサエティの一員であった依頼主への反逆によってカーネルライト協会を追われることになる。
そして、ソサエティとの最終決戦の折にはこれまでアルベルトが助けてきた世界各国の軍と共に、大勢の傭兵をアルベルトの援護のために送り込んでいる。
「かっこよすぎるじゃないか!おれも仲間に入れさせてもらうぜ!」なんてセリフが出てくるのが実にこのゲームらしい展開である。


・サーヴィスズ・アンリミティッド

登場作品:『男達の伝説』落合信彦:著
ベトナム戦争退役兵が設立した傭兵部隊。
主にベトナム戦争帰りが中心のメンバーであり、対テロリストが主業務の模様。
バハマに本拠地を持ち、各国に隊員を派遣しては反政府組織などを殲滅している。

・資本企業

登場作品:『ヘヴィーオブジェクト
国連崩壊からあらゆる国が変貌し、四つの連合体に分裂した世界における中の一つの勢力。
貯金の大小が人権の優先順位を決定する程の苛烈な拝金主義を価値観とする、資本系企業の集合体。
この勢力においての全ての軍事は民営化されており、オブジェクトを保有できる事が一流の証との風潮がある。
その銭ゲバっぷりは仕事とは言え、成績優良な天才児で、将来的に偉大な発明をして金を生み出すという可能性があるだけの登下校する子供達を白昼堂々誘拐するという有様。
異常な銭ゲバの集まりだが、さすがに全部が人でなしではなく、無償で人を助けるぐらいには人の心が残っている所もある。少ないけど。



業務を委託したwiki篭りが追記・修正よろしく

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最終更新:2022年05月03日 21:29

*1 条約ではなく指針であり批准国に対する法的拘束力は無い

*2 Private Military and Security Company。民間の軍事及び警備会社

*3 Private Military Firm。民間軍事会社

*4 傭兵の扱いはジュネーブ条約で規制の対象になるため

*5 Private Security Company または Private Security Contractor。民間警備会社

*6 要はMilitary=軍事という言葉を使いたくない

*7 日本の高度経済成長を支えたのが「朝鮮戦争による戦争特需」だという話は有名だが、実は「自国の軍隊を放棄して経済活動に国力を全振りできたから」という指摘もある。話の是非は置いといて、つまりこの話の論拠にできてしまうほど軍隊というのはコストのかかるものなのである。同様の話はコスタリカにも存在する。

*8 旧東側の国では「機密を売る・武器の横流しに手を染める」といった例が多かった・今でも横行してるという話があるが、この理由は単純で「給料が安すぎるから」。危険な仕事に見合ってないとかじゃなくて『1ヵ月の給料で1ヶ月暮らしていけない』レベル、もはや忠誠心でどうにかできるようなものではない。やたら士気が低い軍隊には大体、給料が安くて上司がクソというのがあるようだ。

*9 裏を返せば本当にそういうケースが起こった場合、軍規や裁判による処罰が難しいという欠点もあるのだが…

*10 PMC社員が戦闘服を着ると、ジュネーブ条約で「傭兵」として扱われてしまうため

*11 なお反政府組織を支援していたアメリカや国連の圧力で政府は契約を打ち切り。代わりにやってきた国連PKOは講和に失敗し泥沼化。完全な終結には更に8年かかることに

*12 なお文民政権に移行した後に国際世論の反発を受けて契約を打ち切られた。撤退時に100日以内にクーデターが起こると警告したが、4ヶ月後に反政府組織と繋がる軍部勢力がクーデターを起こす。結局こちらも完全な終結には追加で5年かかった

*13 米国アフリカ軍(AFRICOM)の発表より。機体そのものはロシア連邦軍機がそのまま使用されているが、国籍標識は消されているという。

*14 勿論これは表向き。実際は治安維持などの表向きの業務から、敵対国家・企業への妨害工作の実施や不穏分子の暗殺といった表沙汰にできない事まで行っている

*15 「私設軍事組織」といっても、多脚空挺戦車「アントリオン」を擁する空挺部隊や大量の戦闘機部隊、空母機動部隊、果ては衛星軌道上から攻撃可能な高出力レーザー兵器も保有しており、その規模は一国の軍隊に匹敵している