サイレントヒル(映画)

登録日:2024/12/07 (土) 05:03:14
更新日:2025/01/12 Sun 14:02:21
所要時間:約 20 分で読めます





この街からは

死んでも

逃げられない…



【概要】
『サイレントヒル(原題:Silent Hill)』は日本、アメリカ、カナダ、フランスの4か国合同で製作され2006年に公開されたホラー映画。PG12指定作品。
KONAMIから発売されているホラーゲームシリーズ『サイレントヒル』を原作に製作されており、監督は『ネクロノミカン』、『クライング・フリーマン』、『ジェヴォーダンの獣』の
クリストフ・ガンズ氏*1。製作総指揮にはサイレントヒルシリーズにおいて音響・音楽制作として携わってきた山岡晃氏が担当している。
ストーリーは原作の『1』をメインに製作されているが、各シリーズの要素も一部含まれており、ファンならニヤリとする場面もある。
また、作中で流れるBGMはすべてゲーム内で使用されたものが使用されており、作品世界を忠実に再現した作品として、原作ファンからは高い評価を得ている。

2013年には続編である『サイレントヒル:リベレーション3D』が公開されている。



【あらすじ】


サイレントヒル…
サイレントヒルに行かなきゃ…

ひどい夢遊病に悩まされる娘、シャロンは毎夜操られたかのように家を抜け出しては「サイレントヒル」という言葉を発していた。
このことに胸を痛めていた母、ローズはサイレントヒルという街は実在し、そこにシャロンの夢遊病を治す手立てがあるのではないかと考え、
夫クリストファーの反対を押し切りシャロンとともにサイレントヒルへと向かう。
道中、バイクに跨った婦警に怪しまれるも追跡を振り切りサイレントヒルへと向かう。しかし、突如としてカーラジオがけたたましいノイズを
発したことに気を取られ、車線上に現れた人影に気付くのが遅れて慌ててハンドルを切ってしまい、事故を起こしてしまう。
目が覚めたローズは助手席にいたはずのシャロンがいなくなっていることに気付き、不気味なほどに深い霧に包まれ、灰が降りしきるサイレントヒルへと足を踏み入れる。

そこは常軌を逸した恐ろしい光景が待っているとも知らずに…


【霧のサイレントヒル】

ローズたちが迷い込んだサイレントヒル。
一寸先も見えないほどの濃い霧に包まれ、空からは灰が止むことなく降り続けており人の気配は一切感じられない。
外界につながる道はすべて底の見えない崖によって寸断されており、脱出することはできない。
時折、街中に不気味なサイレンが鳴り響き、鳴り終わると同時に街は闇に包まれ、闇の存在である怪物たちが跋扈する闇の世界へと変貌を遂げる。


【登場人物】


シャロン!どこにいるの!?
  • ローズ・ダ・シルヴァ
(演:ラダ・ミッチェル 日本吹替:渡辺美佐)
本作の主人公。
夢遊病に悩まされているシャロンを救う手がかりがサイレントヒルにあると考え訪れる。愛する子供のためなら自らも省みない『ごく普通の母親』である。
道中で事故を起こし、気を失っている間にいなくなってしまったシャロンの行方を捜すこととなるが、次々と想像を絶する恐怖に見舞われる。
一時は心が折れかかってしまう一幕もあったがシャロンのために奮起し、手掛かりを求めてローズを導くように現れる謎の少女アレッサを追う。



あの子は私が助ける!
  • シビル・ベネット
(演:ローリー・ホールデン 日本吹替:沢海陽子)
サイレントヒルの隣町、ブラムスに勤務する警察官。階級は巡査。
真夜中に子連れでガソリンスタンドを訪れていたローズ母娘を怪しみ*2、後を追いサイレントヒルへと足を踏み入れることとなる。
ローズと同様に事故を起こし、気を失っている間に異変に巻き込まれ取り乱していたローズを強引に逮捕するも道中で怪物に襲われローズに逃げられてしまう。
その後、ミドウィッチ小学校でローズと再会。共にシャロンを助け出すべく協力していくこととなる。
何かと“霧”には縁があるようである。

原作サイレントヒル1に登場したキャラクターであり、原作同様白バイを乗りこなす婦警として登場しているが、原作以上に正義感に篤い描写がされている。
どうやら過去に起きたある事件が原因のようだが…



知らない人とは話さない。
  • シャロン・ダ・シルヴァ
(演:ジョデル・フェルランド 日本吹替:中川翔子
ローズとクリストファーの一人娘。
ひどい夢遊病を患っているが、本人にその時の記憶は一切ない。
お絵描きが好きで誕生日プレゼントでもらったスケッチブックを肌身離さず持ち歩いている。
ローズとともにサイレントヒルへやってきた際に起こしてしまった事故の後に行方をくらましてしまう。



