東城会

登録日:2011/04/11(月) 04:32:35
更新日:2024/02/21 Wed 11:45:22
所要時間:約 12 分で読めます




東城会(とうじょうかい)とは『龍が如く』シリーズに登場する暴力団組織。


【概要】

神室町(モデルは新宿歌舞伎町)を中心に関東一円で活動する極道組織であり、ほとんどのタイトルで物語の根幹に関わる重大な役回りを担っている。
主人公でも桐生一馬を始め、冴島大河真島吾朗春日一番が所属している(していた)。
また『ジャッジアイズ』の主人公八神隆之も所属はしていないがほとんど身内同然である。
ロストジャッジメント』のDLCで主人公を務めた海藤正治も所属していた。

歴史は古く、神室町が戦後の闇市だった時代から存在していたと言われている。

シリーズが進む度に規模と構成員が増えるが同時にトラブルの数も増える困った連中。
神室町を危機に陥れる原因の大半はこいつら(の不穏分子一同)にある。あと幹部がよく死ぬ。

それでも直系100団体、構成員3万人を誇る巨大組織である。構成員はさすがSEGAに生み出されただけあって非常に個性的(例:指圧フェチ、ヤクザイル等)。
幹部連中は実力はあるが野心に溢れる人間ばかりで、野心を貫いた挙げ句前述の通りよく死ぬ。
おかげで組織全体が弱体化してガッタガタに歪んでおり、早急な人材の確保と組織の建て直しが求められる、という事態が毎回発生している。
『THE END』に至っては神室町に事務所を置く組が相次いでゾンビの犠牲になり、まともな幹部も多数命を落とすなど、更なる打撃を受けてしまった。
5で近江との2度目の戦争に備えて組織の立て直しに動き始めたが、
その矢先に北海道での真島の死亡報道と大吾が直接盃の交渉に行った福岡で行方不明になるという前代未聞の窮地に立たされることになる。
更に3年後の『6』では広島を仕切る第三の極道組織・陽銘連合会の陰謀で中国マフィアが神室町に侵攻。東城会が迎え撃つ中、亜細亜街で大規模テロが実行されて一般人にも多数の被害をもたらす大騒動となり、大吾と真島が引責で逮捕されてしまう。
「今度はいっしょやで、大吾ちゃ~ん♪」「とかいいつつ私より先に出所したじゃないですか…」
混乱に乗じ会長代行についた菅井は陽銘連合会と内通しており、陽銘主体で東城会乗っ取りかと思われた所を辛うじて桐生が阻止、大吾を超法規措置で保釈させることで内部抗争とクーデターという危機をなんとか回避したが、
2018年が舞台となる『ONLINE』では、近江連合と結託した警察庁が2017年に東城会の資金源撲滅を掲げた神室町浄化作戦が発動。同時期に六代目が逮捕されパニック状態にあった東城会内部には誰かを会長代理に据え置く余裕すらなく、空中分解同然に消滅。
近江連合と警察に神室町の支配権を取って代わられている。
『7』でも『ONLINE』と同様に近江連合によって空中分解してしまっているが、それは全国を震撼させるある重大な決断の序章に過ぎず…
2021年が舞台となる『ロストジャッジメント』では既に解散したことが語られている。


【会長及び各組紹介】


●会長

[初代:東城真]
東城会を起こした初代会長。
素性は一切不明だが、このおっさんの喧嘩を収めたらしきDVDを見た桐生にとって大いに参考になったらしい辺り、かなりの喧嘩師だった模様。

[二代目:不明]
東城会の規模を大きく広げた人物。他所と頻繁に抗争を抱えていた時期でもあっただけに、後々まで禍根を残した出来事もこの代に多い。
88年の時点で亡くなっているらしく、代行が東城会の舵を切っているため歴代会長の中で唯一正体不明のままである*1

[二代目会長代行:二井原隆]
『0』の時代の最高権力者だが、当時東城会最強だった堂島組の台頭にその地位を脅かされている。
また、本家若頭の座が空白のため、二代目が(恐らくは)三代目を指名する間もなく急逝してしまい、繋ぎとして本家若頭から臨時に昇格したという説が有力。
これは彼が「名ばかりのトップ」であり発言力が無い事を示唆している。
とはいえ無能というわけでもなく、桐生一馬の価値を的確に見出し、大詞の節々に指導者の格を思わせる台詞を吐いたりしている。
なにより風間や桐生のような漢をこの上なく好む食えないジジィである。
『ONLINE』での立華曰く「自分と同じように手段を選ばない男」。

[三代目:世良勝]
龍が如くシリーズで初めて登場した東城会会長。しかし物語開始早々退場するので影が薄い気がしなくもない。
『0』では世良が物語に深く関わっており、本人は「金稼ぎしか出来ない」と自らを皮肉っているが、実際は銃の腕もシステマを主軸に据えた喧嘩の腕も凄まじい仕事人であり喧嘩師。
穏健派でありながら日侠連という東城会の暗部を統べていただけあって冷酷かつ非情な一面も併せ持つ。
なにより心底には熱い思いを持ちつつ自分の能力も弁えた有能者である。
『ONLINE』におけるメモリアルイベントで過去が掘り下げられた。

