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アニメキャラクターと結婚するための研究計画局(SCP Foundation)

登録日：2020/12/18 Fri 23:01:43
更新日：2024/08/03 Sat 13:15:49
所要時間：約 8 分で読めます


アニメキャラクターと結婚するための研究計画局はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場する日本支部が認めた要注意団体(GoI)である。

英名は『research Projects Agency for the Marriage With Anime Characters』であり、略してPAMWAC。
日本語名、英名ともに長いためか、財団報告書においても特に注釈もなく単にPAMWACとしか記述されないことも多い。
中国語では『与二次元角色结婚的研究计划局(日本の漢字にすると『与二次元角色結婚的研究計画局』)』。


▷ 目次


概要

アニメキャラクターと結婚するための研究計画局(以下PAMWAC)の主目的は読んで字の如く……というわけでもないようで、一応そういう方向の人（たまに人外）も在籍しているが、自分がアニメキャラクターになりたいだけの人やミームを使ってオリジナルのキャラクターを作る、ヲタクとしての一家言を持っていて、それを強く主張する手段としてアノマリーやパラテックに関わる、あるいは作り出す人たちも多い。
極まってたり過激なヲタクを嫌う傾向にあるが、言ってる当人たちも結構過激な思想や行動に走りがち。

言ってしまえば日本版『ゲーマーズ・アゲインスト・ウィード』以下(GAW)なのだが、GAWとは根本的に違う点がある。
GAWは根底には政治的主張を持ち、アノマリーの一部はその主張のために生み出されることも多いが、
PAMWACにそんな主張はなく、構成員は基本的に純粋なヲタクである。
GAWは世界を積極的に変えたがるが、PAMWACは世界を変えたいとまでの高尚な目的は持たない*1。
故にPAMWACはGAW以上に単なるヲタクの集まりと化す。

メイン活動はPAMWACのDiscord上で行われ、当然ヲタクなのでネットスラングばりばりで会話している。
ただしヲタクといっても年齢層はバラバラであるためか、メンバーによってアスキーアートを多用する者もいれば、
それに苦言を呈しつつ『あっ(察し)』などの最近のスラングを用いる者も。
財団がネットスラングを完全に理解できていないケースも多々有り、
結果として『これは俺が一万年と二千年前から言ってることだが』という構成員の会話に対して
『PoI-081-907が12000年前から存在し、活動していることを示す証拠は発見されていません。』というズレたコメントをしてしまう。マジレス乙
まあ財団世界にはそのくらい生存可能なアノマリーがわんさかいるから仕方ないのかもしれない。クソトカゲとかアベルとか。

他団体との絡みは財団を除けばそこまで多くはなく、かつ絡んでも共同開発程度である。
一応、IJAMEAの「縁結びの神様パワーで結婚・子作りをブーストさせ皇国の士を増やすぞ」という計画に対して、
「リア充爆発しろ」と縁結びの神様パワーで結婚した存在を爆死させる(物理)という対抗手段を編み出した。
しかしIJAMEAは『当初の目的とズレたけど、財団はじめいくつかの邪魔な連中を滅ぼせるしまあいっか』と静観している。いいのか？
しかし、PAMWACのメンバーが世界オカルト連合の構成員だったり、マナによる慈善財団で引きこもりの支援活動のプロジェクトリーダーだったりと個人単位での関わりはけっこう多い。

関連オブジェクト


SCP-1260-JP - 狂信者の二次創作

とある漫画家の著作・メディアミックスが劣化しない状態で保管されている貸し住居。
その漫画家を名乗る様々な形の実体群が現れるがいずれも本来の当該人物の特徴とはズレており、発言も支離滅裂。
借り手はPAMWAC構成員で、その漫画家の狂信的ファンにして、元カノ。
財団はSNSにおける行動は現在に至るまで確認しているが、直接のコンタクトはできていない。
当該漫画家があまり人気がなかった頃からのファンで、二次創作も盛んに行っていた模様。
現在、当該漫画家は行方不明だが、その母親いわく、当該構成員はその漫画家の実家から幼い頃の当該漫画家の写真などを度々持ち帰っていた模様。
気味悪がって息子に報告したが、息子は彼女にべた惚れだったためそれを許してしまっていたようだ。

……なお、当該構成員はSNS上にて現在別の漫画家の狂信的ファンを自称し二次創作を作成し続けている。
独占した挙げ句熱が冷めたんだろうけど、だったら解放してやってよ……。

