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六式(ONE PIECE)

登録日:2009/06/05 Fri 15:30:47
更新日:2026/06/29 Mon 21:58:07
所要時間:約 13 分で読めます






長い訓練を重ね 人体を武器に匹敵させる武術

“六式”

これを極めた一人の強度は百人力に値する



六式とは、漫画『ONE PIECE』に登場する特殊な体術。



概要

身体能力を極限まで鍛えることによって習得できる体技。
名称通り6つの技で構成され、そのどれもが超人的威力をもつ。

覇気と関連がある」とされているが、詳細は不明。
同時に、原作者尾田栄一郎描き下ろしである1000巻収録のゼファーの過去では、「下士官の時点で六式を修得。そして34歳で覇気を習得」と書かれているなど、覇気とは区別がなされてもいる。

六式全てを習得して初めて「超人」と呼ばれ、1つでも欠けていると対応できる状況が減り、そこが弱点となってしまう。

世界政府の諜報機関である「CP9」の諜報員は長官と新入りのネロを除き、全員がこれら全てを習得している。
そして政府直属の司法の島「エニエス・ロビー」不落の神話を作り出した。
ちなみに六つすべてを体得していない人は使える技の数で「二式使い」「四式使い」だの呼ばれたりする。

CP9専用の技術というわけではなく、海軍将校や政府関係者、更に一部の海賊が見様見真似で習得するなど、彼ら以外の者にも使用できる者が確認されている。
これは六式が悪魔の実の能力などではなく、人の技である証拠。
本部大佐クラスともなると六式を習得している者も多い。

ただし、六式そのものを極める域に達するまで鍛え上げる練度の高さは、やはりサイファーポールが突出している。
任務や状況によっては、時に丸腰で暗殺や戦闘をこなさなければならない諜報員という職業故の特質であろう。

純粋な体技であるため、「武装色の覇気」を併用することで六式の技の「威力」「防御力」を向上させることもできる。
アニメ版では、バーンディ・ワールドにとどめを与えたCP9の一員が指銃と覇気を併用した。

純粋に身体能力を強化し、鍛えるほどに力が向上する動物系悪魔の実との相性は抜群。
逆に、超人系の場合は使用者の使い方・頭脳による所もあり、カリファのように、六式と悪魔の実の能力があまり噛みあわないこともある。

連載が進んだ今でも麦わらの一味であるルフィサンジが月歩(技名は違うが)を披露するなど度々登場している。
今後更なる活躍に期待。


【各体技】

鉄塊(テッカイ)

身体を「鉄の硬度」あるいはそれ以上に高める防御技。
常人の力では力一杯殴っても逆に武器や拳(足)が損傷してしまうと思われるが、鉄に損傷を与えるレベルの攻撃であればダメージを与えられる。
また、あくまで硬くなるだけで身体は生身のため物理的でない攻撃にも弱く、サンジの高熱を帯びる「悪魔風脚」を受けたジャブラ「骨まで熱い、焦げたぁ!」「鉄塊が全く効かねぇ!」と叫ぶ程の大ダメージを受け、最終的に同じく高熱を帯びた「画竜点睛ショット」で撃沈した。
使用者の実力によって硬度も上がるらしく、フランキーの鉄の拳はフクロウの「鉄塊」にダメージを与えることができたが、ルッチの「鉄塊」には効かなかった。
一方で使うかどうかは本人の判断で行うため、鉄「だけ」に狙いを定めたゾロの「獅子歌歌」は「嵐脚“龍断”」で斬り返され、流されてしまった。

「鉄塊」をかけた箇所は使用中動けなくなる欠点があるが、ジャブラは例外的にこの「鉄塊」を全身にかけたまま自由に動くことが可能で、ブルーノは攻撃動作中に「鉄塊」を使い攻撃に応用する。
CP-0のゲルニカは逆に動けない点を使って、相手を羽交締めにしつつ「鉄塊」を使うことで自分の身体を即興の拘束具にする捨て身の応用を見せた。

全身「武装色の覇気」の場合は、ヴェルゴピーカなどのように多数の者が問題なく動けており、ルフィの「ゴムゴムの火拳銃」などは熱や火に対しても強くなっている様子なので、やはり「武装色の覇気」と「鉄塊」は完全にイコールではないようだ。


指銃(シガン)