遥の実父である神宮とは学生運動を通した昔馴染みであり、神宮が表社会を、世良が裏社会を統べる事で国に尽くそうと語り合う仲で、
会長就任後、当時秘密裏に持ち上がっていた沖縄第弐刑務所を利用した警察組織によるマッチポンプを神宮経由で知る事となり、それを防ぐ為に神宮が担当していた100億の資金洗浄を東城会として引き受けた。
当初は利害の一致と互いの信頼関係から神宮の汚れ仕事を引き受けるようになったが、彼が国のトップの椅子に近付くにつれて権力に溺れ変貌してしまう。
後ろ暗い部分をネタに強請ろうとした記者や非東城会系組織の人物を脅し、遺体を隠滅する*2ならまだしも、権力に取り憑かれる余り由美と生まれたばかりの遥の殺害を押し付けられた際に風間と交戦した事*3もあって彼との関係に思い悩み、神宮の暴走を鑑みて風間と結託。
由美と遥を表向き殺害した事にして隠匿し、100億を表向き紛失した体で隠す事で神宮の失脚を企て、ブラフとはいえ100億を紛失した引責で命を落とすことをこの時点で覚悟しており、風間自身の目で4代目を託すに相応しい人物を見極めて貰うべく風間に敢えて4代目を託す人物の名前を書かなかった血判状を託す。
しかし、本部裏の廃ビルに100億を隠したこと、由美達を隠匿していた事が錦山と神宮に露見。廃ビルで錦山組の兵隊と神宮が掌握しているMIAの兵隊総出の襲撃を受け、兵隊は全滅し自身も錦山の凶弾で致命傷を負いながら風間組の応援到着と100億の運び出しが完了するまでの時間を稼ぎ切り、風間に東城会を託し事切れる。
「自身が見過ごしてしまった神宮の暴走を止めて欲しい」という願いは風間を経由し、桐生へと託されることになる。
また、彼と神宮が語り合った未来は、近江連合と警察組織による神室町制圧という歪かつ皮肉な形で実現する事となる。

『0』が発売してから物語が進むごとに株が上がり続けた稀有な人物。

[四代目:桐生一馬]
龍が如くシリーズの主人公。ただし正式襲名したその日に会長の座を寺田に譲る前代未聞行為を行ったが。
それでも運命という名の束縛に絡め取られ毎回東城会を救わされる。
任期の短さに反して、その存在感、威名は歴代会長の中でも随一の大きさを誇る。

[五代目:寺田行雄]
元々は近江連合の執行部だったが、100億をめぐる争いのドサクサで裏切られた事もあってか、桐生に東城会会長の座を推薦され五代目を襲名。
当たり前だが近江連合とは縁を切っている。
実の所かなり有能者なのだが、訳アリかつ典型的なイエスマン支持者なのが汚点。
しかし『2』での近江連合との抗争において命を落とした。
[五代目会長代理:堂島弥生]
堂島組長の妻で大吾の実の母親。女の身でありながら多くの人間に慕われる極妻の鑑のような人。
寺田が一時的に死亡扱いとされ、大吾が襲名するまでの空座を守り抜いた*4龍シリーズ屈指の女傑。
ぶっちゃけ堂島組長と付き合ってた理由がさっぱりわからない女傑。

[六代目:堂島大吾]
後述の堂島組長の実子。寺田の偽装した死によって空席となったため桐生の推薦で会長を襲名。受難王子。
「五分の盃」が決め大詞。

[六代目会長代行:青山稔]
盃交渉へ向かった大吾が福岡で行方不明になった直後に会長秘書という立場から昇格。
詳しくは後述だが、青山自身が福岡長洲街の埠頭で射殺された為、三日天下に終わった。
[六代目会長代行:菅井克己]
中国マフィア祭汪会との抗争で一般人に被害を及ぼしたために大吾が逮捕され、「無難」な人選の結果代行に選ばれた2代目時代からの古参。
が、例によって東城会の裏切者。


●堂島組

[組長:堂島宗兵]
直系団体。
韓国マフィアのジングォン派を神室町から排除したことで一気に組と東城会の地位を押し上げ、二代目時代では最高幹部として名を馳せた。
『ONLINE』での立華曰く「時代に恵まれた男」。88年時点で最も三代目の席に近いと言われていた一方、それを危険視もされていた。
実際、立華からは「一幹部の座が分相応」、嶋野からは「あんな頭の足りん小物がトップに立ったら東城会はしまいや」、挙げ句桐生には「クソみてえな親」と言われるなど周囲からの評価は散々で、実力以上の座を求めて暴走状態にあったといえる。
一応ジングォン派と堂島組との抗争ではジングォン派の執念深さを警戒し、後々に禍根を残さぬ為に風間と嶋野に構成員を一人残さず抹殺するよう厳命したにもかかわらず、現場で風間が情に流された判断をした結果として後の世で東城会と近江連合という2大組織の全面抗争、そしてジングォン派残党らの暗躍を許す事になってしまったように、多少なりとも先を見据えた判断を下せる眼力はあったようだが…。
88年に起きたカラの一坪を巡る泥沼の争奪戦の末に堂島組の黄金期を支えていた3人の若頭候補がいなくなった事と神室町再開発計画を手放した事が相当響いたのか、『0』では豪邸というよりは要塞とでも称した方がしっくりくる程の本拠地を構えていたのに『1』では遥かに格が劣る安そうな事務所に組を構えていたりと、相当落ちぶれていたようである。
更には95年に組長が殺害され、構成員の殆どを風間組に吸収された。

  • 渋澤組
[組長:渋澤啓司]
堂島組内の二次団体。組内においては事務方を司る。
兄貴分にあたる他2人と比べて見目立たない男だが…。

  • 泰平一家
[組長:阿波野大樹]
堂島組内の二次団体。堂島組内において渉外、即ち脅しを司る。
久瀬とは真逆に享楽的で、どことなく気怠げな雰囲気を出しているがドスは極道のそれ。
極道を職業と考えており、酒や女を貪るための金を得る手段と口にしていたが、その実は久瀬の生き方に憧れていた。

