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地獄少女

登録日:2010/04/11 Sun 21:21:23
更新日:2026/06/10 Wed 18:16:33
所要時間:約 9 分で読めます





闇に惑いし哀れな影よ……。

人を傷つけ貶めて、罪に溺れし業の魂……。


いっぺん、死んでみる?


地獄少女とは、2005年から2009年、及び2017年に四期に渡って放送されたテレビアニメシリーズである。
元々、原作のないオリジナルストーリーのアニメとして企画されており、第一期に関しては漫画版が先行連載された。

概要

強い怨念を持った依頼人から依頼を受けた主人公が、その相手を地獄に落とす・・という、いわばアニメ版必殺シリーズとでも言うべき作風。
基本は毎回舞台の変わるオムニバスで、各作品間のつながりはない。しかし成長する登場人物がいることやアニメ放送時の期間である程度作中年代を類推することは出来る。
復讐を題材にしているため全体として重々しい展開が多く、依頼人も地獄に堕ちる未来が確定している以上、少なからずシコリが残る(もしくは怨みを晴らしても救われない)オチになるのが特徴。

アニメの人気から各種メディア展開が行われ、漫画版は少女漫画誌『なかよし』にて連載。漫画版は『三鼎』のコミカライズである『新』、完全オリジナルストーリーの『R』まで続いた。
また、『しゅごキャラ!』とコラボし、お嬢がランとキャラチェンジした。

2006年には実写ドラマ化し、2016年には舞台化。2019年秋には実写映画も公開された。


ストーリー

最近世間で、都市伝説めいた噂が流れていた。
それは「午前零時にだけアクセス出来るホームページ『地獄通信』に怨む人間の名を書き込むと、地獄少女が現れて憎い相手を地獄に流してくれる」 というもの。
一見青少年が好む怪談の類でしか無さそうなその噂は真実だった。
怨みを抱く者が噂通りの手順を踏むと、依頼者の前にセーラー服を着た長い黒髪に赤い瞳の少女が現れる。
その少女こそが、地獄少女こと閻魔あい
彼女は依頼主に契約の証として赤い糸が結ばれた藁人形を渡し、“地獄流し”へ至る方法を説明する。
人形の首にかかる赤い糸を解けば契約は成立し、憎い相手はあいの手で地獄へと流される。
しかし、噂には続きがあった。
それは代償として、自分自身の魂も死後は地獄に堕ち、生まれ変わることも出来ず永遠に苦しむことになるというものだった…。
果たして依頼主は願い通り糸を解き、自らの魂と引き換えに復讐を遂げるのか。それとも思い留まるのか。
葛藤を迫られる依頼主に、あいは告げる。

「あとは、あなたが決める事よ」

地獄通信

物語の根幹となる、現代社会の日本の中高生を中心に語られる都市伝説『地獄少女』に纏わるウェブサイト。“地獄通信”を検索あるいは入手したURLを直接入力し、午前0時丁度を狙ってアクセスすると鬼火の映像と共に黒一色の画面と記名欄、そして「あなたの怨み、晴らします。」という謳い文句だけが記載されたシンプルなページが現れる。
そのサイトの記名欄に呪詛の対象となる相手の名を書き込み送信ボタン(およびenterキー)を押すことで地獄少女・閻魔あいと接触することが出来る。接触に必要な条件はただ一つ、怨みの感情があることであり、怨みさえあれば(関係性が明白な場合なら)具体的な名前が分からずとも、最悪依頼主が無機物(!)であっても依頼は不可能ではない。超常の力故か割り出しも正確で、同姓同名の人が誤って消されたことも無い。
逆に言えば誰も怨んでいない人間が興味本位でアクセスしようとしても、エラーで跳ね返されてしまい見つけることは出来ない。無論運良くアクセス出来たからとて、どうでも良い相手の名を書いてもあいに会うことは出来ない等、運営側にこの手の話にありがちな誰彼構わず呪おうという悪意は無く、意外としっかりしたセーフティー機能が働いている。しかしそれは裏を返せば、一度怨まれたなら例えその人が如何に善良で非が無い人間であっても、誰かの呪詛の対象になり得る(つまり逆恨み)ということでもあり、あいはそうした人間も容赦なく地獄送りにしてしまうことがある。
なお、依頼の対価は先述の通り依頼主の死後の地獄行きだが、既に地獄へ堕ちることが決まっている者でも契約は出来る。但しその場合は地獄行きとは別の代償が当人に課せられることとなる。

