ドラゴン(風来のシレン)

登録日:2010/03/27(土) 02:31:23
更新日:2025/10/25 Sat 17:19:00
所要時間:約 3 分で読めます




風来のシレンに登場する最強……いや違う、最凶のモンスター。

初代シレンでは角界の横綱に準えて、西のイッテツ東のアークと畏れられた。
この世代のプレイヤーは、なんだかんだでこいつが一番のトラウマという方も多いのではないだろうか。

シリーズが進むにつれて他のトラウマモンスターが台頭してきたため、どれが最凶かはバラけるようになってきている。

シリーズによって外見が大きく異なる。
西洋竜風だったり、ワイバーン風だったり。
シレン2・アスカ見参に関しては東洋龍風である。

◆各レベル解説


炎のダメージはDS1シレンを基準にして解説する。
どのレベルでも、必中かつ固定ダメージの炎を吐く、

ドラゴン

範囲:ドラゴンの直線上
威力:30

能力はまだかわいいが、レベル1のクセに普通のモンスターのレベル2くらいの強さを誇り、それなりの盾とドラゴンキラーがないとキツい。
その分経験値とドロップ率が高く、稼ぎの対象になる。

また、ボウヤー系のように、シレンとドラゴンの間にモンスターがいても、お構いなしに炎を吐き、レベルアップしてしまうことがある。
特にSFC版でのスカイドラゴンは攻撃力が255(作中カンスト)で危険極まりない。打開アイテムは惜しまないように。

6では遠距離で炎を吐く確率が爆増し、より危険になった。
立ち回りはどうあれ、射線を避けて動く必要がある。

初期の作品では『トルネコ』(ドラクエ)等とは違って羽と角の色のみがレベルで異なり、胴体部分は竜というより獣系っぽい色をしていた。
しかし、『2』辺りからそれらを作品を含む多くの作品のドラゴンと同様、ボディの大部分が緑色となり上位種の配色もこのパターンになった。

スカイドラゴン

範囲:同じ部屋
威力:40

このレベルから、炎がホーミングするようになる。
つまり範囲内ならどこにいても食らってしまうのだ。

それなりの大きさの部屋はもちろん、大部屋モンスターハウスでは実質アークドラゴンとなり、相当な存在感を放つ。
SFCでは、罠ダンジョンや肉ダンジョンにまつわるやりこみでかすみ仙人と並んで恐れられた。

また、初代やGB2ではレベル3モンスターに匹敵するステータスを持ち、下記のアークドラゴンに不幸の杖や種を使った所で大きな弱体化は見込めない。
アイテムで対処するか、さっさと逃げるべし。

それ以外の作品では、レベル2の中では強い程度のステータスに落ち着いた。
最新作のシレン6ではドラゴンと大差なく、同じテーブルに出現することもある。とはいえ、ドラゴンのステータスがそもそも高いため、スカイドラゴンも当然脅威となる。

配色は基本的に青系なのだが、『2』では下記のアークドラゴンと入れ替わったかのように赤い体をしている。

アークドラゴン

範囲:同じフロア
威力:50

チュンソフトからの挑戦状。
その常識外れの能力は、多くのプレイヤーに衝撃を与えた。
なにしろ初見にとっては、今まで培ってきたテクニックが通用しないのである。まさに最後の試練。
足元をよく見ろ……焼け焦げた死体があるだろう……?
しかもゲームのテンポにもダメージを与えてくる。

特技使用率こそスカイドラゴンより落ちているのだが、第1作ではこちらの最大HPが250までで、たとえドラゴンシールドを合成していても25ダメージは食らってしまう。
警報スイッチを踏んだ時や、イッテツと同時に対処を迫られる状況でのプレッシャーは相当なもの。
もし1ターンに二方向から炎を喰らったら腹をくくり、なるべく早く階段が見つかることを祈ろう。

加えて、作品にもよるが……
こちらがおにぎり状態だと焼きおにぎりになって即死する。

即死する

大事なことなので
よって、アークドラゴンの出現階層でおにぎりの罠を踏んでしまうと、事実上の詰み。
即死しない作品でも、おにぎり状態では盾の効果が発揮されないので炎を半減できず、猶予が数ターン伸びただけでほとんど詰み。

おまけに攻撃力とHPが最強クラスなので、直接戦闘も危険。
シリーズによって変わるが、具体的には
攻→他のモンスターで30弱のダメージをくらう防御力で約50ダメージ
体→他のモンスターを二回で倒せる攻撃力で「最低」三回
SFC版だと、ドラゴン特攻のみでは倒すまで5発前後かかる。

アスカ見参ではHP300と作中最強の攻撃力を誇り、存在感が更に高まった。

月影村のGB版にはいなかったが、win版で輸入され古参プレイヤーを喜ば……戦慄させた。

シレン2では炎しか強くなく、直接戦闘の強さはダイレップウやメガタウロスに劣る。
その分、出現階層が30Fからと早い。
モンスターの壺で仲間にすると高いステータスや炎の性能もあって活躍するが、確実に目当ての敵を攻撃するわけではないので注意。
対策は後述。

