ジャスティス・リーグ(アニメ)

登録日:2012/02/03 (金) 02:04:12
更新日:2025/03/05 Wed 02:14:46
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J U S T I C E
L E A G U E

「ジャスティス・リーグ!」


ジャスティス・リーグとは、1960年からDCコミックスにて発行されているアメリカンコミックであり、
同社から発売された作品のヒーローたちが一堂に会するタイトル。

この項目では、主にアニメについて説明する。


概要

2001年にアメリカで、翌年に日本のカートゥーン・ネットワークでアニメが放送された。
製作はワーナーブラザーズアニメーション。「バットマン:ジ・アニメイテッド・シリーズ」から続くDC アニメイテッド・ユニバースに該当される。
さらに、アメリカでガーゴイルズというアニメ(日本ではトゥーンディズニー)の制作スタッフが関わっており、ジャスティス・リーグには同作のオマージュがいくつか見られる。



ストーリー構成

例外もあるが基本的に2話完結(長編は3話)のストーリー形式をとっており、ストーリーによっては登場しないレギュラーメンバーがいる。


レギュラーメンバー

(CVはカートゥーンネットワークでの日本語吹き替え担当)

スーパーマン/クラーク・ケント(本名カル・エル)

CV:花田光
皆さんご存知スーパーヒーロー。
惑星クリプトンの生き残りであり、バットマンと親交が深いが、それぞれの正義の違いから意見が食い違うことも。
バットマン「女々しいぞ!!」
ヒーローチーム・ジャスティス・リーグ/通称JLの発起人かつリーダー格。
その割には弱点のクリプトナイトやそれに近い物質で無力化されたり、超絶パワーの敵キャラに殴り倒されたりする。
しかしそこは、皆さんご存知スーパーヒーロー。弱点をつかれなければチームで一番ダイナミックに闘うパワーファイター。


バットマン/ブルース・ウェイン

CV:玄田哲章
こちらも非常に有名なヒーロー。日本ではスーパーマン以上に知名度があるかもしれない。
レギュラーメンバーの中で唯一純粋な人間であるが、厳しい訓練や優れた知識で補い他のメンバーと遜色ない活躍を見せる。さらに表の顔を利用して活動したり、豊富な財力を生かしてチームの設備・兵器を作るなどしてサポートしている。
スーパーマンとは互いに親友と言える仲だが密かにクリプトナイトを所持していたりと、内外共に抜け目がない。
また自分の正義を徹底しており、平行世界では意外な行動を見せる。


ワンダーウーマン/ダイアナ

CV:安達まり
女だけの国・セミスキラの逞しき姫。
投げ縄の腕は百発百中。空を飛べたり、スーパーマンと同等の怪力を持っていたりと女版スーパーマンといったところ。
やたら銃弾を腕輪で防ぐ場面がおおいが、当たっても間違いなく無傷。プライドの問題なのだろう。
彼女の故郷は女のみの部族であり、基本的に男嫌いだが、一族の他の者よりは寛容で、尊敬に値する男にはかなり友好的。作中ではいろいろフラグを建てたりも。
日本では空飛ぶ鉄腕美女やら紅い旋風やら呼ばれたり呼ばれなかったり……


グリーンランタン/ジョン・スチュワート

CV:楠大典
コミックではハル・ジョーダンがJL初期メンバーに参加しているが、アニメでは人種枠を増やすためアフリカ系のジョンが参加。
他のメンバーをみると銀河の治安を守るグリーンランタン隊の構成と銀河の広さがわかる。
右中指に装備している指輪・パワーリングはジョンを含めたグリーンランタン隊の力の源で、24時間に1度充電の必要があるが、たまに無くしたり作動しなくなるのが欠点。とはいえ、ジョンが元アメリカ海兵隊員だった経験から現代兵器でも闘える。
上記の経歴からエリート意識が強いが、雪にはしゃいだりと冷蔵庫にアイスがある、幼い頃「ジャスティス・ギルド」*1というアメコミヒーローに憧れていたなど、以外とおちゃめかもしれない。
ホークガールといい感じになるが…


