アットウィキロゴ

SCP-4001-JP

登録日:2026/01/18 Sun 18:35:35
更新日:2026/07/05 Sun 15:38:45
所要時間:約 25 分で読めます


タグ一覧
Euclid SCP SCP Foundation SCP-4000-JPコンテスト SCP-4001-JP SCP-JP TS TS百合 wavekey ※中身は中年男性です ある意味日本らしい おじさん お前は何を言っているんだ きもっ わからされ わからせ わざわい シリアスブレイカー シリーズファーストナンバーを取りかけた特級呪物 センター試験当日に立った項目 タブレット ナンバー確定当日に立った項目 ハッピーエンド? バグ パワーワードのてんこ盛りサラダ ブラックジョーク メスガキ メスガキで学ぶ放射線 メスガキの皮を被った中年男性 メスガキタブレット ラジエーションジョーク レズの可能性 下ネタ 不謹慎 中年男性 二人は幸せなキスをして収容 何、この…何? 偏見 危険物 厄ネタと厄ネタの合体事故 問題作 地獄絵図 増殖 変態 女児 山田じぇみ子 性的 放射性同位体 放射線 放射能 無敵の変態記事 特級呪物 理系ネタ 異性体転移おじさん 発想の源が狂ってるシリーズ 破壊耐性 結局のところホモでは…? 謎の発想 超展開 追記修正のハードルが高すぎる項目 阿鼻叫喚 非常にm 風評被害


SCP-4001-JPとは、シェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトの1つ。

メタタイトルは「ざこざこ同位体♡短小半減期♡」。
オブジェクトクラスはEuclid。

概要

SCP-4001-JPはとある放射線の研究施設から発見された、異常性を持つタブレット端末である。持ち運びは可能なようだが、SCP-4001-JPの異常性により、当該施設の敷地外へは移動できない模様。
SCP-4001-JPの画面にはデフォルメされた女児のイラストとピンク色の長方形の枠が常に表示されている。
なお財団内の有識者は、当該枠が恋愛ゲームにおけるメッセージウィンドウに類似していることを指摘している。有識者って誰だよ。

SCP-4001-JPの持つ重要な異常性は主に2種類。
1つ目は常時発動するタイプで、周辺の空気中に存在する放射能を有した物質(放射性同位元素)を引き寄せるというもの。
濃度が極めて微量なために普段問題にならないだけで、「放射能を有する物質」は我々の身の回り(主に空気中)にも普遍的に存在しているので、基本的にSCP-4001-JP周囲の空気中には有意に高密度の放射性物質が確認される。
つまりこのタブレットの周囲では常に結構な濃度の放射性物質が漂い続ける。もうこの時点で関わり合いになりたくない代物である。

2つ目は条件を満たした際に発動するタイプで、オブジェクトの前方(内カメラの撮影範囲内と推定されている)に人間が進入した場合に発現する。
この時、SCP-4001-JP上のメッセージウィンドウに短文が表示され、その内容が若年女子の音声で読み上げられる。
ちなみにこの音声は、実際の女児のものではなく、むしろ「女児役の声優」のものに近い、と識者は指摘しているらしい。だから識者って誰だよ。

更にこのメッセージの表示と発声に伴い、SCP-4001-JP付近の放射性物質が異常に高い壊変定数で壊変する
壊変とは放射性崩壊とも呼ばれ、不安定な原子核が放射線を出すことによってより安定な原子核に変化する現象。壊変定数とはざっくり言えば壊変が起きる頻度の指標である。
要するにこれに近付くと、画面の女児が何かを喋ると同時にタブレットの周辺に物凄い勢いで放射線が発生する。しかも放出される放射線はわざわざ進入者の方向へと優先的に照射されるらしく、多少空気中で減弱するもののエネルギーの多くを進入者が受けることとなる。殺意が高すぎる。
放射性物質の壊変という現象は微視的には予測不可能の「確率現象」であることもあり、これらの異常性行使は原理としては確率改変によって行われるという仮説が立てられている。

