登録日:2025/09/14 Sun 23:35:00
更新日:2025/09/29 Mon 21:03:21
所要時間:約 22 分で読めます
Q.推し活するタイプの作品ですか?
推奨します。
あなたの推しは人殺しです。
そしてあなたは推しを殺します。
Q.どの子からいなくなりますか?
あなたの好きな子からいなくなるよう努力します。
『魔法少女ノ魔女裁判』は、2025年7月18日に
Steamで配信が開始された、テキストアドベンチャーゲームである。価格は3500円。
略称は「まのさば」。
2026年春には、
Nintendo Switch版が発売予定。
製作は、これが初作品となるAcacia。
新規ブランドではあるものの、実際にはゲームシナリオや音声作品の台本の作成に実績のあるシナリオ製作会社
Re,AERが、自社でのゲーム製作のために立ち上げたブランドである。
キャラクターデザインは、梅まろ。
発売後の一か月で、販売本数10万本を超えるヒット作となり、その評判でプレイヤー数が大きく増えてもなお、Steam上の評価において「圧倒的に好評」を保っている。
本作の配信・二次創作ガイドラインにおいては、Web上でのネタバレに関して適切な注意がなされていれば特に制限はされていないが、本項目では将来の共犯者の驚きを奪わないため、おおむね体験版の範囲までのネタバレに留める。
また、実況動画についても原則として制限されておらず、最終的なエンディングまでの配信が認められている。
そのため、話題になるにつれ、かなりの数の配信者による実況動画が公開されている。その中には、本作のキャストによる実況も含まれている。それもふたり。
ちなみに、R-18/R-18G表現のある二次創作についても許容はされているが、pixivでのR-18率はかなり低い。
物語
「この中に、魔女になった少女がいる」
高校1年生になるはずの朝、エマが目を覚ますと、そこは薄暗い檻の中。
身に覚えもなく絶海の孤島に存在する牢屋敷に閉じ込められていた。
混乱するエマと、同様に捕らえられた少女たち。
そこに現れた一羽のフクロウが告げる。
「キミたちはこの世界に害をなす───
【魔女】である可能性があると認定された」
「ここで囚人として生活してもらう」
当たり前だと思っていた日常が崩壊した。
エマは囚人生活の中で同じ魔女候補の少女たちと知り合っていくが、
あるとき、殺人事件が起きてしまう。
フクロウは囚人の少女たちを集めて言い放つ。
「魔女裁判を執り行う」
それは、少女たちの中から【魔女】
……すなわち処刑対象を選定していく、
あまりに残酷なゲームの開始だった───
(公式サイトより)
ゲーム概要
テキストを読み、選択肢を選んで物語を進めていく、ベーシックな形式のノベルゲーム。
ゲーム内での明確な区切りはないものの、おおむね、
日常パート → 殺人事件発生 → 捜査パート → 魔女裁判 (→ 日常パート)
という繰り返しで進行する、
ダンガンロンパをオマージュしたような形式。
ただし、日常パートでは移動先も選択肢から選ぶのみで自由行動に相当する要素はなく、裁判パートのミニゲームも存在しないなど、シンプルに物語を読むことができるものとなっている。
任意の個所でセーブ可能であり、そのスロット数は180と、気になるところで個別にセーブをしていってもそうそう不足することはない。
しかし、新規ブランドゆえの経験値不足か、個別セーブデータへのメモやオートセーブ、チャプタースキップといった、近年のノベルゲームでは標準的に搭載されているような便利な機能は2025年9月現在で実装されていない。
後述するクラウドファンディングの成果により、ミドルプライス帯のゲームでありながらなんとフルボイスとなっており、ボイスをスキップせずに進めた場合のクリア時間目安は30時間~40時間というところ。
キャスト陣も、人気声優としての実績を有する者から本作のオーディションで抜擢された新人、vTuberまでとバラエティ豊かだが、全体的に演技力は高く、声でひっかかるようなことはない。
日常パート
基本的には、主人公であるエマの視点で、牢屋敷における生き残っている少女たちの交流が描かれる。
途中で、牢屋敷の地図から次に進む地点を選択できるようになるが、選んだ順序によって各地点での会話が変わるようなこともなく、すべてのテキストを読むことが先に進む条件となっているため実質的には一本道と同様。
