グレートマジンガー対ゲッターロボ(映画)

登録日:2011/07/25(月) 09:51:21
更新日:2019/05/08 Wed 22:04:57
所要時間:約 7 分で読めます




1975年3月21日に「東映まんがまつり」の一枠として公開されたアニメ映画。
グレートマジンガー』の劇場用オリジナル作品であり、「劇場版マジンガーシリーズ」の第3作目でもある。

一昨年前の『マジンガーZ対デビルマン』が永井豪作品同士のクロスオーバーだったように、本作はダイナミックプロ製ロボット作品『グレートマジンガー』『ゲッターロボ』のクロスオーバーが実現している(ついでに言うと『Z対デビルマン』のときと違って、両作品の放送局が同じフジ系列だったので比較的実現しやすかったとか)。

本編を先取りしていた展開だった『Z対デビルマン』『Z対暗黒大将軍』とは違い、本作は完全なオリジナルストーリーが展開される。
そのため、両作品の悪役であるミケーネ帝国・恐竜帝国の代わりに、本作オリジナルキャラの宇宙怪獣ギルギルガンとそれを操る謎の宇宙人が敵として登場している。

また、本作で描かれた別作品のロボット同士の共演は観客席を沸かせ、後の『スーパーロボット大戦シリーズ』に影響を与えていると見るファンも少なくない。

なお、タイトルに「対」の字が入っているが、やはり本作にはグレートとゲッターの対決は無い(強いて言えば、両機のパイロットである鉄也とゲッターチームの確執が描かれるくらいだろうか)。

コミカライズは漫画版『グレートマジンガー』も手掛けた桜多吾作氏によるものが描かれているが、
TVシリーズとはパラレルだった映画とは裏腹に『Z』本編の挿話として導入された『対デビルマン』『対暗黒大将軍』と異なり、
こちらは逆に映画同様の『グレート』本筋とは直接の繋がりのない外伝として執筆されている。
桜多版『グレート』中盤以降の展開を考えると、どうやっても挿入のしようが無いから致し方ないだろう。



【あらすじ】
ある日、宇宙から謎の円盤が地球に飛来した。円盤が持ち込んだ卵から孵化した怪獣ギルギルガンは街を襲い、車・ビル・工業施設などの金属を食い荒らしていった。

事件を察知した科学要塞研究所と早乙女研究所からグレートマジンガーとゲッターロボがそれぞれ出動するものの、ゲッターロボは円盤に手玉に取られ、グレートマジンガーはギルギルガンによって大きなダメージを受けてしまった。

お互いをライバル視する剣鉄也とゲッターチーム、血気にはやる若者たちを尻目に共同戦線を張ろうとする兜剣造博士と早乙女博士、我が物顔で街を蹂躙するギルギルガン。

果たして地球の運命はどうなるのか…



【登場人物】
◎科学要塞研究所

剣鉄也
『グレートマジンガー』側の主人公。
本作ではゲッターチームと互いをライバル視し合っており、ゲッターロボが先に出動したと聞いて悔しがる姿なども描かれた。
しかし、侵略者に立ち向かうことよりも意地の張り合いに固執する様を剣造博士に叱責されて反省したらしく、ギルギルガンとの再戦時にはゲッターチームと素直に接するようになっていた。
なお、本作で最もボスに優しかったのは間違いなく鉄也だろう。

◇炎ジュン
ギルギルガンを無人島におびき寄せる作戦を立てる際、囮役として真っ先にボスを指名した。
自らもビューナスAで援護はしていたが、なかなか危なっかしい発想である。

◇兜剣造
ゲッターチームに手柄を取られたくないと焦る鉄也と対照的に、年長者かつ責任者としての冷静な行動が目立つ。鉄也を育ての親として叱責する一幕もある。

◇兜シロー
『Z対デビルマン』『Z対暗黒大将軍』の頃とは違い、完全に空気。

◇ボス、ヌケ、ムチャ
グレートを逃がすためにギルギルガンに立ち向かう勇敢な姿を見せるが、ジュンに囮役を頼まれたときにアッサリと引き受ける、結構単純な面も見せる。



ゲッターチーム
『ゲッターロボ』側の主人公トリオ。
こちらも鉄也をライバル視しており、自分達が先に出動できたと知ると、鉄也を笑ったりしていた。
早乙女博士の呆れ返った顔から何かを感じたのか、彼らも意地の張り合いを反省した様子。
なお、和解後のリョウは鉄也を君付けで呼んでいたが、この時点では鉄也の方が一つ年上である。

