トゥーサン・ネシンバラ

登録日:2010/09/16 Thu 16:19:49
更新日:2025/07/17 Thu 08:04:22
所要時間:約 6 分で読めます




《行け、マクベス》
《行け、王位の簒奪者》

己の勝利で悲劇を止めろ――!!


境界線上のホライゾンの登場人物
(CV.田村睦心)


所属:武蔵アリアダスト教導院
役職:書記
戦種:―――
字名:―――
通神名:未熟者


文章系の神と契約し、奉納した文章を願掛けとして再現する術式“幾重言葉”を使用する。
走狗は平安貴族風文官型の「ミチザネ」
見た目はメガネをかけていつも本を読む如何にもな文学少年。

外道ばかりなホライゾンのでは割と常識人。
だが、葵・トーリがネシンバラを「間違いなく狂っている」と称するのでやはりただ者じゃない。

よく、「(゜Д゜)ポカーン」となった武蔵の連中に「さん、はい、(手で合図して)えぇーー!?」という合いの手をする。

性格はドライでクールだが、かなりの歴史オタクで、敵であろうとも英雄を見ると空気を読まずにサインを要求したり、歴史書などの前でははしゃぐとキャラが壊れる。
というか、最近では「ただの痛い人」になりかけており、「一般人としては(ネットでの情報検索速度も込みで)詳しいが、専門家や地元の有力者に比べると浅い知識量」という扱いになっている。
だがその分勢いがあるのか、8中では敵の凄腕軍師竹中・半兵衛との交渉にて架空の部隊「第七艦隊」を持ち出し、竹中とのハッタリ・いい訳合戦を展開、話を正純がやりやすく(?)している。


その知識を活かし、重要な語句の説明をする。
ただ、やたら説明の前置きが長く脱線しやすいので、最近では自動人形達からも苦情がきていたり、立花夫妻や成実さん等に代わりに説明されてしまったりしている。

軍師としての腕もかなりのものだが、「被害が大きいけどカッコいい」戦術を使いたがるので不評。8上ではついに頭脳扱いにも疑問が呈されていた。
また最終巻では決戦の地に赴くための計画を練った際「自然状況度外視してね?(意訳)」とツッコミを入れられ、結果的にその案が実行可能になった際も「運が良かったな」で終わってしまった。





以下、アニメ二期のネタバレあり






















過去に無津乞令教導院におりトマス・シェイクスピアとは幼なじみだったが、内紛による崩壊で離ればなれに。
その原因となった子供のほとんどは処刑されたが、その中での数少ない生存者が彼で「トゥーサン」は「No.13」に由来する。
「ネシンバラ」は「榊原」から木へんを除いて「ネ 申 原」と読み替えたもの。

作家志望で、聖連の執り行う学生小説賞に中等部二年次に応募して最年少で受賞すると実力はあるが、基本は同人誌の製作や批評活動のみ。

小等部時の「ノル『マンコ』ンクエスト3」という本がデビュー作だが、
内容は超ド級で、隠された血筋やら怒りで発動やら書き手が照れてキスが限界やらセクシーダイナマイツビームやりたい放題
しかも、ヒロインが双子の姫で重婚ENDと更に斬新。
本人にとっては黒歴史だが、オークションでは物凄い値段で取引されていたり、トーリのせいで武蔵の連中にバレると羞恥プレイを味わう。

ただ、現在の作風もかなり痛いモノらしい。
ついでに、乳首券の都市伝説も信じている。
そのせいか同人作家としてもパッとせず、10中では自分の不良在庫をぞんざいに投げすてられ、読んだ竹中にあっさり意味ないとディスられ、ノリキ達に燃やされるという残念なことになった。
また続編『境界線上のホライゾン NEXT BOX』の英国編では、自作の知識チート系作品のアラを現実的観点から次々否定されるという気の毒なことになっている。


対英国戦ではシェイクスピアと再会し対戦するが、“第二悲劇”の呪いを受け事実上敗北。
マクベスの呪いにより葵を害する存在となってしまい近付けなくなった上に、全ての責任を問われると踏んだり蹴ったりの目に。
……その上、それをナルゼの同人誌にネタにされるわ、呪いのせいでお、収まれ僕の右腕!と怪しい事をするわ、羞恥プレイを味わうわ、泣きゲーでトーリを暗殺しようとする等散々な目にあう。
次いでに、周りが相変わらずの暴走ぶりに嘆いていた。