また、途中に出てくる選択肢は、物語が進むかバッドエンドに直行するかの二択であり、そのバッドエンドも十数クリックで終わる理不尽なものから、読み応えがあり物語に深みを与えるもの、一見なんでバッドエンドなのかよくわからないものまで様々である。そして初期設定だと、バッドエンド直行の選択肢にはドクロマークがついているという親切仕様
バッドエンドに到達すると、直前の選択肢に戻るかタイトル画面に戻るかを選ぶことができるため、このあたりのプレイ感覚は良好である。
捜査パート
捜査パートといっても日常パートとやることは変わらず、行き先を選んですべての会話を読めば自動的に必要な証拠が集まってそのまま魔女裁判パートへと進むものであり、たとえば画面内の特定個所をクリックして手掛かりを探す、といったゲーム的な要素はない。
魔女裁判パート
魔女裁判は、ストーリー進行 → 【審問】 (→ ストーリー進行)の繰り返しによって進む。
審問では、それぞれのキャラクターの推理や主張が順次、大きなテキストによって表示される。そのテキスト中にいくつかクリックできる単語などがあり、そこを選択してから適切な反論を選択肢から選ぶ、またはその後に適切な証拠品を提出することでひとつの審問が終了する。
ぶっちゃけ、ダンガンロンパの学級裁判とほぼ同じである。
反論時の選択肢の誤りによるペナルティはほぼなく、各審問における制限時間を超えること以外にゲームオーバーとなる要素はない。
そのため、正解の選択肢がわからなくてもある程度まではローラー作戦が有効であり、ゲームとしての難易度は全体的に低い。
ただし日常パートとは異なり、ここでゲームオーバーになると強制的にタイトル画面へと戻ることになる。が、ここでしか表示されないイベントスチルもわりとある。
つまり、最終セーブ(セーブをしていない場合にはゲーム開始時点)まで戻されることとなるため、オートセーブに慣れてしまっているプレイヤーは注意が必要である。
なお審問中はセーブできないため注意。(合間の会話パートではセーブ可)
また、時間切れ後の会話パートでもセーブ可能であるが、タイトル画面に戻ることしかできない詰みセーブとなるため、これも注意。
「難易度は低い」とはいったものの、事件のトリックには少女たちが持つ「魔法」が使われており、最初のうちは何が起こったのかさえ想像がつかないことも多い。
しかし、裏を返せば「何が起こったのか」がわかればそこで使用された魔法もわかり、それがそのまま犯人を指し示すことになる。
そのため、プレイヤーは多くの場合において少女たちより先に犯人が誰なのかを察することとなり、もしそのキャラを推していた場合には自らの手でその「推し」の運命を奪う体験をすることになる。
ちなみに、フルボイスの恩恵は魔女裁判において誤った選択肢を選んだ場合にも存在し、大量に存在する間違いパターンのほぼ全てに対してユニークなテキストとボイスが設定されており、これに関しては先発作品にはない、本作品における大きなアドバンテージとなっている。
人死にが出て、さらに「魔女」を見つけて殺すという極限状態でありながら、ちょっとズレた会話が繰り広げられることもあり、その部分だけをまとめた動画が動画共有サイトで公開されていたりもする。
用語
牢屋敷および監獄島
牢屋敷は、孤島である監獄島に建てられている大きな屋敷で、ゴクチョー曰く500年前から存在するらしい。
現在では、「魔女」の素質があると認定された少女を監禁するために使われている。
「牢」とついているとおり、少女たちの寝室となる監房こそ無機質で最低限の机とベッドとトイレがあるだけの狭い部屋ではあるが、全体としては荘厳な造りの建造物であり、図書室や娯楽室といった施設も(自由時間であれば)自由に利用可能。
また、屋敷の外には草原や池といった自然の光景が広がっており、そこにも出歩いて行くことが可能となっている。
しかし、監獄島はぐるりと壁に囲まれており、そこから外へ出ることは許されていない。
過去に存在した魔女たちの魔法が消えずに残っていることがあるらしく、図書室の中でずっと花を開かせている桜の木や、虹が常に出ている草原といった奇妙な光景も存在している。
定められたルールを破らない限りは、直接的な危害を加えられることはないというが……?
