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ガルフ(北斗の拳)

登録日:2026/07/24 Fri 17:16:48
更新日:2026/08/09 Sun 23:24:06
所要時間:約 4 分で読めます




ガルフとは北斗の拳の登場人物である。
別名(というか苗字?)『狗法眼(くほうがん)ガルフ』

【配役】

玄田哲章東映版アニメ
八奈見乗児(1986年劇場版
佐藤晴男(激打2)
坂本頼光(DD北斗の拳


【概要】

拳王軍の一員で、メディスンシティーを治める男。
メディスンシティーはその名の通り薬に明るく、今では拳王ラオウ専用の霊薬を作る町と化している。

そんな町を治めるのがこのガルフ。
今までの北斗の拳の敵と言えば筋肉ムキムキマッチョマンが多かったが、彼はどちらかというと肥満体。
鼻が長く隻眼となかなか個性のある背格好をしている。
しかし彼が特徴的なのはその中身。というのもコイツ、度の過ぎた愛犬家
特にブルドッグの「セキ」という犬の事は親友とすら呼んでいる。

一方で人間に対する情は皆無。子供を助けるために犬に暴力を働いた男ですら気まぐれのように処刑する男。
セキが吠えた瞬間が死刑判決となっており、そうなると容赦なく切り刻む。
その蛮行にメディスンシティーの住民たちは「拳王の時よりひどい」と慄くばかりであった。


【来歴】

ラオウが元気だった時はどうだったかは不明だが、そのラオウが主人公ケンシロウに負け、回復の為に姿を隠すとなったら早速暴走を開始
特に清潔さが求められるはずである薬の町に犬を大量に放し飼いにするという暴挙を働く。
その事を知らずに、メディスンシティーに薬(後述)を求めてやってきたマミヤが犬に襲われる。
防衛のためとはいえその犬を殺害したマミヤだったが、ガルフの投擲した輪によって気絶。捕らえられる。
ただ食料と薬を交換しに来ただけというマミヤに対し、ガルフは言う。

「よいか! 犬こそこの世で一番尊いのだ!」
「犬はいい!犬は忠実だ!決してウソはつかん唯一信用できるわが友なのだ!!」と。

恐らく彼は人間に裏切られたのだろうと思われる…が、やっていることは結局悪逆の類。
マミヤを処刑しようとするもすんでのところでケンシロウが到着。
「いい女が悶え死ぬところを見るのが好き」などと宣いながらマミヤを串刺しにしようとしてた部下は、ケンシロウの蹴りによって自分の用意したトゲの痛さを知る事に。
それはさておき、新たな邪魔者を処刑するべくさっそく犬たちに取り囲ませるが、相手は北斗神拳を極め、対峙した獣は戦う前から死を覚悟する拳を持つ男。その気迫に犬たちは怯え、逃げ出してしまう。
ガルフはそんな犬たちを怯えさせた罪は重いと鉄輪を投げまくる。

……なのだが、軽くあしらわれてしまったうえ、今度はご自慢の鉄輪を奪われた挙句、タンバリン芸か何かのように顔面を滅多打ちにされてしまう。
その強さを見てようやく目の前の男が拳王と五分の戦いをした男と気付いたガルフは、隣でなんか偉そうにしているイケメンに聞く。

「も…もしかしてもしかしてえ~!お…おれは~!」
「うむ…死んでいる」

自らに架された死刑判決…どころか死亡宣告にヘナヘナと脱力するガルフは、最後に親友であるセキに助けを求める。
だが、セキはそんなガルフに対して小便をぶっかけた
どうやら犬たちにとってこのガルフの愛情は余りにも一方的過ぎたのかも知れない。
尤もガルフのやっている事は犬に人を殺す責任を負わせるというものであり、元来から人間の友であった犬にさせるには下手な虐待よりも酷い行為なのは間違いない。

こうして愛する犬…それも親友から手向けられた新しい死刑判決に対し、レイは「いい友だな…」と皮肉を言い、全てに裏切られたガルフは「北斗神拳だなんてそれを先にいって…いってれぼ!!!」と爆散した。
なおアニメ版では「言ってくだされぼ!!!」と、原作より丁寧な断末魔になっていた。
まあ、言ってたところで無辜の民を虐げていながらマミヤを捕らえた時点で死は免れなかっただろう。