  • 久瀬拳王会
[会長:久瀬大作]
堂島組内の二次団体。武闘派として名を馳せた堂島組内において「暴力」を司り、堂島組における実力行使の中核を担う。
その二次団体をまとめあげる久瀬自身も武闘派で好戦的な性格。
「カラの一坪」を巡る一件の後渋澤と共に逮捕され、『ONLINE』での言及によればそのまま服役し99年に釈放された模様。
しかし、既に堂島組黄金期は終わりを告げており久瀬も東城会から破門されたことがうかがえるため、久瀬拳王会は久瀬の逮捕後にそのまま空中分解か堂島組に吸収された可能性が高い。

●日侠連

[初代総裁:世良勝・二代目総裁:国枝政志]
表向きには代紋を掲げていない、汚れ仕事専門の直系組織。
「カラの一坪」を巡る一件の後、二代目代行・二井原が退任した後に世良が三代目会長に昇格して以降は二代目の国枝が就任。
後に服役した桐生に対し、堂島組から身を守らせ(世良が直接刺客を差し向ける事で「桐生は東城会本家の標的。他の組は手出し無用」として
他の組に刺客を送らせない様にする為のアピール)、同時にこれから茨の道を進む事となる桐生に対し、
生き延びていくだけの力量があるか試す事を目的とした世良からの指示で刑務所に刺客が差し向けられた。
国枝は錦山が世良を殺したことを既に掴んでおり、自身の手でケジメを付けるべく桐生から錦山の居場所を聞き出そうとしていたが、桐生はこれを譲らず勝負となり、桐生が勝利したことでケジメを桐生に託した。
『ロストジャッジメント』で登場する半グレ集団RKのリーダー相馬和樹と最高幹部の阿久津大夢も元々はここに所属しており幹部候補だったが、神室町3K作戦により東城会そのものが無くなってしまい下積みが報われることがなかった。

●風間組

[初代組長:風間新太郎・二代目組長:柏木修]
88〜95年時点では堂島組内風間組、後に直系風間組に昇格。
かつて東城会一の殺し屋と恐れられた風間が擁する組だが、嶋野組等他の大幹部と比較すると一番安定感がある、といった評もあった。
組長の意向で東城会内の暗部が常に監視されている。その結果落命の憂き目にあう組員多し。
1988年において一時期風間が違法カジノ摘発の煽りを受けて刑務所へ収監されていた間は若頭の柏木が組長代理を務めていたが、風間の死後は正式に組長の座を引き継いだ。
『3』で二代目組長が瀕死の重傷を負い、以降は真島組組長が組長代行となっている。
今はなき龍が如くモバイルの登場人物・銀次は風間組所属となっており、阿修羅編でカメオ出演を果たした為半ば公式の存在である。

●青山組

[組長:青山稔]
東城会本部長兼会長秘書の青山を組長に据える組で、青山自身は近江連合若頭兼渡瀬組組長・渡瀬勝の代紋違いの兄弟分。
大吾の失踪直後から六代目会長代行に就任し、新参であっても忠誠を誓った上で結果を出せば次々と直系へ昇格させ、
逆に不祥事を起こせば古参であっても容赦なく破門にしていた。
公平性はあれど様々な不平不満が出るだろう処断を行っていたにもかかわらず、青山に同調する者も多く東城会は実質青山が牛耳るに等しい状況にあった辺り、度重なる無茶苦茶な身内人事等に対する不満は相当なものだった模様。
その後、近江の黒澤一派が持ちかけた計略に便乗する形でクーデターに加担し、斑目殺害を企てるも桐生に妨害され、数で桐生を潰そうと東城会構成員数百人を差し向けるが全員倒されてしまう。
その場で桐生を殺害しようとしたが、桐生の本質を見誤った上に桐生に本気で6発程殴られるわ、極道としてのメンツを潰す不義理の数々に対し遂に堪忍袋の緒が切れ激怒した渡瀬にも2発殴られるわで散々な目に遭い、観念して事の真相を話しかけた瞬間、森永に射殺された。
その後の組の動向は不明だが、クーデターを始めとした不義理や青山の死によって壊滅状態か解体されている可能性がある。

●錦山組

[初代組長:錦山彰・二代目組長:新藤浩二・二代目代行:氏名不明・三代目組長:神田強]
直系団体。桐生のライバルであり親友である錦山が興した組。
因縁か怨念か、歴代組長は必ず桐生と熱い戦いを繰り広げる。そのせいか東城会ではある意味一番桐生の被害に遭っている組でもある。
また、必ずと言っていいほど東城会への裏切りとも言える暴挙をやらかす。
初代組長が10年間で他の大幹部と渡り合える程の規模にまで成長させたが、運営が性急過ぎたのか、はっきり言って碌な人材が育っていない。
加えて風間組組長の配慮が裏目に出たせいで錦山が重度の人間不信になっていたため、彼もこの点は全く放置していたことがうかがえる。
二代目組長は当時の会長代行(会長の座ではなくついている堂島弥生その人)を狙う為に東城会本家でクーデターを実行し、三代目はマッサージフェチな強姦魔と、極道基準で見てもロクな面子がいないDQN共の群れ。
初代錦山組長の行いにもかかわらず機会に恵まれ元嶋野組構成員等、優秀な人材の招致に成功し、2代目以降も一大勢力として居座りに成功。
更に、寺田五代目の采配によって有能な人材も大勢東城会から離れた結果、多くて数千人規模の錦山組が東城会全体の過半数の戦力を担うという異常事態に陥り、猛威を振るっていた。
二代目新藤組長は本家への二度目の反逆行為を働き、東城会に壊滅寸前の甚大な被害をもたらした。
本来であれば、その時点で解散してもおかしくない不義理であったが、どういうわけか三代目も引き続き直系団体としての態勢を維持していた。
その理由は『ONLINE』において、東西抗争後の東城会の内部事情と共に掘り下げられている。東西抗争が終結した後、錦山組は代行の組長を立ててどうにか維持していたものの、先の二代目新藤組長が起こした不義理により組の面目や組織内での地位はどん底に落ち、いつ解散してもおかしくないまでになっていた。
ちょうどその直後に出所した神田を金で抱き込み、東城会の門を潜ったばかりだった峯が、東西抗争直後で弱体化して有力な不動産を抱えるも運用がままならない組を片っ端から買い叩いて吸収。
シマの不動産をフル活用させて火の車状態だった錦山組の財政状態を1年足らずで立て直し、神田が三代目組長に正式就任した頃には錦山組単独で当時の東城会全体のシノギ10億中7億を叩き出すという状況であり、
峯が極道社会の事情に疎かったこともあって「金絡みの事情による親替え」という極道社会における禁じ手に手を出しながらも、錦山組が当時財政難に苦しんでいた東城会の財政回復の一端を担ったという実績によって、組の存続を許されるばかりか、直系団体としての地位を保つ事に成功した。