魔女
魔法を使い、世界に害をなすとされている存在。
現在では存在していないらしいが、時折、魔女因子を持ちちょっとした魔法が使える少女が発見されると、魔女とならないように(もしくは、完全な魔女となる前に始末できるように)牢屋敷にて監禁生活を送ることになる。
魔女化が進行すると、本人の意志とは関係なしに強烈な殺人衝動が芽生え、遠くない内に殺人事件が起きてしまう。
その魔女を見つけ出し処刑するために、牢屋敷に魔女裁判のシステムが導入された。
ちなみに、魔女となった少女は人外の姿へと変貌する。
なれはて
かつて牢屋敷で暮らしていた少女が魔女化し、人外となって理性を失ってしまった存在。
牢屋敷の「管理者」によって洗脳され、屋敷の運営や管理、脱走などルール破りを行った少女への対処といった雑務を担わされている。
魔女裁判
牢屋敷内で殺人事件が起きた時、その犯人である「魔女」を特定し、処刑するための仕組み。
当事者たちによる議論によって犯人を特定し、(犯人以外の)満場一致によって選ばれた犯人=魔女を、その場で処刑する。
ただし、魔女は不死であり処刑によって死ぬことはないため、処刑が進んで魔女として怪物化した段階で封印されることになる。魔女じゃなくて人間だったら? そのまま死ぬだけですが?
キャラクター
牢屋敷に囚われている少女はすべて15歳であり、高校生活を始めるはずだった春に、この島に連れてこられている。
- 桜羽エマ
- CV:三木谷奈々
- 囚人番号:658
- 魔法:■■■
- トラウマ:■■■
- 原罪:忌み嫌われるもの
本編の主人公となる、人懐っこくポジティブな少女。一人称は「ボク」。
だがその明るさは意図して作っているものであり、ゲーム開始直後には彼女が中学時代に受けたイジメの描写がプレイヤーを襲う。
外見は、淡い桃色のショートヘアで、桜の花をあしらった白いシャツとショートパンツ、その上からノースリーブのワンピースのようななぜか前面に大きなスリットの入ったアウターという服装で、おおむね学生服のイメージ。
左の太ももには2連のガーターリングが巻かれており、そこに挟まれた肉が盛り上がっているあたりにフェチズムを感じる共犯者多数。
プレイヤーは基本的に彼女の言動を選択することになるため、魔女裁判では推理を展開し審問を進める役目となる。
その一方で、プレイヤーの選択によってはかなり頓珍漢なことを口走ることになり、そういったポンコツな推理はゲーム内でのセリフから『炙りビン』と呼ばれ愛されている。
- 二階堂ヒロ
- CV:東雲はる
- 囚人番号:659
- 魔法:■■■
- トラウマ:■■■
- 原罪:正義の執行者
成績優秀・眉目秀麗・品行方正な、非の打ち所のない少女。
しかし、あまりにも「正しい」ことを重視するため「正しくない」ことに対しては憎しみといっていいほどの感情を向ける。
エマの幼馴染であると同時に、エマの「暗黒の中学生時代」の原因となった存在であるということだが……
外見は黒いロングヘアで、白いシャツと赤いチェックのスカート、黒い制服のような丈の長いカーディガンといった、こちらもエマとは違った形の学生服のようなイメージ。
13人の少女がゴクチョーによって集められた際に、その中で最も「正しくない」存在である看守を攻撃。
しかし不死の存在である看守による反撃を食らい、首を刎ねられて即死。
デスゲームでおなじみの
「ゲームが始まる前に見せしめで殺される」枠となった。
- 夏目アンアン
- CV:葵あずさ
- 囚人番号:660
- 魔法:■■■
- トラウマ:■■■
- 原罪:嘘言の眠り姫
引きこもりの少女。そもそもコミュニケーションが苦手な上に、とある事情もあってほとんど口を開かないため手に持っているスケッチブックを使って筆談を行う。
ただ、少ないながらも口を開く場合には大仰な口調であり、一人称は「わがはい」。
外見は銀色で癖のあるロングヘアに、深い藍色のほとんど露出のないゴシックドレス。
- 城ケ崎ノア
- CV:井口裕香
- 囚人番号:661
- 魔法:液体操作
- トラウマ:■■■
- 原罪:偽りの芸術家
浮世離れした雰囲気の少女であるが、その正体は世界中で話題となっている覆面ストリートアーティスト。