以下、SCP-4001-JPより発せられる音声の例。
なお、音声の文字起こしは、オブジェクトのメッセージウィンドウに記された表記に準じる。別に財団職員がそういう趣味をお持ちのわけではない。

音声: DT反応♡すっごい熱くなってる♡♡

補足: D-T反応とは重水素(D)と三重水素(T)の核融合反応であり、発熱反応。

音声: 金玉めっちゃ感じやすいじゃん♡♡♡

補足: 放射線への感受性(影響の大きさ)は、細胞分裂頻度が高い・将来的な分裂回数が多い・機能的に未分化であるほど高い(ベルゴニー・トリボンドーの法則)。睾丸の精上皮は最も感受性が高い臓器の1つである。

音声: 中せーし出せっ♡♡出しちゃえ♡♡♡♡

補足: 中性子の放射線(中性子線)は、核反応によって原子核より「放出」される。

やっかましいわ!わざわざ真面目に意味を分析して補足を書き加える財団も財団である。

また、進入したヒトの性別や年齢によってオブジェクトの反応が一部変わることも判明している。
基本的に、進入者に対して放出される放射線量は非常に僅かであり、平均して等価線量0.1mSv……大体胸部レントゲン撮影1回分にも満たないくらいの線量で、直ちに健康被害が生じる可能性は低い。
しかし進入者が「中年男性」である場合、頭部の皮膚を中心に平均3Gy程度の線量を被曝する。結果として、進入者には部分的な頭髪の脱落が発生する。なんて恐ろしい……
なお有識者らは、この状況と「前髪スカスカ」、すなわち「男性型脱毛症により頭髪の密度が低い中年男性への侮辱」との関連を指摘している。やかましすぎる。
ちなみに本家記事でもそう書かれているがここの記述だけ有識者や識者ではなく「有識者」であることから恐らくこの件については複数の関係者がほぼ同時期に指摘を行った模様。この財団は色々な意味で大丈夫だろうか。

補遺

補遺には中年男性であるDクラス職員が調査を行った際の映像記録が添付されている。
研究員に指示されたのか独断かは記述がないので不明だが、彼はオブジェクトに接近・接触した結果、それまで未確認だった反応を引き出している。それをご覧頂こう。

<記録開始>

[D-4000が収容室内に進入する]

SCP-4001-JP: あ、ざこざこおじさんじゃんw

[D-4000が前進する]

SCP-4001-JP: █学生相手に励起しちゃってるんですかー?w

この黒塗りは報告書によくある職員による編集ではなく、原文ママとのこと。音声的には正弦波1kHzの所謂ピー音が流れた模様。
なお励起とは分子や原子核がエネルギーを得て低エネルギーの基底状態から高エネルギーの状態(励起状態)に遷移することを指す。別に卑猥な意味ではない。英語だとexciteだけど。

[D-4000が更に前進する]

SCP-4001-JP: ガンマ汁ダラダラwガンマ汁バーストしちゃうんだ♡

ガンマ線バーストとは放射線の一種であるガンマ線が数秒から数時間に渡って大量に放出される、宇宙最大のエネルギー解放現象。
その規模はとんでもなく、1度で太陽が百億年で放出するエネルギーを上回る。そんな現象が天球上では1日に数回というペースで観測されているのだから宇宙はヤバい
何故こんな現象が起こるのかは解明されていないが、超大質量の恒星が一生を終える時にブラックホールが形成されて起こるという説が今のところ有力らしい。
……と、大真面目に興味深い学術用語なのにたった一文字変えただけで酷いものである。何だよガンマ汁って。

[D-4000が更に前進する]

SCP-4001-JP: ザコザコこんち照射♡♡せーしエネルギー涸らしちゃえ♡♡♡

根治(こんち)照射とは、放射線治療において、症状の緩和ではなく完全な治療を目的とした照射を指す用語。別に卑猥な意味はない。
静止(せーし)エネルギーとはアインシュタインの特殊相対性理論によって示された、質量が存在するだけで生じるエネルギーのこと。
E=mc²の式で有名なアレ。放射性物質の壊変で放射線(エネルギー)が放出されると共に物質の質量が僅かに減少すること(質量欠損)もこれで説明できる。勿論卑猥な意味はない。

[D-4000がSCP-4001-JPに最接近する]

SCP-4001-JP: あららー?