が、この組の買収行為は最初こそ黙認されていたが、他所のシマを荒らす行為は大吾の怒りを買い「次は無い」と直々の警告を受けた事で中断せざるを得なくなり、神田が正式に三代目となる事を危惧した二代目代行と神田及び峯の間で内部抗争が勃発。
水面下の抗争劇の末に二代目代行は神田独自の武器密輸ルートと引き換えに刑事を負傷させた十字架付きで放逐されるも、報復として上納金輸送中の2人を襲撃。
神田は峯を見捨てる形で逃走、峯を銃撃するが峯の救出に駆け付けた大吾が庇った事で更に十字架を背負う羽目になりいよいよ本当に後が無くなるが、二代目代行が大吾を負傷させた事で堪忍袋の緒が切れた峯に殴り倒され、水面下の抗争劇は幕を下ろす。そして、峯はこの一件で神田を(まだ「利用価値がある」として関係は維持しつつも)見限り、大吾のお墨付きを得て、自前の組織『白峯会』を立ち上げて、錦山組から独立した。
『3』では六代目堂島会長重体を受けて起きた跡目争いで、神輿として桐生が担がれる事態を拒絶し、最高幹部会において承認も無く桐生との抗争を起こし、結果事実上の壊滅状態となった上に、三代目神田組長もその直後に白峯会事務所にて憂さ晴らしの為に散々暴れまわった事が決定打となって、縁切りを決めた峯の手で秘密裏に処刑された。
その後、流石に三度目の不義理行為は許されなかったらしく、加えて峯のように有能な二匹目の泥鰌が現れる事もなかった様で、遂に解散させられた事が、『4』における上野誠和会の葛城の口から語られている。

●嶋野組

[組長:嶋野太]
堂島組内嶋野組から直系嶋野組へと昇格。近江連合直参佐川組組長・佐川司とは代紋違いの兄弟分である。
ある功績から、対等だった風間組より先んじて直系となった。
東城会の全盛期を支えた豪腕の武闘派組長・嶋野が擁し、2005年頃には風間組と並び他を圧倒する大幹部になっていた。
その体格と武闘派筆頭であることから脳筋のイメージがあるが、80年代で既に環境問題に気を配っていれば社会的信用を得やすいことを察知してたり、
策謀を張り巡らせて相手より優位に立ち回ることも意識しており、子分である真島の経営手腕と極道としての器を鍛え上げたことにも才覚が窺える。
『0』では佐川・真島両名にカラの一坪につながっている「マキムラマコト」の殺害を要求。佐川と真島を駒として独自にカラの一坪を得て近江連合に売り飛ばすという背信行為を行おうと画策する。
しかし世良や立華不動産、そして桐生や真島の奔走により、マコトが手放したカラの一坪は世良の手に渡った上に世良が背信行為を既に察知しており、真島に嶋野の「後始末」を依頼。
当時嶋野は近江連合の本部長と密会中であり、その場に現れた真島から「嶋野組で東城会内の裏切り者を突き止め、嶋野に身の潔白を証明して欲しい」と聞かされた嶋野は、
真島が「ここで自分を弾いても構わないが、冴島に真島がずっと謝っていたと伝えて欲しい」という意志を告げた直後、本部長を射殺して口封じすると同時に身の潔白を証明。
しかしその本部長は他ならぬ佐川の護衛対象であり、橋渡し役を務めていた佐川にカラの一坪入手と本部長の護衛失敗という最悪の火の粉が飛ぶ事になった。

最期は2005年に風間を始めとする風間組との抗争に負け、風間と共に心中する形で死亡した。
嶋野の死後、組長不在となったことから人員は錦山組に吸収され、『4』で錦山組が解散されたことに伴いこちらも解散したものと思われる。

●真島組

[組長:真島吾朗]
元々は嶋野組の傘下だったが、嶋野組解散後に直系へ昇格。組長は最終的に幹部では古参の部類に入り、『OTE』と『0』で主人公に昇格。
東城会弱体後も重要な組織であり続けてはいたのだが、寺田のやり方を良しとせず一度は組丸ごと東城会を抜けた(組全体が堅気になった)が桐生の懇願で復帰*5
『3』で風間組組長だった柏木が死亡して以降、真島が風間組組長代行を務めている事もあってか組事務所は嘗て風間組の事務所があったミレニアムタワーの上層階に置かれている。
組長が組長なんで、東城会構成組織としての人気の高さと組員のアクの強さは断トツ。
嶋野組長から学んだ武力と、東城会を抜けた際に立ち上げた建設業「真島建設」をフロント企業化した事による経営手腕(諸事情あって名うての地上げ屋・半グレ的土建屋が大集合しており、イメージとは裏腹に実務能力も高い)の二輪で東城会の中枢に食い込み、
現在では規模・武力・経済力で東城会のトップに在る。
ただし、イカレ具合が中々の組長直属の幹部にとってはその上をいくフリーダムさを誇る真島に対する気苦労と死の恐怖の絶えない怖いところでもある。