非常にマイペースであり、全員がゴクチョーに集められた際にはリビングの家具を勝手に動かしたり、同室のアンアンへの迷惑も考えず監房の中を塗料スプレーで染めてしまったりと協調性がない。
言動も幼く、一人称は「のあ」。
固有魔法の「液体操作」では、塗料などの液体を自由に操り、絵を描くことができる。
外見は大きく二つにわけてリボンで絞ってまとめた白い長髪と、絵筆や絵の具など様々な飾りが付けられた白と黒を基調とするベーシックなドレスとアウター。
一面の白い塗料で染められた監房の中で、胸を刺されて死亡しているのが発見され、第一の被害者となる。
室内に足跡がないことから一種の密室であったが、そのことで逆に、「浮遊」の魔法を持つハンナが疑われることに。
- 蓮見レイア
- CV:小清水亜美
- 囚人番号:662
- 魔法:■■■
- トラウマ:■■■
- 原罪:舞台上の偶像
男装の麗人といった佇まいの少女。実際に舞台俳優であり、劇団のエースとして活躍、テレビにも出演するほどの有名人。
物腰は紳士的で芝居がかった言動をとるが、それに見合ったリーダーシップも有しており、集団において真っ先に主導権を取ろうとするタイプ。
外見はブラウンのショートヘアに、いかにも王子様といった軍服のようなパンツスタイルの衣装で、レイピアを帯びている。
- 佐伯ミリア
- CV:高森奈津美
- 囚人番号:663
- 魔法:■■■
- トラウマ:■■■
- 原罪:高校デビューギャル
派手な外見とはうらはらに、物憂げで引っ込み思案な少女。
性格は非常に優しく、魔女裁判の場でも過激・攻撃的な言動に対してなだめるようにフォローに回ることが多い。
また、年齢に不相応なほどのある意味達観したような言葉を放つときがあり、一人称は「おじさん」。
外見は金髪のウェーブがかったロングヘアに、胸元が大きく開いて裾も太ももまでと短い、露出高めなゴスロリのドレス。
特に胸元は谷間がはっきりと形作られるほどの
巨乳であり、本作の色気担当その1。
- 宝生マーゴ
- CV:樹冬華
- 囚人番号:664
- 魔法:■■■
- トラウマ:■■■
- 原罪:愛を知る人
誰に対しても好意的・親しげに接する、占い師にして詐欺師の少女。
詐欺師だけあって観察眼が鋭く、相手の警戒をすぐに解いてしまうほどのトークスキルを持つが、その実誰のことも信用していない。
牢屋敷の中でも常に余裕を持ち、悠然とした態度をとっているが、ときどき他の少女に対してセクハラめいたような言葉と視線を向けることもある。ココ曰く「ここに来ていちばん怖い」
外見は黒いショートヘアに紫色をベースとした和服のようなドレスで、花魁のように肩から胸元までを露出している。本作の色気担当その2。
- 黒部ナノカ
- CV:大熊和奏
- 囚人番号:665
- 魔法:■■■
- トラウマ:■■■
- 原罪:過去からの狙撃手
牢屋敷に強い敵意を持つ少女。他の少女と交流しようとせず、独自に動いている。
魔女裁判においても、クールに他人を突き放つような言動をとることが多い。
牢屋敷で見つけたというライフルを常に持ち歩いている。
外見は黒いツーサイドアップの髪、黒一色の学生服をモチーフとしたような服に、ミリタリー的な装備がいくつか付属している。
- 紫藤アリサ
- CV:石井未紗
- 囚人番号:666
- 魔法:発火
- トラウマ:■■■
- 原罪:自罰中毒
不良の家出少女。口が荒く、喧嘩っ早く、他の少女とすぐに衝突する。
2年間家出を続けており夜の街に入り浸っているが、喧嘩以外の犯罪行為はしていないなど、悪の世界に完全に染まっているわけではない様子。
自分も含めた様々なものを嫌っている。
魔法の発火はせいぜいライター程度の火をつけることができる程度。
外見はグレーのショートヘアに黒いパンクロック的な衣装。また、常に黒いマスクで口元を覆っている。
- 橘シェリー
- CV:柊優花
- 囚人番号:667
- 魔法:怪力
- トラウマ:■■■
- 原罪:破壊探偵
どんな時も元気にニコニコ、ですます調で話す少女。楽しそうなこと、気になったことには迷わず飛びつく奔放で好奇心旺盛な性格。ただしそれは他人の感情を推し量らないこと、場の空気を読まないことでもあり、学校では「妖精さん」と呼ばれて遠巻きにされているようである。