フラッシュ/ウォーリー・ウェスト

CV:千葉進歩
グリーンランタンと同じく、コミックではバリー・アレンがJL初期メンバーだがアニメではバリーの甥でもあるウォーリーが参加。
音速をはるかに越える移動が可能で最高速度は亜光速。さらに作中ではグリーンランタンと連携し超光速にも到達しており、チームの危機を幾度も救った。
その分カロリー消費が激しいのか、かなりの大食い。
スピードを生かしてヴィランを翻弄するが、腕力は常人より優れているとはいえメンバーの中では非力な部類であり、高速で殴り続けても威力が足りないことも多々あった。また広範囲攻撃も避けきれないこともある。
メンバー最年少故かおしゃべりでジャンクフード大好きな典型的なお調子者で、メンバーに迷惑をかける事もあるがチーム内では重要な存在だったらしく、彼の死後という平行世界では彼の死がチームの正義のあり方が大きく変える事になる。


ホークガール/シャイアラ・ホル

CV:五十嵐麗
惑星サナガーから来たヒーロー。鳥の翼を有しており、これによる飛行能力と電撃を纏うメイスを武器にする。
実はホークマンというヒーローの相棒なのだが、彼を差し置きジャスティス・リーグに参加(ホークマンも意外な形で登場するが)。
高い観察力と愉快で気取らない性格だが好戦的な一面もあり、闘いの際には誰よりも勇敢に闘う。

グリーンランタンと所々フラグを立てて相思相愛の関係になるが……

実は惑星サナガーから送り込まれた潜入捜査官であり、最終決戦ではランタン達JLメンバーを裏切ることになってしまう。
最終的には故郷を捨ててメンバーと共に戦い脅威を退けるが、信頼を失ってしまったために自らJLを脱退する。


ジョン・ジョーンズ

CV:佐々木誠司
穏やかな火星の住人だったが滅ぼされ、彼が唯一の生き残りとなった。
その後地球が狙われていることを知らせるため地球を訪れるも捕らえられてしまう。
やがて、テレパシーを発信し、それを受け止めたメンバーが集結、JL結成のきっかけを作った。
見た目は緑色の肌にオレンジ色の瞳をした人間に近い姿だが、地球人に似せているだけで、真の姿はウロコのない半魚人のような形容しがたい姿。
上記の姿のほかにほかの生物に化けたりも可能で、終盤ではファンタジーの怪物の姿をとることが多かった。
また幽霊のように壁をすり抜けたり敵の攻撃をかわしたりも出来る。
優れた感応能力ももつが、逆に利用されてダメージを受けたり、妻子を失った弱みにつけ込まれる事も。基本的に無表情な彼も、幻想とはいえ妻子と再会したときには誰にも見せない父親の顔を見せた。一時期人間不信にも陥ることもあった。
コミックでは「マーシャン・マンハンター」という名前だがアニメ版では一度も呼ばれる事はない。


そのほかのヒーローにアクアマンやドクター・フェイトなども登場するほか、レックス・ルーサージョーカー&ハーレークイーン、ダークサイドら各作品のヴィランも多く登場している(本作オリジナル設定が組み込まれることも)。


日本において

作画も良好であり、輸入ヒーローアニメとしては非常に高水準。
2シーズン全52話が日本でも放送され、大反響のもと放送を終了した。













が、




52話でホークガール/シャイアラが脱退、フラッシュが「俺達はどうするんだ…このまま解散か?」と質問するも、スーパーマンがこのまま戦い続ける事をメンバーに告げる。
そして、グリーンランタン/ジョンは一人飛び去るシャイアラを涙ながらに見送る…
というラストで終わっており、なんともいえないビターな感じでもあり、歯切れの悪い終わり方にもなっている。

実はアメリカでは続編にあたる『ジャスティス・リーグ・アンリミテッド』(3シーズン全39話)が放送されていたが、日本では放送されずに終わっている。

スーパーガール、グリーンアロー、キャプテンアトムなど今作以上にヒーローが多く登場するとともに、JLのメンバーが激増し、毎回登場するヒーローが変わる。もちろん、JLを脱退したシャイアラも素顔で登場する。
DVDは入手可能だが、字幕すらついていない。我慢できない人は英語の勉強をするか、作中の雰囲気を読むか、もしくは某笑顔動画の字幕コメを観よう(ただし、書き込むと字幕コメが消えるので注意!)。




スーパーマン「地球を守るために、追記・修正を頼みたい」
バットマン「女々しいぞ!!」

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最終更新:2025年03月05日 02:14

*1 元ネタはシルバー・エイジに活躍したヒーロー『ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(以下JSA)』から。第18話&第19話「伝説の英雄たち」では、ジョンはホークガールと共に彼らが活躍していた世界に飛ばされるが、実は……という内容となっている。第19話ラストの「the story is respectfully dedicated to the memory of GARDNER F.FOX」は、『JSA』の生みの親である故ガードナー・フォックス氏へのリスペクトが込められている。