SCP-1771-JP - 俺のトラちゃんは裏切れない

異常な改造が施されたキンブレのペンライト。
振った人の近くにいる人は周囲から見られているような感じを覚え、トラ(タイガー)に関係する言葉を復唱するとその被注察感が強まる。
この特性は近くにある非異常性のペンライトにも一時的に効果が付与されるケースも。
そしてその影響を受けた人が自宅に入るとあらかわいい、スマトラトラの幻覚が見える。
普通そんなもんが家にいたら(イエッタイガー)おっかないが、この影響下にあるとスマトラトラに愛着が湧いてしまい、
更に他のトラに関係する考えを持つとそのスマトラトラの幻覚がすり寄ってくるようになる。

SCP-1842-JP - 天使が堕ちぬよう

とあるイエネコが写っている電子画像データ。ただの画像データというわけではもちろん無く、
見た人がもつ妄執に近い強力な執着感情を穏やかにする(あくまで穏やかにする程度で忌避したり興味を失ったりはしない)。
これはヲタクの執着に限らず政治、宗教、野球、プロレス、暴力団の盃に至るまで……
というかむしろ財団が確認できた事例はそっちしかないのだが、
一応製作者的には「ヲタクが公式と解釈違いを起こして……」ということへの解決策として生み出した模様。
狂信的ファンから穏健なファンにしたくて、そして猫はバズるから猫にしたらしい*2。
なお素敵な恋愛哲学をお持ちのようだがご縁はないらしい。つらたん。

SCP-1907-JP - オタクの行為は(理解が)難しい

自我を持つ画像データ。見た目は魔法少女だが声は男。つまりのじゃおじみたいなバーチャル受肉である。
ただしSCP-1907-JPいわく、別の人に加工してもらったらしく、バーチャル受肉した代わりに生身の肉体は捨てた模様。
なお本人は女の子になったら見たかったものがあるらしいが、加工者は着ている方がいいという考えだったらしく、
解釈違いを起こした挙げ句嫌がらせで脱げない仕様にされてしまった模様。何をとはいわんが。

SCP-2133-JP - 手中の世界に嗤いけり

先に断っておくと、この報告書に登場するのは基底世界におけるPAMWACではない。
SCP-2133-JPはクリームソース鍋であるが、度々そこからジョークのような世界、
ありていにいえば『たのしいざいだん*3』と化した世界のものと思われる文書が吐き出される。
財団の調査によって、とあるジョーク世界につながり、調査隊はジョーク世界の巫山戯た財団職員たちにおもちゃ良き友人にされかけたが、
ジョーク世界で正気を保っていたブライト博士によって事なきを得ることに。
皆がふざけた世界では、まともな行動を取るほうが狂人扱いされてしまうらしい。
あと忘れがちだがブライト博士は性分は真面目であり、不死性から逃れられない悲嘆から普段は道化を演じているだけである。

その中に出てくるひとつの異世界のPAMWACは財団がねこですを広めようとするのを妨害しようと試みている模様。

SCP-2210-JP - ネクロロリコン

定期的に作中の登場人物が周囲に出現する約3000ページ弱に及ぶ分厚い薄い本。ちなみに、その同人誌のタイトルは『残暑見舞いのコスモス』で、登場人物はほとんどロリ。

何故登場人物が出現するのかというと、まずPAMWACが関わってくるSCP-2955-JP-亡きCN兄貴のためのセプテット（内容が『東方Project』の二次創作にあたるため当ウィキ内では紹介できない）が初出の「異世界への渡航を教義とする要注意団体『エルマ外教』の秘術を用いて創作世界からキャラクターを拉致してくる」という手法（通称“エルマる”）というものがあるのだが、その方法と創作世界の仕組み上、キャラクターが創作世界と現実世界の違いによって最終的に（肉体が崩壊するという悲惨な）死に至るというあまりにも大きいデメリットを解決するために「創作世界の設定をを大量加筆して現実世界に近づける」など工夫を重ね、「現実で死亡した女児の霊魂を同人誌に入れる」というものを行ったため。

しかし、肝心の“エルマる”デメリットであるキャラクターの死亡は解決しておらず、もう一つのデメリットである「拉致されたキャラクターを補充するため、作中のモブをそのキャラクターに存在を改変させる」というものが現実の人間を吸い込んで補充するというものに悪化している。その上、いくら同人誌とはいえ（それも幼い少女の）幽霊が取り付いた本であるため作者を常に殺そうと追いかけており、実際に作者は行方不明となった。

PAMWAC関連のオブジェクトの中では珍しくかなりホラーなオブジェクトである。

SCP-2399-JP - あんまり人には言えない趣味の夜に

普通のアンドロイドより少し人間に近づいたロボ娘。
正直なところ、大して強くもなくあまり変わったところもないオブジェクト。
しかし、このオブジェクトの最大の特徴はオブジェクト本体ではなく、東幣重工の構成員と世界オカルト連合の構成員がただ「オタク」として協力し、作り上げたことにある。