ムードメーカーではあるが、同時にムードクラッシャーでもあるという存在。
魔法の怪力は、例えばリンゴを片手で軽く握りつぶせるといった人間離れした力を有するというもの。
また、名探偵を自称しミステリーや推理ゲームを好む。
外見は水色の髪を左右で三つ編みにしてそれをドーナツのようにリングにしており、青・水色を基調にした上着とスカート、その上から探偵のようなインバネスコートを着ている。
- 遠野ハンナ
- CV:石崎紗彩
- 囚人番号:668
- 魔法:浮遊
- トラウマ:■■■
- 原罪:空想令嬢
浮世離れした高慢な物言いのお嬢様言葉で話す少女。だがその口調はかなり怪しく、乱暴な言葉づかいも隠しきれていないレベル。
やせ型で背が低く、着ているドレスのせいもあってかビスクドールのような印象の外見をしている。
プライドは高く、自分の言動に対しての批判的な指摘に対してはすぐ喧嘩腰になってしまうが性根は優しく、友人となってしまえば付き合いやすいタイプではある。
魔法の浮遊は数分間、数センチだけ浮かぶことができる(そしてかなり疲れる)と決して使いやすいようなものではない。
外見は金色のツインテールに緑をベースにした豪華なドレスで、先述のように人形を思わせるもの。
- 沢渡ココ
- CV:比良坂芽衣
- 囚人番号:669
- 魔法:■■■
- トラウマ:■■■
- 原罪:孤独な配信者
ストリーマーとして活動している少女。とはいえ有名配信者ということではない模様。
主張が強く配信時や学校ではポジティブで明るいが、実は裏表の激しい性格でありほぼすべてのものに毒舌を吐く気分屋。
その実メンタルは弱いようで、事態が好転しないとわかればわりとすぐに弱音を吐いたりもする。
世界でただ一人「推し」のことだけが好きであり、「推し」のために生きているとのことであるが……
外見は肩くらいまでの黒髪に、白黒をベースにオレンジのアクセントのギャルパンク風な衣装で、サイバーチックなネコミミとヘッドホンを装着したVTuber的なもの。
ちなみに中の人は実際にVTuberであるが、そのVTuberの中の人はプロ声優としての実績も持つため、演技の素人というわけではない。
- 氷上メルル
- CV:山下七海
- 囚人番号:670
- 魔法:治癒
- トラウマ:■■■
- 原罪:怯える天使
極端に臆病で心配性な少女。
心優しく、自分が他人を傷つけていないかを気にして、また他人が怪我を負っていれば進んで治癒の魔法で治そうとする。
しかし、実は気になった人のことをつけまわしてしまうストーカー体質があるとのこと。
牢屋敷の生活ではエマになつき、魔女裁判ではエマのサポートという名のヒント係を行う。
魔法の治癒では怪我を治すことができ、擦り傷程度であれば痕も残らず消してしまえる。
外見は腰くらいまでの薄茶ロングヘアに、まんまシスターのような露出のない真っ白な衣装。
可愛いフクロウの姿の牢屋敷の獄長であり、囚人となった少女たちや屋敷そのものの管理を行う。
どうも誰かに雇われているようで、定時を気にしたり、必要以上の仕事を嫌がったりということも。
大山のぶ代やTARAKOといった、「レジェンド声優が演じるデスゲームの
黒幕側マスコット」枠。
一方でデスゲーム物のマスコットとしては珍しく、魔法少女達が殺しあう事については
仕事が増えるのであまり良く思っていない。
楽曲
- 主題歌:LaVI-Bavellabion
- 作詞・作曲・編曲:SLAVE.V-V-R
- 歌:三木谷奈々
本作の主題歌であり、ゲーム開始からある程度進んだ時点において流れるOPムービーにおいて使われている。
造語である「フィクスマージ語」で詩が書かれており、奇妙な聴き味のある楽曲。
フィクスマージ語は本作中の他のボーカル曲でも使われているものがあり、ゲームと同時に発売されたオリジナルサウンドトラックのブックレットには日本語による対訳が記載されている。
また、クラウドファンディングの返礼品である設定資料集には、フィクスマージ語と日本語の単語対応表が掲載されている。
エンディングテーマであり、こちらは英語詩。
公式Youtubeチャンネルにて、MVとしてフル版でも公開されている。
余談
露悪的なプロモーション