赤い体(旧作では翼と角)が特徴だが、『2』では暗めの青い体をしていた。

・アビスドラゴン

アークと同じ炎が60ダメージにアップ。
お、俺は悪くないぞ! そうだ! ヴァン師匠があの風来人を焼けって(ry

射程は変化なし。
とはいえ、ステータスと炎のダメージが増えただけで十分脅威。

黒いボディ(初代のリメイク作では黒い翼と角)が特徴。
シリーズの途中から登場し、初代やアスカにおけるアークがあまりにも強烈だったため知名度は劣る。

おまけ

・オロチ

範囲:オロチの直線上
威力:30

シレンGBのボス。

能力的にはステータスの上がったドラゴン。
状態異常やギタン砲が効くので、基本テクニックを身につければ造作もないだろう。

クリア後ダンジョンには若干ステータスを落とした個体が通常出現する。

・オオイカリアークドラゴン

win版アスカ見参のアイドル。
通称、神アーク。

その厄災っぷりは出現自体が死のカウントダウンであり、アビスドラゴンにも真似できない。

その実態はデビルカンガルーの手によって倍速+イカリ状態を付与されたアークドラゴン。
イカリ状態が自然回復するまで、同じフロアにいると毎ターン35ダメージの炎で襲い掛かる。2〜3倍速になっているので実質70~105ダメージと、その恐怖は計り知れない。
底抜けの壺・とうぞくの腕輪+MHの巻物・大部屋+混乱の巻物等が無いと問答無用で詰み。

しかもアスカのアークドラゴンは前述通り、
他作品のアークと比べても強いので殴り合いも危険。

「裏白蛇島」には炎を無効化する手段や、白紙とねだやしの巻物が無いため、即降りに徹しても緊張感がハンパない。

ちなみに、GB2でも「スカイドラゴン」と「デビルカンガルー」と「タベラレルー」が同時出現するフロアがあり、ここでオオイカリアークドラゴンが発生する可能性がある。
トルネコ3でも、「ダースドラゴン」に「ようじゅつし」がイカリの杖とピオリムの杖を振ればオオイカリダースドラゴンのできあがり。

◆対策


・ジェノサイド(ねだやし)の巻物

王道中の王道。
白紙か原本を入手したら惜しみなくアークにぶち当てよう。
投げ当てるものなので間違っても読まないように!遠投効果がある事もお忘れなく。

・ドラゴンシールド/火炎草orドラゴン草(異種合成)

火炎ダメージが減る。ややレア物であることが多い。
こちらも王道的な対策。アークの為にこさえると言っても過言ではない。
基礎値が高いのでベースにしても良い。
6ではドラゴン系の直接攻撃によるダメージもカットする。

・冷えびえ香の壺、アイスバナナ、耐火耐爆の香、火炎入道の肉(SFCのみ)

炎と爆発のダメージを無効にするアイテム達。効果を見るならドラゴンシールドより強い。
同階層に出やすいイッテツ戦車なども無力化できるため、非常に有用。
火炎入道の肉については、変身中に盾の特殊能力が失われてしまうため、他の手段と比べてリスキー。

・ドラゴンキラー/龍神剣

ドラゴン特効を発揮し、倒すまでの確定数を減らせる。
ナンバリングによっては投入タイミングが合い、
結果としてドラゴン系が稼ぎ対象になることも。

・ブフーの杖/桃まんの杖

事実上の即死攻撃。
入手して得た肉でアークドラゴンに変身し、無限射程でお返しするのはSFC版の醍醐味。
ドラゴンシールドの特殊能力がなくなるので無茶しないように。

・即降り

対策アイテムが少ないなら逃げるが勝ち。
回復アイテムを大事に使っていこう。
というか、もっと不思議の終盤は元々即降りが鉄板。特にオオイカリアークに関しては根絶を目指してもキリがないので、これが最善策。

◆稼ぎ対象として

アイテムを非常に落としやすい。
また、4以降は武器と盾に入る装備熟練度がトップクラスに高いため、攻略はもちろん図鑑埋めにも役立つ。


◆トルネコの大冒険シリーズ

こちらにもお仲間が出て来る。一作目はレベル1のみなので、凶悪なホーミング炎はシレンが初登場。
そしてトルネコ2で部屋内にいるトルネコ含む全員を瀕死にするマダンテを唱えるゴールデンスライムと共演し、華々しいデビューを飾った。
10~最大30階層もの長きに渡り息の合った連携を見せてくれるゴールデンコンビに、死ぬほど感動したと世界樹の葉と涙を呑むトルネコが続出したとか。

レベル1:ドラゴン→直進炎、しかしシリーズによっては通路で炎を吐く
レベル2:キースドラゴン→部屋ホーミング
レベル3:ダースドラゴン→フロアホーミング
ダースの上位種:オオイカリダースドラゴン→フロアホーミング160ダメージ(指輪で半分、印次第でそれ以下に軽減可能)



やつを追う前に言っておくッ!
おれは今奴の能力をほんのちょっぴりだが体験した
い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!
「おれは奴のいるフロアで階段を探していたと思ったらいつのまにか焼け焦げていた
な…何を言っているのかわからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
ゲイズの催眠術だとかダイレップウの超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…



アビス「追記修正しないと……わかるわね?」

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最終更新:2025年10月25日 17:19