●白峯会

[会長:峯義孝]
直系団体。
上納金をまともに納められない組が大半である東城会の財政を支える大吾(と神田)のATM(メイン業務は株取引と不動産運用)。
峯自身が東城会の門を潜ってから程なくして興された組であり、神田からすれば厄介払い、六代目からすれば力量を認めると同時に暴走しがちな峯を監視する意味合いも兼ねて、錦山組からの独立を許したという背景がある。
09年に起きた蛇華と桐生の抗争の後、大吾が意識不明の重体で他の幹部連の初動が遅れる中、素早く蛇華と手打ちを行い少なくとも7年は蛇華との抗争を防いだ影の功労者。
事実上、峯会長唯一人が支えていて、武闘派構成員はかなり抱えていたようだが、肝心の経営手腕を持つ人材が育っていなかった上、
3終盤における桐生や大吾への不義理の数々も祟ったらしく、4までの間に錦山組共々取り潰しの憂き目に遭った。
峯の死と白峯会壊滅は4以降財政面で東城会に暗い影を落とし続けており、存命していれば神室町ヒルズと合わせて財政面で東城会が救われていたのではと推測されている(特に4で起きた事件は東城会の深刻な財政難が一因であった為、尚更ファンからは囁かれている)。

●浜崎組

[組長:浜崎豪]
直系団体。横浜中華街を縄張りにし、かつての東城会に近い規模になりつつあると言われた組織にあって、他の大幹部しか立ち入れない最高幹部会にも出席出来る。
ただし、たかが組員11名と弱小さを日本国内だけでも構成員が千を優に超える中国マフィア・蛇華日本支部とつるんで補っており、組としての体制は相当歪。
蛇華日本支部による神室町へのカチコミを敢行したドサクサに紛れて同支部総統が何者かに射殺されたため、
蛇華本部からの制裁として組長は拉致され行方不明、組長以外の組員全員が横浜港に浮かび、組織は瓦解した。
白峯会が唯一生存しているであろう組長の浜崎の行方を追っていたが後に浜崎は神室町に現れ、自身を破滅させた桐生を逆恨みして刺殺未遂事件を引き起こし、沖縄第弐刑務所に収監されたが冴島と共に脱獄。
冴島と逸れてしまうがアサガオになんとか辿り着き、桐生に警察が沖縄第弐刑務所を利用し犯罪のコントロールを目論んでいる証拠であり、犯罪のマッチポンプに警視庁副総監や東都銀行の特定部署が全面的に関与している証拠でもある神宮の裏帳簿を託す。
「俺たちの東城会を守って欲しい」という意志も託したが、その後脱獄の際の負傷が悪化し、沖縄で死去。遺体はアサガオで引き取られた。
彼が沖縄第弐刑務所から命懸けで強奪した裏帳簿による真実暴露は、後に秋山の過去の精算へと繋がっていく事になる。

●玉城組

[組長:玉城鉄夫]
直系団体不明。五次団体にしては規模や実力は異様に高い組。
沖縄琉球街に事務所を構えている。悪役を地でいく暴虐非道の輩であり、地元民に嫌われている。
『3』終盤で組長がCIA諜報員に殺られ、組の方も数々の狼藉*6の咎で『3』のED後に錦山組、白峯会共々取り潰され、『4』ではこの組の事務所は空きテナントとなっていた。

●柴田組

[組長:柴田和夫]
直系団体。かつては笹井組と直系昇格を争っていた。組長は演技派。
『4』の冴島回りのストーリー変更の影響ではあるが、この組の出世の経緯はオカルトの領域というかぶっちゃけ意味不明。
『4』の事件でトップが死亡した上、そのトップ当人が東城会に対して最悪級の不義理をかましていたことが判明したので、『5』では恐らく壊滅状態。

  • 金村興業
[組長:金村大]
柴田組内金村興業。
上納金すらまともに稼げていないようで、スカイファイナンスから金村の引退を条件に上納金を借り入れて立て替えている状態にある。
それに加え組長が典型的な事なかれ主義のせいで苦労しているが、エロ男爵に激似なしっかり者の若頭・新井弘明と若衆の城戸武に支えられているおかげで何とかやっている。
『4』の一件でトップ2人が逮捕または死亡し、上の組織である柴田組も壊滅した為、そのまま空中分解か他の組と吸収合併した可能性がある。

  • 初芝会
[会長:初芝]
柴田組内初芝会。『4』で秋山の怒りを買ってボコボコにされた挙げ句事務所を冴島のアジトにされる。
冴島編で空きテナント同然になっているので、秋山編の一件の後そのまま空中分解した可能性がある。
因みに『OTE』では事務所前にチェーンソーが落ちている。緑川が取りに来たのだろうか。

●笹井組

[組長:笹井英樹]
系列不明。かつて三次団体として存在した。
『4』の主人公の一人冴島大河が身を置いていた組だったが、冴島の服役中に組は解散し組長は行方不明となった。
後に組長は真島によって発見され花屋に保護されているが*7、引責で追い込みを掛けられた結果ホームレスとなっていた上に廃人状態となっていた。
大きな陰謀に巻き込まれ犠牲にされた組である。

●冴島組

[組長:冴島大河]
直系団体。年若い六代目を支えることを願われ、桐生の後押しにより『4』のEDで新しく興された組。
だが建立直後に組長が自身の宙に浮いたままな罪状を償うべく豚箱へ。『OTE』では商談のために中国へ飛んでいた為、不在。
なんだかんだで組長不在という状態が長いので、組員の気苦労がうかがえる。
ちなみに組長の特技は猫の鳴き真似。