本作の発表は2024年の4月であり、当初は本項目冒頭のQ&Aのような、「少女が苦しみます、可哀そうな目にあいます、そして死にます」「プレイヤーとなるあなたは、それを見る共犯者です」というような、とにかく露悪的・悪趣味なプロモーションがなされていた。
しかし、蓋をあけてみればそれだけに留まらないドラマが展開されており、「むしろ最初のプロモーションの方向性で興味を失ったような層にプレイしてもらいたい」という意見もあったりする。(その一方で、本当に悪趣味なままで終始する
鬱ゲーを期待していた層には肩透かしと捉えらている面もある。)
ただし、それはそれとして、プレイヤーをメタ的な意味で嫌な気分にさせるゲーム要素も用意されている。
その最たるものは、魔女裁判が終了した後に少女たちが行うある「動作」を、プレイヤーにも委ね体験させるものであり、実況動画を上げている配信者も揃って「これは悪趣味」と言うほどの評判。
クラウドファンディング
2024年4月19日から、本作の開発費用を集めるためのクラウドファンディング(目標額200万円)が始まったのだが、その額には開始から僅か1時間半で到達。
同月内には1000万円を伺う額まで伸びたためにストレッチゴールを設定。
その後も、ストレッチゴールの達成により、スチル追加、パートボイス追加、楽曲・ムービーの追加、Switchへの移植といった目標を次々と達成し、6月上旬には3000万円(1500%)の達成により最後の目標であるフルボイス化が決定。
その後も、それ以上の追加内容がないにもかかわらず金額は伸びつつけ、最終日である6月末では、合計で支援者5066人、金額にして約6685万円(3342%)の費用が集まることとなった。
このおよそ5000人については、作品のエンドロールにおいて「共犯者」として実時間で2分30秒ほどにわたって名前が表示されている。
発売前のプロモーション
本作では、2025年7月の発売前から、ポップアップストア、コラボカフェ、東京タワーコラボイベント、朗読劇といった商業的なプロモーションが数多く実施され、露出を増やしていた。
当然、それらで販売されたグッズ等は、発売後のヒットで知った層からすれば入手困難となっているものも多く、血の涙を流す共犯者も多いとか。
コミカライズ
KADOKAWAの雑誌『コミックアルナ』にて2025年8月号よりコミカライズが連載開始。作者は時任せつな。
また、KADOKAWA系のWebコミックサイトであるBOOK WALKERとニコニコ漫画でも、一か月遅れで連載(最新話無料)されている。
ゲームではスチル1枚だった、エマの中学時代のイジメ描写が細かく描かれているなど、コミカライズ独自の表現もあり。
衣装のディティールは原作そのまま再現しているといってもいい細かさであり、連載が始まったばかりにしてその作画コストを推し量り作者の労苦を心配する共犯者も多い。
こちらでも、エマの太もも描写には力が入っている模様
関連作
本作の製作ブランドAcaciaでは、本作と関連するいくつかのプロジェクトを進めており、2025年9月時点で一部でも情報が公開されているものは以下のとおり。
- 偲ビ鬼
- ゲームではなく、『【絶望×百合】ストーリー連動音楽企画』と銘打たれており、本作と世界観を共有することがアナウンスされている。
- 魔法少女ノ因習村
- Steam/Switchで発売予定のノベルゲームであり、キャラデザも梅まろ氏であることが公表されているが発売時期等は未定。
- パブリッシャーとして、グッドスマイルカンパニーが名前を連ねている。
- ?????ノ裏???? (正式タイトル未発表)
- Steam/Switchで発売予定のノベルRPGであることのみが公表されている。
ああ、そうだ───
みんなが追記・修正すればいい
- ビンを炙ったら「炙りビン」になるよ! -- 名無しさん (2025-09-14 23:57:00)
- 獄長デスゲームの管理人ポジなのに仕事増えるの嫌だからガチで人死望んでないのいいよね -- 名無しさん (2025-09-15 00:00:41)
- 一瞬「魔法少女×敗北裁判」と空目してしまった -- 名無しさん (2025-09-15 00:10:06)
