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24ゾイド

登録日:2026/06/15 Mon 23:00:11
更新日:2026/08/23 Sun 03:16:46
所要時間:約 15 分で読めます




24(ツーフォー)ゾイドとは、トミー(現・タカラトミー)から発売された玩具シリーズ『ゾイド』のカテゴリーの一つである。

【目次】

【概要】

他のゾイドと異なり、1/24スケールで立体化されたカテゴリー。そのためゾイド本体に加えて、各関節が可動するパイロットフィギュアが付属するのが最大の特徴。
このパイロットのポージングや武器の持ち替え、ゾイドへの乗り降りといった他のゾイドでは味わえない遊び方が可能。
元々は『G.I.ジョー』など兵士のアクションフィギュアが定着しているアメリカ市場向けの施策として企画されたが、ゾイド本体が組み立て式である点が壁となり、日本専売になったという。
玩具としてのサイズは1/72スケールの中型~大型ゾイドに近いが、設定上のサイズはアタックゾイドとほぼ同じ~やや大きめ程度。
作中でもアタックゾイドからの延長線上で開発された機体群である。
開発時期はデスザウラーによって共和国首都が陥落する前後の辺りで、帝国軍はデスザウラーの支援を目的として先行して開発。後発の共和国軍はデスザウラーの苦手とする険しい山岳地帯でのゲリラ戦を重視して開発したとされる。
当時の店頭用PVでは「24メカ」と呼ばれることもあった。

スケール以外の特徴としては、共和国軍機はクリアブルー*1、帝国軍機はパールホワイトの曲面装甲で統一されている点が挙げられる。
前者はコクピット内部からの視界確保を重視し、後者はレーダーの電波を吸収する特殊装甲でステルス性が高いとされる。
(ただし前者の設定については次第に形骸化していく。詳しくは後述。)
……しかしこの特徴により、ぱっと見ゾイドっぽくないのが最大の問題。
実際1992年に『生体バトルビークル ZEVLE(ゼブル)』、2003年に『装甲動物戦記パンツァーティーア』とゾイドとは別のシリーズとして2回もリデコして発売されている
しかも『パンツァーティーア』の発売はアニメシリーズが大好評だったゾイド第二期真っ只中。もはや公式がゾイドとして売る気がなかった有様である。*2

一方で2000年にアタックゾイドを復刻したカプセルトイ『コマンドゾイド』の中に、1/72スケールとして新規造形されたゴーレムとバトルローバーが組み込まれている。
設定上でも第二次大陸間戦争の時代には別区分だったアタックゾイドと統合されてコマンドゾイドと総称された、とのこと。
また、『ゾイドワイルド』シリーズで発売されたスパイダーマンコラボアイテムのスパイダーZOIDS(スパイデスのリカラー)には、従来のパイロットフィギュアの代わりにスパイダーマンとヴェノムのフル可動フィギュアが付属しており、「24ゾイドの系譜」と評する声もある。

【一覧】

作中の開発経緯に合わせ、帝国軍/暗黒軍所属機を先に記述する。

☆帝国軍/暗黒軍

・デスピオン

+ スペック
型式番号 E24-01
全長 7.4m
全高 4.9m
全幅 4.4m
重量 7.2t
最高速度 120km/h
武装 尾部 パルスビーム砲
複合センサー
識別灯
頭部下 接近戦用機銃
前脚部 電磁波発生アーム×2
背部左右 発煙弾発射筒×6
フレキシブル動力パイプ
特殊装備 兵士用装備一式 マシンガン
通信装置
ソフトメタルグロススーツ
戦闘指示コンピューター分析装置
赤外線暗視装置
プロテクター
乗員 1名
主な搭乗者 キャラハン少佐
サソリ型重戦闘ゾイド。記念すべき24ゾイド第1号機。
隠密性・対弾性・探知能力に優れ、奇襲や破壊活動、情報収集など様々な任務に従事する万能機。
8本の脚によりどんな地形でも安定した機動が可能。
戦闘では自身より遥かに大きなゴドスを撃破するなど、24ゾイドの威力を大いに知らしめた。

コクピットは背面にあり、パイロットはうつ伏せで操縦する。
……が、うつ伏せの状態でコクピットカバーにより密閉されてしまい、装甲に覆われて生存性こそ高いが居住性は最悪の一言
視界はカメラモニター頼りになるが、これにより有視界機よりも反応が一瞬遅れてしまうのも欠点。
実際公式でも「オープンタイプのパイロットシートを載せた改良型デスピオン」が登場しており、帝国軍も問題視していたことが窺える。