その歴史は意外にも古く、安土桃山時代の文献には既に地獄少女の存在が記されていた。昔は当然ネットなど存在しないため、当初は神社に地獄絵馬という黒塗りの絵馬を奉納し、祈りを捧げることであいと接触を図る措置が取られていた。やがて通信網が発達した明治以降は、新聞の尋ね人欄をじっと見つめることで浮かび上がった宛先に、憎い相手の名を記したハガキを投函することであいと接触出来るようになった(第1期、第2期にこれらの方法であいに依頼した人物が登場する)。

登場キャラ

閻魔あい
声:能登麻美子
主人公。小柄で、どこかやや古風なデザインの黒いセーラー服を着た大人しそうな長髪の少女。
地獄通信にアクセスした依頼人の怨みの感情に共鳴すると、黒地に菊の花をあしらった振袖を「変身」するが如く瞬時に着て「地獄少女」となり、
依頼を忠実に遂行する。
当初(一期)は呪う相手の善悪を考えずに藁人形を与えていたが、
終盤の依頼者が真っ当に恨む理由もない善良な人間を呪った*1ことを責められたためか、二期では相手を確認するようになった。まあ、それでも終盤には陰惨なことになったけど。
三藁からは「お嬢」と呼ばれている。
基本的には朴念仁で常に冷静沈着だが、極めて稀に感情を爆発させることもある。
一度だけ駄洒落を言った。そして、滑った。

★三藁(さんわら)
あいの代表的な三人の遣い妖怪。
主に、地獄流しの依頼者やそのターゲットの身辺調査などを行う。
あいへの服従と信頼と忠誠心や人間だった時期からの思慕の他にも、それぞれ独自の思考や感情を持つ。
それぞれ通常時の人間態、妖怪変化態、藁人形態に三変化する。
依頼人が藁人形の紐を解くと、「恨み、聞き届けたり」と呟く。

◆輪入道(わにゅうどう)
声:菅生隆之
三藁の中では最も経験豊富と思しきリーダー的存在。
三藁の中で最初にあいの使い魔となったらしく、当時は雲水のような姿をしていた。
最も貫禄のある台詞を言うことが多い。通常態は和装を粋に着こなす、禿頭の好々爺。
正体は車輪の形をした妖怪で、あいが出向くときの足としても使われる。
藁人形態の色は黒。

一目連(いちもくれん)
声:松風雅也
三藁の一人。
通常態の容姿は主にカジュアルな服装をラフに着こなし、両耳に銀色のピアスをしている。
藁人形態の色は青。
主に、あいの命令で依頼者やターゲットに関する情報を集め、彼女が動く(依頼を受ける)に値するかどうかを見定める役目を担う。
少し長めの前髪や頭頂・後頭部などに隠された「目」を使い、どんな場所でも対象に気付かれること無く覗き見ることが可能。
元は刀の付喪神

◆骨女(ほねおんな)
声:本田貴子
三藁の一人。
通常態の容姿は主に露出度が高い、オフショルダーの着物を着こなす妙齢の美女。
正体は骸骨で、身体の一部を白骨化させることが可能。
藁人形態の色は赤。
あいの命令で、変装して様々な場所に忍び込んだり妖艶な雰囲気と色っぽい仕草で男性を誘惑したりすることが得意。
三藁の中では一番の人情家なため依頼者に感情移入しやすい。

◆きくり
声:酒井香奈子(現.さかいかな)
『二籠』から登場。
青く大きな目を持ち、頭に椿の花を飾っている幼女。
無邪気な性格ゆえに余計で非情な悪戯を行ったりお節介を焼くなどの行動に出ることもある。
が苦手でおでんのウインナーが好きらしい。
三藁を「ハゲ」「エロ目玉」「おばさん」などと呼ぶ。