アララ(ALARA、as low as reasonably achievable)とは「すべての被曝は社会的、経済的要因を考慮に入れながら合理的に達成可能な限り低く抑えるべきである」という、放射線防護における基本原則を指す用語。国際放射線防護委員会が1977年の勧告で示したもの。

[D-4000がSCP-4001-JPに触れる]

SCP-4001-JP: きもっ

[突如、莫大な量の放射線が確認される]

<記録中断>

突然の不条理なバースト。
結果としてD-4000は、事前に適切な防護を行っていたにもかかわらず全身に4Gy(グレイ)程度の放射線を被曝。全身に、かつ短時間で4Gyの線量を受けた場合、骨髄の障害(造血系幹細胞の障害)の発症が確実視され、半数のヒトは死亡するとされている。
ただしD-4000は、財団の医療施設に搬送されて集中治療を受けた結果、とりあえず生きている模様。流石は財団である。
そしてこの調査から中年男性がSCP-4001-JPに直接触れた場合、何の前触れもなく非常に莫大な量の放射線が放たれることが判明した。よっぽど中年男性が嫌いなのだろうか。

「適切な防護処置を行って全身4Gy」なので、処置が無ければそれを遥かに上回る線量を全身に被曝し、より深刻な影響を被ると考えられる。
参考までに、現代の医療技術をもってしても10Gy以上の全身被曝患者の救命はほぼ不可能とされているし*1、1000Gy以上の極端な線量を浴びると物理的に細胞が原型を保てなくなって即死する「分子死」に至るとされている。

更新

ここまでの調査でSCP-4001-JPの異常性は十分に解明されたと判断されたため、これ以上の積極的な調査は行われないことが決定。特別収容プロトコルが制定された。要点は以下。
  • (先述した通り移動不可能のため、)研究所の現地に設置された放射線を十分に遮蔽可能な臨時サイト内で収容する。
  • 中年男性でない財団職員が少なくとも週に1度各種測定を行い、SCP-4001-JPの性質が変化していないことを確かめる。

しかし、このような収容体制が確立された2ヶ月後、SCP-4001-JPに未確認の挙動が確認される。SCP-4001-JPに表示されているイラストは落涙しており、以下のような発言を繰り返していた。

ごめんなさい

おじさんに会えない

本当はおじさんのこと大好きなのに

これらの発言の詳細な意図は不明。しかし、この挙動を受けて財団内から複数の指摘が寄せられた。

  • SCP-4001-JPはおそらく知性・自我を有するオブジェクトであり、そのようなオブジェクトを単に隔離するのは倫理的観点より不適である。
  • 一般的に、知性を有するオブジェクトには標準的な娯楽が与えられるが、SCP-4001-JPに対してはそれがなかったこと。
  • SCP-4001-JPの「放射線」「性的」という要素は偏見の対象となりえるため、それに対するケアが必要であること。
    • 特に国内の研究者らは、「放射線」に対する忌避感・不快感を無意識に有しており、SCP-4001-JPにも同様の忌避感を有しかねないこと。
    • 特に国外の研究者らは、「性的な発言を行う幼年女性」に対し小児性愛的なコンテンツを連想し、SCP-4001-JPに社会的・道徳的嫌悪感を有しかねないこと。

そうかな……そうかも……
3つ目の指摘はともかく、1つ目と2つ目については一定の賛成が得られ、定期的に「娯楽を与える」、すなわち「中年男性と対面させる」ことが必要であるという合意が形成された。
実際、単なる機械的なアイテムではなく知性や情緒があるらしいと分かった以上、完全に外界と隔離して放置するだけのプロトコルは不適当、というのは倫理的にも実務的にも一定の妥当性がある。
放置することで何か収容に差し障る変質を起こされても困るし、現状接近するだけであればDクラス含む資源を消費する危険性も低い。