『ゼブル』では「ザーガム」という名前だった。

《バリエーション》
  • 重装攻撃型
先述したコクピット改良型。詳細は不明だがコクピット両脇や尾部先端に重火器が追加されている。
  • 指揮官仕様
パルスビーム砲と複合センサーを、高性能センサーと電磁主砲に換装。
レーダーと通信機能を強化しているが、電磁主砲は連射できないという欠点がある。
  • 森林戦仕様
パルスビーム砲と複合センサーを、バルカン砲・赤外線監視装置・低光度TVに換装。
夜間戦闘を得意とする。
  • デスフライヤー
主翼を増設して飛行可能にした機体。

・ロードスキッパー

+ スペック
型式番号 E24-02
全長 3.7m
全高 3.6m
全幅 1.8m
重量 2.1t
最高速度 220km/h
武装 口腔内 火炎放射器
顎部下 小型ビーム砲
胸部左右 ビーム機関砲×2
頭頂部 センサー
背部左 サーチライト
コクピット マルチディスプレイ
脚部 ショックアブソーバー
尾部左右 排気口
特殊装備 兵士用装備一式 マシンガン
通信装置
ソフトメタルグロススーツ
戦闘指示コンピューター分析装置
赤外線暗視装置
プロテクター
乗員 1名
主な搭乗者 ロバット中佐
フランツ・ハルトマン
H・トーネ中尉
スパイク*3
ダチョウ型高速戦闘ゾイド。しかし頭でっかちなせいで恐鳥類に見える。
高性能な照準装置を搭載しており、高速走行中でも安定した射撃が可能。
偵察や護衛、拠点制圧など幅広く使われている。
キットでも特別仕様のゼンマイを搭載しており、跳ね回るような軽快な走りを見せてくれる。
ロバット中佐率いる「スケルトン部隊」の機体が共和国軍基地に侵入し、駐機中だったプテラスを破壊した。
またその小ささを活かしてデスザウラーの腹部に格納されて運用されたことも。
機獣新世紀ZOIDS』では荷引き用の民間機として登場。

『ゼブル』では「ゼーヴァθ」という名前。

《バリエーション》
  • 高速戦仕様
頭部センサーをアンテナに換装、更に胸部軽量装甲とリアウィングが追加。
エンジンも強化されており、胸部装甲により空気抵抗も減らしたことで最高速度が上昇している。
  • 対空仕様
機体後部に対空ビーム砲、胸部にバランサーを追加した対空自走砲タイプ。
これとは別に対空ミサイルを搭載した機体も存在している。
  • パトロールタイプ
「帝国24パトロール隊」に所属。最高速度重視で武装を減らしている。

・ドントレス

+ スペック
型式番号 E24-03
全長 4.7m
全高 2.3m
全幅 1.8m
重量 2.4t
最高速度 地上95km/h
空中450km/h
武装 前脚部 ハイパーサーベル×2
小型ビーム砲×2
特殊装備 兵士用装備一式 マシンガン
通信装置
ソフトメタルグロススーツ
戦闘指示コンピューター分析装置
赤外線暗視装置
プロテクター
乗員 1名
主な搭乗者 N・ニールセン一等兵
カマキリ型格闘用ゾイド。
森林での戦闘を得意とし、前脚部のハイパーサーベルで敵装甲を切り裂く。
優れた運動性とジャンプ力を持つ他、24ゾイドの中では唯一飛行可能。
そのため偵察・連絡機としても多用された。
パイロットは背中にバイクのように跨って操縦する。初期デザインではゾイドの頭部が無く、ヘルメットを被ったパイロット自身の頭がカマキリの頭の位置に来るという斬新なものだったが、流石に没になった。

『ゼブル』での名前は「ギギーマ」。

《バリエーション》
  • 情報部隊仕様
頭部に赤外線カメラと通信用アンテナ、腹部背面に超高感度レーダーを追加、小型ビーム砲を超指向性マイクガンに換装。
熱源反応を最小限にするシステムも搭載している。
  • 武装強化仕様
頭部にレーダーを追加、ハイパーサーベルをビーム砲に換装した射撃特化機。
飛行能力も強化されている。