人体を貫くのに弾丸はいらん

相手を指で貫く攻撃技、所謂「貫手」。指以外で放つ使い手が結構多い。
後述の「嵐脚」と比べると無駄な破壊を伴わない分、暗殺や相手を殺さない程度に痛めつけるなど、状況に応じて加減の利いた運用が可能。

理屈は簡単だが、人を貫くのでそれなりの速さと固さが必要。尾田っち曰くみんな突き指しながら習得するとかなんとか。
四式使いのネロは、この技と「鉄塊」を使えなかった事を考えると、「指銃」を習得するには「鉄塊」の習得が前提条件になっているものと思われる。

ちなみに技そのものは、指を弾丸として撃ち抜く「打突」に分類される技なのでそのままだとゴムのルフィには効かないが、「爪」がある人獣型なら「刺突」となるため効果がある。

「銃」という名に反して基本的には近接技に分類されるが、極まった熟練者ともなれば大気を指で弾いて空気の弾丸を飛ばすことも可能
こうなると腕が疲れるまで弾数無限で、発砲時の音も極小かつ発火炎(マズルフラッシュ)も無く、現場には弾丸も薬莢も硝煙の香りすら残さない究極の暗殺銃が指一本で実現できてしまう事になる*1
そこまで極めていなくとも後述の「剃」と併用すれば、常人には目で追う事すらできない速度で標的の目の前まで迫れるので、よほど戦闘慣れした強敵を相手にする場合でも無ければ大した問題にはならない。


(ソル)

まるで瞬間移動のように素早く移動する技で、おそらく六式の基本となる技。
ルフィによれば「一瞬にして地面を10回以上蹴って移動している」とのこと。
目安はSBSによると瞬発的に100mを4秒以内で走れるスピード。
当然実力が高ければ高いほどさらに速くなる。
実際「一瞬」を0.2秒とすれば秒間50歩になるので、歩幅次第でそのくらいの速度は出ていておかしくない。

優れた移動技のため、CP9の他にも海軍関係者(一部の中将や大佐であるたしぎ、コビーなど)も曹長時代から使用している。
原理としては「ただ素早く足を動かし続けるだけ」なので脚力と瞬発力さえ足りていれば模倣は容易らしく、ルフィやバーンディ・ワールド(アニメ)といった無法者までもが使っている。

一般人の目には「剃」は見えず、漫画的にも残像しか映らない。
動体視力が良ければ見切る事は可能だが、ルフィがギア2によって模倣した「剃」はCP9のブルーノですら見えず、ルッチの「紙絵武身」による「剃」はルフィには見えなかったため、力量差が明確に出やすい。

余談だが、SBSによるとキャプテン・クロの「杓死」は「剃」とほぼ同等のスピードとのこと。
実力次第で速度が変わるためどの使用者と「同等」なのかという疑問も残るが、少なくとも「剃」の域に達する程のスピードであることは間違いないであろう。
しかし、クロは「杓死」発動中は自分が何を斬っているのかがまったくわからない状態に陥っていたので、もしかしたら超スピードを実現する脚力や技量よりも、速さに追従する動体視力を習得する方が難易度が高いのかもしれない。

内容が単純でしかも完成しているためか、今の所判明している派生技が少ない。


月歩(ゲッポウ)

超人的脚力で空中を蹴り、宙に浮いたり空中移動ができたりする技。
これにより、六式使いの戦闘はより立体的になる。
六式初披露時の言い回しからして、「剃」が可能なほどの脚力があれば使えるようになる模様。
能力者でない人間でも空中を移動できるという、ワンピースでも珍しい技。

単純な移動手段としてだけでなく、戦闘中に立体的機動をして相手を翻弄したり、不安定な足場を気にせず戦闘を続行したりと、応用性は高い。
また空中を移動できるという時点で、戦闘以外の形でも有用。
建物の高所から放り出されたとしても、空気中に出られさえすれば自在に帰ってくる事が可能となる。

相手が「月歩」を使えないのならば、体力のもつ限り自分だけ空中に逃げ続ける事も可能なため、逃亡や戦況の立て直しにも使える。
サンジがこの場合に当てはまり、カマバッカ王国の屈強のオカマ達に取り囲まれた時にこれを身につけて逃げ切った。

CP9の他ではモモンガをはじめとする多数の海軍本部中将・将校達が使っている。
無法者も脚力に優れた者は一部覚えており、麦わらの一味サンジ空中歩行(スカイウォーク)という名前で使用。バーンディ・ワールドダグラス・バレットも使用可能である。ルフィもギア4バウンドマンやギア5なら弾力によって滞空・空中移動が可能。
ビッグ・マム海賊団に至っては何人も月歩習得者がいる。
移動術は六式の中でもメジャーなのだろうか。