●九鬼組

[組長:九鬼隆太郎・二代目組長:九鬼隆昌]
直系団体。二岡組とは昔から因縁があるらしい。初代組長は東城会内で切れ者と称される。
かつての風間組のシマに事務所があるので、かつての真島組同様に風間組の下部組織が直系に昇格したのではという説がある。
2000年代の格闘技ブームに乗じて地下闘技場ドラゴンヒートのネットベットシステムで得たシノギで東城会内での地位を上げたが、
成功しすぎた上に東城会の情勢が悪かったせいで真っ先に警察への違法店舗リーク容疑を掛けられた不遇の組*8
『クロヒョウ1』で隆太郎が何者かに襲撃され重傷を負い死亡した後、息子である隆昌が引き継いだ。
二代目の采配で二岡に当時の九鬼組のシマを全て明け渡してドラゴンヒートを二岡組から奪還したはいいが、
それが原因で神室町を巡るゴタゴタに巻き込まれ隆昌も全てを失った上に重傷を負ってしまうが生存している。
二岡組の適当な運営で集客力も上納金も底辺まで落ちたドラゴンヒートを方針転換させつつ、借金まみれになりながら何とか上納金は回復しているようである。
親子揃って口約束であっても約束は守る義理堅さを持ち、良くも悪くも素っ頓狂な人員が揃う東城会系組織の中では比較的まとも。
え?二代目がちょくちょく年下に飯を要求してた?


●二岡組

[組長:二岡孝造]
直系団体。幹部会に名を連ねるような上記大幹部には及ぶべくもないが、それらを除けば、東城会の中でも有数の武闘派として知られている。
普段から幹部会にもきっちり根回しをして動き、関西出身故か近江連合にも独自のツテがあるため、幹部会からは一定の評価をされ、東城会内での地位も高いところで安定していた。
……2012年初頭までは、の話だが。

阿修羅編前までは九鬼組の代わりにドラゴンヒートを管理していたようだが、八百長等つ雑な管理体制でドラゴンヒートを潰しかけた。
それでも、潰れたソープを裏カジノとして再生した際に管理を任されたり、東城会幹部会からはまだそれなりに信用を得ていた。
しかし、ドラゴンヒートの利権を九鬼組が取り戻した後、利害が一致した阿修羅と鶴見新都知事と手を組んで右京龍也を間に挟んで九鬼組の代理戦争状態に陥る。
更に鶴見の指示で登記簿上の持ち主を自分に書き換えたドラゴンヒートを検察に明け渡す、立退き交渉を断った店舗からこれまでのショバ代に加え更に法外なショバ代を請求するなどの横暴を働いてしまい、
隆昌の説得に応じた神室町住民がこれまで溜め込んだ二岡への怒りを爆発させて一斉蜂起。組事務所を完全包囲され無尽蔵に増え続ける被害届の原本を警察に提出されかけ東城会での立場が一気に危うくなる。
更なる追い打ちとして組事務所に単身殴り込んだ隆昌に居合わせた組員を殺さない程度に殲滅された末の交渉のテーブルで、「鶴見と即刻手を切るか、このまま被害届の原本の山を神室署とマスコミに流されて鶴見に殺されるかこの場で選べ」という二択*9を突きつけられ、
「この騒動に関する幹部会の席で、隆昌が二岡に有利な口添えをする」という条件付きで鶴見と手を切る事を選択。鶴見と二岡の取引に関する録音データを差し出す羽目になった。
しかし、二岡組が阿修羅編でやらかした東城会への不義理の数々を鑑みると情勢はかなり厳しいものになった事は想像に難くない*10

●菅井組

[組長:菅井克己]
古株の直系団体。組長の菅井は二代目時代からの古参で現在は本家相談役を務める…が、3~6代目までの激動期に何一つ目立ったことが出来ず、若い世代の台頭に嫉妬と憎悪を滾らせるどうしようもない老人。
密かに広島の極道組織陽銘連合会と結託し、大吾を排除して東城会を支配しようと目論むが桐生らの活躍に阻まれ、最期は桐生を撃った銃で自身も自殺を遂げる。上述した通り、とにかくプレイヤーのヘイトを溜めるだけ溜めまくって、最後は実質的に勝ち逃げ同然に死んでいった『THEクソ野郎』を地で行く老害であったが、陽銘連合会の二代目を名乗ったどこぞのヤクザ気取りのバカ息子と違って、引き際を弁えて潔く死を選んだ姿勢だけは、極道らしかったとも評される。

●仁星一家

[総長:不明]
四次団体。「0」当時では、ヤクザ狩りをやっていたシンジ(後の桐生の舎弟)を事務所に監禁。今までの報復を行い、更にはシンジの救出に現れた桐生を捕らえようとするが、返り討ちに合う。更に取り立てていたみかじめ料を立華不動産にぶん取られる。
「6」では室田という駆け出しの構成員が登場する。

●染谷一家

[総長:染谷巧]
直系団体。組長の染谷は「暴力の復権」を標榜し、様々な団体・組織を潰して回ることで30代にして自身の組を直系団体にまで押し上げた武闘派。
六代目会長代行である菅井の陰謀に加担して東城会の乗っ取りを画策(菅井の排除含む)するが、
徐々に陽銘連合会の危険性を認識すると同時に桐生と直接対峙して感化される所があったのか、東城会や陽明連合会の情報を桐生に流して彼を助け始める。
しかしこの行動が菅井らに気づかれてしまい、離婚した妻を人質にとられて桐生と対峙するも敗北。『桐生か染谷、どちらかが死ねば人質は殺さない』との約束を守らせるべく自刃して果てた。
当人は非常にシリアスなのだが、「黒ブリーフパンイチ姿で桐生と対決」というインパクト抜群な場面があるためそこばっかり語られがちなちょっと気の毒な人。

