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キャイ〜ン(芸人)

登録日：2021/3/23 (火曜日) 17:40:10
更新日：2024/02/24 Sat 10:27:38
所要時間：約 4 分で読めます


う〜〜〜〜
キャイ〜ン!

キャイ〜ンは、ウド鈴木と天野ひろゆきによるお笑いコンビである。
結成年:1991年
所属事務所:浅井企画

●目次

◆メンバー


・ウド 鈴木

本名:鈴木 任紀（ひでき）
生年月日:1970年1月19日
出身地:山形県東田川郡藤島町(現・鶴岡市)
血液型:AB型
愛称:ウドちゃん、独活野大木、ウッディー

立ち位置はボケで、金髪のモヒカンが特徴。ウドの芸名の由来は、「ウドの大木」から。
芸名通りに178cmの大柄な体格だが、細いタレ目でいつもニコニコしており、常に低姿勢なため先輩後輩に果てはロケ先の素人さんや視聴者からも愛されるキャラ。
しかし学生時代には柔道部に入っていたこともあり、一時期は怒らせると一番怖い、「森のクマさんタイプ」などと例えられたことも。
ポケビの時は独活野大木（うどのたいぼく）名義で活動。

芸人としては滑舌が非常に悪く、自身のトーク力は低いが天然な行動で周囲にエピソードトークをもたらすタイプ。
そのコミュ力の高さは名古屋メーテレで2003年から現在まで放送され続けている冠番組「ウドちゃんの旅してゴメン」にて遺憾なく発揮されている。
一見するとおバカキャラに見えるが、記憶力は凄まじく抜群であり、暗記力を要するタイプの勉強にはめっぽう強い。
その記憶力を活かし、「100%キャイ〜ン」の企画で漢字検定2級に挑戦して見事合格を果たしている。

・天野 ひろゆき

本名:天野 博之
生年月日:1970年3月24日
出身地:愛知県岡崎市
血液型:A型
愛称:天野くん、アマノッチ

立ち位置はツッコミで眼鏡が特徴。が、実は現在は伊達メガネでコンタクトによる視力補正を行っている。
ちなみに結成当初は痩せ型であったが、徐々にぽっちゃりとしていき、現在の体型に至る。
その見た目に合わない意外な美声の持ち主で、歌唱力・演技力も意外に高く、ゲスト声優として本職の声優に引けを取らない。
特撮番組やアニメ映画などにゲスト出演すると、スタッフロールまで天野だと気付けない視聴者も多い。
ブラビの時は天山（あまざん）名義で活動。角の生えた帽子とサングラスがトレードマーク。


◆コンビ結成まで


ウドちゃんは平田牧場*1の営業所に勤めていたが、芸能界入りをしたい一心で僅か一年半で退社。
1988年に上京し、浅井企画へ飛び込む形で面接を受けに行くも、門前払いを食らってしまう。
東京に知り合いもいなく、途方に暮れていた所、事務所にいた芸人の一人、夢麻呂が彼の面倒を見る事にした。
ちなみに夢麻呂は劇団「TEAM童里夢」の座長でもあったため、ウドちゃんはその舞台に上がり、コンビ『ランドレース』を結成。
一方で天野くんは、本屋で立ち読みしていたタレント名鑑にあった浅井企画へ電話し、即採用。
同郷の幼馴染みと一緒に上京し、『コンビ解消』という名のお笑いコンビを結成。
1991年、ランドレースとコンビ解消は解散。
お笑いプロデユーサー山中伊知郎の進言の元、ウドちゃんと天野くんはお笑いコンビ『キャイ〜ン』を結成。
ウドちゃんがボケ、天野くんがツッコミを担当。
ウドちゃんの天然ボケと天野くんの鋭いツッコミ等からたちまちのうちに人気を獲得していき、現在に至る。

◆芸風


体をクの字にしてかますギャグ「キャイ〜ン!」が掴みのネタとしておなじみ。
漫才が中心で、ウドちゃんの緩いボケに対して天野くんがツッコミを入れるというスタイルだが、逆にウドちゃんがツッコミ、天野くんがボケになることもある。
なお、ウドちゃんの天野くんに対するツッコミは頭を撫でてやるという物(理由は後述)。

