変態銃

登録日:2017/06/05 Mon 23:21:13
更新日:2019/09/08 Sun 23:19:46
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変態銃とは文字通り変態的な銃である。
変態兵器英国面米国面と若干被るものがあるが、銃に限定して紹介していく。



●最初に

さて、この項目を読んでいる貴方は「銃」と言われて何を想像するだろうか?

王道を征く戦場の華、 AR-15系列

数多の兵士と共に世界中の戦場を駆け抜けた、AK一族

稀代の天才銃工が遺した100年物の大発明、コルトM1911とその子孫

あらゆる特殊部隊から絶大な支持を受ける短機関銃の傑作、MP5

鉄砲鍛治の老舗が産み出した自動拳銃のニュースタンダード、ベレッタM92

斬新な設計で銃器開発の新境地を拓いた、FN-P90

安心と信頼の汎用散弾銃、レミントンM870

世に名銃と呼ばれる銃は星の数ほどあることだろう。だが忘れてはならない。
それらの名銃は、銃器開発者達の数えきれない試行錯誤の末に産み出された物だということを。
数々のトライ&エラーの果てに無数の試作銃、マイナー銃が産まれては消えていったということを。
人類の歴史は決して華々しい成功の歴史だけではない。その栄光は夥しい数の失敗と敗北の記録の上に築かれた物なのだ。
たまにどう考えても正気を疑う代物が出てくるのは何でなんだろうね

そうして生まれた凡百の銃の中でも、一際異彩を放ち我々の心に訴えかけてくるインパクトを感じる銃こそがこの変態銃である。

●何故変態銃は生まれるのか

実際のところ変態銃が生まれる背景は大体次のような理由に集約されると思われる。(筆者の個人的見解です。批判点等あったらぜひ追記修正してください)


  • 強力な弾薬を撃ちたい、けどコンパクトにしたい。
    • 古来からよくあるパターン。大型の弾薬は射程距離も威力も高いが、その分それを撃ち出す銃は重厚・長大になってしまい取り回しが悪くなる。
      このジレンマを解決しようとした結果、弾薬の威力に対して明らかに不自然なコンパクトさの変態銃が出来上がってしまう。
      当然発生する強烈な反動やマズルフラッシュをどうするか…という問題が出てくるが、
      銃自体に更なる独自の変態機構を組み込み軽減を図るパターンと、多少のデメリットには目をつぶり使う人に我慢してもらうパターンに別れる場合が多い。

  • 弾を連射したい、けどコンパクトにしたい。
    • 上の派生パターン。
      火力(ファイアパワー)というのは単発の威力だけでなく、連射性能も重要な要素になる。装弾数を増やし、リロードの回数を減らせればそれだけで火力(時間辺り投射弾量)がアップするし、機関銃のように高速で大量の弾丸を撃ち込む事ができれば、敵を釘付けにして抑え込める(制圧射撃)。
      だが、連射力や多装弾を求めるあまりに道具としてのバランスを投げ捨てた結果、面白残念な物体になってしまった銃というのが生まれることがある
      このサイズの銃でフルサイズNATOを連射できるか!のFRオーディナンスMC51や、撃ってる内に重心がズレてくる螺旋マガジンのキャリコなどはこの典型例だろう。

  • 武器として理想的な合理性を追求した。
    • 既存の銃の短所を克服して「扱いやすく高性能な銃」を開発するために、システム配置や人体工学や組織の実態に合わせて最適化を追求した。
      例えるなら「最速」という目的のために極限まで合理化した結果変態と化したTASといったところか。
      代表的なのは曲がりくねったグリップ周りと寸詰まりなブルパップスタイル、マガジンを銃上部にセットして下方向へと排筴する設計、挙げ句その銃のための新弾薬と専用の拳銃まで開発しちゃったFN-P90だろう。
      このタイプの銃は既存の枠に捉われずインターフェースを合理化しようとする傾向があるため、見た目が気持ち悪くなることが多い。
      実情に関しては奇抜さの割には使いやすい銃も多いが、一方で机上の空論や作ってから多大な欠点に気付くケースも多い。

  • 新技術の導入により高性能化を図ろうとした。
    • 上記の変態銃が既存技術の改良と再配置によるものとすれば、こちらは新技術により今まで不可能だったことを可能にしようと試みたという物。
      ケースレス弾薬を扱うG11や、弾丸をロケット推進で飛ばそうとしたジャイロジェットピストルなど試作品が多い。
      性質上、銃という兵器自体のあり方を変えてしまおうとする物が多く見られる(実用面や普及出来たかは別として)。

  • 多機能化しようとした。
    • 世界のあらゆる場所で重火器を用いた戦闘も想定されるようになったため、戦場ごとに最適な銃器や弾薬に持ち換える必要に迫られるようになった。
      こんな時一丁の銃で全てが賄えたら使用者側も生産側も効率的であり、必然的に銃の調達費用も安くなるだろうと考えた結果、一丁の銃にありとあらゆる機能を盛り込んだ万能兵器を作りたくなってしまうのは誰もが通る道であるらしい。
      結果、技術的な限界や理想と現実の乖離などにより、理想通りの物が生まれることは稀である。
      成功する物は使用者の実情に合わせた少々の機能追加・廃止程度のものが多い。

  • ニッチな需要をつくために作った。
    • 軍民問わず既存の銃器では都合が悪いといった微妙な空白地帯に生まれるニッチな需要を見込んで開発されたもの。
      特定の用途に特化させるために変態的な設計になる場合が多い。競技銃や狩猟銃、特殊用途銃など。

  • 趣味。
    • 実用性なんか必要ねえんだよ!!
      主に民間市場での需要を見込み、実用性も何もかもかなぐり捨ててマニアやコレクター向けに作ったゲテモノ銃。
      惚れ込んだ人なら欠陥も無視して買うため、よりフリーダムでカオスな銃が生まれやすい。
      また実用銃として開発されるも失敗した変態銃がそのネタ話題性を再評価され、各地域の規制に則ったマイナーチェンジを施した上で民間市場での販路を切り開いた例もある。
      場合によっては狂気のガンスミスによって更なる魔改造を施されてしまうことも…


●変態銃一覧

銃種ごとの主だった変態銃を解説する。

◇突撃銃

  • TWIN AR Double Devil
    • 銃を二丁繋げれば火力も二倍だぜ!!!!ヒャッハァ!!!!!バカじゃねぇの?
      アメリカにおいてある種の突撃銃のスタンダードとなっているAR-15系(M16シリーズ)から突如として現れた、同じ銃(AR-15)を横に2丁くっつけた突撃銃。というか、それ以外に表現のしようがない。
      2つで1セットの銃のはずなのにどういうわけか引き金も2つあり、しかも左右の機関部は独立している。つまり右側の引き金を引くと右側の銃しか発砲しないし、左側の引き金を引くと左側の銃しか発砲しない。何でくっつけたの?
      ちなみに、既存のAR-15のコンバージョンキットとして販売されており、組み込むとちゃんと左側の銃は左方向に排筴するようになる。
      専用のバイポッドマウントもあり伏せ撃ちもできるが、ピカティニーレールが真ん中に無いため光学機器は左右別々に用意しなければならない。


  • AR-57
    • こちらもARシリーズの一つ。一見するとただのAR-15のカスタム銃のように見える。
      銃上面はハンドガード部分までフラットトップになっておりむしろ全体的なフォルムはHK416系に近いか。
      しかし本来マガジンが刺さっているべきマガジンハウジングにはマガジンが見当たらない。
      当然である。レシーバー上部からハンドガードまで貫いて鎮座する物体…P90用の弾倉こそがこの銃のマガジンなのだから。そう、AR-57はAR-15系列で無理やりP90用の5.7×28mm弾を撃つための代物なのだ。
      因みにマガジンハウジングのように見える部分は排筴ポートである。
      FN社はP90の民間仕様としてセミオートオンリーのPS90という銃を販売しているが、AR-57はPS90よりも一丁あたり400$ほど安価(コンバージョンキットのみならさらに安い)であり、
      お手頃価格でP90の射撃を楽しみたい層や使い慣れたAR-15系のインターフェースが好きな層から人気を博しているそうな。
      あまりにマイナー過ぎる本銃だが、何故か台湾のトイガンメーカーS&Tが電動ガンとしてモデルアップしている。

  • SCR
    • FightLite Industriesが開発した曲銃床タイプのAR-15クローン。
      え、それだけ?と思うかもしれないが、AR-15系の作動方式であるリュングマン式はその特性上バッファーチューブという部品が後方に突き出てしまうため、直銃床以外にすることができないとされてきた。
      が、この銃は機関部を独自に設計しバッファーチューブを斜めに生やしてグリップにするという力技でそれを実現している。
      わざわざこんな構造を編み出したのにはもちろん理由があり、「フルオート禁止」「伸縮/折り畳みストック禁止」「ピストルグリップ禁止」という米国の一般的なライフルの法規制を回避するための策。コレなら既存のAR-15系と互換性のある銃を合法的に所持できる、という訳である。
      …ただそれだけならともかく、ソウドオフショットガンよろしくストックレス&ショートバレルの「SCR Pistol」なんてものまで発表しているあたりどうなんだと問いたくもなるところ。

  • MC51
    • イギリス陸軍「特殊空挺部隊のために 7.62mm×51NATO弾撃てるサブマシンガン作ってくれない?(無理難題)」
      FRオーディナンス「えっそれは…(ドン引き)」
    • イギリス陸軍がSAS(イギリス陸軍特殊空挺部隊)に配備しようとFRオーディナンス社に開発を依頼したサブマシンガン並みに短小化されたG3ライフル。またお前か。
      G3がベースということでパッと見MP5っぽい外見だが、フルサイズNATO弾を撃つまごう事なきアサルトライフルである。
      7.62mm×51NATO弾は大型のバトルライフルですらも持て余すような強装弾で、まだNATO標準弾薬になる前の「T65弾」と呼ばれていた頃からフルオート射撃には到底向かないほどのキツい反動が問題視されていた程。
      当然こんな短小銃でそんな強装弾を撃とうものなら強烈な反動とマズルフラッシュがダイレクトに射手を襲うわけで、テストした人に「(マズルブラストと反動で)目眩がする」「二度と撃ちたくない」とボロクソに貶されてしまった。そらそうよ
      少数が導入されたものの結局大して使われず、似たようなコンセプトでより小口径の5.56mmx45NATO弾を撃つHK53にお株を奪われる羽目になってしまった。
      本国では不遇だったMC51だが、民間仕様にマイナーチェンジしHK51というさもH&Kが開発したかのような紛らわしい名前をつけてアメリカで売り出したところこれが大ウケ。なんとMP5K並の短銃身カスタムモデルまで登場しちゃった。コンパクト&ハイパワーというコンセプトが、大口径信仰の根強いアメリカ人の琴線に触れたのかもしれない。
      東京マルイが電動ガンとしてモデルアップしており、そちらは実銃のデメリットを完全に無視できるため「小型で取り回しやすくそれでいて500連射マガジンを使用可能」という優秀さで、販売から20年以上経つも未だにカタログ落ちしない古株の商品である。
      ちなみにHK53はKSCが電動ガン化しているが、電動であるにもかかわらずピストンをシアで保持する手動コッキングガンのような機構を持つ変態銃に仕上がっている。なぜ変態性が逆転したし


  • G11
    • お馴染みH&K社が次世代型アサルトライフルとして設計した一丁。旧エヴァ劇場版で戦略自衛隊が使っていた箱、じゃなくて銃。
      取っ手のついた角材にグリップをポン付けしたかのような特異な外観の本銃最大の特徴は何と言ってもケースレス弾薬を使用することだろう。ケースレス弾薬は文字通り薬莢を廃した弾薬で、銃弾が直接成型された炸薬に包まれているのが特徴。
      これにより弾薬を四角く成型することで弾薬同士を隙間なく密着させられ省スペース化が実現でき、薬莢を必要としないので金属資源の消費を抑えられ、排筴機構が要らないので銃自体の構造も単純化、
      さらに機構の単純化により高速化した射撃サイクル(分間2000発。短機関銃のイングラムM11より速い。繰り返して言うがこいつはアサルトライフルである。)により反動が腕に伝わる前に発射することで高精度と高い制圧力の両立もできるといいことずくめという触れ込みだった。
      が、薬莢が無くなったことで弾薬が湿気に弱くなり、そのせいでリロードの際はわざわざ専用の密閉容器からマガジンに弾を移すという面倒臭い手順が必要になった*1挙げ句余計な入れ物が増えたせいでせっかくの省スペース化が意味を成さなくなり
      しかも今までは機関部内の熱を受け止めてくれていた薬莢が無いので機関部に熱がこもりやすく、おまけにこもった熱の影響でケースレス弾薬が自然発火、暴発してしまう等々致命的な欠陥だらけであることが発覚。おまけに弾の価格が(試作品で量産がなされていないことがあるとはいえ)一マガジンで約5万円という非常識極まる高コスト。最後は開発計画自体が中止になったことでこの銃もお蔵入りと相成った。
      なおG11は1980年代末にアメリカ軍が企画したACR計画(Advanced Combat Rifle。次世代型戦闘用ライフルの略。)の一環で開発されたもので、他にも当時注目されていたフレシェット弾を使用したステアーACRなど、同計画は珍銃奇銃のオンパレードだったそうな。


  • OICW XM29
    • 変なアサルトライフルと言えばこの銃は外せまい。長くなるので詳しくは米国面の記事に譲る。
      アメリカがSFに出てくる近未来兵器を本気で作ろうとした結果がこれだよ!