だが、トーリの励ましという名の嫌がらせで色々吹っ切れたのか、シェイクスピアの再戦で“第二悲劇”を自ら書き換えて無効化させると完勝を収める。
そして、大罪武装“拒絶の強欲”を受け取り、次いでにシェイクスピアとのフラグも建てた。


それ以降はお互い吹っ切れたのか度々交流を取っている
……………が、シェイクスピアから半日で三千通以上のメールが届いたり、会話が盗聴されたりと何かオカシイ。
しかし、本人も満更ではないらしく、周りからもイチャつき扱いされる。
ネシンバラもげろ
8上ではそれを買われ、「どこにもない教導院」・「末世」の謎を知る手掛り「カルロス1世のメモ」解読任務を一任される。
…が、夏休み一杯かけても完全解読には至らず(暗号の一次解読には成功したが意味の解釈までには届かず)、結局9下・10下で入手した情報からの逆算で正解を見出すことになり、やっぱり微妙に残念だった。

現在、ナルゼのせいで人生の危険度MAX

因みに、三中の扉絵でカラーの裸が描かれた。

余談だが、VSシェイクスピアでは一時的に「神卸し」とも言える現象が発生したが、ズドン巫女にガチで殺されるくらいの越権行為らしい。



以下セリフ抜粋

「うるさいよ君ら」

「――ハイ、書記からの意見です。二人とも真面目にやって下さい!」

「……僕は一応、将来は作家になって畳の上で死んで墓に入る人生設計なんだけど」

「あれだっけ? 先日ワゴンセールされてたIZUMO製脳トレゲームの“コミュニケーション訓練・寂しい人の友だちづくし”を買い占めて王様の家に箱で送りつけたんだよね? 添付の手紙には“王様は友達がいなくて可哀想過ぎるので、これを友達と思って頑張って下さい・武蔵生徒一同”って、あれ、僕が代筆したんだけどね。王様、今はあれが友達なんだよね」

「本日の議題は“葵君の告白を成功させるゾ会議”ということで。書記である僕ネシンバラの提供でお送り致します。――皆、適当に弄っちゃっていいよ? では葵君、どうぞ」

「皆、聞いてくれる? ……警護隊の人達の情報やアドバイスもあって、大体のプランは出来たから、これから送る。そしてまあ、作戦係としては、言いたいことがある」

「誰も、戦争が好きな人はいないと思う。甘い考えだろうけどね」

「だけど、精一杯生きることに価値を認めるならば、生き切らねば死んでしまう戦場というのは、価値だらけの場所でもあると僕は思う。――今回の皆の参加が自由か強制かは解らないけれど、参加したなら前向きに行こう。己の価値だけ見れば、戦争は存分なエンターテイメントだ」

「どうだい皆。死亡フラグはちゃんと立てた? 伏線はしっかり張った? その回収の準備は出来てる? 危険なときに救ってくれる友はいる? 絶望したときに叫ぶ名前はちゃんとある? いざそのときに逆転する隠し球は持っているかい? 俺がヒーローだと、安っぽいけど高らかな信仰を持っている? そして何よりも――」
「帰るべきところはあるかい登場人物達?」

「では、プロットを示そうか。僕は進展のない話が嫌いでね。やはり山有り谷有りの、どんどんと盛り上がっていく話が好きだ。だから――」

「――サイン下さい。判官九郎義経名義で」

『ああ!? 君だって作家だったら欲しいだろ? 色紙何枚か常備してるから交渉結果待っててくれよ!』

「あっ村雨丸! ――画像撮っていいですか!? ええと、里見・義頼公!」

「ぬおおおお! 凄い資料! 資料! 生で見られて良かったあ! いいよね戦争! 超作家志望者向きだよ戦時下って!」

『え!? 松永様来てるの!? 凄い挨拶したい! 同人エロゲもだけど、いろいろ凄いんだよ松永様! 出来ればサインを!』

「ちょ、ちょっと副会長本多君! 今何か言うと下に支えがないからヤバい!」




追記、修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月17日 08:04