とはいえ検証実験は必要であるので、まず試験的にもう一度中年男性との対面を行わせてみようという方針になった。
この時に被験者の中年男性として、以前にも同オブジェクトに対面したことがあるD-4000が選出されたのだが、その際D-4000は、「SCP-4001-JPに直接会う」ため、通常必要な放射線防護服を着用しないことを強く希望した
これがオブジェクトの未確認の異常性なのか、臨死体験を経て本格的に頭がおかしくなったのか、あるいはこのDクラスが元々イカれていたのかは不明だが、元々利用価値の薄い晩発性障害で先の長くないDクラスということで、防護服未着用での対面が認可された。

以下は再対面時の映像記録。

<記録開始>

[D-4000が収容室内に進入する]

SCP-4001-JP: …あ! おじさん!

[D-4000が前進する]

SCP-4001-JP: 別に、ざこざこおじさんになんか会いたくなかったし!

[D-4000が更に前進する]

SCP-4001-JP: おじさんのα線♡スペクトルエネルギー分布スカスカ♡♡

α線のスペクトルエネルギーは線状のスペクトルであり、連続的に分布するβ線やγ線と比べると確かに幅が狭い。正直「スカスカ」の域を通り越してほぼ丸ハゲに近い気がするけど。

[財団の研究員は、D-4000が線量計を装着していないことに気付く]

SCP-4001-JP: よわよわ飛程♡♡紙1枚で止まる♡♡♡

[研究員がD-4000を呼び止める]

SCP-4001-JP: でもナカに挿入(はい)ったらヤバい♡♡イオンに分からされちゃう♡♡♡♡

放射線は遮蔽物を貫通して伝わる透過作用と、物質を構成する電子を弾き飛ばして変質させる電離作用を持つ。この2つの性質はトレードオフである。
α線は透過作用が弱く紙1枚でも止まる代わりに電離作用が強く、原子などをイオンへと分からせ……分かれさせる作用が強い。
逆にγ線やX線は電離作用は弱いのだが、代わりに透過作用が強く、薄い金属の板くらいならすり抜ける貫通力がある。
β線はこの中間に位置する。

[D-4000が急に振り返る。バランスを崩し、転倒する]

SCP-4001-JP: あららー?

[D-4000が倒れ、SCP-4001-JPに触れる]

SCP-4001-JP: きもっ

[突如、莫大な量の放射線が確認される]

<記録中断>

結果として、D-4000は大線量を防護無しで被曝。周囲に設置されていた財団の計測器および研究所の計測器の計測量から算出するに、D-4000は最大10000Gy程度の線量を受けたと推定された。
被曝線量は先述したように分子死に至る量(1000Gy)を大きく上回っているため、少なくとも即死は免れない……はずだった。

しかしなんとDクラスは未知の反応を示した

彼は呻き声を上げた後に激しく発光し、SCP-4001-JPと同じ外見・性質を持つタブレット端末に変化した。


??????????????


このタブレットは暫定的にSCP-4001-JP-Dに指定された。*2

そしてこのインシデントから、放射線を全身かつ短期間に10000Gy被曝した人間はSCP-4001-JPと同じメスガキタブレットに変化する、という仮説が立てられた。


??????????????


そんなわけないだろ放射線に頭やられたのか財団とツッコみたくなるが、財団世界には特定の手順を経ることで誰でも一般物理学的に異常な挙動を起こせるとか明らかに世界が抱えたバグのような現象もよくあるので頭ごなしに否定はできない。
現状、財団はこの仮説を積極的に採択しているようなので、恐らくはガチでそういう仕様が存在する世界なのだと思われる。宇宙終わってた。

だがそもそも、ヒトが全身かつ短期間に10000Gyの放射線を被曝する状況は、非異常な場合においてまず存在し得ない。よって、当該仮説が正しいか否かに関わらず、この現象自体の収容は現状不要であると判断された。
なお、この仮説より、SCP-4001-JP自体も「10000Gyを被曝した元ヒト」であった可能性が示される。

人工物っぽい電子機器系のオブジェクトなのに報告書に開発元の記載がないこと、場所が放射線を扱う施設だったことも併せると、このオブジェクトはどこぞの変態PoIの好奇で作成されたとかではなく、この施設でたまたま「全身10000Gy被曝」の条件が揃ってしまった結果発生したのだと思われる。名も無き犠牲者に合掌。