◆交友関係


天野くんはウッチャンのことを「師匠」、ナンチャンのことを「兄貴」とそれぞれ呼び、慕っている。
ウリナリで共演した時、ウドちゃんはウッチャン、千秋と共に音楽ユニット『ポケットビスケッツ』、天野くんはナンチャン、ビビアンと共に音楽ユニット『ブラックビスケッツ』をそれぞれ結成し、大ブレイク。
1998年の紅白歌合戦では合同ユニットとして出場し、ファンを大歓喜させた。

ウドちゃんはダウンタウンのファンだったらしく、松ちゃんと食事する際は必ずタキシードを着用するなど敬意を払っている。
また、『リンカーン』にて松ちゃんのカツオのタタキ嫌いを治した(後述)。一方で放送開始から数年経った後もダウンタウンの前に出ると緊張してしまう悩みを「説教先生」にて打ち明けたところ、酔っぱらっていた山田花子から「そんなのアホとハゲと思えばいい」と言われた。

  • ビビアン・スー
ウリナリ出演時は日本語がまだ上手ではなかったが、ウドちゃんが一緒になる形で当時の日テレアナウンサーからレクチャーを受けた。

  • 千秋
ポケビとしての活動が休止した今でも交友は続いている。
天野くんの結婚披露宴に呼ばれた際、隣の席に座っていたのが元夫のココリコ遠藤だったと言うドッキリをサプライズをして貰った他、天野くんに第一子が誕生した時は子育ての助言を色々してあげた。

  • よゐこ
ウリナリで共演して以降、良好な関係を築いている。
なお、当初天野くんは芸人である事にプライドを持っており、アイドルの様にチヤホヤされるよゐこのことを余り良く思っていなかったが、有野がドラえもんを読んでいるのを目撃した時、「いい奴かも」と考えを改め、友好的に接した結果、お互いの関係は良好となったそうである。

結成当初、番組で共演して以来、大変仲が良い。

  • 香取慎吾
言わずと知れた元SMAP。「香取慎吾の特上！天声慎吾」で11年間、3人でレギュラーとして共演して各地を巡り、交流を深めた。
「ウッディー」「アマノッチ」のニックネームはこの番組が初出。ちなみに香取慎吾のニックネームは「王子」。
番組終了時に香取慎吾がキャイ〜ンの2人に自分の携帯番号を教えており、仕事の関係を超えた友情が芽生えており、現在でもプライベートでも親交がある。
現在でも他番組で共演する時はニックネームで呼んでいる。

  • 仰木彰
オリックスブルーウェーブの元監督。
天野くんは大のオリックスファンであり、ラジオ番組で共演した際は嬉し涙を流した。



◆エピソード


  • 天野くんは無類のゲーム・漫画好きで、1997年頃の天てれの司会をやっていた時、当時のてれび戦士達が自宅に遊びに来てくれた時はマリオカート64で一緒に遊んでいた。2021年にはウドちゃんとファミスタ勝負を行い、YouTubeの公式チャンネルにてその内容を見る事が出来る。
    漫画ではNARUTO‐ナルト‐、HUNTER×HUNTER、北斗の拳などといったジャンプ系の物や、ドラえもん、囚人リクなどが好きで、2013年頃のビッグコミックではこれらを好きな漫画として挙げていた。
    また、鉄鍋のジャン！やザ・シェフなどと言った料理漫画も愛読している。

  • 特撮ではウルトラマンシリーズと仮面ライダーシリーズが好きで、公式チャンネルのスタジオにはウルトラ兄弟やライダー戦士のフィギュアが多数飾られている。


  • 漫画『機獣新世紀ZOIDS』では二人をモチーフにしたキャラクター達が登場。ウドちゃん似のキャラはムッディーで、天野くん似のキャラはマノッチ、二人揃ってクラーケンの乗組員としての登場であった。

  • ライブの時、ウドちゃんは10分間もショートコントを披露し、天野くんから「ウドちゃん、ウドちゃん、それショートコントじゃないよ!」と突っ込まれ、すかさず「続きまして」と言った所、お客さんがズッこけたそうである。