  • StG44(のボーザツラウフ)
    • StG44自体は現代のアサルトライフルというカテゴリの先駆けとなった名銃なのだが、とある専用アタッチメントの変態性が有名。
      なんと先端に曲がった銃身を取り付けられる。勿論きちんと照準・射撃できるし、暴発もしない。詳しくは個別記事へ


  • APS水中銃
    • 一見すると奇妙な形状のマガジン以外はロシアあたりじゃ割と普通にありそうな雰囲気の突撃銃だが、実はこいつは旧ソ連が特殊作戦用の作った水中で発砲可能なライフル
      マガジン形状が奇妙なのは使う弾薬が抵抗の大きい水中での発砲を前提にした、独特な針状の弾丸とその弾丸に対して異様なまでに太い薬莢を使っているから。
      弾薬の特殊さに加えて水中じゃあんまり意味ないから、とライフリングが刻まれていない滑腔式なので陸上での使用はあまりお勧めできない
      1960年代に開発されたがソ連以外の輸出は共産国相手にも行われなかったらしく、北朝鮮が手に入れようこっそりあれこれしたらKGBが出張ってきたとかなんとか。
      89年のマルタ会談で警備していた特殊部隊員が携行していたのが一般に公開された初めての、そして数少ない事例。
      なおロシアでは2010年代に入ってこいつの後継にあたるADSてのも開発されたらしい。好きだねえ……
      こっちは弾薬の改良のおかげでマガジン回りの見た目も普通になった前方排莢式のブルパップ銃。え、前方排莢式て時点で十分変態だって?
      パクり他国の銃のクローン生産で有名な中国ノリンコ社がQBS-06というクローンモデルを生産している。


  • L85A1
    • みんな大好き弾の出る鈍器。H&Kの改修が加えられた現行モデルは至ってマトモだが、かつては……個別記事参照。
      アフガンやイラクで英国軍が銃剣突撃しまくるんで(しかもちゃんと成果を出すのが英国クオリティ)、巻き添え食らう形で変態認定され続けている感じが強い。
      元々の銃だけなら目新しくもない普通の(普通の基準がおかしいって?気にするんじゃない)アサルトライフルなのだが、そこは英国紳士。
      何を思ったかL85に電子制御によるレートリデューサー機構を組み込んだEIWなる変態アサルトライフルを開発しようとした。結果?バッテリーの小型化に難航して外部電源になるなど開発はグダグダ。試作品のまま終わりましたとさ。


  • TKB-072-1
    • 冷戦期にロシアのトゥーラ造兵厰で研究されていた試作銃。見た目は木製の曲銃床にバナナマガジンといかにもなソ連スタイルだが、
      毎分500発の標準的なフルオート射撃に加え、分間2000発という凄まじいサイクルの高速バースト機能もあったらしい。
      当時のソ連は西側諸国に対抗するためか様々な先進的な設計を盛り込んだ試作銃を多数研究開発しており、その中には何を考えて作ったのか分からない意味不明な銃器や、時代を先取りしたような興味深い設計の銃も多い。
      TKB-072を開発したジャーマン・A・コロボフ技師はそれ以外にも独特の設計で先進的な機構を実現させた事で知られており、実用突撃銃としては世界で初めてブルパップ方式を採用したTKB-408や、プラスチック製の外装と奇妙なブルパップ方式の設計ながら先進的なフォワードエジェクション機構を備えたTKB-022PM等といった実にイカした銃を開発している。
      他には銃の後部がぐにゃりと湾曲した気持ち悪い形状ながらFN-F2000から遡ること実に40年前に既に同様のフォワードエジェクション機構を実現していたTKB-011、グレラン付きアサルトライフルを目指したはいいがグレランとアサルトライフルのボルトが中で連結されてるので同時使用不可能という意味不明さ、ついでに名前の由来も意味不明な80.002、最終型のAN-94完成に至るまでに2連銃身式のAO-63やその他珍銃奇銃ゲテモノ銃の百鬼夜行を作り上げたアバカン計画等々この時期のソ連製兵器は面白い物が多い。


  • TKB-059
    • TKB-408など昔は割と真っ当な設計(と言っても当時の情勢ではブルパップ構造自体一般的ではなくゲテモノの部類だったが)をしていたコロボフおじさんことジャーマン・A・コロボフ技師だが、後年には本気で何を考えて作ったのか分からないような変態銃を多数設計しており、マニアの間では旧ソ連期最大のゲテモノメーカーの一人として有名である。
      ぶっちゃけ上記のTKB-072、022の時点で既に相当の変態なのだが、TKB-059はそれ以上に見た目のインパクトが強烈。
      その恐るべき実態はなんと水平三連銃身式のアサルトライフルである。
      銃を二丁繋げて火力2倍なら三丁なら3倍って言いたいんですね?分かります。バカじゃねぇの?
      2連銃身式ならまだ分からないでもないが、三連銃身式では真ん中の銃身で射撃したあとの薬莢はどうやって排筴する気だったんだろうか。日本語の資料に乏しいため詳しい構造等は不明だが、真ん中の銃身の直下には意味深なバレルのような物が備えられており、恐らくTKB-022PM同様ここから前方に排筴するものと思われる。
      ネタ気味に書いたが実際そのファイアレートは常軌を逸しており、なんと6000発/分。バルカンか何かでも作るつもりだったんだろうか?*2つまり1銃身あたりですら2000発/mのファイアレートで射撃している計算になり、仮に銃身が1本だったとしてもサブマシンガンを超える速度で弾をバラ蒔いていることになる。火力3倍どころではない。
      何より一番おかしいのはこの狂気の変態銃があのAK-74の後継となる次期主力小銃選定トライアル計画に大真面目に提出された代物だったという点である。本当にこんなものが採用されると本気で思っていたのだろうか?真相はコロボフおじさんのみぞ知る。*3後述する正式採用されたAN-94も含めこの計画で提出された銃は大半がトンデモ設計の変態銃なのだが。
      それ以外にもまるで角のように大きく上方に突き出したフロント・リアサイトや3つの銃身に弾を供給するために太いってレベルじゃない程に肥大化したマガジンなどネタ的な見所も多い。


  • AN-94 アバカン
    • あのAK-74の後継として開発された自動小銃。
      画期的な反動制御システムを有し、またプーリー駆動バースト機構なる奇っ怪なシステムにより初弾に限り1,800発/min相当(フルオートの場合3発目からは600発/min相当)というえげつない連射能力の2点バースト機能を持つ。その速度たるや初弾の反動で銃口が跳ね上がる前に既に2発目が発射されているというハチャメチャなもの。
      しかし納入したロシア軍から信頼性の低さを指摘され、改修作業を行おうとした矢先に設計者が急逝。残された設計班は誰一人としてその複雑怪奇極まる設計を理解できず、そのまま改修計画は大☆失☆敗


  • K11複合型小銃
    • 韓国版XM29 OICW。問題点・欠陥共に本家とまんま同じ。学習しろ一番の問題は現在進行形で絶賛配備中であることだが。
      が、韓国軍もさすがにこんなもん押し付けられたらたまったものではないので配備は中止に。
      …と思っていたら2018年になっても諦めずに戦力化を目指していた。そんなとこまで本家リスペクトしなくていいから(良心)


  • ガリル
    • イスラエルの国産小銃。同世代の小銃と比較しても性能としては平々凡々だが、なんと栓抜きが付いている。
      ガリルの導入初期に装弾不良の多発に悩んでいたイスラエル国防軍が原因を調査した結果、前線の兵士達が弾倉の給弾口でビンの王冠を開けていたのが原因と判明。
      これを解決すべく、ハンドガード根元にあるバイポッド固定具に栓抜き用の機能を追加したのがこの結果である。それ普通に栓抜き配れば良かったんじゃないですかね…
      なおこの珍妙な部品が付いているのは分隊支援火器仕様のARMだけで、標準的なライフル仕様のARなどではバイポッドごと省略、ARMの後継とも言える他の7.62mmNATO弾採用モデルも引き継がれなかった模様。当たり前だ



◇短機関銃/マシンピストル/PDW

  • タンペレーン Jatimatic
    • 「ヤティマティック」と読む。フィンランドにあったタンペレーン社(現在は倒産)が開発していた短機関銃。
      銃口が斜め上にひん曲がっているように見えるが、実は銃口が斜めなのではなく銃本体が斜めに設計されているという素晴らしい変態っぷり。そのため銃口が地面に対して水平になるよう若干斜め下に構えるのが正しく、アイアンサイトもそれを前提にした配置になっている。
      無論この変な構造にもちゃんと理由があり、ボルトを斜め上方に後退させることで水平方向への反動エネルギーの一部を下向きのエネルギーに変換してマズルジャンプを抑えようとしたんだとか。実際にはほとんど効果無かったけどな!*4
      それ以外にもコッキングハンドルとセイフティも兼ねた折り畳み式フォアグリップや当時としては画期的なプラスチック部品の導入など独特の設計で軽量化を図りつつ部品点数を可能な限り抑えて整備性を向上させる野心的な試みがなされている。
      MP5Kやミニウージー等に対抗して開発された銃だが既にMP5に制圧された市場には食い込めず、トドメと言わんばかりにタンペレーン社から盗まれた本銃がギャングに使われ殺人事件に発展するという大惨事が発生。タンペレーン社は倒産し、本銃の生産も打ち切られた。


  • FN P90
    • PDW(Personal Defense Weapon、個人用防衛火器)という新たな銃のジャンルを生み出した傑作。多数の軍隊・特殊部隊に制式採用され、メディアに露出する機会も多いため知名度も非常に高い。
      しかし冒頭の通り、既存の銃の常識を彼方に投げ捨てた奇抜な外観・特異なシステム配置は十分変態と呼ぶに相応しいと言えよう。
      一見異様な見た目ながら、
      ・弾倉を銃身と平行配置にすることで上下の出っ張りを減らし服などに引っ掛かりづらくする。
      ・なおかつ装填される弾の向きを銃身と直交にすることで装弾数を増やしマグチェンジの回数を極力減らす。
      ・人体工学に基づきグリップ周りの形状を工夫し握りやすくすることで射手への負担を軽減。
      ・銃身長を確保しつつ全長を短縮し取り回しの向上を図ったブルパップ構造。
      ・セレクターレバー、チャージングハンドルは左右どちらからでも操作でき、下向きに排夾するため利き手を選ばず使える徹底したアンビ設計。
      ポリマー部材の採用により軽量化。
      ・専用弾はボディアーマー等への貫通力を確保しながら人体等の軟目標へのストッピングパワーも兼ね備え、貫通による二次被害も防止する。
      など全てにおいて無駄無く合理的に設計されていることが分かる。「変態=産廃ではない」ことを雄弁に物語る一丁。