なお、10000Gyの線量を受けたヒトがSCP-4001-JPに類似した物体と変化する理由として
  • 非常に莫大なエネルギーを受け、これにより分子レベルで何らかの作用が働いた
  • このような特殊な状況が、何らかの他の異常性の発動条件を満たした
  • おじさんは非常にmであり、異性核化した
などが提言されていますが、いずれも推測の域を出ません。

お前3つ目のそれが言いたかっただけだろ。財団の報告書に書かれるには文体崩壊気味だが、よっぽど有識者連中に熱弁されたのだろう。誰か止めろ。
なお、mはmeta-stable(準安定状態、比較的長い時間の励起状態のこと)の略で、mになった原子核を核異性体あるいは異性核という。れっきとした物理学用語である。

つまりこの仮説は何が言いたいかというと、あのタブレット形態こそが人間にとっての「真の安定状態」であり、これに比較的近い状態(準安定状態)である中年男性が全身10000Gy被曝を達成することよって真の安定状態に遷移できる、ということだろう。
特定の素質を持った人間が無理難題を達成することで上位存在になれると書くと神秘性があるような、ないような……ないか。

話を戻してDクラスがタブレットに変化するインシデント後、SCP-4001-JPとSCP-4001-JP-Dはその場で多量の放射線を発生させ、互いに高線量を被曝させ合い始めた。
「SCP-4001-JP-Dは元は中年男性であった」ことを踏まえると、この姿になってもSCP-4001-JP-Dは先述のSCP-4001-JPの異常性における「中年男性(おじさん)」の条件を未だに満たしているものと考えられる。
また、SCP-4001-JP-Dの側も相手に放射線を照射しているので、SCP-4001-JP自身も元は中年男性(おじさん)であった可能性が示唆される。

既に頭が痛くなる状況だが、この相互放射線照射行為によって、SCP-4001-JP/SCP-4001-JP-Dの周囲の放射性物質濃度が急速に低下し始めた
SCP-4001-JP(-D)の異常性の相互作用により、放射性物質が周囲に引き寄せられる→壊変して非放射性の物質に変換される、という挙動が半永久的に繰り返されることになるからだ
これによって施設の周辺一帯の空気中の放射性物質濃度が有意に減少し続けることとなり、このままでは当該研究所や他の放射線計測が可能な施設に異常が露見する可能性が危惧された。
そのため職員らは被曝を覚悟の上で二者を即座に引き離し、個別に収容した。結果としてこの放射線の放出は停止した。


更新2

実験過程で収容対象であるオブジェクトを破壊してしまっては元も子もないので、財団は特に個体数が単一または極めて少ないオブジェクトについては侵襲的な(=損傷・破壊に繋がる可能性のある)実験の実行には慎重になる傾向にある。
しかし今回SCP-4001-JPによってオブジェクトを事実上複製可能になった点、およびSCP-4001-JP-Dは元Dクラス職員である点を踏まえ、SCP-4001-JP-Dを用いて侵襲的な実験を行うことが許可された。

その結果、本オブジェクトには
  • 標準的な破壊耐性がある
  • 量子力学的な破壊耐性(放射線に対する耐性)がある
  • 内部構造に一般的なタブレットとの明らかな差はない
といった性質があることが確認された。

なお3つ目の内部構造に関しては、オブジェクトの性質上、この手の調査でよく用いられる非破壊検査は行えなかった。
非破壊検査は試料にX線を照射し、跳ね返ってくるX線を感知することで対象の内部構造や材質を把握するものだが、このタブレットは常にX線を含む放射線を周囲の空間に撒き散らし続けるため、正確な測定ができないのである。
そこで「SCP-4001-JP-Dを容器に入れた後、真空状態にしてからX線を照射する」という手法が提案された。

真空空間には放射性物質も存在しない*3ので壊変させる物質そのものがなく、余計なX線の発生を止められる。一方で、容器外部から照射されたX線は波動であるため真空中でも伝播する。この方法であればノイズを極小にして測定が行える……という算段。
実際にこの方法によって問題なく測定が完了した。