  • 「18歳から灰になるまで」が女性のストライクゾーンであるウドちゃんにとって、60代はまだ若い方である。

  • ↑の事もあってか、ウドちゃんの好きなAVは、『農家のおばさん』シリーズである。

  • 二人とも料理のセンスがある。
    特に天野くんは、芸能界きっての料理上手として知られており、料理番組への出演や料理に関する著書を出版している他、YouTube公式チャンネルやTwitter、ブログ等で様々なメニューを披露し、好評を博している。アルバイトをしながらボロアパートに住んでいた高校時代、ビーフストロガノフを作り上げたという経緯がある。
    ウドちゃんは『リンカーン』内の企画のうちの一つ『リストランテリンカーン』にて、天野くんから「カップ麺を失敗したことがある」と言われていたが、実際にはカツオのタタキと麻婆豆腐&スパイシービビンバ丼を披露した時、メンバー全員から絶賛された挙句、全て完食して貰えた*2。
    特にカツオのタタキに関しては松ちゃんの嫌いな料理であったにもかかわらず、松ちゃんは完食していた。
    その秘訣はマヨネーズを使用したウドちゃん特性のタレにあった。
    そして麻婆豆腐とスパイシービビンバ丼に関しては、「人生最期の食事でもええ」とこれまた松ちゃんを唸らせた。
    ちなみに公式チャンネルでは、天野くんが作った料理を肴にウドちゃんがお酒を飲むと言う内容の動画が配信されている。


  • ウドちゃんは一番好きな映画に『赤毛のアン』を挙げており、ウリナリのとある企画で一般女性とデートした際、映画館でのデートは本作を選んだ程。

  • ウドちゃんは『ALWAYS 三丁目の夕日』を同じ事務所のずんの飯尾と鑑賞した際、本作で描かれていた昭和30年代の東京を見た際は「懐かしい〜」と感銘を受け大号泣していたが、映画館から出ると「キャバクラ行きましょ！」と言ったという。

  • ウドちゃんは酸っぱい物(レモン、梅干し等)や、熱した果物を使った料理(例えばアップルパイ等)が苦手。

  • ウドちゃんは動物好きで、動物達にも懐かれている。ちなみに好きな番組は「ダーウィンがきた!」。

  • 天野くんは下戸であるのに対し、ウドちゃんは無類の酒好き。ただし、最近は尿酸値が高いと診断されたため、飲む量を減らしている。

  • ブラックビスケッツ結成を賭けた利き酒バトルでは「何としても結成したい」と言う思いから天野くんは下戸であるにもかかわらず、同メンバーのビビアン、ナンチャンと上手く連携プレーをした上で見事にクリアした。
    ちなみにブラビメンバーで酒に強いのはナンチャンただ一人で、ビビアンも天野くん同様に下戸同然であった。

  • 実家が米農家であるウドちゃんは、2008年に起こった事故米問題に対して真剣に目を向け、「太田光の私が総理大臣になったら」に出演した時、「かつて日本は、黄金の国ジパングと呼ばれる位、稲穂がたわわに実っていました(省略)」と前説を行い、「海外からのお米の輸入を全部禁止にします」というマニフェストを掲げた。
    結果は賛成票が多かっため、可決となった。
    その時、ウドちゃんは太田総理に対し、「太田総理、日本はいい国ですね。」と賛辞を送った。
    ちなみにこのマニフェストに対する視聴者の意見は次の通り。

【賛成派の意見】
「日本の主食である米を守らずして日本の食文化は守れないと思います。」
「ただでさえ事故米があるかもしれない海外のお米に予算を使う位ならその分医療とか人件費とかに回して欲しい。」
「ミニマムアクセスは義務ではないのに政府が馬鹿正直に輸入してるだけだ。」

【反対派の意見】
「もし災害などで国内産の米が不足した場合はどうすれば良いですか?」
「鎖国をする覚悟があるならともかく、食糧だけ指定して全面禁止にするのは先進国のエゴだと思う。」
「事故米に関しては海外産だったからというよりも安かったからだと思うので、業者が悪意を持って扱えば国内産だって事故米になる可能性もあり得る。」