  • Kriss Vector
    • 米軍「軍と法執行機関のために .45ACP弾撃てて反動少ないサブマシンガン一緒に作ってくれない?(無理難題)」
      TDI社「あっ、いいっすよ(快諾)」

      米軍「マジすか(素)」
    • こちらもP90と並び高い知名度を誇る、変態銃の優等生。詳細は個別項目を参照。
      簡単に言うと「強力な弾薬を撃ちたい+コンパクトにしたい」という王道の変態銃生成パターンに則りながら、独自の「SuperV」と呼ばれる内部機構によりなんとかしようとしてなんとかなっちゃった稀有な一丁。
      更なる小型化を目指したK10、Super Vのシステムを拳銃で取り入れたKARDなどの弟分がいるが、過去にはなんと .50BMG12ゲージ弾をぶっ放すトチ狂った派生モデルも設計されていたらしい。なお、無事にお蔵入りとなった模様。


  • シテス SpectreM4
    • イタリアのシテス社が1983年に開発した短機関銃。
      プレス鉄板で形成された古めかしい構成ながら独特の角ばったフォルムや特徴的なマズル周辺などどこか近未来的な雰囲気を感じる一丁。
      Vz-61のように銃上部へと折り畳む方式のフォールディングストックを標準装備している。
      が、問題はそこではない。この銃の最大の特徴は何と言ってもそのマガジン。
      なんとダブルカラムマガジンを横二列に並べて詰め込むという掟破りの変態設計によりコンパクトながら50発という多弾数を実現。また前後二つに分割されたボルトにより後方のボルトが撃針のついた前方のボルトにぶつかってハンマーの役割を果たす構造になっていて、簡素なストレートブローバック方式ながらクローズドボルト式になっており命中精度も良好。またこの特異な構造ゆえにデコッキングレバーとダブルアクション機能(初弾のみ)を備えるなど新機軸のシステムも盛り込んだ意欲作となっている。
      ただし商業的にはあまりヒットしなかったようで、一部の国の特殊部隊に少数が導入されたのみに留まっている。


  • コッファー
    • スーツケースに収まるよう改造され、そして一体化されたMP5K。
      要はスーツケースに巧妙に偽装された短機関銃である。
      スーツケースの握りの部分に内部のMP5Kのものと連動するトリガーが取り付けられており、これを握ることでトリガーを引く事ができる。
      非常に特殊な用途向けに開発され、過剰な武装によるイメージダウンを避けたい要人警護のSP等が利用しているそうな。


  • イジェマッシPP-19 ビゾン短機関銃
    • かのAK一族を産み出したことで知られるイジェマッシ社が開発した短機関銃。
      プレススチールを用いた古めかしい外観だが開発は1993年と結構最近。そんなビゾン短機関銃だが、その下面にはロアレシーバーと並行するように黒くて固くて長くてぶっとい棒状のアレが屹立している。…そう、ヘリカルマガジンである。
      ヘリカルマガジンの恩恵により銃自体の出っ張りを減らしてコンパクトに纏めつつ9mmx18マカロフ弾を64発装填できる大容量を誇り、主にロシア軍特殊部隊で採用されている。なお生産性・整備性を高めるため部品のほとんどをAKS-74から流用しており、見た目はともかく内部設計自体は結構手堅い。
      マガジンの位置や長さから射撃の間に重心変化が大きいというのが欠点らしい欠点とのこと。
      後に30連ボックスマガジンを使用するバージョン「ヴィチャージ」も開発されているが、ヘリカルマガジンを廃したため変態性は無くなってしまった。残念。
      余談だがこの銃はAK-47を開発したミハイル・カラシニコフ氏の息子、ビクトル・カラシニコフ氏とドラグノフ狙撃銃を開発したエヴィジェニー・F・ドラグノフ氏の息子であるアレクセイ・ドラグノフ氏が共同開発したという結構凄い経歴を持っていたりする。


  • ブリスカヴィカ
    • WW2当時、ポーランドで製造された短機関銃。基本設計は英軍のステンガンや独軍のMP40を参考にしたもの。名前はポーランド語で「稲妻」を意味する。
      なんで枢軸連合両方の銃を参考にしてるのかって?理由は後述。基本性能や構造に特にブッ飛んでいる所はない。…が、この銃の真の変態性はそこではない。
      この短機関銃を設計・製造したのは「ポーランド国内軍」という反ナチスのレジスタンス組織。そして製造元はなんと密造工場
      すなわち、レジスタンスがドイツ兵と撃ち合いをするために自分たちでこっそり作っちゃった短機関銃というわけである。
      既存の銃の模造品を密造して戦力にする例は多々あるが、わざわざ密造銃を自前で新規に設計するというケースは極めて珍しい。
      使用弾薬は9mmパラベラム弾であり、当時のドイツ軍の主力短機関銃であるMP40と同じ。というかこの銃のマガジン自体MP40のそれを流用したもの。おそらくドイツ兵から分捕ったり密買する事を想定して作られたのだろう。
      歴史背景を鑑みるに、この銃も変態銃を名乗る資格があるのではないだろうか。


  • 折畳式短機関銃
    • 短機関銃として極限のコンパクトさと携行性を目指した結果辿り着いた変態の極致。


  • エンフィールド ステン短機関銃 / ステンガン
    • ダンケルク撤退戦で武器を大量に失った英国が急遽作った水道管…じゃなかった、簡易短機関銃。
      なんせ性能なんか二の次三の次、とりあえず大量に作れて前に弾が出りゃ良いんだとばかりに徹底的な簡略化が図られた結果誇張でも何でもなくぶった切られた水道管のような金属パイプに銃の機関部をブチ込んでトリガー付けただけという代物と化した。グリップすらない。マガジンは一般的な銃と異なり機関部から横向きに水平に取り付けられているが、これは初期の頃はマシンカービンとして設計されていたため、上下の出っ張りを減らして伏せ撃ちをやりやすくする工夫である。
      初期の頃は申し訳程度に木製ストックが取り付けられていたが、軽量化、簡略化のためにそれすら無くなり金属ワイヤーを折り曲げてストックの形にしたものや金属棒の先にショルダーパッド代わりの金属板を取り付けたただけの物に置き換えられた。保持するときは狩猟用ライフルやショットガンなんかのようにストックと本体の境目の部分を握る。
      なにしろ急造品なので(個体によるが)精度もガッタガタ、すぐジャムるわ仕上げは適当だわ操作性も最悪だわと散々。特に徹底的に簡略化を推し進めたMk-IIIの評判は最悪で、前線の兵士からは名前を捩って「ステンチガン(臭っせぇ銃)」「ウールワースガン(ウールワース=安売りスーパーで売ってそうな安物)」「プランパーズデライト(デブ女のディ●ド)」などの散々な蔑称で呼ばれた。
      その一方で製造が容易、かつ単価の激安ぶり(なんと一丁7ドルと60セント)のために、武器不足に喘ぐ開戦当初の英軍や欧州のレジスタンス活動を支えた名銃であることもまた事実。
      この銃を設計にするにあたって参考としたMP28やMP40を開発したドイツ自身が大戦末期にはこの銃のコピー品をせっせと生産したり、大戦後も改良を重ね続けてSASに配備されたりしていることからも基礎設計自体のポテンシャルの高さが伺える。
      また、きちんと作られ丁寧に整備された個体はM1A1(いわゆるトンプソン短機関銃)やM3グリースガンより動作不良も少なく反動もマイルドで扱いやすかったという証言もある。*5
      Mk-Ⅵを最後に生産は終わったが、その系譜は後のスターリング短機関銃に受け継がれている。

  • 9mm機関けん銃
    • 自衛隊が採用する国産SMG、あるいはマシンピストル。
      幹部の自衛用として空挺を筆頭に即応近代化旅団である第12旅団、西部方面普通科連隊改め第1水陸機動連隊といった精鋭部隊に配備されている。あとM3から更新する形で戦車乗員用装備、空自の基地警備や海自艦艇の艦内装備*6にも。
      一分当たり1200発という早い発射速度を持つ*7のに、どういう訳かこの手の装備にはほぼ必須のストックが無く後端部に何かがハマりそうな形状になってるのは気のせい、そのかわりなのかぐにょんと前にせり出したフォアグリップがある外見とデカくて複雑な形状のフラッシュハイダー*8、動作方式はどちらもUZIなどに採用され信頼性に定評のありSMGじゃ今更感のあるシンプルブローバック方式とMP5以降命中精度の低い時代遅れ扱いなオープンボルト方式を組み合わせつつ「セミオートで50m先の40cm四方の的に7割が当たれば性能試験合格」という性能だがここまでしてもやっぱりフルオートは扱いづらいという声が散見されるというだけでも変態度が高い。第一狂ってる団の皆さまなら何とか扱っちゃいそうだが。
      だが、普通SMGは部品を金属板をプレス機で打ち出すプレス製法や鋳造の一種であるロストワックス製法で作って安価に数を揃えるものだが、こいつは頑丈さや確実性を求められたのか手間とコストをかけて金属塊から部品を削り出して作っているのが最大の変態性。二昔位前のアサルトライフルか何かか?
      なんで元々限定的な装備というのもあり、40万円前後とお値段高めでついでに2.8kgという拳銃サイズとしてはちょっと重めな重量。
      問題は99年採用と遅い登場で、既にある良装備な89式小銃の折曲銃床式と用途が微妙に重複していること。その設計の古臭さやじゃじゃ馬っぷりも相まって「以前機関銃持ち込みで政治的に揉めたPKO用の装備」*9「製造元のミネベアに仕事をさせるため」とか揶揄される。
      まあ89式は所詮ライフルなので取り回しに限界がある事や、89式の調達ペースが2000年代前半まで遅かった事*10を考えるとこっちも必要な理由も分らないでも無いのだが……

  • RSC 1918SMG
    • 正式名称はショーシャ-リベイロールス1918サブマシンガン。(Chauchat-Ribeyrolles 1918 submachine gun)
      名前の最初でもう嫌な予感しかしなかったあなたは大正解。
      その名の通りショーシャ軽機関銃をサブマシンガン化…ではなく、そのベースとなった第一次世界大戦中にフランスで試験的に開発・生産されたセミオート式ライフル「RSC 1917」を同じくベースとした別系統の銃。
      作動方式をセミオートからフルオートに変更し、SMGという様に可能な限りコンパクト化を図ったのは設計当初の目的は戦車を操縦する兵士が故障や破損等でやむ無く戦車から降りる事になった際の自衛火器、つまりは意図せずして現代に於けるPDWとして設計されたからである。
      しかし使用弾薬はベースのRSC 1917やショーシャ軽機関銃と同様、8mmルベル弾というフルサイズライフル弾を引き継ぐ形で使う事になった為、そんな弾をバイポッド等の補助も無しにコンパクトな銃身でフルオート射撃なんかした日には反動があまりにも凄まじ過ぎて、狙った所にはまず飛ばない暴れ馬となってしまっていた。
      更には上述の様に元は戦車操縦員の自衛火器がコンセプトだったので、片手のみで扱うマシンピストル的な運用も設計上では視野に入れられていたと、使い心地を宇宙の彼方まで全力で投げ捨てた様な代物である。
      当然ながらテスターになった兵士達からはその凄まじ過ぎる反動を始めとして案の定大不評であり、結局は試作品が数丁作られただけで終わっている。