さて、この実験によって「SCP-4001-JP(-D)は真空にも耐える」「SCP-4001-JP(-D)は空間的に隔離された気体に影響を与えない」ことが副次的に判明している。
よって、「SCP-4001-JPとSCP-4001-JP-Dを完全に密閉された同一の真空容器中に収容する」ことにより、外部への放射線の発生を抑制し、かつこちら側からは放射線照射による検査等が可能となることが示唆された。
更にこの手法は先述の諸問題も一挙に解決されることとなる。

  • SCP-4001-JPはおそらく知性・自我を有するオブジェクトであり、そのようなオブジェクトを単に隔離するのは倫理的観点より不適である。
→SCP-4001-JPとSCP-4001-JP-Dを同一の空間に収容することで、単なる隔離とはならない。

  • 一般的に、知性を有するオブジェクトには標準的な娯楽が与えられるが、SCP-4001-JPに対してはそれがない。
→両者が互いに、"対面を要求している「おじさん」"となるため、それぞれがもう一方の娯楽となっている。

  • SCP-4001-JPの「放射線」「性的」という要素は偏見の対象となりえるため、それに対するケアが必要である。
  • 特に国内の研究者らは、「放射線」に対する忌避感・不快感を、国外の研究者らは、「性的な発言を行う幼年女性」に対する社会的・道徳的嫌悪感を有する可能性がある。
→SCP-4001-JPは偏見の対象にもなりえない。
 ・真空中に収容することにより、放射線が発生しない。
 ・SCP-4001-JPおよびSCP-4001-JP-Dは、外見上幼年女性だが、実際は中年男性である。

と、こんな具合である。やっぱり3つ目はどうでもいいと思う。というか中年男性が幼年女性の皮を被っている状況は偏見の対象にならないんですかね?
ともかく、この収容方法は試す価値ありということで暫定的に認可された。

<記録開始>

[SCP-4001-JPとSCP-4001-JP-Dが同一の容器内に移動させられる。両オブジェクトは可能な限り対面しないように移動された。]

SCP-4001-JP-D: あ! 異性体転移おじさん♡

[この発言により、両オブジェクトが認知範囲に入ったことが判明、真空状態への移行が開始される]

SCP-4001-JP: おじさんも異性体転移じゃんwあたし達同位体♡

[職員が退避し、容器内の気体が吸引され始める]

SCP-4001-JP-D: おじさんと一緒になっちゃったね♡♡核融合しちゃう♡♡♡

[多量の放射線が確認される。]

SCP-4001-JP: おじさんって壊変しちゃうの早すぎwでも飛程しゅごいの♡♡

ガイガー・ヌッタルの法則。大雑把に言うと、放射性元素の半減期が短い(壊変が早い)ほど壊変時に放出される放射線(アルファ線)のエネルギーは大きくなる、という法則である。

[真空への移行まで残り7秒]

SCP-4001-JP-D: おじさんの半導体検出器♡♡♡変態シリコンおじさんが励起して禁制帯越えちゃう♡♡♡♡

[真空への移行まで残り4秒]

SCP-4001-JP: コンプトンえっち♡前髪スカスカ♡束縛電子解放してあげる♡♡


[不明な理由により、突如として両オブジェクトの表側同士が貼り付く。真空への移行まで残り1秒]

SCP-4001-JP: だいすき♡♡♡

SCP-4001-JP-D: しあわせ♡♡♡

[容器が、実現可能な限りの真空状態となる]

<記録終了>

というわけで両オブジェクトは同一の真空容器内に収容され、これにより安定した収容が確立された。
なお、真空移行直前にオブジェクトの表側同士が貼り付いたのは完全に想定外の挙動で、以降SCP-4001-JP(-D)のイラストとテキストを確認できなくなる*4という問題が生じている……が、現状そのままにされている。
見えなくて問題があるか?と言われると別にないし、分離すべく取り出す行為にもメリットが薄いと判断されたためである。
絵面の酷さはともかく当人達は幸せそうだし、このまま大人しくしていてくれるだろう。多分……
多分担当職員達もこれ以上中年男性達のメスガキごっこと関わり合いになりたくないのだろう。