余談だが、空想科学読本では類似したケースとして「2段ジャンプとかどうやってるの?」という疑問に対して、「凄まじい脚力で空気を蹴られれば2mほど空中でジャンプできるだろうが、それができる脚力があるなら地上から宇宙空間までひとっ飛びできる」という結論になっていた。


紙絵(カミエ)

相手の動きを見切った上で、紙のようにヒラヒラと攻撃を避ける。
体そのものは変化しないのですぐ反撃に移ることができるが、相手の動きを見切って相手より速く動く必要がある。
最近は「見聞色の覇気」に立場を奪われがちだが、仮に併用すれば回避の精度が大きく上がると思われる。

当然ながら、回避不能な状況では無意味
四式使いのネロは、フランキーに四肢をガッチリ固定されて「紙絵」を封じられた。


嵐脚(ランキャク)

超人的脚力で放つ鎌鼬による「飛ぶ斬撃」。

武器無しで物を切ることができ、射程が長いため離れた相手にも通用するのが利点。
指銃と同様に多くの応用技が存在するが、基本は「脚技による斬撃」。
動物系能力者のパワーやリーチがあれば、首や腕でも使用できる。

ルフィが胴に直撃を受けながらも切られていない事から文字通りの意味での「斬撃」ではないと思われるが、威力のあるものは鉄や建物すら真っ二つにする。



【その他の体技】

生命帰還

体の各部まで意識を張り巡らせ、筋力や髪の毛、果ては消化器官に至るまで自在にコントロールする。
アマゾン・リリーの戦士の一部もこれと思しき技を使っている。


六式究極奥義・六王銃(ロクオウガン)

六式を極めた者だけが扱える、防御不可能の最終奥義。
六式の全てを「扱える」だけでなく「極める」必要があり、作中でこれを使用したのはルッチただ一人。
両手の拳を上下に構え相手の体に接触させ強力な「衝撃」の一撃を叩き込む。
性質としては空島原産の「衝撃貝」「排撃貝」に近いようで、ゴム人間ルフィにも大ダメージを与えた。
生命帰還を解除した最大威力時には「"最大輪"六王銃」となる。

余談だが、『六式を極めることで扱えるようになる』と一口に言っても、『六式に用いる技術の全てを応用し組み合わせる形で放つ』のか『六式を極められるほどの身体能力があってようやく習得可能になる』のどちらの意味合いなのかは、地味ながら謎である。


【余談】

  • 得意技
同じ六式使いの中でもそれぞれ好みや得手不得手がある様子。

ブルーノ・ジャブラ「鉄塊」
フクロウ「剃」
カク「嵐脚」
を多用している。
ルッチはとくに様々な技を高いレベルで使っている。

  • 人気
偉大なる航路突入以後、非日常が日常になったONE PIECEでは珍しくリアリティのある技(できそう、しかもかっこいい)であるため、かめはめ波や牙突のように真似する人が多い。

特に「指銃」の人気はすさまじく、地域単位で指銃禁止令なるものが出てしまうほど。
絶対に人に向けて行ってはならない。
つき指したり肛門から血が止まらないことになったり。

SBSにて

読者「『指銃』でカンチョウしたらどうなりますか?」
作者「しぬわ。」

子どもの攻撃に「鉄塊」と答えるだけで一時的に無駄な体力を使わなくてすむ。
ブルーノみたいにさらに激しい攻撃受けても知らないけど。

  • ウソップギャラリー海賊団
作中で「剃」を使用すると、「ビュッ」という風切り音と共に「残像」を残して消えるという描写がされているが、単行本42巻のウソップギャラリー海賊団(ファンアート投稿コーナー)にてこの残像だけでCP9全員を描くという荒業で見事大賞をもぎ取った猛者がいる。
審査員のウソップ曰く、「大爆笑!!速すぎて見えんっ!!!大賞持ってけコノヤロー!!!」。
ただ実はこのイラスト、数えると一人多い(間違えて長官を入れてしまった?)。




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最終更新:2026年06月29日 21:58

*1 流石に長距離狙撃には向かず、特殊効果のある弾頭等も使えないので完全に通常の銃の代替えが出来るというワケでもないが。