復讐は悪を呼び覚ます、選択を誤るな…
  • ダリア・ギレスピー
(演:デボラ・カーラ・アンガー 日本吹替:定岡小百合)
サイレントヒルを徘徊している老婆。
髪は無相応に伸び散らかし、衣服も引きずる程にボロボロの状態でまさに『魔女』といった出で立ちをしている。街の住人によれば『追放されたダリア』と忌み嫌われており、
闇の住人である怪物たちからも存在を無視されているのだという。
シャロンの写真を見て自分の娘、アレッサだと言い出すなど支離滅裂な言動をとる。
しかし、闇から逃れるべく教会に逃げ込む生存者たちに行ってはいけないと呼びかけ、ローズに意味深な言葉を伝える等、何かを知っているようだが…

原作サイレントヒル1に登場したキャラクターであり、物語を動かす謎めいた存在であるが…



魔女はギレスピー! 魔女は火炙りだ!!
  • アレッサ・ギレスピー
(演:??? 日本吹替:???)
かつて、ミドウィッチ小学校に在籍していたダリアの娘。
学校では『魔女』と呼ばれ、学校中からいじめを受けていた模様。ダリアの口ぶりから既に亡くなっていることが伺えるが、ローズの行く先々で現れては
何かしらの手掛かりを残しており、自ずと彼女の足取りも追うことになる。

ダリア同様、サイレントヒル1に登場したキャラクターであり、物語のキーパーソンであることも同様。
だが、その風貌は原作と異なりより影を感じるものだが?



祈りを捧げましょう。
  • クリスタベラ
(演:アリス・クリーグ 日本吹替:沢田敏子)
サイレントヒルの古くから伝わる宗教を取り仕切っている初老の女性。*3
また、霧のサイレントヒルに残された生存者たちも取りまとめている。シャロンの行方を捜しているローズに対して「悪魔ならば答えを知っているだろう。」と唆し、
悪魔の潜んでいるという病院へと手下とともに案内する。




【闇のサイレントヒル】

霧のサイレントヒルから突如として変貌する世界。
サイレンが鳴り響いた後、闇に包まれ、建造物から何かに至るまで血と錆に覆われた悍ましい
光景へと変貌し、闇の住人とも呼ばれる怪物たちが跋扈する恐怖の世界と化す。*4



【怪物たち】


  • グレイチャイルド
(演:イボンヌ・ン)
ローズが初めて遭遇する怪物。
身の丈は子供ほどではあるが、全身が焼け焦げた皮膚で覆われており鋭い爪と数の暴力でローズを追い詰めてくる。
海外版サイレントヒル1で登場したクリーチャーが元となっているが、日本版では倫理委員会から
『子供のような存在を殺せてしまうのは不味い』ということでマンブラーというクリーチャーに差し替えられている。


  • アームレス・マン
(演:マイケル・コータ)
ローズがシビルに連行されかけていた時に現れた怪物。
名前の通り腕がなく全身が灰色の皮膚に覆われ、胸部に空いた穴からは黒色の毒液が垂れそれを噴射する能力をもつ。
当時まだ状況を呑み込めていなかったシビルに襲い掛かった。
サイレントヒル2に登場したクリーチャー、ライイングフィギュアが元となっている。


  • ジャニター
(演:ロベルト・カンパネラ)
小学校トイレにて吊られていたコリンという男性の死体が闇の世界の力で動き出した怪物。
有刺鉄線で全身が拘束されており、海老反りの状態で這いつくばっている。
この怪物が触れた所から血管のような腐食が進み、そこから大量のクリーパーが出現する。
ジャニター(Janitor)とは管理人を指す言葉で今作オリジナルのクリーチャー。


  • クリーパー
ゴキブリのような姿に人間のような顔を持つ怪物。
ジャニターによって大量に呼び寄せられ、逃げ遅れた後述の労働者たちを食い殺している。
サイレントヒル1、2で登場したクリーチャー、クリーパーが元。


  • レッドピラミッド
(演:ロベルト・カンパネラ)
闇のサイレントヒルを象徴する怪物。
優に3mを超す巨体に巨大な多角錐の兜を被っており大剣と大量のクリーパーを携えローズの目の前に現れる。
一室に逃げ込んだローズとシビルを強襲し、金属でできた扉を大剣で安々と切り裂き、閂に使われていた鉄パイプも捻じ曲げるほどの怪力を持ち合わせている。
再び現れた際にはダリアをまるで『守る』かのように現れ、ダリアを攻撃していた女性の全身の皮膚を引き千切り殺害している。
サイレントヒル2に登場したレッドピラミッドシングが元となっているが、原作以上にマッシブかつ兜のデザインが鋭利となっており、
サイレントヒル・ホームカミングでは『ブギーマン』という名称でほぼそのままのデザインで登場している。


