第2次スーパーロボット大戦

登録日:2009/05/29 Fri 12:48:48
更新日:2023/05/20 Sat 16:12:27
所要時間:約 3 分で読めます






前作『スーパーロボット大戦』とのつながりは無く、「第2次」は第2作目の意味である。
続く『第3次スーパーロボット大戦』は正式な続編である。
1999年にはプレイステーション用ソフト『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』に『第3次』『EX』共々収録された。システムは『F』に準ずる。


前作には無かったストーリー型式になっており、あわせてパイロットの概念が追加された。
現在のスパロボはすべてこの方式にのっとったものである。


【参戦作品(★は初登場)】


一覧に記載が無いが、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』からズゴックEハイゴッグが登場している。主役を差し置いて…。

今作からオリジナルキャラクターが参戦するようになった。
なお、『聖戦士ダンバイン』も参戦予定であったが急遽取り止めになった模様(後に『EX』にて参戦を果たしている)。代わりに似た雰囲気の作品としてサイバスターが登場、以後同シリーズの常連となる。
ただし、ダンバインの代わりにサイバスターを作ったわけではない。詳しくはゲームに関する都市伝説の項目を参照。

後にゲームボーイでリメイク作品である『第2次スーパーロボット大戦G』が発売されるが、
これには『機動戦士Vガンダム』と『機動武闘伝Gガンダム』が追加された影響でシナリオも一部書き直されており、
システムも『第4次』に合わせて作り直されている。
この『第2次G』では『第2次』をデビルガンダム事件を隠蔽するために国連によって改竄された記録としている。
但し『スーパーロボット大戦F』にGガンダムが参戦した事から考えると、

第2次→第3次→EX→F/F完結編
第2次G→第3次→EX→第4次

と続くのではないかとされている。
またPSでも『コンプリートボックス』に『F』に合わせてリメイクされたものが収録され、後に単品版も発売された。
こちらはシナリオ自体はファミコン版と同じ。
ただし特殊技能のニュータイプの概念追加により、一部の搭乗ユニットが差し替えられているパイロットが居る。

シナリオは現在で言う、「DC戦争」「ディバインウォーズ」と呼ばれているもの。
ただしOGシリーズと元シリーズでは設定がやや異なる。
全26話で構成される。


【シナリオ】

外宇宙からの侵略者の襲来を察知した天才科学者のビアン・ゾルダークは、国連にこれを訴えるも取り合ってもらえなかった。
「じゃあ自分でなんとかするわ」とばかりに秘密結社ディバイン・クルセイダーズ、通称DCを結成、
強引に戦力の接収や統合を図り、結果世界征服行動に走る。
コレに対してホワイトベース隊を初めとする一部のスーパーロボットが反旗を翻すのであった…。

尚ゲーム開始時では世界の8割を手中に収めているらしい、すげえ。
なりふり構わず統合軍を作ろうとした結果、ビアン博士の行動に便乗しようとした悪の科学者だのザビ家だのと結託する事になり、見るからに悪の軍団と化した。
異星人の侵略兵器である円盤獣や結合獣ボングまでいることは気にしてはいけない。
ただ、異星人から地球を守るという前提で集まった組織であるため、その理念を守ろうとする兵士も多く、
続編で博士死後のDCであっても、プレイヤー部隊への攻撃より異星人に攻撃したり、共闘を持ちかける者も少なくない。
まぁ時間がたつにつれて形骸化するのだが。

本編中では分からないが、後の設定によると、本編開始前にコロニーが落ちていたり、
ジオン・ダイクン暗殺されていたり、ゲストと呼ばれる異星人勢力が既に国連政府とこっそり内通していた…という事になっていたりする。
OGでは上記の設定や描写を整理してリメイクしている。

あまり話題にならないが、『Ζガンダム』のヘンケン艦長が裏方として支援に回っており、あれこれ補給物資を持ってきたり
パイロットを回してくれたりするのが今作からのウィンキー時代のスパロボお約束となっている。