余談

本作品はSCP-JPのスロット4000-JPを決めるコンテスト、SCP-4000-JPコンテストの出場作品であり、同コンテントで銀賞(2位)を飾った作品である
当該コンテストのテーマは「わざわい」。
本作品の「わざわい」要素は言うまでもなく「放射線・核」。「災害」の印象による放射線への偏見は未だ根強い。特に我が国は被曝国であることもある。
メスガキ・小児性愛」もまた「わざわい」要素である。我が国ではそこまででもない感じがしなくもないが、海外(特に欧米)のロリコン(二次元含む)への忌避感情は中々凄まじいものがある。無論、歴史的背景や文化の差異もあるので仕方ない側面もあるが、忌避感情は差別という「わざわい」をもたらす。

「わざわい」と聞くと我々は国や共同体を著しく疲弊させたり、時には滅ぼしたりするような「災害・天災」をイメージしやすいが、人間社会を構成する人間達の思想や信念の違いから生じる不和や軋轢から来る大小の問題もまた、確かに「わざわい」と呼べるものなのである。
「放射線・核」(日本視点の「わざわい」)「メスガキ・小児性愛」(海外視点の「わざわい」)が融合した本作品はまさにわざわい」のテーマに沿った作品であると言えるだろう。
もっとも報告書内の映像記録で繰り広げられる光景はわざわいを通り越して「この世の終わり」であるが。

エントリー受付期間の初日に投稿された本作は順調に評価を伸ばし、初日終了時点では最終的な銅賞作品である「木道の先」(現SCP-4040-JP)を含む2位以下に大きな差をつけ、暫定1位の座を掻っ攫っていた。
しかし受付期間2日目に投稿された「SCP:/4000-JP/文書/Incōdex処理済ファイル.Doc - 忌名」(通称"忌名")が、SCP-JP史上でも稀に見る非常に高い初動評価を獲得し、猛追する展開に。
そしては受付期間3日目には"忌名"がざこざこ同位体を抜き、以降は同作の独走ペースとなる。そのまま投票期間終了まで上位帯の順位が変動することはなく、本作は銀賞受賞作となった。

実際のところ対抗馬の"忌名"があまりにも規格外だっただけで、本作も投票期間終了時点で+372(UV465/DV93)*5もの非常に高い評価を獲得している。参考までに過去のX000-JPコンテストの金賞作品の最終得点を羅列すると、1000-JPは+118、2000-JPは+270、3000-JPは+252だった。*6
つまるところ、何かが違っていれば、栄誉あるシリーズV-JPファーストナンバーのスロットが放射線を撒き散らすメスガキタブレットおじさんにわからされてしまう地獄が顕現する可能性も十分にあった。想像するだにおもしろ……恐ろしいことである。ある意味これ自体が本記事の持つ最大の「わざわい」要素ではないかという声も。

+ 余談:本記事のナンバーについて
当該コンテストは3000-JPコンテストと同様、4000以外の4000番台から優勝作品とならなかった場合に割り当てを希望するナンバーを著者が任意で指定できる制度があった。
本作でも著者による希望ナンバーの指定が行われているのだが、それが下記のようになっている。
第0希望: SCP-4000-JP
第1希望: SCP-4001-JP
第2希望: SCP-4002-JP
第3希望: SCP-4545-JP
第4希望: SCP-4003-JP
第5希望: SCP-4004-JP

最早何も言うまい。というかむしろ何故4545を第1希望に指定しなかったのかが逆に謎まである。そのせいでデータベース上では忌名の真下にこれが来る絵面になり、シリーズV-JPはのっけから温度差が物凄いことになってしまった
もっとちなみに、4545-JPのスロットに実際に収まったのは同コンテスト最終11位の「変態 -超乳死神永生乳揺-」だった。これも題名から察せられる通り大真面目にバカバカしい題材を扱う下ネタ記事である。