・ゴーレム

+ スペック
型式番号 E24-07
全長 3.8m
全高 4.0m
全幅 3.2m
重量 12.0t
最高速度 175km/h
武装 右肩部*4 40mmハイパーガトリング砲
頭部左右 スモークディスチャージャー×6
両腕部 パワーハンド×2
特殊装備 兵士用装備一式 サブマシンガン
プロテクター
耐熱スーツ
赤外線暗視スコープ
通信装置
コンピュータ内蔵ヘッド・ギア
乗員 1+1名
主な搭乗者 マイケル・ホバート少佐
ゴリラ型特殊工作用ゾイド。最強にして最後の24ゾイド。
同じゴリラ型のアタックゾイド・シルバーコングの後継機である。キットの構造はかのアイアンコングを土台としているが、造形の流用はされていない。
単身で敵地に潜入しての情報収集・破壊工作を主眼としており、攻撃力・防御力・機動性・電子戦能力と全てにおいて隙がない。
そのパワーハンドによる格闘戦に長ける反面、卵を潰さずに摘み上げるほどの器用さも持ち合わせている。
頭部内コクピットの他、背部ステップにも兵士1名が搭乗可能。
初陣では開発者の技術将校ホバート少佐自らが乗り込み、乱戦の隙を突いて*5ウルトラザウルスの内部に侵入して爆薬をセットし起爆、単独でウルトラザウルスを轟沈させるという大戦果を成し遂げた。

『ゼブル』では「ゴルゴラ」と呼ばれる。

《バリエーション》
  • 飛行タイプ
背部に4基のロケットを搭載したバックパックを装備し、高空からの降下作戦を行える機体。
  • レッドゴーレム
暗黒軍特殊部隊に配属された赤いゴーレム。
ゴルゴラとは少し色味が違う。

・ショットウォーカー

+ スペック
型式番号 E24-F1
全長 2.8m
全高 2.0m
全幅 2.0m
重量 0.9t
最高速度 70km/h
武装 上部左側 ビームガン
上部右側 マシンガン
頭部 サーチライト
後部 後部エンジン
特殊装備 兵士用装備一式 戦闘指定通信装置
赤外線暗視装置
ボディープロテクター
乗員 1名
クモ型戦闘ビークルメカ。
生物を模しているが厳密にはゾイドではなく、純粋なマシンである。
8本脚によりあらゆる地形に対応でき、主に偵察や連絡用に使われる。
マシンガンは取り外して兵士用武器としても使用可能。


☆共和国軍

・メガトプロス

+ スペック
型式番号 R24-04
全長 7.7m
全高 3.8m
全幅 3.0m
重量 10.0t
最高速度 150km/h
武装 頭部中央 ガトリング砲
頭部左右 2連重機銃*6
背部 2連速射砲
脚部 装甲強化バンパー
特殊装備 兵士用装備一式 機関銃
対閃光アイバイザー
プロテクター
対レーザー用強化スーツ
乗員 2+1名
主な搭乗者 ロバーツ
C・スコット大佐
トリケラトプス型重戦闘攻撃ゾイド。帝国軍の24ゾイドに対抗するために生み出された初の共和国軍製24ゾイド。
多数の火器と防弾処置を施した透明装甲により、攻撃力・防御力共に優れる共和国軍24部隊の主力。
その火力で自身より遥かに巨大なウオディックを撃ち抜いたこともある。

頭部に操縦手、背部に砲手の2名で操縦する……のだが、小さな機体の内部に2人分のコクピットを詰め込んだせいでめちゃくちゃ狭い
一応座れる分だけデスピオンよりはマシだろうが、それでも長時間乗ってたらエコノミー症候群待ったなしである。
この他尾部にハンドルと展開式のステップがあり、ここに兵士1名を掴まらせて後方警戒要員として配置できる。いわゆる懲罰席
尾の先端には兵士用の機関銃を格納している。
またステップにサンドスピーダをドッキングして後方銃座とすることも可能。

最大3人乗りだが、玩具には兵士フィギュアは何故か1体しか付属していない。
兵士だけのバラ売りもしていないため3人乗り再現には複数買うか、もしくは他商品からフィギュアを流用するしかない。

24ゾイドの中では唯一『ゼブル』で商品化されず、『パンツァーティーア』でも帝国機オンリーだったせいで復刻を逃した不遇なヤツ。*7

・バトルローバー

+ スペック
型式番号 R24-05
全長 6.0m
全高 3.6m
全幅 1.8m
重量 2.4t
最高速度 230km/h
武装 頭部 バルカン砲
腕部 電磁ハンド×2
脚部 ショックアブソーバー
背部 風防(防弾板)
セーフティーバー
特殊装備 兵士用装備一式 機関銃
赤外線暗視グラス
乗員 1名
主な搭乗者 ローザ・ラウリ
K・カールソン軍曹
オルニトレステス型高機動ゾイド。
帝国軍のロードスキッパーに対抗して開発されており、最高速度では僅かに上回る。
走破性に優れ、その機動力を活かして前線での偵察や攻撃を行う。