決して名前は

キモくて
くうきで
リストラ候補

の頭文字ではない。
あいと同じように着物姿と洋服姿があるが、着物姿の時はフンチラしている。
また、『三鼎』では背中にゼンマイを付けており、しょっちゅう山童に巻いてもらっている。


◆山童(やまわろ)
声:椎名へきる
『三鼎』から登場した新たな藁人形。
通常態の容姿は小学生くらいの少年。
正体は山の中に生えていたキノコの精霊。
藁人形の色は黄色。
礼儀正しく素直ないい子であるため、他の使い魔に比べてアクが弱い。
その反面、若干感情に乏しい。
きくりを「姫」と呼び、普段は彼女の世話をしている。
『宵伽』最終回にてあいの元を離れ、「もう一人の地獄少女」となったミチルの使い魔になる。

◆あいの祖母
声:松島栄利子
夕暮れの里であいと共に暮らしているが、いつも声や糸車を回す影しか出て来ず、名前や正体については一切不明。
普段はあいとしか話さない。
1期終盤では一、『二籠』終盤では蛍が姿を見たようでびっくりしているところがある。


〈地獄少女と関わる者達〉

柴田一
声:うえだゆうじ
バツイチのフリージャーナリスト。愛称は「はじめちゃん」。
娘が地獄通信のビジョンを見るようになったのを機に、その謎を追うことになる。
依頼者達に接触しては、地獄流しをやめさせようとするが…。

柴田つぐみ
声:水樹奈々
一の娘。小学生にも関わらずしっかりした性格で、「はじめちゃんの保護者」を自称している。
あいと遭遇したことで地獄通信のビジョンを見るようになる。
1期以降のシリーズにも登場する。

◆紅林拓真
声:藤村歩
『二籠』終盤のキーパーソン。
新興住宅街ラブリーヒルズに引っ越してくるが、家族揃って迫害を受けるようになってしまう。
アニメでは小学生だったが、漫画版では中学生。

◆飯合誠一
声:日野聡
ラブリーヒルズでの連続失踪事件を調査する刑事。
その過程で地獄通信の存在を知り、真実に迫ろうとするが…。

◆飯合蛍
声:大浦冬華
誠一の妹。
当初は地獄通信の存在を迷信と考えていたが、あることがきっかけで拓真の無実に気付く。
だが、次第に住人達の狂気に追い詰められていき…。

◆ラブリーヒルズの人々
文字通りラブリーヒルズの住人達。
とある理由で拓真に地獄流しの罪を一方的に押しつけて町ぐるみで「悪魔の子」と迫害する等、揃いも揃って最低最悪な連中であり、
予告のナレーションで骨女からは「自分達の方がよっぽど悪魔」と唾棄された。
拓真とその関係者達には一切落ち度がなく、動機が完全な自己保身であるため、シリーズの中でも同情の余地が全くない、トップクラスのクズと言える。
マスコミによっておそろしい実態が明らかになると、蜘蛛の子を散らす勢いで住人がいなくなっていき、ラブリーヒルズ自体はゴーストタウンとなった。

御景ゆずき
声:佐藤聡美
『三鼎』におけるもう一人の主人公。
あいの魂に憑依され、地獄流しに関わるようになってしまう。
中盤では解放されるも、今度は次期地獄少女の宿命を背負わされることに。

ミチル
声:和多田美咲
『宵伽』のキーパーソン。
あいの前に現れ、地獄流しに対する疑問を投げかける。
自分が何者なのかが思い出せないらしいが…。

藤堂まりや
漫画版『R(リターンズ)』に登場する、終盤のキーパーソン。
儚げな風貌の美少女だが、その本性は悪魔そのもの。
地獄通信の性質を利用し、周囲を不幸に陥れるが…。

◆藤堂創一
まりやの親戚。
まりやを心から愛しており、常に行動を共にするが、その真意は…。


主なエピソード







イッペン、追記・修正シテミル?

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最終更新:2026年06月10日 18:16

*1 呪った男性は、相手の女性を地獄に流した後に自分も命を絶っている。元々ストーカー行為をしていたようで、おそらく「一緒に地獄に行く」ことが目的と思われる。