ついでに言うと、この「変態」にはオブジェクトのとある挙動に関して「財団サブカルチャー部門」なる部門が指摘を行っているとの記述が存在する。おそらくはPAMWAC関連オブジェクトなどを扱う部門なのだろうが、このメスガキタブレットに関して真面目なのかふざけているのかわからない指摘を入れまくっていた「有識者」とやらも彼らなのかもしれない……

というかこの2作に限らず4000番代の最初期には他にもやたら「その手」の記事が多く、
  • のどちんこを本物の男性器のように勃起・射精ならぬ射血させてしまう異常疾患(女性も対象)4546-JP「ちんこはちんこでものどちんこ」
  • 女性のみをエロ同人みたいに都合よく洗脳できる観音像4871-JP「洗脳様」(さらに4000-JPコンテスト出品作)
が投稿されている。どうしてこうなった。
なお、洗脳様は4545-JPナンバー狙いのネタ枠かと思いきや、希望ナンバーに4545-JPはなく、内容も不気味な財団職員失踪事件、観音像を利用しハーレムを作った男の追跡劇、彼の被害者少女の日記、そして奈良時代に本当に起きた宇佐八幡宮神託事件などが交錯する一大長編歴史ものホラーである。しかも著者はこれが初投稿と、今後の活躍が期待される。題材が題材なので好みが分かれるが、ぜひ読んでいただきたい。
ちなみに、のどちんこの方は要約通りだし、メスガキタブレットと同じ著者である。

+ 更なる余談:金賞受賞作品「忌名」とのネタ的な関わり(ネタバレ及びイメージ崩壊注意)
こんな段落を設けておいてなんだが、当該記事はちゃんと「SCP-4000-JP」の座を勝ち取るに足るクオリティと格を持った良い記事なので、読んでいない方は下記の極めてネタ方面に偏った解説だけを見て「そんな風なら読まなくても良いか」とか未読のまま決め付けるのはやめて頂きたい。


語弊もお叱りも恐れずにざっくり言えば、4000-JPコンテストで「ざこざこ同位体」を打倒した"忌名"には、

とある若年の少女(アリソン・チャオ)が、異常な意識体(SCP-4000-JP)に取り憑かれた成人男性(“管理者”)を打倒する

という物語が報告書成立経緯に関わる重要な要素として組み込まれている。

作品の内容は徹頭徹尾シリアスに作り込まれているし俗っぽい・性的な要素は皆無に等しいのだが、この根幹要素が現SCP-4001-JPの「メスガキvsおじさん」の文脈と奇跡的な衝突事故を起こしてしまい、両作品の強い話題性も相まって、
  • "忌名"は野良のメスガキが管理者おじさんをわからせる話
だとか、
  • 放射線を撒き散らすメスガキ(4001-JP)が管理者おじさん(4000-JP)にわからされた
だとかのめちゃくちゃ尊厳破壊なネタが一時期界隈の話題を席巻することになった。不憫にもほどがある。

源理改変という「名辞の力」で財団世界を引っ掻き回したSCP-4000-JPが、風評被害というリアルの「名辞の力」に晒されるという奇妙な因果応報を受けているのも味わい深いような、そうでもないような感じである。
とりあえずアリソン・チャオと蛇の手の連中は怒っていい。

最後に。何故か投稿から3日足らずで中国支部に翻訳・輸出されている

追記・修正は10000Gyの放射線を全身に被曝してからお願いします。




この項目が面白かったなら……\ポチッと/


最終更新:2026年07月05日 15:38

*1 「東海村JCO臨界事故」で検索してはいけない

*2 本家記事ではSCP-4001-JP’(ダッシュ)表記だが、可読性を考慮し本項目ではこの表記に変換して統一する

*3 厳密には完全な真空は実現できず、可能なのは「真空に近い状態」なので放射性物質も「ほぼ存在しなくなる」

*4 記事中には記載がないが、真空中では音が伝わらないため、音声も聞こえないと思われる。

*5 ”忌名”は+568(UV591/DV23)

*6 ただし最終得点には開催期間の長さや開催時点でのコミュニティ規模なども関わり単純比較できるものではないことには留意