◇拳銃

  • Thunder.50bmg
    • Triple Action社が技術デモンストレーション目的で開発し2004年のショットショーに出品した試作拳銃。
      マガジンは無く、銃後部の蓋を開いてチャンバーに直接弾を込める。そのためトンプソンコンテンダーのように一発一発装填と排筴を手動で行わなければならないといういつの時代の銃だよと言いたくなるような前近代っぷり。
      だがそれも当然だろう。なにせこの銃が放つ弾は .50bmg弾。…よく分からないって?.50bmg弾とはバレットM82等の対物狙撃銃やM2といった重機関銃に使用される12.7mmにもなる超大口径実包。つまりこの銃は対物ライフル用の弾を拳銃で発射しようという狂気の発想で作られたゲテモノ銃なのだ。
      言わばアーマーマグナムドアノッカーのようなものであり、
      余りに強烈過ぎる反動を受け止めるために銃自体の重さは何と5kgに達し*11、マズルジャンプを押さえるためのマズルブレーキまで搭載してなお殺し切れないほどのとんでもない衝撃が射手に襲い掛かり、油断すると凄まじい勢いで跳ね上がった銃身が射手の顔に激突する事態になる。勿論試作のみであり、一般には流通していない。していないはずだが…


  • COP.357
    • アメリカのカリフォルニア州にあったCOP社が開発した、いわゆるデリンジャータイプの小型拳銃。
      一見小振りな自動拳銃に見えるが、前から見るとなんと銃口が4つもある。銃身は中折れ式になっており、リアサイトも兼ねたラッチを引いて銃身を跳ね上げると4つのバレルそれぞれが独立したチャンバーになっている。
      なんと自動拳銃も当たり前の存在になった1970年代に突如として現れたペッパーボックス式の変態銃である。使用弾薬は名前の通り.357マグナムで、当時警官の携帯拳銃としてメジャーだったS&W M19と共有できるようにしてある。
      銃の名前は社名のCOPに警官を意味する「cop」を掛け、「Compact Off-duty Police」を当てた洒落の効いたネーミングになっており、その名の通り非番の警官が護身用に持ち歩くというニッチな用途を狙って作られたらしい。
      もっとも.357マグナムほどの強装弾をデリンジャーで撃とうとすれば当然反動がキツくて狙いがブレるし、おまけにペッパーボックスという特異な構造ゆえにバレルがサイトの真下に無く狙いに癖があり、照門線も短いので狙いが付けづらい、といった問題があった。。
      しかもバレルが短いためせっかくの強装弾もその威力をしっかり発揮できず、またポケットピストルとして見ても強装弾を撃つために構造を強化したせいで部材の厚みが増して重くなりしかもデカいなど問題だらけでセールスは振るわなかった。
      お世辞にも流行ったとは言えない本銃だが、その特異な外観がフィクションで映える事からSF映画*12のステージガンとして人気がある。
      またマルシン工業から通常仕様のもの以外に架空のロングバレル仕様のものがガスガンとしてモデルアップされている。


  • Welrod
    • 我らがイギリスが作り出してしまったボルトアクション式拳銃。いつもの。
      静粛性の高い隠密用拳銃を作ろうとした結果スライドの作動音が問題になり、ボルトアクションで一発一発手動で装填と排筴を行う方式になった。*13グリップは弾倉も兼ねていて、携帯時は取り外すことでコンパクトに収めることができ秘匿性を高めるとされた。
      銃身には複雑な構造のサプレッサーが内蔵されており、発射ガスを受け止めるだけでなく弾丸を亜音速まで減速させることで衝撃波の発生を抑えて極限まで発砲音を消す事ができる。またマズル先端には僅かに窪みがあり、柔らかい物にぴったりと密着させることで更なる消音効果が期待できた。
      一見ゲテモノでしかないがその隠密性・秘匿性はかなりのものであり、信頼性の高いボルトアクション方式も相俟って隠密作戦で重宝したようだ。変態ながらもニーズにマッチした立派な逸品と言えるだろう。
      実は現在もスイスのB&T社が似たような銃を製造しており、住宅街に侵入した危険な動物に対して使用する目的で獣医師や法的機関等に供給されているという。


  • トカレフ TT-33
    • 日本では銀ダラ等の隠語でヤクザの拳銃としてマカロフPMと並び悪名高い、ソ連が第二次世界大戦の頃に採用した軍用拳銃。
      本銃唯一にして最大の変態ポイント、それは安全装置が無いこと。充分に訓練を積んだ将校の使用を想定していること、ロシアの過酷な環境下でも撃てるよう信頼性を重視した結果の割り切りなのだが、いくらなんでも割り切り過ぎである
      ちなみにハンガリーや中国などで作られた派生型にはちゃんと安全装置が追加されているらしい。


  • ドッペルグロック
    • 銃を二丁繋げれば火力も二倍だぜヒャッハァ!!!!!(二度目)この人達頭おかしい…
      なんとグロック二丁を向かい合わせに繋ぎ合わせた狂気の変態銃。映画等で二丁拳銃のガンマンが登場する際、グリップを外側に向けつつ水平に構えるオサレなスタイルで銃を撃ちまくるシーンを一度は目にしたことがある人は多いだろうが、この銃はそれ以外の構え方を許さない
      連結のための金具の上には20mmピカティニーレールが設置されており、ここにダットサイトを取り付けられる。2丁のグロックを同時に撃てばスライドの反動が相殺し合って高精度の射撃ができる…という理屈らしい。完璧に同時に発砲しないと意味ないんですが大丈夫なんですかね…
      その余りに威圧的なフォルムが一部のマニアに人気だとか。


  • AF2011-A1
    • 銃を二丁繋げれば火力も(ry(三度目)お前ら精神状態おかしいよ…
      イタリアのアーセナルファイアーアームズ社が作り出してしまった、コルトM1911を2丁横並びに繋げた化け物銃
      既存の銃2丁をコンバージョンキットで連結しただけの前述のdouble devilやドッペルグロックと違い、3DCADを使ってわざわざフレームから新規に設計するなど手の込んだイロモノシロモノ。
      トリガーは左右独立しているように見えるが内部では連結されており、片方を引くともう片方も自動で引かれる。
      横二列に並んだガバメントから2発同時に射撃できるという触れ込みの銃だが、ただでさえ.45ACP弾を収めるために太くなっているガバメントのグリップを二つも並べたもんだから常人ではまともに握ることすら困難な太さになり、まるで角材の上にスライドが乗っかっているかのような有り様。


  • キャリコM100
    • アメリカのキャリコ社が開発した拳銃。元々は民間向けに拳銃弾を使用するピストルカービンとして開発されていた銃で、なんと装弾数100発という規格外の大容量マガジンが最大の特徴。LMGか何か?
      拳銃のくせに銃上部にマガジンをセットして下向きに給弾するという異様なビジュアルも変態ポイント高し。詳細は個別記事を参照のこと。


  • ジャイロジェットピストル
    • 1960年代にアメリカで開発された拳銃。火薬の力で弾丸を射出するのではなく弾丸自体に推進機構が備えられており、着火後徐々に加速しながら飛んで行く。
      要するに手のひらサイズの超小型ロケットランチャーという実に変態的な代物である。詳細は個別記事参照。


  • FP-45 リベレーター
    • こちらも詳しく説明すると長くなるので上記のXM29同様詳細は米国面の記事に譲る。第二次世界大戦中にレジスタンス向け支援物資として米・GM社が製造した簡易拳銃。生産性と万が一鹵獲されたときのことを考えて、とりあえず弾が出りゃいいんだよ的思想で作られた。
      何しろ弾は単発、不意討ちで一発ぶっ放して後は敵の武器ぶん取って頑張れ、撃ったら薬莢はそこら辺の適当な棒突っ込んで掻き出せという仕様ですよ。一体いつの時代の鉄砲なんだ?WW2ですよ…

  • ディアーガン
    • 暗器じみた小型拳銃はリベレーターが最後かと思ったか?残念だったな!
      CIAが南ベトナム陣営のゲリラに向けて供給するために開発したリベレーターの後継。
      リベレーターとの目立った違いはアルミ鋳造製な事と9mmパラベラム弾を使う事、装填で一度銃身を外す必要がある事。あとお値段が4ドル弱。
      1000挺が作られたがベトナム戦争の本格化で役立つ場面が無くなり、やっぱり大半は廃棄されたらしい。


  • Pfeifer Zeliska(パイファー・ツェリスカ)
    • もはや拳銃と言っていいのかどうかわからないブツだが形だけなら曲がりなりにも拳銃なので一応ここに追加。
      その実は全長550mm、重さ6.0kgのクソでかい鉄塊。価格は1丁200万円ほど。
      世界最強の拳銃として認知された本銃だが、本銃で使う.600.N.E.弾のエネルギー自体は上記のThunder.50bmg弾の55%程に収まっているため、単発の威力では劣っている。しかし、こちらは装弾数5発のリボルバー。総合的な火力ではやはり最強の拳銃なのだこんなもん連射出来る人間が居るならな…
      そして気がついただろうか。ここまで一言も世界最大とは言ってないことに


  • トビーレミントン
    • とあるガンスミスが作ってしまった世界最大の拳銃。
      ベースは南北戦争頃に開発されたシングルアクション式リボルバーのレミントンM1859。
      その大きさはなんと全長1260mm、口径は28mm(.50bmgの二倍以上)、弾頭重量は136g、総重量はしめて約45kgという、もはや「銃」と呼んで良いのか怪しいほどの代物。ちなみに名前は製作者のリシャルト・トビス氏の名前から取られている。

  • ナガンM1895リボルバー
    • 世にも珍しい暗殺用リボルバー…と言っても最初からそう作られた訳では無い。
      設計・開発を行ったのはロシアが誇る傑作小銃モシン・ナガンを世に送り出したベルギーのガンスミス兄弟、レオン・ナガンとエミール・ナガン。
      モシン・ナガンの成功により帝政ロシアの軍人達の間で広く知られる様になったこの兄弟にまたロシアが依頼したのは将校や兵士の為の近代的なサイドアームだった。
      通常、大半のリボルバー拳銃と言うものはその構造上シリンダーとバレル間に小さな隙間を作ってシリンダーが回る様になっており、その隙間から発砲時に必ず少量のガスが漏れ弾速の低下をどうしても招き、またセミオートマチック拳銃と比べ発砲音が大きくなる原因にもなっていた。
      ナガン兄弟はまずこの点に目を付けて改良を施し、M1895ではトリガーを引く際に連動してシリンダーがスライドし、銃身の段差部分に押し付ける事でガス漏れをほぼ完全に防止する仕掛けになっており、更には専用弾薬として7.62×38mmR弾と言う弾薬をベースに弾丸の真上に少しヒダを付ける等の加工を行った7.62mmナガン弾を使う事で、M1895は発砲時の推進ガスのエネルギーを無駄にする無く発揮しその初速は秒間272mと言う数値を叩き出した。
      またこの設計の副次的な効果としてリボルバーとしては珍しくサプレッサーを装備させればちゃんと消音効果が出るという利点もあったが、その密封性を保つ為に既にブレークオープンしスピードローダーを使って素早いリロードが出来るリボルバーが現れ始めた中で敢えて旧式の装填方式、つまり弾を装填口から手動で一発ずつ込めるという手間の掛かる構造にしていた事、及び弾薬が専用品と言う事で調達に手間やコストが掛かり、更にはその仕掛けのせいでリボルバーの利点の一つである整備性がイマイチだった事もあって将校や士官は兎も角、前線の兵士達からはやや不評だった。
      それでもM1895は何だかんだで生産が続けられ、第一次どころか第二次世界大戦まで跨ぎ、そして最大の利点の一つであるサプレッサーが使えるリボルバーとして輝く時代がやって来た。