◆ウドちゃんの天野くんに対する溺愛っぷり


ウドちゃんは天野くんのことを誰よりも大切に思っており、ややヤンデレ染みた感情を抱いている。
ウドちゃん曰く「僕と天野くんは一心同体なの!」。
以下、その一例。

  • 「無人島に何か一つ持っていくとしたら何がいい?」の質問に対し、「天野くん!」と即答。

  • 天野くんが放屁した際、自ら進んで匂いを嗅ぎ、健康診断をする程。

  • 天野くんの誕生日には自宅の合鍵をプレゼントした。

  • 天野くんを突っ込む時は頭を撫でてやる感じで突っ込んでいる。

  • チンピラに絡まれ、「キャイ〜ンやれ」と命令された時は、「天野くんと一緒じゃないとやりません!」とつっぱねた（ただし、直後に行ったキャバクラでは、キャバ嬢からお願いされると笑顔で何度もやっていたらしい）

  • 天野くんと歩いている時、若者から「おい、ウド、天野」と呼ばれた際、「天野くんを呼び捨てにするな!」と怒りを露にしながら返した。

  • ロケで旅館に泊まった時、天野くんがいない隙を見計らって別々に敷いていた布団をくっ付けて一緒にした。
    その際、天野くんから「冗談やめろよ!」とキレられたが、それに対して「冗談じゃないよ!」と逆ギレした。

  • 天野くんが喫煙する際はすかさずライターを出し、天野くんの煙草に着火させてあげている。

  • もしもツアーズではゲストの女優が来ても「天野くんの方が大事だから」という理由で必ず先に天野くんに席を譲渡している。

  • 天野くんが「プライベートは別々になろう」と持ちかけた際、物凄い勢いで天野くんの胸ぐらを掴み、「天野くんは僕の事が嫌いなの!?」と号泣しながら訴えた。

  • 「コンビを解散する事になったら?」「天野くんに先立たれたら?」と言った質問に対し、「その時は差し違えます。」と回答。
    ちなみに後者は本当は「後を追います。」と言いたかったのを間違えたらしい。

  • 移動の新幹線でも席は必ず天野くんの隣。

  • 事務所の社長と喧嘩し、解雇を言い渡された時は、「今まで有り難うございました。天野くんをよろしくお願いします。」と述べ、それを聞いた社長はウドちゃんの激しい相方LOVEに感銘を受け、解雇を取り消した。

  • 天野くんが彼女とレストランで食事をしている時もお構いなしに入店。
    天野くんが店のメニューに関するポイントを彼女に説明している最中、背後から「このメニューはこうこうこうだよ」と助言するかの如く囁く。
    天野くん「そうそう、このメニューは…ってなんでウドちゃんがここに居るんだよ!?今俺はプライベートなんだよ。解るだろ!?」
    するとウドちゃんは次の様に返した。
    「僕と天野くんは一心同体なの!天野くんがプライベートの時は僕もプライベートなの!」


等々、枚挙に暇がない。

此処まで来ると、最早ヤンデレの域に入ってるとしか言いようがない…。

◆出演番組


  • 笑いがいちばん(NHK)
  • 天才てれびくん(NHK)
1996年4月〜1998年3月にかけて司会を担当。
  • ウッチャンナンチャンのウリナリ!!(日テレ)
  • ビーダマン爆外伝
ED主題歌を担当。
  • これがキャイ〜ンだ!?(フジテレビ)
クレクレタコラのパロディとして「クレクレウドラ」なるコーナーがあった。
  • フックブックロー(NHK)
天野くんが五四九ゴージ&ダツジ役でアフレコ出演。
  • リンカーン(TBS)
  • 太田光の私が総理大臣になったら(日テレ)
エピソードにもある様にウドちゃんが議員の一人として出演し、米輸入禁止法案で可決を勝ち取った。
  • ウドちゃんの旅してゴメン!(メ〜テレ)
  • もしもツアーズ(フジテレビ)
他多数。


追記・修正は激しい相方LOVEな方がお願いします。


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最終更新：2024年02月24日 10:27

*1 山形県庄内地方を拠点とするブランド豚肉の生産と販売を行う畜産業者。三元豚の本格導入の他、オークス馬チョウカイキャロル（名義そのものは社長の名前）の馬主などで知られている。

*2 これは番組史上初であり、現時点でウドちゃんが唯一の例である