●染谷組

[組長:染谷]
系列不明。組員の矢吹の「親父が世話になっている」という発言から真島組下部組織の可能性あり。
『OTE』真島編サブストーリーで登場。中国マフィアとの大きな取引を行う予定で、組の存亡が掛かるほどのものだった。
しかし、矢吹が席を外している間に商談の場を設けていた劇場前広場付近の雑居ビルが隔離エリアに入ってしまい、取引の商品は無事だったがゾンビの襲撃を受けた組員が数人死亡。更に組長の染谷もゾンビ化してしまう。
「とりあえず取引の間だけでもいいから、何も喋らずに座ってくれればいい」と真島と結託してゾンビ化している事を誤魔化そうとするが
  • やっぱりゾンビだけあって顔色が悪いからと化粧をさせられたのは兎も角としても、血まみれの服も着替えさせられ、何故かバスローブ姿にされる(つまりその過程でパンイチにされている)
  • ヘタに呻かれるとマズイので猿轡を噛ませるしか無いという話になり、「確かギャグボールならあったな」と矢吹の私物のギャグボールを噛まされる
  • 暴れられると困るので、これまた矢吹の私物の手錠も掛けられる
  • 目が赤いので誤魔化すためにサングラスを掛けさせられる
とまさに読んで字の如く死体蹴りの仕打ちを矢吹と真島から受け、羞恥心が復活したのか逃走したが取り押さえられ取引に強制連行される。
結局取引自体は成功するも中国マフィアにはゾンビ化がバレてしまったがその直後に手錠を引きちぎって大暴れし、染谷組(というより矢吹と真島)の不義理に憤慨した中国マフィアを撤退させた。幸いギャグボールのおかげで中国マフィアには感染はしなかった模様。

そして染谷はその後は用済みとばかりに隔離エリア内に放たれた。それもバスローブ姿でギャグボールとちぎれた手錠とサングラスを身に着けたまま。
まるで動物の如く物理的に放逐された後、いずこかへと全速力で走り去ったため、恐らくは賽の河原で監視カメラの映像をモニタリングしていた花屋とその配下のホームレス達、そして事後処理でゾンビの掃討作業中の自衛隊にその姿を目撃されることになったと思われる。
矢吹がなんとか組は立て直してみせると真島に決意表明をしていたが、いいのかそれで。

なお、ゾンビ化したにもかかわらず異様に大人しかったこと、たった1人で数人の中国マフィアを撃退したこと、チェイスバトルでは真島とほぼ同じ速度で逃げ回ったことから染谷がかなりの武闘派だったか、その身体能力故にトライバルに変異しかけていたのかもしれない。

●飯渕組

[組長:飯渕圭]
直系団体。組長は元コンサルタントという異色の出で、東城会改革の際にその圧倒的な知識量と理性的な判断力を買われて直系組長へと抜擢された、いわゆるインテリヤクザ。
上納金の額は下記の植松組ほどではないが、それでも他の組に比べればかなりの額を納めている。
義理人情に捕らわれて実績を上げていない古参幹部を見下している。
極道社会を一本化するという野望を実現すべく東と西の抗争を起こそうと画策し、借金苦だった川村の借金を肩代わりすることで川村を操り真島組に潜り込ませた。
川村に植松と近江連合の幹部を殺害させ最後の真島を殺させようとしたが失敗。
用済みになった川村を殺害し、自ら真島を始末しようとするが敗北した。
その後「東と西の抗争は避けられない」と言いながら自害した。

●植松組

[組長:植松彰信]
直系団体。三次団体の若衆ながら、「極2」時点で最も多くの金を稼いでいると言われており、東城会改革の際にその実力を買われて直系組長へと大抜擢された。
上納金は他の組と比べ物にならない程納めており、上納金を納められない古参幹部連中を見下している。
上納金を最も多く収めた物が若頭になるという寺田の出来レースを阻止しにきた真島と時期若頭を争う形になったが、その最中に飯渕の策略によって殺害された。


●荒川組

[組長:荒川真澄]
三次団体。組長の荒川は「殺しの荒川」と名を馳せた武闘派として知られており、黒いハットに黒いコート、赤いマフラーを身に着け右頬の大きな傷跡と洋画のマフィアのような出で立ち。
人望と腕っぷしこそ確かだが、反面シノギ稼ぎは不得手と組員には周知されており、そのせいで三次組織に甘んじているのではないかという説が持ち上がっていたほど。
『ONLINE』における主人公春日一番が若き日にシマ争い中の敵対組織の構成員を半殺しにしてしまい拉致された際に咄嗟に騙った嘘で呼び出され、組のメンツを潰さないために、そして自分の名を知ってくれていた春日に格好をつけるためにその場で指を差し出して解放。
その後、荒川の心意気と背中に心酔した春日の100日に及ぶアピールに根負けする形で親子盃を交わす。
だが、2000年12月末。若頭の沢城丈が荒川と兄弟筋にあたる組の組長を殺害する事件が発生。沢城の逮捕と荒川組そのものの引責絶縁は確実であり、弱小組織の荒川組が東城会の傘の外に放り出されれば野垂れ死にしてしまう事もまた必定となってしまう。
それを回避する緊急策は春日がヤクザを引退しカタギとして罪を被り出頭する他なく、春日はそれを快諾。11月時点で絶縁処分を下されていたという処置を受けてカタギとなる。
2001年1月1日――皮肉にも、春日は自身の誕生日に出頭。15年の刑期を勤め上げて神室町に戻った彼を待っていたのは「荒川が神室町を裏切り、町を滅茶苦茶にした」という言葉だった。