SCP-2834-JP - 『彼女』に寄る。

約一ヶ月で収穫でき、食べれば食べるほど色白で白い服を着た薄幸系の美少女である『彼女』が見える小麦。でも不味い。

PAMWACの構成員であり、要注意団体『マナによる慈善財団』で日本国内の引きこもりを物資などの面で支援する活動のプロジェクトの主任である人物が（DNA鑑定から判明したのだがマナによる慈善財団側からの答えは得られていない）JOICLEと共同開発して作った。

薄幸系の美少女という点でいかにもPAMWACの趣味全開かと思いきや、作成者はそのような作用があるとは予測していなかったらしい。
本来の目的は食べた人が一番好きな二次創作のキャラクターが見えるようにする、の為全員に同一人物が見えてるこれは割と失敗している

余談だが、他のマナによる慈善財団関連のオブジェクトに比べ、特に重大な事故やデメリットが発生しておらず、かなり成功した結果を出しているオブジェクト。財団もこれを収容すると国内の引きこもりが餓死する危険があるため、小麦畑の監視のみにとどめている。

SCP-2954-JP - J( 'ｰ`)しは慈悲深き君の女王

メチャクチャ強力なミームを持ったお母さん。常に息子の「母」であり「嫁」であろうとし続ける。

この人の息子であるPAMWACメンバーが「友人が作った同人ゲームの嫁が自分の母親と名前が同じで萎える」という悩みを解決するため、こんなことになった。

SCP-CN-1463 - Project Nekopara (ニャン娘育成計画)

猫の要素を持った美少女。カプセルから10歳-18歳の状態で出現し、18歳になるとそれ以上の生育がストップする。
このニャンニャンたちはその精神影響特性により男性のニャンニャンに対する保護欲求を齎す。
JOICLEとのコラボレーション企画であり、何気にJOICLE共々中国進出を決めている。

SCP-003-ID - 友よ、お前の嫁は本物だ。

サイマトロン社の電気ショック療法装置。取り付けられた端末を操作して使用すると、その人物にコマンドに応じたアニメキャラが目の前に出現して(一生)会話できる。
他人には通常それを見ることが出来ないが、記憶補強剤などを摂取するとそれが見えるらしい。

ついに東南アジアにも進出。SHINE*4などインドネシア支部のデータベースによると、こいつでホロライブのクレイジー・オリーを嫁にする奴まで現れた。
(しかも彼女の中の人と違い、自撮りで恥ずかしがるお淑やかな一面を追加しやがる始末。)

PAMWAC非公式支部のメンバーが所持しており、これを売った奴曰くUIUが製作したものを転売してたらしい。

俺の嫁を明日の秋天で走らせるスレ

カノン「1998年」に属するGoIフォーマット。作中で明言されていないが、明らかに例のソシャゲが重要な存在となっている。
この世界はヴェール崩壊の影響でファンタジーやSFといったフィクションが壊滅的なダメージを受けており、あのハリー・ポッターシリーズでさえ2作で打ち切られている。
その影響はPAMWACにも及んでおり、多くのメンバーが存在理念を失い、散り散りになっていた。

そんなこんなで過疎化の進んだPAMWACスレに、ある日1人のユーザーがスレを立てた。曰く「サイレンススズカを秋の天皇賞で走らせる」、と。
当然ながら財団世界でもサイレンススズカはこの世を去っている。だがこのユーザーは財団世界特有の謎技術を用い、人型ではあるもののサイレンススズカを呼び出す事に成功した。当然その代償は大きく、スレ立てしたユーザーは瀕死の状態に陥り、敵体組織である財団が収容のために動き出した。だが彼にはそこまでする理由があった……。

彼の行動の目的は何なのか？
何が彼を駆り立てたのか？
PAMWACにとっての愛とは何なのか？

サイレンススズカを、 この世界で走らせてやってくれ

この神のいる世界で

アニメキャラクターと結婚するための研究計画局(PAMWAC)ハブ

正確には記事ではないがこれも一応紹介。
本家を見てもらえればわかるが、我らアニオタWikiのフォーマットをオマージュしたものとなっている。例えば所要時間やタグ、コメント欄などである。

追記・修正は理想の嫁と結ばれた後にお願いします。

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最終更新：2024年08月03日 13:15

*1 主目的のために結果として世界を変える場合もあるが

*2 一応「他のことにも役立ったらそれはそれで」的なスタンスではあるようだが。

*3 ハブの方ではない、スラングとしての『lolFoundation』である。

*4 お天道様……ではなく、RAISAに相当する情報部門とのこと。