  • ダークナース
病院地下に存在する怪物たち。
体付きは人間の範疇にあるが、頭部が異様に肥大、皮膚がねじれたような造形をしており手にはメスや注射器といった医療器などを持ち、操り人形のように動く。
光に反応して動き暗闇の中では微動だにしない、という習性を持っておりこれを見抜いたローズによって出し抜かれる。
デザインはサイレントヒル2のバブルヘッドナース、光に反応する習性はマネキンが元となっている。
彼女(?)達とは別に、赤いカーディガンを身に着けて血の涙を流すレッドナースが登場するが、こちらは1の登場人物リサ・ガーランドがモデル。



  • 労働者
怪物ではないが便宜上、こちらに掲載。
クリスタベラが率いる宗教組織の戦力を担っており、炭鉱で使用されているような防護服やマスクで身を包み、鉄パイプやバールのようなもので武装している。
それ以外にも大型の懐中電灯や小鳥が入った籠を常備しており、小鳥が騒ぎ出すと闇の世界へと変貌する前触れである。




【現実のサイレントヒル】

30年前に発生した未曽有の大火災により、当時サイレントヒルで暮らしていた住民の半数以上が犠牲となりその多くは遺体すら見つかっていない。
加えて炭鉱にまで火の手が及んだことで有毒ガスが蔓延している文字通りのゴーストタウンと化している。*5
街では古くから伝わる独自の宗教観が根ざしており、その関係かこの街をよく知る関係者からはタブー扱いされている。


【登場人物】


ローズはここにいた、感じるんだ…
  • クリストファー・ダ・シルヴァ
(演:ショーン・ビーン 日本吹替:山野井仁)
ローズの夫であり、シャロンの父親。
シャロンの治療をめぐってローズと意見が対立してしまい、ローズがシャロンを連れてサイレントヒルへと
向かうこととなってしまう。その後すぐにローズ達の後を追いサイレントヒルへトーマスとともに向かうが
足取りをつかむことができなかった。
しかし、トーマスの態度から何かを隠していることを確信し、独自に調査をすすめる。



当然の報いってやつも見たがね…
  • トーマス・グッチ
(演:キム・コーツ 日本吹替:仲野裕)
サイレントヒルの隣町、ブラムスに勤務する警察官。階級は警部。
シビルの上司であり、音信が途絶えた彼女を捜索すべくクリストファーとともにサイレントヒルへと赴く。
30年前のサイレントヒルでも警察官として勤務しており大火災が発生した際に理髪店を営んでいた父親を亡くしている。
時折意味深な言葉をこぼしており、サイレンヒルで起きた事故がただの事故ではないことを知っているようだが…

実はサイレントヒル1に名前だけ登場している。*6


追記・修正はサイレントヒルから脱出できた方がお願いします。










































-ついに悪魔の潜む151号室へと辿り着く-










































おめでとう、ローズ。

ここがゴールよ。

ご褒美に“真実”を教えてあげる。





今度はあいつらの番…
  • アレッサ・ギレスビー
心優しい善良な少女であったが、『父親のいない娘』として古い宗教観に囚われていた大人たちが子供たちにアレッサは魔女であると吹き込んでおり、それが原因でいじめを受けていた。*7
そんなアレッサを一人で守っていたダリアの心の隙にクリスタベラが付け入り、身柄を明け渡され結果、彼女は鉄檻に手足を拘束された上で火炙りの刑という凄惨な仕打ちを受けてしまう。
しかし、クリスタベラの慢心が原因で儀式は失敗。当時、サイレントヒルで警官をしていたトーマスによって救助され、病院へと搬送される。

だが、彼女の心は死への恐怖、絶望から次第に憎悪にまみれ、悪魔(ダーク・アレッサ)を生み出し、クリスタベラたちに復讐を果たすべくダーク・アレッサと契約を交わした
ことでサイレントヒルと住人を取り込む“大火災”が起きることとなったのだった。
終盤、ついにローズの手引きにより教会を闇の世界へと取り込むことに成功。おびただしい数の有刺鉄線を触手のように操る怪物として現れ、
念願であったクリスタベラ達への復讐を果たしたのだった。