早乙女博士
剣造博士ほど具体的な叱責を加えたわけではないが、彼も頭に血が上ったゲッターチームを窘めている。

◇早乙女ミチル
本作では早乙女博士の付き添い人や通信係としての印象が強い。

◇早乙女元気
シローとポジションが被るせいか登場しません。


◎悪役

◆謎の宇宙人
ギルギルガンを使って地球を制圧し、宇宙征服の拠点にしようと企む。
劇中だとギルギルガンを成長させるために自らを犠牲にしているが、ひょっとしたら彼らはただの尖兵に過ぎなかったのかもしれない。



【登場メカ】

グレートマジンガー
我らの「偉大な勇者」。
戦闘獣とは桁違いの力を持つギルギルガンに苦戦し、初戦では両腕と片足を失っている。
再戦時の発進シーンでは、外付けのブースターで格納庫から直接飛び立つ姿が描かれた。
修理中に剣造博士が「強化液」なるものの吹き付けを指示する描写があるが、これが何なのかは不明。
クライマックスではマジンガーブレードの二刀流やサンダーブレークの両手撃ちなど、劇場版だけにサービス精神に溢れた派手な戦いぶりを見せてくれる。

◇ビューナスA
ボスの囮作戦を支援するために出撃するが、ギルギルガンにスクランダーの翼と片腕をもがれてしまう。

ボスボロット
ギルギルガンを殴ったら腕がもげたり、囮役を引き受けたばっかりに手足を食われたり、終いには頭だけになったりと散々な目に遭う。
プロペラと浮輪を装備して、一時的だが陸海空の全てで活動する能力を得た。

ゲッターロボ
本作で最も損傷が少ないロボット。
円盤との戦いでは活躍できなかったが、ギルギルガン戦ではグレートとの共同戦線で(特に1と2が)戦果を挙げた。
ゲッター3はボスの囮作戦の支援にのみ登場。


◆宇宙人の円盤
顔のような意匠を持つ。
ゲットマシン3機の集中攻撃やブレストバーンに耐えるほどの防御力を持つ。
内部には「宇宙エネルギー」というエネルギーが満ちているらしい。



【宇宙怪獣ギルギルガン】
謎の宇宙人が地球侵略のために連れてきた怪獣。グレートマジンガーやゲッターロボが単独では勝てないほどの力を持つ。

金属を食べて成長するが、宇宙人のセリフや目の前のゲッター3よりもボロットを優先的に追いかけたところから、金属の中でも特に鉄が好みなのだと推測できる。

成長の段階に合わせて姿が大きく変化し、各形態の様子は次のようになっている。

◆第1形態
蜘蛛の脚を生やしたトカゲのような姿。
超合金ニューZをも噛み砕いて食べ、ニューZをも溶かす溶解液を吐き、両目からの破壊光線はサンダーブレーク以上の威力を持つ。
防御力も高く、グレートとの初戦闘の際はブレストバーンやネーブルミサイルを受けても平然としていた。
ハッキリ言って、この姿の頃が一番頑丈に見える。

◆第2形態
第1形態の首回りに襟巻きが現れ、背中からは人型の上半身が生えている。ほかにも体色が緑から茶色に変わっている。
無人島でのグレート・ゲッターのタッグとの戦いでは両機の攻撃が普通に効いているが、第1形態よりも防御力が下がったのかは定かではない。

◆最終形態
宇宙人の円盤を食べ、内部の宇宙エネルギーで脱皮するかのように成長した。
第1形態の体は砕けた代わりに完全な二足歩行になっているほか、翼を広げて飛ぶこともできる。体色は赤に変わった。
攻撃手段もガラリと変わり、腰に付いたブーメランにもなる取り外し自由な鎌、指からの破壊光線、翼からのエネルギー波、3本の尻尾を使う。

この姿に成長した直後はグレートとゲッターの攻撃を弾いていたが、鎌の付け根の穴が弱点だと露呈してからは普通に攻撃が効いており、さらには両手をグレートブーメランとトマホークブーメランで切断されてしまっている。

鎌の付け根の穴をグレートとゲッターの攻撃で拡張され、体内に潜り込まれてメチャメチャに暴れられた後に胸と背中を突き破って脱出され、マジンガーブレードで両目を潰されたうえにサンダーブレークとゲッタービームの同時攻撃で頭を爆破されるという、
かなりエグい目に遭った末、飛んで逃げようとした途中に限界を迎えたのか空中で大爆発を起こして消滅した(これに関しては自爆したとも解釈できる)。

グレートとゲッターが体内で暴れるシーンや傷口に機械が写っていたことや頭を失っても動いたことなどから、ロボットやサイボーグの類だった可能性も考えられる。



スーパーロボット大戦シリーズでは最終形態を倒すと、完全に機械化した姿のメカギルギルガンに進化するが、こちらは第2次スーパーロボット大戦の隠し玉として登場したオリジナル形態。
以後のシリーズでもギルギルガンを倒すとお約束でメカギルギルガンになっていたが、MXでは自重して進化せずに倒された。











追記・修正は鉄分・ミネラルを摂取しながらお願いします

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