- 評判通り -- 名無しさん (2025-09-15 09:33:57)
- ドキドキ魔女神判 -- 名無しさん (2025-09-15 19:57:44)
- 「魔法少女」というキーワード自体が「そのシステムを冷笑するミーム」になることを予見していたぱにぽにの氷川へきるの慧眼よ。 -- 名無しさん (2025-09-15 22:33:40)
- ナノカちゃんに計画性なんか無いよ(擁護) -- 名無しさん (2025-09-16 00:16:12)
- 完璧に敷き詰められたパズルと言って差し支えのない怪作でしたねー、推理人狼ゲーを破綻させかねない「魔法」を逆に活用し切ったのに脱帽 -- 名無しさん (2025-09-16 00:27:12)
- 公式Xのノリが合わんくて敬遠してたけど評判いいみたいで気になってる -- 名無しさん (2025-09-16 11:49:13)
- ダンガンロンパと違って処刑がエンタメ性0なのが難点。グロも笑える処刑も皆無。煩わしいミニゲーム無いのは嬉しいけど -- 名無しさん (2025-09-16 14:37:58)
- カンガエルートやクライマックス推理みたいなトドメ用システムもないしブレイクやおしおきみたいな尊厳破壊もないからなんか犯人に勝った気がしないんだよね… -- 名無しさん (2025-09-16 17:39:37)
- ↑項目内でも言われてるがシステムは荒削りだよね -- 名無しさん (2025-09-16 23:57:13)
- 3000円でこのボリュームは令和と考えたら凄いわね -- 名無しさん (2025-09-17 10:02:23)
- なんでこれやたらと鬱ゲーリョナゲーっぽい宣伝してたんだろう -- 名無しさん (2025-09-17 11:45:08)
- ↑過激な事やった方が耳目を集められるってのはあると思う。あとこれ黒幕が答えてんじゃね疑惑はあるよ(冒頭FAQの三つ目とか結構露骨だし) -- 名無しさん (2025-09-17 12:03:12)
- 露悪推しで呼びこんだ層がガッカリするタイプの処刑ではあった。モノクマ枠すら優しいのどうなってんの… -- 名無しさん (2025-09-17 22:48:39)
- クラファンに参加しなかった事を後悔しつつも、あのプロモからは自分はクラファン参加することは絶対になかっただろうという確信があるから複雑な感じ…。とりあえず早く設定資料集を俺にも売ってくれ -- 名無しさん (2025-09-18 16:09:01)
- 推しが序盤で死ぬ問題を上手く解決した作品 -- 名無しさん (2025-09-19 00:30:08)
- 特に禁止されてないかやくて -- 名無しさん (2025-09-19 10:56:30)
- 推理ゲーでも特に禁止されてない逆転裁判はネタバレ項目立ちまくりだけど禁止されてるダンガンロンパやまのさばはネタバレや格納ない辺りアニオタWiki日和ってんじゃねぇと思う。 -- 名無しさん (2025-09-19 10:58:04)
- 合う合わないは別れると思う、リスペクト元に触れてない人は楽しめるんじゃないかなって感じ。個人的には一部の章除いてあんまり本格推理って感じはしなかった、キャラの関係性とかストーリーの盛り上がりはいい感じだと思う。 -- 名無しさん (2025-09-21 09:12:31)
- 何度見てもおじさんの原罪だけ毛色が違くて笑ってしまう。 -- 名無しさん (2025-09-24 16:04:45)
- ↑2 処刑も絶望落ちさせるの狙ってるんだろうなとは思うけどリスペクト元みたいな才能をバカにするようなエグさはないしね、とはいえ一本道の読み物として考えるなら魔法と魔女化ってテーマと推理要素を上手く使ってたのかなって気はする -- 名無しさん (2025-09-24 17:02:17)
- switch版に追加要素あるっぽいの楽しみ -- 名無しさん (2025-09-27 21:44:40)
- 逆転裁判とダンガンロンパがいかに優れてるか再認識した。所詮同人ゲーだわ。 -- 名無しさん (2025-09-29 21:03:21)
最終更新:2025年09月29日 21:03