      世界中のスパイの最盛期であった「冷戦」である。

      確かに整備性には難があったもののそれでもリボルバーの端くれ。並みのオートマチック拳銃よりは信頼性は遥かに高く、特にかのKGBを始めとするソ連のスパイ達の中にはこの銃を好む者も少なくなかった。もしかしたら現ロシア大統領のあの方も使ってたかもしれないけど、迂闊に聞いたら医者を送られかねないのでやめておこう。
      もう一つの難点リロードだってそもそもサプレッサーを付けてそっと近付き、相手の頭に数発撃ち込んで即逃げる様な暗殺スタイルとかなら実質あまり問題は無い。
      こうしてM1895はT33等の近代的な拳銃が現れてもその特性から尚生産が続けられ、恐ろしい事に21世紀に突入した現在でも新造品が作られ続けており治安部隊の隊員がアサルトライフル等の近代的な銃を構える傍ら、サイドアームのホルスターには古風なこれが収まっている写真が撮影されたりと途方も無いロングセラーぶりを誇っている。
      そして忘れてはいけないのがこのM1895こそ、かの最後のロシア帝国皇帝・ニコライ二世とその一家、そして何より当時のロシア国民の憎しみを集めていた怪僧グリゴリー・エフィモヴィッチ・ラスプーチンの暗殺事件で使われた、ある意味では帝政ロシアの幕を引いた銃でもある。


  • セミオート式リボルバー
    • 名前からして意味不明だって?説明しよう、セミオートリボルバーとは射撃の反動を利用してシリンダーの回転とハンマーのコッキングを行うリボルバー拳銃である。射撃を行うとその反動で銃の一部が後退し、その力でシリンダーの回転とハンマーのコッキングが行われる。
      普通の人ならまずこの時点でダブルアクションがあるのに何でそんな面倒くさい構造にしたんだと違和感を感じるだろう。至極当然の疑問だが、これにはきちんとした訳がある。
      そもそもダブルアクション機構というものは、トリガーから加えられた力でシリンダーを回転させる動作とハンマーを起こす動作を両方同時に行わなければならないため、予めハンマーを起こしシリンダーを回転させておくことでトリガーを引く際に必要な力がハンマーをリリースする力だけになるシングルアクション式に比べてトリガーが非常に重いという欠点がある。精密な射撃を行う必要がある場合にはこの欠点が響き、トリガーを引くために指に強い力を込めると力んだ際に手が震えて弾道がブレてしまうのだ。
      その点セミオート方式ならハンマーのコッキングとシリンダーの回転はガス圧を利用して自動で行われるため、シングルアクション並のトリガーの軽さでありながらダブルアクションのようにコック無しで連射を可能とするという理想的な銃を実現出来るということになる。
      もっとも構造が単純で扱いやすいというリボルバー最大の利点を殺してしまったために殆ど流行らなかったが。
      攻殻機動隊でトグサが使っていた銃のモチーフになったマテバオートリボルバー「6unica」が有名だが、中にはグリップ内部に仕込んだマガジンから弾をシリンダーに送り込み、挙げ句に自動で排筴するという本格的に何がしたいのか分からないような代物まである。


  • マテバMTR-8
    • 上述したマテバ社だが、6unica以外にも独特の機構と異様な外観が目を引く変態リボルバーを多数開発していることで知られる。MTR-8もそんな銃の一つ。
      さてこの銃だが、まずシリンダーがトリガーより前にあり、まるで引き延ばしたポケットピストルのフロントにリボルバー弾倉をぶら下げたかのような異様な外観をしている。そのため銃全体の長さに対してスナブノーズガンのようにバレルが短い。
      撃発機構は自動拳銃のような形式になっており、見た目に違わずリボルバーと自動拳銃を足して二で割ったような構造。自動拳銃の利便性とリボルバーの機構的信頼性を両立するという後のマテバオートリボルバーに通ずる発想はこの時点ですでにあったようだ。またリボルバーとしては極めて珍しい八連発という点も大きな特徴だと言える。*14
      詳しい日本語の資料が少ないため詳細は不明だが、どうもこのキテレツな設計はリボルバー弾倉の重量を前に持ってくることでフロントヘビーにしてマズルジャンプを抑えるためのカウンターウェイトにしようとしたらしい。そのせいで重心が前に偏って構え辛く、おまけに変に凝った設計にしたせいで部品点数が増え機構が複雑化、しかもトリガープルが重く精密射撃に向かないなど問題だらけだったらしく結局普及しなかった。
      その後も独特な設計のリボルバーを多数開発したマテバだが商業的に成功した例は少なく、2005年には事実上の倒産を迎えることとなる。この時マテバ社からチアッパ社に移籍した設計技師が開発した銃こそが実写版「ゴーストインザシェル」でトグサが使っていた銃「チアッパ・ライノ」である。


  • ダーディック Model1500(ダーディックピストル)
    • リボルバーなのか違うのか今一判然としない奇妙なシステムの銃。塗装用のスプレーガンのような異様な形状をしており、FP-45のように本体からダイレクトにバレルが突き出している。
      機構も実に独特で、グリップ内部にプラスチック製の三角柱型薬莢に入った専用弾薬をダブルカラム方式で収め、それを銃上部の三角形の切り欠きがあるシリンダー状の部品へと送り込む。
      切り欠きは三角柱型の薬莢がぴったりはまるようになっており、シリンダーの回転で送り込まれた弾薬を撃発位置まで運び射撃する。
      この手の銃にありがちな専用弾薬を使う銃は流行らないの法則により全く普及しなかった。
      ちなみにこの切り欠きのついたシリンダーで薬莢を運ぶ方式はオープンチャンバー方式と呼ばれ、このダーディック式ピストルを発明したデヴィッド・ダーディックによってパテントも取得されたれっきとした銃器の一ジャンルであり、ダーディックピストル以外にもSPIW計画*15で試作された銃の一つにもこれを採用した試作品がある。三角柱型のサボットから釘状のフレシェット弾を3発同時発射するグレラン付きの銃という、およそ正気とは思えないようなブツだったが。


  • コーナーショット
    • 2000年代に入って「最新の映像技術や無線技術を使えば、壁に隠れたまま拳銃を撃てるロボットアームみたいなのが出来るんじゃね?」という感じでイスラエルで公的機関向けに開発された曲射用アダプタ。要は現代版ボーザッツラウフ。
      一番最初に発表された装置が「拳銃を取り付けて使うアーム」なので便宜的に拳銃に分類するが、5.56mm弾を使う超小型ライフルや40mmグレネード、暴徒鎮圧用の37mmグレネードが取り付けが可能なものもあり、かつて展示会ではパンツァーファウスト3の発射機を取り付けたものも披露されたとか。
      構造は前の部分に小型カメラやライトと銃の取り付け用部品、後ろの部分にカメラの映像を映すモニターや遠隔操作式のトリガー、グリップなんかがあり、それが左右どちらにも曲がる蝶番で連結されている。
      しかし全体で大体4kgくらいの重さになり、サイズもちょっとしたライフル並。でもって銃そのものの性能は当然取り付けた拳銃と同じなので、そこまでして警察の特殊部隊あたりに欲しがる人間がいるかというと……
      なお擬装用のアクセサリーとしてKitty CornerShotなるものも提案されている。まあ銃本体を隠すネコのぬいぐるみなわけだがつまりネコーナーショット
      ただこのアクセサリー、銃弾を通す穴などは考えていないらしく発砲するとぬいぐるみの中のワタも飛び出してしまう重大な欠陥がある。


  • ビッグバン・ピストル
    • ニューヨークの高級拳銃メーカー、カボット・ガンズが製作した2丁の拳銃。パッと見はちょっとデコって重厚感を出してみたコルトM1911といった趣だが、その重厚な外見の理由は素材にある。この銃は4億5000年前に飛来した重さ35kgの隕石を素材としている、流星刀ならぬ流星銃なのである。
      隕鉄は銃の素材に適しているとは到底言えず、加工には非常に苦労したとのこと。スライド部分には刻印をせずになめらかな光沢を演出し、トリガー部分には星の装飾、グリップには隕鉄独特の模様を残しており、美術品と言っていいほどの美しさを持っている拳銃である。隕鉄を利用した武器というのは東西の洋を問わず、紀元前から行われている。
      流星刀が日本で制作された理由はロシア皇帝が所持していた流星刀に海軍中将の榎本武揚が憧れて刀匠に制作を依頼したというものである為、日本人も似たような感性をしていたと言えなくもない。ちなみに隕石を使った銃自体は史上初ではなく、同社は以前にもグリップ部分のみが隕鉄によって作った拳銃を販売している。買い手や落札価格については不明だが、100万ドル(1億2000万円)の値でオークションに出品されたらしい。事実なら間違いなく世界最高額の銃と言えるだろう。


  • 試製拳銃付軍刀
    • 大戦中では日本もよく作っていた珍兵器の一つ。
      「馬上で戦う時、いちいち拳銃と軍刀を持ち換えるのに手間かかるなあ…→せや!合体して一つの武器にしたろ!!」という気持ちは分かる理屈で開発されたのだが…。
      三十二年式軍刀+南部拳銃(もしくは十四年式拳銃)という素材から爆誕したのは、拳銃の上から刀が生えているという珍妙極まりないクリーチャーであった。お前らの好きなガンブレードだぞ、喜べよ
      もちろん銃剣とは違い、扱いづらくてたまったもんじゃないので試作品がちょっと作られた後にお蔵入りに。作る前に気付け


  • アパッチ・ピストル
    • 拳銃+ナックルダスター+ナイフの機能を合わせ持つ拳銃版十徳ナイフ。銃として使う際にはナックルダスター部がグリップになる。
      携行性に特化させた為銃身が存在せず、有効射程が異様に短いという銃だけで見れば欠陥品に近いが、ナイフにもナックルダスターにも出来て携帯も隠蔽もしやすい造りなので、兵隊や警察には向かない一方で悪い大人達(要はギャングやゴロツキ)には大人気だった…
      ステゴロしながらいざという時は至近距離でバーン!だの、すれ違いざまにバーン!だの、悪い大人達による悪い扱い方のせいで悪い意味で有名になった。

  • リングピストル
  • Gaulois Palm Pistol
  • Protector Palm Pistol
  • バックルピストル

  • MC-3
    • 競技用の拳銃やし銃口の跳ね上がり抑えたいなぁ…→上下逆にしたろ!
      これだけではなんのことか分かりにくいが、マーゴリン社の競技用ピストルをベースにしてソ連で作られた射撃競技特化拳銃、それがMC-3である。
      そもそも銃口の跳ね上がりとは銃身の延長線が重心を通っていない為に発生するものであり、銃身と腕が一直線上にあれば跳ね上がりを大きく抑えることが出来る。
      そのような理由から当時の射撃愛好家達は跳ね上がりの少ない拳銃を求め、マーゴリン社の競技用ピストルのフレームを切断、更に上下を逆にして新しくグリップを取り付けるという奇妙な設計の銃を生み出した。これにより構えると銃身が人差し指より下に来るため、理論上は跳ね上がりをゼロに抑えることが出来る。
      こうして誕生したMC-3だったが、なんと1956年のメルボルン夏季オリンピックにてこの本銃を使用したソ連チームが銀メダルを獲得、その他国内外の様々な競技会で記録を塗り替える大活躍を遂げた。数少ない想定通りに活躍できた変態銃である
      しかしあまりにも急激な活躍の結果、国際射撃連合はルールを改定。「銃身の軸は手首上部より下に来てはならない」というMC-3を狙い撃ちしたレギュレーションが追加され、MC-3は射撃競技界から姿を消す事になる。
      設計自体は跳ね上がりを押さえる上で合理的なものであるため、現代の極一部の銃でも似たような設計のものは存在する。


  • VAG-72/73
    • 1970年代のソ連で開発された試作型拳銃。
      この頃のソ連は来る冷戦を見据えてか、よく言えば先進的・独創的、悪く言えば頭のおかしい兵器を大量に研究開発していた闇鍋状態だったのはTKB-072-1の項目でも触れた通りだが、この銃もご多分に漏れず。
      その実態はケースレス弾を使った拳銃である。恐らくケースレス弾を使用する銃器としては世界最古。変なところで画期的なのもソ連クオリティ。
      ケースレス弾だがG11のように炸薬で撃ち出すのではなく、あろうことかあのジャイロジェットピストルでも散々な結果に終わったロケット推進式弾薬を使用。しかも装弾数を増やすために複列弾倉にしたのは分かるが何を思ったか左右2列ではなく前後二列。トドメに安全装置は無し。
      これだけでも狂気の産物と言う他無いが、改良型のVAG-73ではフルオート射撃機構まで搭載された。は?(困惑)