満足したいだけ。そう、復讐よ。
  • ダーク・アレッサ
ローズの行く先々で現れては手掛かりを残していたシャロンによく似た少女。
その正体は30年前、凄惨な仕打ちを受け復讐という憎悪に塗れたアレッサの心から生み出された“悪魔”
アレッサの復讐を果たすことを目的としており、クリスタベラや宗教組織の人間はもちろん宗教に関与した住民、
そしてサイレントヒルの街そのものを異界に取り込む“大火災”を引き起こしていた。

しかし、クリスタベラ達の信 仰(現実逃避)によって教会が一種の異界と化したことで手出しすることができなくなっており、
ローズにシャロンを救う条件として彼らに“真実”を伝えることを要求し、ローズと一体化。
真実を突き付けられたことによって信者たちの信仰が揺らぎ、ついに教会を闇の世界へ取り込みアレッサと共に教会へと侵入。
クリスタベラへの復讐を果たすアレッサの姿を見て歓喜する。
だが、アレッサの復讐をよそにローズと共に隅へ逃げ込んだシャロンの元へ向かい…。



神よ!どうか悪魔を退ける力をお与えください!
  • クリスタベラ・ギレスピー
実はダリアの姉であり、自身の信仰心を満たすためだけにアレッサを火炙りにかけ30年前の大火災を引き起こした全ての元凶。
ダーク・アレッサによって信者共々異界に取り込まれたが、信者たちの恐怖心を利用することで神、ひいては自身への信仰に繋げることで
教会をもう一つの異界へと変えることでアレッサが手出しできない世界を作り上げていた。
ローズが持っていたシャロンの写真からダリアがシャロンを匿っていることを察し、ダリアの隠れ家に手下を伴って襲撃。
30年前の儀式を今度こそ完遂すべくシャロンを火炙りにかけようとする。しかし、そこにローズが現れ自身にとって都合の悪い真実を告発される。
住人を扇動し口封じを図るも止まらず、ついにはローズから決定的な真実*8を突き付けられ、逆上。隠し持っていたナイフでローズを刺し殺そうとする。
だが、この行為が決定打となり信者たちからの信仰が揺らいだことで教会は闇の世界へと取り込まれる。
それでもなお神への妄信から救いを求めるが、そんな都合の良い奇跡が起きるはずもなくアレッサの操る有刺鉄線により
全身を串刺しにされた挙句、左右に引き裂かれる因果応報の最期を迎えた。



私の娘よ!誰にも渡さない!
  • ダリア・ギレスピー
私生児としてアレッサを出産しており、そのことが理由でアレッサ共々魔女と呼ばれ街中の人間から蔑まれていた。
母親としてアレッサを守ってはいたが、精神的に弱く助けてくれる人もいない状況において数少ない身内である姉のクリスタベラに誑かされ、
アレッサの身柄を引き渡してしまう。
自身の犯した過ちに気づき、警察にアレッサの保護を頼むも時すでに遅く、アレッサは火炙りにかけられており、力なくその場に倒れ伏すしかできなかった。
実はシャロンを密かに自身の隠れ家に保護していたのだが、そのことに感づいたクリスタベラに襲撃されシャロンと共に囚われてしまう。
必死にシャロンは魔女ではないことを訴えるも妄想に浸る人々には通じず、逆上した信者に殴り倒されてしまう。
教会が闇に取り込まれた始めた気配を感じとり目を覚まし逃げ惑うが、現れた怪物の正体がアレッサの変わり果てた姿、そして自身に向けられる眼差しから
自身も復讐の対象であることを悟り、アレッサの魔の手から逃げ惑う信者たちの中へと身を置く。
しかし、アレッサの手にかかることはなく生かされたことに疑問をもつが、ローズから「母親だから。」と諭され*9、サイレントヒルを立ち去るローズとシャロンを見送った。



お母さん…傍に…いて…
  • シビル・ベネット
当初、ローズを必要以上に疑っていた理由。
それはかつてある男によって少女が誘拐されサイレントヒルの廃坑に生贄と称して投げ入れられてしまった事件があり、彼女は
救助されるまでの間の三日三晩、少女の傍を離れず励まし続けたという経緯があったからであった。
クリスタベラ達によって満身創痍の状態で囚われてもなおシャロンを励まし続け、信者たちにシャロンを開放するよう訴えるも
聞き入れられることはなく『魔女の手先』としてシャロンの目の前で火炙りにかけられ、信者たちからの嘲笑と罵声を浴びながら
焼死する非業の最期を迎えてしまった。