【特徴】

改造の概念がなく、キャラクターのレベルアップと強化パーツによって強化していく。
武器も1ユニット2つまで、シナリオ進行に伴って差し替えおよび性能向上*1であった。
まだパイロットとユニットを分けて考えるシステムが導入されていないので、人機一体である。
感覚的には「ファイアーエムブレムシリーズ」等と同じである。
気力や弾数制限、エネルギーの概念はまだないので必殺技をガンガン使って攻略していくことになる。

毎度おなじみの全滅プレイは出来ない(FC版)。
出来るようになるのは次回作の第3次からである。

ラスボスである究極ロボ・ヴァルシオンが、なんと中盤で顔見世に来る。無論そのときにはどうあがいても勝てない。

機体の特殊能力はすべて敵専用であり、その中の1つがあのグランゾンの代名詞、間接攻撃無効というチート能力である。*2
他の間接攻撃無効能力持ちの敵は直接攻撃しかできない中でグランゾンだけは間接攻撃持ちなので一方的にアウトレンジ攻撃が可能。
そのため最終面ではヴァルシオンよりやっかいな敵に。
ちなみにグランゾンも中盤で顔見せに登場する。

ゲッターロボGとグレートマジンガーは機体と一部キャラクターのみの参戦であり、
ゲッターロボGにはリョウハヤトムサシの元祖ゲッターチームが乗り込み、
グレートマジンガーにはマジンガーZから兜甲児が乗り換えると言う事になっている。
コレにより、ゲッターポセイドンで活躍するムサシの雄姿を見ることのできる数少ない作品の一つとなっており、ベンケイの登場は第3次を待つ事となった。

また、グレートのこの扱いには怒ったファンも多かったらしく、第2次Gや第3次で鉄也が合流した時にはメタフィクションな台詞で甲児や鉄也がボヤいている。
但し、この甲児がグレートに乗るというのは映画『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』にて実際あったシチュエーションではある。

初のバンプレストオリジナルメカであるサイバスターは同時に初のMAP兵器所持機体であり、とにもかくにもサイフラッシュが唯一無二の個性となっている。

説得する事で仲間になるキャラもいるが大抵は数マップで離脱する。
最終的に残ってくれる説得キャラはプルプルツーのみ。
しかもプルツーはプルを仲間にした後でプルツーがプルを殺害していないと心を閉ざして説得に応じないので実質1キャラしか加入しない。

スーパーロボット大戦GC』発売の際に購入特典として抽選で2000名にファミコンミニ版がプレゼントされた。
そのためファミコンミニ版は現在最も手に入れにくいスパロボとなっている。

スーパーロボット大戦BX』の初回特典として、ニンテンドー3DS用のダウンロード版も製作された。


第2次スーパーロボット大戦G

1995年にゲームボーイで発売された第2次スーパーロボット大戦のリメイク。

主な変更点

  • 機動戦士Vガンダム』『機動武闘伝Gガンダム』が新たに参戦作品として加わる。
  • ゲームシステムは『第4次』に近いものに一新。
    • 完全に一致するわけではなく「運動性やパイロットの特殊技能の概念がない」「格闘と射撃が未分化」「1万以上のHPは表示されない」「地形問わず移動の度にエネルギーを消費」など独自の調整も多い。
  • フル改造ボーナスが初登場。
    • フル改造すると強化パーツが装備されて機体性能の向上や特殊能力の付与が行われ、V2ガンダムはアサルトバスターに強化される。
  • 一部キャラクターの扱い
    • 剣鉄也リューネ・ゾルダークが新規に登場。
    • 途中離脱していたさやかやジャック、説得で加入するキャラクターは最後まで残るようになった。ただし後者の多くは択一となる。
    • マ・クベやラストバタリオンの面々は出番が激減し、プルツーやギルギルガンは存在そのものをカットされた。*4


追記・修正に逃げ場無し

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最終更新:2023年05月20日 16:12

*1 たとえばΖガンダムなら徐々にビームライフルの射程が伸びていき、後半でハイパーメガランチャーに差し替えられる

*2 「常時被ダメージ半減」という同じくらいインチキくさい能力「防御態勢」もあるのだが、グランゾンほどインパクトのある所持機体がいないため忘れ去られている。

*3 ユカのみ特定ルート限定

*4 カットされたキャラクターの没データは残っているらしい。