  • コリブリ2.7mmピストル
    • 世界最大があるなら世界最小も勿論ある。
      第一次世界大戦の真っ只中であった1910年、オーストリアのある時計職人が特許を取得して設計・開発をした、ムクドリの名を冠するこの拳銃のコンセプトはズバリ「究極の護身用拳銃」
      その為に何よりも隠密性と携帯性、即ち何処へでも隠し持てていつ何時だろうと発砲出来る。という事を突き詰めるだけ突き詰めた結果、全幅にして僅か約75mm、使用する弾薬に至っては何と2.7mmコリブリ弾という専用の弾薬まで用意され生み出された。
      どれくらい小さいかと言われれば大人の掌ですっぽり握り隠せる程と言えば大体のサイズの想像が付くかもしれない。いやらしい銃だ

      …さて、ここまで読んだ人なら…というか勘の良い人なら名称の所を見た時点でこの銃に実用性が全く無いと気付く事が出来るだろう。
      まずはその2.7mmという超小口径っぷり、大雑把に言えば縫針サイズの弾丸を使用する点である。当然ながらその小さな弾に込める事の出来る火薬もタカが知れる少なさな上に銃自体も小さすぎてライフリングを施せない、つまりは純粋に火薬の力のみで弾丸を飛ばす滑空銃。
      これでは例え人体に当たったとしてもせいぜい針の先っちょで軽く刺された程度のダメージしか与えられない。ましてや軍服や作業服のような分厚く丈夫な服を着てられればそれだけで弾かれる可能性は非常に高い。
      撃ち方だって大半の拳銃がちゃんとグリップを握りトリガーに指を掛けて撃つのに、このコリブリの場合はその小ささのせいで親指と中指でグリップを摘まんで猫の爪並に細くて小さなトリガーに人差し指を掛け、そして針の穴の様に小さなアイアンサイトで狙って撃たねばならない。想像するだけで目が疲れそうである。
      最終的にはその産みの親の時計職人さんも良く良く考えたら実戦じゃ役に立たねーわこれと数年で製造を中止してコリブリは湧かなくなってしまったが(最初から気付けよ)、それでも約100丁以上の生産が行われたとそこそこ人気を博し、現在でもレアなアンティーク銃として弾丸共々中々の値段で出品される事もあると言う。
      勿論その人気の理由は武器としてでは無く、軍人達が故郷へ帰った時のお土産品の一つとしての人気である。
      吐いてる鳥のAAや我々のいやらしいコピペとは関係ない

◇狙撃銃

  • Mauser Tankgewehr M1918
    • マウザー社が第一次世界大戦時に生み出した今日に於ける全ての対物・対戦車ライフルと言うジャンルの開祖。「タンクゲヴェール」と読む。
      当時ドイツ軍にとっての大きな脅威の一つがイギリスを始めとする連合国側の新兵器である戦車であり、それに対してドイツ側も小銃用の徹甲弾を開発したり地雷等の罠で何とか凌いでいたものの、いずれはより重装甲・高火力な戦車が現れて通用しなくなるだろうと悩んでいた。
      そこでマウザー社に「歩兵に扱えて尚且つどんな戦車の装甲もぶち抜ける銃ホスィ…」と半ば無茶苦茶なリクエスト。
      それに対してマウザー社の出した答えは…

      マウザー社「新開発した13mm徹甲弾の為にウチで出してた小銃をそのままおっきくしてみました!」何言ってんだコイツ。

      …詳しく言うとこの銃のベースとなったのは当時のドイツ軍の主力小銃「Gew98」。それの基本構造自体は殆ど変えないまま(強いて言えばライフルグリップのままだと流石に太過ぎて握れないのでピストルグリップへの変更程度)一回り以上サイズアップさせて13mmと言う大口径に対応させたというとてもシンプルな代物。
      当然ながら重量もサイズアップして約17Kgとなり、それを支える為に標準装備されたバイポッドはMG08重機関銃の物を流用していた程。
      性能テストの段階ではドイツ軍の上層部を満足させた…満足させてしまった代物だったが、いざ実戦に投入されてみれば「反動が強すぎてバイポッドの先端を埋めたりして固定しないとロクに撃てない。これで歩兵に戦車に立ち向かえと?」「クソ長くて重いこれをクソ狭い塹壕で持ち運びしろ?現場見て物を言え。」「ちゃんと正しい姿勢で撃っても2、3発位で並の奴は肩が死ぬし、訓練されたガチムチ野郎でも頭痛か目眩待った無し」と、使い心地に関しては不満が続出。そりゃそうだ
      お陰でこれを送り付けられた部隊は少しでも取り回しを良くしようと勝手にバイポッドを取り外すわ銃身を寸詰めするわと、精度とか反動とか色々犠牲にした加工を施す連中が続出したが殆ど効果が無かったので只の改悪に終わったとか。
      とはいえ兵の不満に目を瞑ればその対物威力は当時としては非常に驚異的であり、連合国の戦車乗りにしてみれば装甲をまるで薄紙の如く、時にはエンジン等の内部機構や乗員ごとぶち抜く弾丸が突然の轟音と共に何処からともなく飛んでくるというのは恐怖以外の何物でも無く、最終的には約3万挺程が生産されこの内800挺程は弾薬と共に大戦終結後に大口径銃の新規製造を禁止されたドイツにて保管され、時代も技術も進んだ第二次世界大戦ではナチスドイツが新型の対戦車ライフルを使う一方、保管されていたこれを予備兵器として対戦末期に使用していたという。


  • Chey-Tac M200
    • アメリカのチェイ・テック(Cheyenne Tacticalの略)社が開発した大口径ボルトアクション長距離狙撃銃。
      ピストルグリップにスライドストックを備え、バレル下部には何に使うのかよく分からないハンドルがついているという不思議な外観をしている。
      使用弾薬は.408Chey-Tac弾。この弾薬はチェイ・テックが独自に開発した専用弾薬で、L96の使用弾薬である.338ラプアマグナムより強力だがバレットM82で使用される.50bmgよりは小口径の弾薬で、マイルドな反動ながら.388ラプアマグナムをも超える2000m以上もの超長距離狙撃を可能とする優れもの。

      ところで、長距離狙撃というのは一人で行うものではないのはご存知だろうか。
      1000m超えの長距離狙撃ともなれば放たれた弾丸は着弾までに風の影響を受けて弾道がぶれてしまうため、正確な狙撃を行うためには風向きや風速等を調べる観測手が別途必要になる。狙撃手はこの他に必要に応じて通信手等も加えた数名でチームを組み行動するのである。
      さて、それとM200が何の関係があるのかと言うと、本銃にはなんと風向きや風速等の気象条件を弾道に反映させるための計算を代行してくれる簡易コンピューターが付属している。つまり観測手による調査や経験から来る勘による弾道補正の計算をコンピューターが代わりにやってくれるのだ。しかも電池切れや故障の場合も想定して計算データを印刷した資料も付属する親切仕様。まさか銃本体以外で変態要素を見せつけてくるとは…
      だが専用弾の宿命か製造コストが高く、また弾道計算コンピューターも高価で商業的なヒットには結び付かなかった。
      そもそも観測手の仕事には周辺の警戒などもあるから、余程の事情が無い限りは複数人態勢でこなすようにしたいしね。


  • KACリボルバーライフル
    • SR-15系列用のRASシステム(レイルアダプターシステム。いわゆる四面レイルのこと)等を発案したことで有名なナイツ・アーマメントが何を思ったか作ってしまったリボルバー式の狙撃銃
      44マグナムを撃つハイパワーリボルバーのスタームルガー・スーパーレッドホークをベースに作られており、100m以内での高精度さと超消音性、しかも排筴不要という滅茶苦茶な要求仕様を満たすために開発された。
      バレルには上から18インチもの長さのサプレッサーを被せて使用する事になっていたらしい。
      本来リボルバーという物はいくらサプレッサーを取り付けようがバレルとシリンダーの間にある隙間(シリンダーギャップという)からガスが吹き出すので全く意味がないはずなのだが、この銃は射撃時にバレル入り口のゴム製Oリングと密着する特殊なカバーで覆われた専用の弾薬を使用する事でこの問題を解決するという変態ぶりを見せつけている。
      これらの効果により発砲音はなんと7dbという発砲したかどうかさえ不明瞭なほどの消音化に成功しているが、結局装弾数や専用弾薬が必要になる点等から何処からも採用されること無く廃れてしまった。

  • VSS
    • 旧ソ連の軍用特殊兵器開発部門、ツニートチマッシで開発された特殊消音狙撃銃。
      当時冷戦の真っ只中であったソ連は各地で抱える紛争に虎の子の特殊部隊を投入すべくゲリラ作戦向けの消音狙撃銃を作ろうとしていたが、当時AKの流れを汲む銃器で広く使われていた5.45x39mm弾では銃弾初速が音速を超えてしまい、その際に発生する衝撃波がサプレッサーの消音効果を損なってしまうという欠点があった。
      そこで何を思ったか弾丸から発射する銃まで一から新規に作るという狂気の計画をブチ上げ、結果異様に切り詰められたアサルトカービンのようなAK-74にスケルトンストックとこれまた異様に長いバレル一体型サプレッサーを取っ付けた変態銃が爆誕してしまった。
      使用される弾薬は専用の9x39mm弾。この弾薬は弾頭重量が重く射程が短い代わりに初速が音速を下回るため消音効果が高く、また狙撃対象への打撃力が高いという特徴を持つ。
      そのため狙撃銃の癖に有効射程が400m程しかない。もっともこの点は最初から敵の懐に潜り込んでの運用が前提の特殊部隊向けなのであまり問題視はされなかったようだ。
      謂わば狙撃銃版Welrodとでも言うべき銃と化しており、至近距離にいなければほぼ完全に無音というレベルにまで消音に成功している。
      ちなみに狙撃銃の癖に何故かフルオート射撃機能が搭載されている。*16
      そのネームバリューと濃すぎるキャラのせいか、アニメやFPSでもしばしばお目にかかる。

  • XM109ペイロード
    • 『バレットM82の反動吸収が思ったより優秀だなぁ……もっと大口径弾も撃てそうだな……あ、できた。』という訳で傑作対物狙撃銃バレットM82のバリエーションとして爆誕した25mm対物狙撃銃。大口径化したことで使用可能な弾種は徹甲弾、徹甲焼夷弾、多目的榴弾、徹甲榴弾、成形炸薬弾、開発中のBORS信管を用いた空中炸裂弾など多岐に渡り、「主力戦車以外なら普通に食える」恐るべきクリーチャーガンになった。こんなもの人に使おうものなら……

◇ショットガン/グレネードランチャー/ロケットランチャー

  • SIX12
    • アメリカの新興銃器メーカー・Crye Precision(クライ・プレシジョン)が2016年に発表したブルパップリボルバーショットガン
      ストック部に馬鹿でかいシリンダーを内蔵、12ゲージ弾をセミオートの6連射でバラ撒く。無駄にロマンあふれるデザインをしているのがまた腹立たしい。
      マスターキーとしての運用も考慮されていて、発射機構まわりだけを取り外して突撃銃などの銃身下部にレールマウントで取り付けることもできる。この銃頭おかしい。
      さらに言うならば、クライ社が公式に発表しているデモムービーが物凄くシュール。具体的にどんな内容かというと、まず最初にクライ社のカッコいいロゴアニメーションが出てきた後、SIX12のモジュラー機構を説明するムービーが流れる。
      ここまでは普通なのだが、画面が切り替わりいざ実射シーンに突入すると…少しずつ盛り上がっていく「山の魔王の宮殿にて」の伴奏と共に、だだっ広い射撃場に設けられた無数のドアをひたすらSIX12でぶち破り蹴破っていくという、新手の前衛芸術か何かみたいな映像が1分近く続く。
      この会社にしてこの銃あり、と言ったところか。
      一応アメリカ軍の方にも売り込みをかけていたらしいが、敢え無くトライアルで不採用。クライ社と本銃の将来やいかに…。


