マックスコーヒー

登録日:2010/03/18 Thu 19:57:31
更新日:2025/05/16 Fri 17:34:49
所要時間:約 7 分で読めます





マックスコーヒーとは、コカ・コーライーストジャパンプロダクツが製造し利根コカ・コーラボトリングが販売する缶コーヒー
正しい名前は「ジョージア・マックスコーヒー」。

概要


黄色の背景茶色の丸いギザギザ模様が映えるパッケージの千葉茨城限定の飲み物であった。

なぜこの二県だけだったかというと、特に甘党が多い県だかららしい。

それぞれ県によって文字の部分の帯の色が異なり(千葉が、茨城が)、赤の千葉県の方がわずかに甘いらしい。


その味は甘い。とにかく甘い。その他のジョージア、ポッカ、WANDA、BOSS、UCC等のブランドも敵わない甘さである。
カフェオレとかいう可愛いレベルじゃない甘さであり、
南房総に来た観光客が知らずにただのご当地コーヒーだと思って飲んだらあまりの甘さに引っくり返ったとか、
チバラキ県民の糖尿病患者の4割は愛飲していたとか噂には事欠かない脅威の飲み物。


飲んだことがない人に分かりやすく説明するならば、コーヒー牛乳にクリープを溶けなくなるまでぶちこんだ代物」といったとこだろうか?

このすごい甘さの理由は、缶にある成分表を見れば分かるように「砂糖・コーヒーよりも沢山の加糖練乳を入れている」から。
もはや、「コーヒーにミルク」ではなくミルクにコーヒーを足しているようなものとも言える。
その比率は

練乳>砂糖>コーヒー

なので、商品上の分類は「コーヒー飲料」にあたる。間違ってもコーヒーだと思ってはいけない。

[歴史]


1975年に利根コカ・コーラボトリングのプライベートブランド、「マックスコーヒー」として販売が始まる。
ちょうどUCCが缶コーヒー開発に参入した時期の缶コーヒー黎明期の時代である。

開発スタッフが目指したものは「銭湯で風呂上がりに飲んだコーヒー牛乳の懐かしい味」だそうだ。


発売された地域は千葉、茨城の二地域であり、後に栃木でも販売された。

当然東京神奈川では販売されておらず、それを知らない子ども達は校外学習や修学旅行で「マックスコーヒーがない!」、
「マックスコーヒーはここ(千葉・茨城・栃木)でしか売ってないのか~」と驚いたに違いない。

因みに筆者は鎌倉への校外学習でこの事実を知った。

その体験はまさにデカルチャーであった。



略称は「マッ缶」「ちばらぎコーヒー」等。
千葉県の木更津を舞台にした『木更津キャッツアイ』の劇場版ではぶっさんがヤマクラさんが千葉県民であると見極めるシーン、
茨城県を舞台にした漫画「卓球DASH!!」の主人公が大好きな飲み物、など地域を反映する演出によく出てくる。

[不毛な争い]


そしていつの頃からか、千葉、茨城の間で「マックスコーヒーはどこの県で生まれたか」を巡る不毛な争いが始まった。


千葉県民の主張
「製造元の利根コカ・コーラボトリングは千葉県野田市にある!だから千葉県のもの!」

茨城県民の主張
「マックスコーヒーは茨城の五霞の工場で作ってるんだぞ!」

議論はほぼ平行線であったが、千葉県側の主張がやや優勢であった。
途中、埼玉県幸手市が五霞を合併しようという怪しげな動きを見せたものの合併推進派と反対派で衝突があり、計画は白紙になった。


結局、この争いは「五霞ではなく茨城県土浦市の工場でマックスコーヒーが作られている」という事実が判明し、
両県の工場で生産されていることから争いは終結したとされている。

[そして全国へ]


2006年から東京における販売がスタート。
さらに埼玉・群馬新潟での販売も始まり、マックスコーヒーの全国進出が始まる。


2008年からは愛知香川大分等のコンビニに流通が始まり四国・九州に上陸を果たす。


そして2009年より全国での販売がスタート。
都会に出た千葉・茨城の人々は都内だけではなく日本中でマックスコーヒーを味わえるようになったのだ。いい時代である。



お店に置いてない場合はインターネットで注文して箱買いもできる。


ただベンダーの容量が少ない場所ではMAXを入れる代わりに同じ容量のオリジナルが消えたりする。


[現状]


上記の通り、全国販売にまで至ったものの、2010年以降は取り扱いボトラーも減少、
現在では南東北から、よくて東海(CCEJの守備エリア)に狭まるなど、ローカル商品に回帰している印象が強い。

[種類]


  • 250ml缶
これまでに7度デザインが変わっている。一時期は復刻デザインバージョンも販売されていた。
現在のデザインは初代デザインを汲んだもの。

  • 190ml缶
一部の地域で最近出回りはじめたもの。「I♡MAX」と書かれている。
アイ・ラブ・マックス
お値段なんと100円である。

  • マックスコーヒーX
最初は280mlペットボトルのホット専用商品であったが2007年より500mlペットボトルのタイプが販売された。
現在はマックスコーヒーの500mlペット版として売っている為マックスコーヒーXの名称は消えた。

  • マックスコーヒーV
読み方はたぶん「V(ビクトリー)」ではなく「V(ブイ)」と思われる。
七種類のビタミンを添加したバニラ味。
マックスコーヒーにバニラは合わなかったのか100円SHOPで投げ売りされた挙句、
いつの間にか消えてしまった……

  • 瓶入りマックスコーヒー
80年代に存在したらしい。

[余談]


とにかく甘い、子ども達のご馳走であるが、低温で保存すると加糖練乳の乳脂肪分が固まって浮いていることがある。
品質に変わりはないが、気になる人はマグカップにあけてレンジで少し温めてから飲もう。

マックスコーヒーで埋め尽くされた自動販売機がある。
秋葉原ドクターペッパーの缶が並んでいたところの他、期間限定で船橋のららぽーとにもあった。



追記、修正は、マックスコーヒーを飲みながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • GEORGIA
  • マックスコーヒー
  • 缶コーヒー
  • コカ・コーラ
  • 飲み物
  • 飲料
  • 激甘
  • 加糖練乳
  • 糖尿病まっしぐら
  • 生まれは千葉か茨城か
  • 全国進出
  • 千葉県
  • 茨城県
  • チャレンジ部
  • マッ缶
  • ペルソナ3
  • 千葉県
  • 神奈川県
  • 東京都
  • 埼玉県
  • 茨城県
  • 新潟県
  • 福島県
  • 宮城県
  • 山形県
  • 利根コカコーラ
  • コーヒー
最終更新:2025年05月16日 17:34