●田端組

[組長:田端修二]
かつて東城会に存在していた直系団体。
『8』の約30年前、組員の一人であった山井豊が組長の女である田端唯を巡って口論になり、最終的に殺害。その場にいた唯にも暴行を働き逃走。
絶縁処分を受け直ぐに組は総出で山井の始末にかかったが当の山井はすぐに行方知れずとなり、田端組自体も騒動によって春日一番が荒川組に入る前に解体されてしまった。
組を崩壊させた山井は海外逃亡の末にハワイに流れ着き、ホノルルシティを拠点とする暴力集団「山井一派」を構成し、頭角を表していく。


●松金組

[組長:松金貢]
三次団体。規模はかなり小さい末端の組織。
組長は松金だが、現在は若頭である羽村の方が発言権が強い。
かつて八神が世話になっていたのだが、八神と羽村はお互いが気に食わない存在であったので作中では主に羽村の指示で組員が襲撃を仕掛けてくる。
八神探偵事務所の海藤は元々この組に所属していたがとある事件により破門の処分を受けている。
松金は当時15歳にして両親を失った八神を引き取り自身の友人でもある源田の法律事務所に入るまで面倒を見ていた為、八神にとっては育ての親の1人でもある。
『ジャッジアイズ』作中にて松金が死亡。
終盤の裁判にて羽村が証人として事件の全てを告白したため恐らく羽村は逮捕されたが組のその後はどうなったかは語られていない。
続編『ロストジャッジメント』では前作事件後もしばらく存続していたものの、大元組織である東城会の空中分解に伴いこちらも事実上離散したと語られている。
東らは所属時のシノギの一部を引き継いではいるものの、組織として動いているわけではないようだ。
また別の一部の者は他の東城会系メンバー同様半グレ集団「RK」に合流し暗躍している。

●権田原組

[組長:権田原進]
系列不明。自分の趣味である幼児プレイに組員を付き合わせており、「親は絶対」という暗黙のルールから組員達は逆らえずにいる。
性癖はぶっ飛んでいるが、組の「親」としては良識を持ち合わせている。
東城会崩壊後の『7』では、横浜に逃げ延びて後ろ盾がない状況ながら組を存続させているため手腕は確か*11。但し初登場から13年後になっても性癖は変わらなかった。

【その他】


●堅生会

[代表:伊吹]
風間組二代目組長柏木の意思によって創設された組織。東城会を抜けた人間が堅気の世界で生きていけるよう支援することが目的。
プレイヤーは堅生会に牙を剥くやんちゃなヒットマンをボッコにして大金を貰うことが目的。




追記・修正、そして墓前に冷麺の用意をお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 龍が如く
  • 東城会
  • ヤクザ
  • 桐生一馬
  • 堂島大吾
  • 組織
  • 神室町
  • 毎回ピンチ
  • 裏切り者だらけ
  • 東城会
  • 広域指定暴力団
  • 犯罪組織
  • 暴力団
  • JUDGE EYES:死神の遺言
  • 弱体化
  • 住吉会
  • 汚い大人の見本市
  • 内部抗争

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月21日 11:45

*1 二井原が「先代が亡くなって以来、東城会は俺が二代目代行としてこの椅子に座った」と言ったため死んでいるものと思われる。

*2 神宮の後ろ暗い背景を察知した記者に駐車場で絡まれ、神宮が突き飛ばした拍子に記者が頭を強打してしまい意図せず殺害してしまい、恐らくは気が動転しながらも咄嗟に世良に助けを求めたものと思われる

*3 この戦闘で風間が拳銃を抜いた事で拳銃を持った錦山に堂島が殺された瞬間がフラッシュバックし、由美が記憶喪失から回復した

*4 「組長が死んだ今、本家とは関係ないだろうになぜ代理を?」と一部で言われていたが、極2で以前から東城会本家の執行部に所属してたと設定が補完された。

*5 極2では近江連合との全面戦争を起こそうとする陰謀に巻き込まれ、近江へのケジメとして組を解散したが詫びを入れた郷田会長の誘拐・近江との戦争が不可避等々でカタギでいる理由が消失した、というストーリーが補完された。

*6 会長拉致・殺人未遂という大罪を決行した白峯会に加担し、桐生の渡世の義兄弟の組が若衆1名を病院送りにされ、若頭が桐生を庇って組長の凶弾で玉砕。アサガオも施設そのものが破壊されている

*7 真島がサイの花屋に出会うのは寺田就任後の話なので、嶋野が死んだことでようやく大々的に捜索ができるようになったものと思われる

*8 結局リークしていたのは専属のドクターであったため、あながち間違ってはいなかったが

*9 この時点で組事務所はいつ暴徒化してもおかしくない住人が包囲しているため逃げ道はなく、万一隆昌を弾いた場合は銃声を聞きつけた住民達が事務所に雪崩込んで二岡が袋叩きにされてもおかしくない状況であり、極道との癒着と神室町ベガス計画の土地買収行為にその極道が関与しているという真っ黒なスキャンダルが発覚すれば、元々スキャンダル嫌いである事に加えて時期的にもスキャンダルに神経質になっていた鶴見に消される事は必然であるため、身の安全を少しでも確保出来る選択肢は前者しかなく二岡は詰んでいたと言える。

*10 本人は「破門されるかも」と怯えていたが、二岡の再三の不義理の結果、都知事のガサ入れ強行で神室町が一時的とはいえ壊滅状態に陥った為、破門どころか良くて絶縁あるいは秩父山中若しくは東京湾の海底が永住の地になってもおかしくない

*11 『ONLINE』では真島組が真島が行方不明という状況もあって統率があまり取れておらず、権田原組が東城会内で比較的小規模な組であると仮定すれば、その組織規模の小ささが幸いしたのかもしれない