  • ダネルMGL
    • 南アフリカのアームスコー社が開発したグレネードランチャー。
      バカでかいドラム型のリボルバー弾倉がついた異様な外観の一丁。銃本体はシリンダー上部のシャフトを軸に回転する回転式、弾倉に直接弾を込められるようになっている。撃発機構はダブルアクション拳銃に類似しており、トリガーを引くことで自動的に弾倉が回転し次弾が装填、発射される。
      ただし弾倉が大きすぎるので回転させるためにゼンマイによる補助が必要*17で、発射の前に弾倉を手動で反時計回りに回してゼンマイを巻く必要がある。
      グレネード以外にも非殺傷用弾を装填して暴動鎮圧などにも用いられる。排筴動作無しで連射ができる単純な構造と多用途が評価され、アメリカ軍でもシリンダーを延長し、M4タイプのストックを取り付けハンドガードをRAS仕様 に改修したMGL140がM32の名前で制式採用されている。
      最近ではVRゲームにて、金髪少女がファンタジー世界で鍛えた腕力を生かし2丁持ち乱射していた。


  • チャイナレイク・グレネードランチャー
    • アメリカ海軍のチャイナレイク武器センターが1968年に製作した、ポンプアクション式40mmグレネードランチャー。見た目はショットガンをぶっとくした感じでやや不格好ながら実射性能はよく、
      チューブマガジン3発+チャンバー1発の4発を、瞬時に発射可能(熟練者なら1発目が着弾する前に全弾狙って撃てるとか)。
      特殊部隊向けに支給されたので現存数が少なく、現在確認されているのは海軍が博物館に展示している4丁のみ。後に計画のみで終わったEX-41グレネードランチャーとよく混同されるが、全くの別物。
      ロシアではKBP GM-94などが現役とポンプアクションのグレネードは細々と生き残っており、比較するとチャイナレイクはGM-94に比べて初速が劣る代わりに1kgほど軽い。
      フィクションではブラックラグーンで登場している。


  • メタルストーム MAUL
    • オーストラリアのメタルストーム社が開発したセミオート式ショットガン。
      MAULはMulti-shot Accessory Underbarrel Launcherの略で、文字通りライフル等の銃身下に懸下する所謂アドオン式ショットガンである。ピストルグリップと専用のストックを取り付けて単独で用いることも可能。
      さて、この銃がどんな変態銃なのかというとまず弾倉がない。
      ではどうやって装填するのかと言うとこの銃、バレルの中に直接ケースレスタイプの弾薬が複数装填されており、リロードの際は弾薬が詰まったバレルをまるごと取り外して交換するというとんでもない構造になっている。
      つまりバレル自体ががマガジン兼チャンバー兼薬莢なのだ。
      なら一体そんなものをどうやって撃つんだと疑問に感じるだろう。バレル内部に弾が数発込められているなら、後ろの弾を撃発すると前に込められている弾にぶつかってしまう。
      実は電気信号を炸薬に取り付けられたセンサーに送って着火し、バレル先端に込められた弾から順番に発射するという変態機構を使ってそれを解決しているのだ。着火用の電源はトリガーガード前方に収められた乾電池から供給する。
      煩雑なリロード機構を持たず、弾の入ったバレルを丸ごと交換するという確かに合理的だが変態極まる設計により信じられないほどコンパクトで軽量になっており、従来のアドオンランチャーよりも射手に対する負担を軽減できるものと考えられている。
      メタルストーム社は自社の名前である「メタルストーム」を冠した電子制御式の変態銃シリーズを開発していることで知られており、本銃もそのシリーズの一つである。


  • PIAT
  • ブラッカー・ボンバード
    • 砲兵将校ステュアート・ブラッカーが発案し、第二次世界大戦下のイギリス軍やイギリスの民兵組織「ホームガード」が使用した対戦車迫撃砲。一体どこが変態なのかって、ここで挙げられている殆どの銃器は一般的な「銃弾」であれロケット推進であれとにかく「火薬を爆発或いは燃焼させてそのエネルギーで弾を飛ばす」ってものである。
      が、こいつらは弾自体に推進機構は無く、セットされているのは射出用の黒色火薬が少々。で、この迫撃砲がどうやって弾を撃ち出すのかと言うと…撥条。バネ。スプリング。筒の中には撃針の取り付けられた強烈なコイルバネが仕込まれており、バネの力で弾頭を押し出しつつ撃針を叩き付けて撃発、そのままビヨヨ~ン、ヒュードカーンと弾を飛ばすという変態グレラン。発射後は炸薬の反動で再びバネが押し込まれて再度発射可能になる。ブラッカー・ボンバードは設置型、そしてそれを携帯サイズに小型化したのがPIATである。
      発射の際に火薬を用いないので、RPG-7とかの対戦車兵器にありがちな「一発撃って派手な発射炎でバレてハイおしまい」ということが起こりにくい…というメリットは一応あるのだが、当然というかなんというか、グレネード弾を戦車に向けて飛ばすということは強力なバネが要るってことであり、装填の際にトチるとバネが弾けて自爆するわ、所詮バネなので発射された弾の速度が遅くて、敵がちょっと遠かったり動いてたりすると命中率が悪かったりするわ、PIATは装填しても弾を中で固定出来ない構造ゆえ斜め下に向けて撃とうとしたら弾が滑り落ちてくるわ……
      余談だが、かのジェレミー・クラークソンの嫁の叔父は第二次大戦中にPIATでドイツ軍の戦車を倒した功績で、ヴィクトリア十字勲章を授与されている。


  • RDIストライカー
    • またしても南アフリカから現れた変なショットガン。ダネルMGLと同様のバカでかいドラム型リボルバー弾倉を装備した異様な外観をしている。
      一般的なマガジンチューブに比べコンパクトでありながらショットガンとしては非常に多い12発という多弾数を実現。ただし例によって回転させるためにゼンマイバネの補助が必要になり、射撃の際は予め巻いておく必要がある。
      弾倉は固定式で、装弾のためには排筴孔も兼ねたポートから一発一発シリンダーを回転させながら入れる必要があり、おまけに排筴システムが無いので撃ち終わったらバレル脇にあるエキストラクターロッドでまた排筴孔から一発一発手動で取り出すというコルトSAAか何かみたいな方法を取らなければならなかった。後期型では代わりにコッキングハンドルを設け、これを操作することで排筴と弾倉の回転を行う仕様に変わった。
      後には作動方式をダブルアクション方式に変更し、自動で排筴する機能を追加した改良型の「プロテクタ」も開発。射撃の反動でシェルが排筴孔から後ろ向きに飛び出し、そのまま銃の出っ張りにぶつかって止まった後コロンと側面に転げ落ちるという中々に奇妙な排筴方法になっている。
      本家の生産が終了した後もアメリカの複数の企業がクローンモデルを生産しており、フォアグリップをバレルジャケットごとぐいっと捻る事で弾倉を回転させるといった更なる変態機構を組み込んだ派生タイプも発売されている。

  • M30 Luftwaffe drilling
    • 読み方は「ルフトヴァッフェ・ドリリング」。その名の通り第二次世界大戦時に主にドイツ空軍パイロットの護身用武器として1941年から42年の僅か一年間だけ、それもギリギリ二千丁に届くかと言う少ない数が銃器メーカーの「ザウアー&ゾーン社」により設計・製造された銃。
      その実体は中折れ3連装式のショットガン兼ライフル。わけがわからないよ
      詳しく説明すれば銃の上半分はごく普通の中折れ2連装式のショットガンなのだが、その下に9.3×74mmマウザー弾と言うライフル弾を使用する為の3つ目の銃身があり、ドリリングと言う名称もドイツ語で3本、または3倍と言う意味から来ている。
      その為散弾とライフル弾を別々に使用する為の切り替え機構もちゃんと設けられているが、そもそも製造メーカーのザウアー&ゾーン社は軍用ではなく狩猟用等を主とする民間向け銃器メーカーであり本銃もそのラインからの転用品で、護身用とは銘打たれては居たものの実際は誤ったり不運にも敵地や森林地帯へ降下する事になったパイロットが連合軍兵士から身を守る為と言うよりは、それよりも恐ろしい熊等の猛獣から身を守り、救援されるにしろ捕虜にされるにしろそれまで野性動物を狩って食料調達とかサバイバルの為の銃としての側面が強かった。
      加えて言えばライフル機構に込める9.3×74mmマウザー弾とは本来象やサイ、熊等の大型動物相手に使われるビッグゲーム用の大口径弾である。こんな物を人間相手にぶっ込んだらどうなるかは銃に詳しい人なら容易に想像出来るだろう。
      結局そうした複雑な機構に加え、銃自体も航空機のコックピットの中に置くにはやや嵩張る大きさだったのがパイロットらから不評であり、それが僅か一年間と言う製造期間で終わる結果に繋がってしまっている。


  • M388 デイビー・クロケット
    • 冷戦期に開発された兵器の一つ。超乱暴に説明するなら核バズーカ。しかも実際に製造された。
      「ソ連戦車師団の数の暴力が怖いンゴ…」→「せや、核撃って足止めしたろ!」という発想で、携帯(?)サイズの核砲弾の開発に成功し、それを撃つためのランチャーを作った結果がこれだよ!!!
      トンデモ兵器であるブルーピーコックとか対空核ロケット「AIR-2ジニー」の親戚と言える。
      なお、核兵器ではあるものの爆発威力に関しては諸々の理由から極限まで爆発力を抑えることにより通常爆弾を多少上回る程度。しかし400メートル離れたところでもまず死亡する放射線は放つとのこと。もちろんそれ以上の距離でも何らかの要素がなければ重度の被爆に繋がる・周辺の放射能汚染もするという非道兵器。
      ちなみに全備重量約100kgなので、並じゃないヤツでもMGS3みたいに手持ちで撃つことは不可能。仮に手持ちで撃てたとしても、飛距離と効果範囲の関係で自分も被曝する。設置して→離れて→遠隔操作で撃つ…というのが本来想定された正しい使い方。
      なお、製造当時(1950年代)の放射能の認識は現在よりもかなり甘く、「発射したら物陰に隠れて後で埃だけ払っときゃ大丈夫大丈夫」というような感じの内部被ばく・ガンマ線・中性子線などを全く考えていない杜撰極まるマニュアルであり、結局一発も使用されていないらしいことは敵味方双方に幸いだった。


  • ヴァリアント M202A1 FLASH
    • アメリカ陸軍が1960年代に開発した四連装ロケットランチャー。アニヲタ諸君にもお馴染み「コマンドー」でシンディが後ろにぶっ放しちゃったアレであり、メイトリックス大佐がジープにぶっ放したアレである。
      「同時にいっぱい撃てれば命中率上がるんじゃね?」「お前天才だな」みたいなノリで開発されたコイツは対物兵器として活躍するはずだった。が、当たり前だがロケット弾頭四発担いだらクソ重たい上にコスパ最悪という結果になり、肝心のベトナム戦争では火炎放射器に取って変わられた。
      しかし、1980年に『CCW(特定通常兵器使用禁止制限条約)』で「火炎放射器」の使用が『反則』になると、途端にコイツに注目が集まる。なぜならコイツは「テルミット焼夷弾」を使う事が出来たからだ。
      このテルミット焼夷弾、着弾すると700~1200℃の火炎で周囲を焼き払う、あまりにも激しい熱で火炎の周囲に居るだけで火傷する。というトンデモ兵器なのだ。オマケに化学燃焼なので水をかけても消えない。つか余計に悪化する。汚物は消毒とかそういうレベルじゃない。