シャロンのためよ…
  • ローズ・ダ・シルヴァ
ついに151号室に潜む悪魔ことアレッサと対面を果たし、ダーク・アレッサからアレッサの真実、シャロンの正体を教えられることとなる。*10
それでもなお、シャロンを救い出すべくダーク・アレッサと契約を交わしアレッサの復讐を果たす片棒を担ぐことになる。
教会へと戻り真実を告発するが、それに逆上したクリスタベラが隠し持っていたナイフで胸部を刺されてしまう。
だが、真実を知らされたこと、クリスタベラの本性を見せられたことにより信者らの信仰が揺らいだことで教会を闇に取り込むことに成功し、
アレッサとダーク・アレッサを傷口から溢れた血を媒介に教会に侵入させることに成功する。
シャロンを信者らの手から取り戻し、クリストファーにシャロンの無事と今から帰ることを電話で伝え、クリストファーの待つ自宅へとようやく帰還を果たす。
しかし、そこは未だに深い霧に包まれたままであった…。



  • シャロン・ダ・シルヴァ
シャロンの正体、それはアレッサに唯一残された善良な心から誕生した存在。
本編以前にダーク・アレッサが赤ん坊だったシャロンをクリスタベラの魔の手から守るために養護施設に届けられていたのだった。
無事、ローズによってクリスタベラ達の魔の手から救われアレッサの復讐の惨劇から守るように抱えられ目を塞がれるがふとした拍子にあるものと目が合ってしまい・・・。



  • トーマス・グッチ
30年前、アレッサの保護を求めにやってきたダリアからの要請を受け、儀式が行われていたホテルに警官隊と共に踏み込むが間に合わず、
クリスタベラ達はすでに逃げ出した後でアレッサは火炙りにかけられてしまっていた。だが、アレッサがまだ生きていることを知ると危険を顧みず、
熱せられていた鉄格子を素手で無理矢理こじ開けアレッサを救出している。
この時のトーマスの献身的な行為は「どんな時にも手を差し伸べてくれる優しい人はいる。」としてアレッサの心に残り続けていた。*11
逮捕したクリストファーを移送し、今回の事件から手を引くよう改めて忠告をするが、なお食い下がる姿勢を崩さないクリストファーに対して
数年前に起きた誘拐事件におけるシビルの行動を語り、辛い思いをしているのは自分も同じであることを伝える。



  • クリストファー・ダ・シルヴァ
ローズとシャロンがいつか必ず帰ってくることを信じ、家で待ち続けていると人の気配を感じとり目を覚ます。
だが、家中を探すもそこには誰もおらず、うなだれながら開いていた玄関の扉を力なく閉めるしかなかった…。






悪夢はまだ、終わらない…
SILENTHILL Revelation 3D
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最終更新:2025年01月12日 14:02

*1 サイレントヒルシリーズの大ファンを公言しており、サイレントヒルの映画化の話が上がった際は、自主制作したフィルムをKONAMI本社に送り見事、監督を射止めている。

*2 この時、シャロンが愛用していたスケッチブックに悍ましいタッチで描かれた絵にショックを受けたシャロンが泣き出してしまっていた。

*3 普通の教会にはあまりにも似つかわしくない『魔女が火炙りにかけられている絵画』が祭壇に飾られている。

*4 この裏世界へと変貌するシーケンスはサイレントヒル・ホームカミングにそのまま逆輸入されている。

*5 この設定はペンシルベニア州セントラリアの街がモデルとなっており、かつては炭鉱で栄えていたが1962年に発生した坑内火災及び火災による有毒ガスの発生により、1,000人以上の住民が退去している。なおセントラリアにおける火災は2024年現在も自然鎮火の兆しは無く、数百年は炎上し続けるともいわれている。

*6 警察署に存在するメモに記載。街に蔓延するドラッグを撲滅すべく、派遣された麻薬捜査官だったが、黒幕らによって謀殺されている。

*7 誰も助けてくれる人がいないことに付け込まれて、当時小学校の清掃員をしていたコリン(ジャニター)から性暴力を振るわれていたと思しき描写もある。

*8 「ここは煉獄、神などいない。」つまり、クリスタベラをはじめとした全ての住民たちは“大火災”によりとっくに死んでいたことにすら目をそらしていたのだ。

*9 実は怪物たちに存在を無視されていたわけではなく、アレッサの母親だからこそ見逃されていた。

*10 加えて、なぜこのような目に合う理由も問い詰めているが「強いて言うならあなたがシャロンを選んだから。」と返されている。

*11 この時の行動がなければ、アレッサの心は完全に憎悪に埋め尽くされシャロンが誕生することはなかったかもしれない。