コクピットは露天式のため、ここから「視界確保のための透明装甲」という設定が怪しくなってくる。一応コクピット正面にこれを用いた防弾板はあるが……。
パイロットシート背面には機関銃を懸架可能。

実は第4回ゾイドアイデアコンテストの大賞作品
過去にはバリゲーター・カノントータス・ブラックライモスが選ばれている。

『ゼブル』での名前は「ランドギャロップ」。

・ネプチューン

+ スペック
型式番号 R24-06
全長 6.8m
全高 1.4m
全幅 2.2m
重量 2.7t
最高速度 地上50km/h
水上35kt
武装 腹部 ミサイル魚雷×2
背部後方 バズーカ砲
頭部 センサー
脚部 ガードバンパー
特殊装備 兵士用装備一式 電磁水中銃
ボンベ
乗員 1名
主な搭乗者 J・バルザス伍長
ワニ型水陸両用ゾイド。
パイロットが水中用スーツとボンベを身に着けることで水上だけでなく水中にも対応できる。
コクピット前面に搭載した電磁水中銃は、取り外して兵士用武器としても使用可能。
偵察や潜入任務でも活躍し、特にチェスター教授救出作戦では下水道から侵入して斥候としての任務を果たした。

パイロットは機体背面に腹這いで搭乗する。
防弾板すらない剥き出しで、透明装甲の視界云々が完全に死に設定と化している。
また腹這いから上体を起こした体勢で操縦するため、パイロットの腹筋が攣りそうである。

ワニ型だがつるりとした透明装甲のせいでむしろサンショウウオに見える
キットでは口も開かないが、公式ジオラマではちゃんと開いてゴーレムに噛み付いている。

『ゼブル』での名前は「ボライド」。

・サンドスピーダ

+ スペック
型式番号 R24-F2
全長 2.9m
全高 1.7m
全幅 1.2m
重量 1.1t
最高速度 80km/h
武装 ヘビーマシンガン
ミニガトリング砲
サーチライト
特殊装備 兵士用装備一式 対ショックヘルメット
強化スーツ
赤外線暗視バイザー
ショルダーガード
タックルベルト
プロテクター
マシンガン
乗員 1名
24部隊に所属する戦闘ビークルメカ。
ショットウォーカーと同様にゾイドではない。

戦闘・移動・偵察など幅広く運用されている。
先述の通りメガトプロスとのドッキング機能がある。
各武装は取り外して兵士用武器としても使用可能。

歴代ゾイド商品の中でも非常に少ない非生物型メカ。
一応中型・大型ゾイドに付属するビークルや初期に発売された「フィギアセット」でも非生物型メカ自体は商品化されているが、独立した単独商品としては貴重。

・アーマークラブ(仮)

第5回ゾイドアイデアコンテストで募集された「対ゴーレム用共和国軍24ゾイド」で優秀作品として選ばれたカニ型ゾイド。
商品化される予定だったが、諸々の事情から発売中止になってしまった。
一応ゾイド世界に存在はしているようで、「対ゴーレム用として急遽コンペが行われ、設計まではされたものの開発中止になった」という機体が恐らくこれ。



追記・修正は24ゾイドが再販されたらお願いします。

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最終更新:2026年08月23日 03:16

*1 商品開発中はクリアパープルだった。

*2 24ゾイドのデザインを担当した横山宏によると、この時期に24ゾイドという名称を使えない大人の事情があったらしい。

*3 漫画『ゾイドウォーズ・ゼロ』

*4 各所にハードポイントがあり、作戦に応じて装備箇所を変更可能。

*5 撃墜された味方のグレートサーベルが遺した高速キャノン砲を拾い上げて発射し、ウルトラザウルスの36cm高速キャノン砲を破壊して隙を作った。

*6 名前に反してビーム砲という設定がある。

*7 付属する兵士フィギュアが24ゾイドでは完成品1体だったのが、『ゼブル』では未塗装の組立品2体に変更されたため、メガトプロスもそちらで出ていれば2人乗りも単体で再現できたのだが。