  • Taser X12
    • テーザー銃でお馴染みのテーザー社とショットガンの巨塔モスバーグ社のシビれるコラボ。殺意満々の非殺傷ショットガン。
      「テーザーは有線だから射程が短い?逆に考えるんだ、テーザー自体を弾にしちゃえばいいんだって考えるんだ。」という力技コンセプトによって生まれ、ショットガンのパワーで撃ち出された専用弾は30mも飛ぶ。
      弾と言う名の小型テーザーは安定翼を展開しながら飛翔し、放電部が対象に刺さればケーブルを伸ばして電極ユニットが垂れ下がる。あとはお馴染みの高電圧アタック。
      しかも簡単に抜かせない様に、垂れ下がった電極ユニットにもサボテンの如く放電用の電極が生えた鬼畜仕様。慌てて抜こうとすれば更にビリビリする隙を生じぬ二段構え。


  • 1.59インチ・ブリーチローディングヴィッカースQ.F.ガンMk2
    • 今日に於けるロケットランチャーやS.M.A.W等と言った対物及び対装甲目標用火器の先駆けの一つとも言える、お馴染みヴィッカース社が第一次世界大戦初期に開発した「歩兵砲」。
      当時既に泥沼の塹壕戦と化していた戦場で、その突破策の一つとして大砲による砲撃は極めて有効的だという事は既に立証されていた。
      しかし大砲はそんな簡単には動かして持ってこれる物では無いし、発射にも手間が掛かる。
      その解決策の一つとして生み出された戦車は、まだ数が少ない上に信頼性にも難を抱える代物だった。じゃあどうすれば素早くかつ大砲に匹敵する火力を前線に持ち込んで叩き込めるのか?
      その答えとしてヴィッカース社が出したのが歩兵が持ち運びできる大砲という代物だった。
      乾燥重量約21.3kg、口径40㎜、使用可能な弾種は榴弾、徹鋼弾、焼夷弾と多岐に渡り、またその凄まじい反動を軽減する為の巨大なバイポッドにマズルブレーキ、そして油圧とバネの複合型反動抑制機構が装備されていた。
      流石に本職の大砲と比べれば射程や威力等の面で劣り、発射方式もシンプルブローバックで排薬と装填も手動と手間の掛かる代物だったがそれでも塹壕やバンカーへの攻撃手段としては十分な効果があり、大戦中盤になりドイツ等同盟国側も積極的に戦車を繰り出すようになると、連合国側の対戦車攻撃手段としても活躍した。
      また意外な所では試験的ではあったものの航空機に搭載して観測用気球や飛行船への攻撃手段としても使われ、兵士やパイロット達からはロケット弾なんてそもそも使えないにも関わらず特に焼夷弾を使用した時の発砲音や見た目からヴィッカース・クレイフォード・ロケットガン、或いは単にロケットガンと呼ばれいざと言う時の頼りにされた。
      流石に末期になると戦車の発達や砲撃に頼らない対塹壕・対バンカー戦術が編み出され、またやはり21kgと言う重量の問題もあってこれの重要性は薄まっていってしまったが、それでも今日に於ける大威力の歩兵火器と言うジャンルの立役者となったのは間違いないだろう。


  • AA12
    • アメリカのMPS社が開発したショットガンという名のミンチ製造マシーン。
      射的屋のコルク銃の様なのっぺりとした見た目に反し、ドラムマガジンに満載された12ケージ弾を、特許技術のプルバック機構により片手での射撃が容易いレベルの低反動でフルオート連射可能。というかこの銃、そもそも切り替え機能なんてなく、フルオート射撃"しか"出来ない。一応連射速度は意図的に抑えられているので、トリガーをリズムよく緩める事でセミオート射撃っぽくは出来るが…。
      使用弾薬にもバリエーションがあり、分厚い装甲を簡単に貫く専用のスラッグ徹甲弾や、高性能爆薬を搭載し独自機構で遠くまで飛んでいく長距離グレネード弾等、搭載する弾によってはショットガンを辞める。


◇軽機関銃/重機関銃

  • ショーシャ軽機関銃
    • おフランス製の瀟洒で上品な、もとい繊細な機関銃。個別記事参照。フランス版L85、もしくはフランス版62式機関銃。「一人一丁軽機関銃」の構想は、当時の技術力ではまだまだ遠かった。


  • XM214 マイクロガン
    • 歩兵でもガトリング砲担いでヒャッハー!を現実化するためにM134ミニガンを更に小型・軽量化して一人でも扱えることを目指してみたよ!結果?…だめでした。
      M134から半分以上軽くなったとはいえ一式揃えて38kg。要するにあなたは米袋4つ担いで満足に動けますか、ということです…


  • 62式機関銃
    • 戦後初の日本の国産機関銃…もとい、言うこと聞かん銃。無い方がマシんガン。62式単発機関銃。和製L85。
      軽量化の為か64式小銃よりも銃身が薄く、この薄さのせいで薬莢が張り付きやすい不具合を独自の構造で解決。当然無駄に複雑になった。
      トドメに製造元が2013年にバレるまで70年代から延々と検査データの改竄をやらかしていたことからも察せられるように、日本の機関銃製造技術はあんまり高くないときた。ものづくり大国とは何だったのか…


  • KAC ChainSAW
    • ナイツ・アーマメント社(KAC)が2009年に発表した、汎用機関銃のコンセプトモデル。
      最大の特徴はグリップで、銃後端に奇っ怪なU字型のグリップとトリガーがあり、ぶっといキャリングハンドルのようなものは実はフォアグリップである。つまりまんまチェーンソーのグリップ配置を模している。
      名前の由来も「チェーンソー」と「SAW(分隊支援火器)」をかけたもの。
      一応理屈はあり、射手が疲れにくい姿勢を追求した結果、スリングで吊り下げてヒップ・ポジション(腰だめ)での運用に特化した形状とのこと。
      用途上どうやっても照準精度が出ないが、「SAWなら制圧射撃用に弾幕張れればいいよね?」という考え方らしい。
      インパクト抜群のビジュアル故か、CoD:Ghostなどゲームでときどきお呼びがかかる。


  • メタルストーム 36 barrel prototype
    • メタルストーム社の試作銃。名前の通り36もの銃身がある機関銃っていうか設置式タレット。
      もちろんメタルストーム社自慢の電子制御が使われており、中に入っている9mmパラベラム弾を自由なレートで発射できる。同時発射もできるがさすがにかなり反動があるらしく浮き上がってしまう。
      どうもメタルストーム社は「連射力上げたいならウチの銃身いっぱい使えばいいじゃん」みたいな考えをしており、これ以外にも銃身が2つも4つもあるハンドガンとか12連装の設置式グレネードランチャーとか用途がよく分からないものを作ってはPR動画で紹介したりしている。
      いやまあ、見てる方は面白いからいいんだけど…


  • 6P62
    • ロシアのGRAUが開発した……えーっと、なんだろうこれ。
      12.7x108mmの大口径弾を反動制御システムで無理矢理反動を消し、その上でサプレッサーを搭載してフルオートで撃つ歩兵銃というウォッカをキメ過ぎたようなコンセプトで作られたナニカ。
      やりたい放題しまくった結果、装弾数は機関銃としては中途半端な癖に18kgという下手な軽機関銃より重い化物が生まれた。狙撃しようにもめっちゃブレるので狙撃し辛い、バトルライフルとしては重いと在り方もとても中途半端。
      だが、開発コンセプトである大口径弾を消音しながらフルオート連射するという事自体はちゃんと出来る。おそロシア。
      銃種が迷子過ぎてWikipediaの説明が「多分バトルライフル」「おそらくマシンガン」「一応軽機関銃じゃない?」「対物ライフルじゃねえかな…」と各国で違う。これもうわかんねぇな。



◇航空機関砲

  • GAU-8 アヴェンジャー
    • 言わずと知れたA-10 サンダーボルトⅡの御神体、もとい固定兵装。
      30mm径の弾丸を毎分3900発でばら撒き、戦車を地面ごと耕してしまう。
      但しその分デカくて重くて反動も強く、飛行機用としてもCIWSとしても『搭載するという前提で』本体を設計しなければならない代物。なのでまともな採用例はA-10の他には(競合となった)YA-9やゴールキーパーCIWSくらいしか無い、という難点を抱える、機関砲版パイファーツェリスカ。

  • GSh-6-30
    • だが上には上がいた。ソ連生まれのこの逸品、30mm弾をばらまくガトリング砲。つまりソ連版アヴェンジャーなわけだが…
      何がおかしいのってこいつは電動や油圧で動くのではなくガス圧作動式、それでいて最低発射レートの時点で毎分4000発とアヴェンジャーをも上回る頭おかしい機関砲。


◇CIWS

  • 1130型CIWS
    • 中国海軍の空母「遼寧」に搭載されているCIWS。上述のアヴェンジャーが裸足で逃げ出す30mm11連装砲身の怪物対空兵器。発射レートも毎分10,000発とマジキチ仕様。

  • メロカCIWS
    • イタリア海軍が軽空母やフリゲート艦に搭載しているCIWS。その見た目たるや20mm機関砲12門を縦二列横六列にズラッと並べただけ。発想としては「機関砲をたくさん並べて撃てば手数増やせるんじゃね?」というもの。素直にガトリング砲使えや。現代に蘇るポンポン砲。



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*1 まず密閉容器にマガジンを差し込んで弾を装填し、マガジンを銃上部のマガジンハウジング部に前方から差し込む。その後銃側面のレバーを数回捻って回してようやく準備完了。固定弾倉じゃあるまいし戦場でこんなこともたくさやってたらどうなるのかなんぞお察しである。

*2 ちなみにアメリカ海軍などで採用されるCIWS「ファランクス」の最大ファイアレートは分間4500発。…あれ?

*3 一説には政治指導部に技術力を見せ付けて予算を貰うためのデモンストレーションであり、実態はソ連版XM214マイクロガンをを開発する計画だったのではとも言われている。

*4 単発射撃ならともかくフルオートで連続射撃を行うのでは断続的に来る反動を打ち消しきれなかったらしい。

*5 粗悪品というイメージは過分に誇張された面もあり、また給弾不良に関しても現場の兵士がマガジンをフォアグリップ代わりに握って射撃した事でマガジンが変形してしまったという運用面での問題もあったりする。

*6 主に立入検査隊用

*7 小型サイズの短機関銃は内部構造の都合上この程度の発射速度になりがち

*8 外見上ではわかりにくいがコイツの銃身長は120mmと短くて銃口っぽく見えるハイダーの先端よりかなり内側で切れている

*9 実際にPKOで9mm機関けん銃を持ち込んだ例は確認されていない

*10 大体年平均3000丁前後

*11 アサルトライフルでさえマガジンやらドットサイトやらを全部取り付けても4kgにすらならない。アサルトライフルの中でもかなり重い部類のAK-47ですら全備重量で約4.4kgほどでしかない。それどころかフランスのミニミ軽機関銃Mk.46にすら迫るような重さである。もう一度言うがこの銃はまごうことなき「拳銃」である。

*12 有名な所では映画「ブレードランナー」。作中敵対することになる4人のレプリカントの一人がこの銃を獲物としている。

*13 MGSシリーズの麻酔銃をイメージしてもらうと分かりやすいか。

*14 他に有名なところではスミス&ウェッソンの「M327 M&P R8」などが挙げられる

*15 アメリカ軍が実施した次世代携行火器開発計画G11のあたりでも触れたACR計画のご先祖様。この頃のアメリカ軍は変な銃を試作しては「別に今あるやつで良くね?」とポイ捨てする謎計画を度々ブチ上げていた。

*16 ゲリラ作戦の都合上敵軍兵士と至近距離でばったり遭遇してしまう危険性を伴うため、武器を持ち変えずにそのまま撃ち合いができるよう、また余計な装備が増えることによる全備重量の増加を回避するためと考えられる。

*17 弾倉の周径が大きいため補助がないとトリガーストロークが長くなり、しかも弾倉自体が重いのでトリガープルが極端に重くなってしまう。