正直コイツが出てきたのはたった一話であるが、重度の犬好き、そしてその犬に裏切られた末路が印象的と言える。
また「狗法眼」という珍しい肩書。更にマミヤの過去や、そのマミヤがこの町で得た薬がレイを苦しみから解放させる毒と言った衝撃的な展開が目白押しであり、記憶に残りやすい男と言える。


【セキ】

ガルフが特に愛した犬。
犬をいじめたり殺したりした人間を見て「ウオン」と叫ぶことが、メディスンシティーでの死刑である。
一応ガルフは「無罪か?死刑か?」と問いているが、犬に言葉を話すことは出来ないので無罪になることはない。
前述の通り最後にはそのガルフに対して小便をぶっかけた

しかしケンシロウが犬を脅した際に逃げなかった辺り、キモは座っていると言える。
また北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌ではノブに連れられ、霊薬の道具を見つけたりその辺のチンピラ程度なら噛み殺したりと活躍している。


【余談】

非常に特徴的なキャラクターだが、本人はめっちゃくちゃ弱くケンシロウにあしらわれた。
更に別にカットしてもそんなに問題がないとかセキの小便が色々マズいとかで各種外伝などでもカットされがちな悲劇の男である。
こんな扱いではヒトを信じられずに犬に執着するのもやむなしか。こじつけです。

プレイステーション『世紀末救世主伝説』ではメディスンシティーが暴徒の手に落ちたこととレイの薬のためマミヤがそこを目指したことは語られるが、肝心のメディスンシティーのことは全面カットされてしまい、マミヤは何事もなくレイの薬を手にして帰還したようになっている。
そのためガルフも出番無し。代わりなのか、ユダの部屋の前ではケンシロウに対抗するために犬がけしかけられ、これを倒す必要がある。
なおこの犬、素早い上に姿勢が低いため攻撃が当てづらく、ジャッカル一味のバイクと並ぶ本作屈指の強ザコである。
また、ガルフの断末魔の「いってれぼ!」はジャギの部下(原作では埋められて市民にその処遇を任された男)に流用された。ただしこちらは「行って殺されやがれ!」からのものなので「言ってれぼ」ではなく「行ってれぼ」である。

メディスンシティーでラオウの為に作られている霊薬に関してだが、これ以前にもこれ以降にも全く話題にでてこないので不明。
恐らくはラオウの永遠の降臨の為の不死薬と思われる。
ザコたちの挽歌では水虫の薬にされていたが。

北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝ではサーカスにツテが出来たから呼んだ男が演じている(役者名は不明)。
またセキの小便は台本に無いシーンだが、面白いので採用した。これには本格的な撮影に入る前に現場を見に来ていた次の強者役も驚いた。
ガルフ役は「え?今の使う?使っちゃうの?」と困惑していたが。

法眼(ほうげん)」とは、衆生を救うため諸事象の真相を知る菩薩の眼の事。
狗の法眼を名乗るガルフは、少なくとも自分は犬たちの友のつもりだったのだろうか。

モデルは恐らくは徳川綱吉か。
今でこそ綱吉公は、戦国時代の殺伐とした空気を一蹴した名君と再評価されているが、北斗の拳連載時は「生類憐みの令」で色々と言われていた。
無論、犬だけでなく弱者全てを守ろうとした綱吉公と、犬以外全て下郎と断じたガルフは真逆の存在。…むしろかの将軍はそれこそケンシロウの精神に通ずる物がある。
ちなみに、徳川家光の弟である駿河大納言・徳川忠長にも猛犬を侍らせ、それを犬番が島津家の者に差し向けて斬り殺されたと知ると島津忠恒に斬った奴を出せうるせえ誰が出すかとひと悶着起こしたことがある。
この時は「忠恒が忠長の屋敷に挨拶に行けばいい」という沙汰が下され、早朝に忠恒が忠長の屋敷の前まで行って「島津忠恒参上!!」と名乗りを上げて帰ったことで手打ちになったという。

また名前をそのまま英語にすると「(Gulf)」になる。「ワン」とかけているのかどうかは不明。



「よいか! 追記・修正こそこの世で一番尊いのだ!」
「アニヲタはいい!アニヲタは忠実だ!決してウソはつかん唯一信用できるわが友なのだ!!」


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最終更新:2026年08月09日 23:24