吾妻線

登録日:2010/05/14(金) 00:13:18
更新日:2024/03/21 Thu 16:36:30
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吾妻線(あがつません)とは渋川駅から大前駅を結ぶJR東日本の鉄道路線である。

*1

概要

沿線に草津温泉や四万温泉・沢渡温泉・万座温泉・鹿沢温泉・川原湯温泉など温泉が多く存在し、温泉客用のアクセス列車として特急「草津・四万」*2が上野~長野原草津口間で運行されている。かつては万座・鹿沢口駅まで毎日運行していたが、2016年3月改正で長野原草津口止まりとなり、臨時での延長運転も2017年を最後に実施されていない。

列車は全て上越線新前橋または高崎まで直通する。新前橋始発・終着の列車は両毛線と接続することがほとんどなので心配はない。
大半の列車は長野原草津口、万座・鹿沢口始発・終着で、終点の大前発着列車は1日4.5往復しか設定されていない。

2014年10月、全線が東京近郊区間に組み込まれ、中之条駅、長野原草津口駅、万座・鹿沢口駅でSuicaおよびSuicaと相互利用可能なICカードが使用可能になった!

ほとんどが無人駅で切符販売機がない駅もある。ICカードを使用せず切符も持ってない場合は車掌から乗車券を買わなければいけないこともあるので注意しよう。


使用車両

普通列車はいずれも高崎車両センター所属で、トイレが装備されている。

現在の車両

  • 211系
普通列車用で、オールロングシート。高崎車両センター所属。
  • E257系5500番台
特急「草津・四万」用車両。大宮総合車両センター所属。
房総地区で運用されている500番台の一部編成を改造したもので、当初は臨時列車や修学旅行などの波動用だったが、2023年3月のダイヤ改正で晴れて定期運用デビューとなった。

過去の車両

  • 115系
湘南色でセミクロスシート。
  • 107系
高崎色で、オールロングシート
  • 185系
「新幹線リレー号」出身の200番台が運用されていた。2010年には湘南色を纏ったウソ電特別塗装、2012年には157系をイメージした特急色も登場した。
2014年に撤退。
  • 651系1000番台
直流用に改造されており、識別用に窓下にオレンジの帯が入っていた。
2023年のダイヤ改正で引退。


駅一覧

◎は特急停車・有人・交換可能駅。◯は有人・交換可能駅。◇は無人・交換可能駅。無表記は無人・単線駅。

高崎
上越新幹線北陸新幹線高崎線上越線信越本線八高線両毛線、上信電鉄上信線乗り換え。
群馬県第2の都市である高崎市の代表駅で北関東のターミナル駅。高崎市と県庁所在地の前橋市はライバル関係。
0番線はあるのに1番線がない不思議な駅。

◯高崎問屋町
名前の通り問屋が密集している地域。

◯井野
高崎問屋町から1.2kmほどしか離れていないが乗車人員は2000人を超える。

◎新前橋
両毛線乗り換え。一部列車は当駅始発・終着

◯群馬総社
上野国に関する史跡が周囲に多い。

◯八木原
今でも一応貨物取扱駅になっているものの、定期貨物列車の発着はない。

◎渋川
上越線水上方面乗り換え。線路名称上の起点駅。伊香保温泉・榛名湖口の副駅名が与えられている。

◇金島
東北新幹線建設時に資材の搬入の為に利用された駅。
駅から歩いて6分程度の位置に金島温泉がある。

祖母島
牛山氏の全国秘境駅ランキング179位。駅の上には上越新幹線が通る。

◇小野上
貨物列車の留置所がある。
駅舎は時計台のような味があるデザイン。

小野上温泉
ズバリ駅の目の前に温泉がある。1992年開業の吾妻線で一番新しい駅。

市城
駅の近くに東吾妻町営の日帰り温泉施設あり。

◎中之条
発車メロディが「ジュピター」である。四万・沢渡温泉口という副駅名がついている。
中之条町の代表駅で公共施設や県立吾妻中央高校の最寄駅でもある。利用客も途中駅で一番多い。

群馬原町
東吾妻町の中心駅でかつては特急停車駅だった。

◇郷原
岩櫃山や真田氏縁の岩櫃城跡などの史跡が周囲にある。2016年の大河ドラマ「真田丸」でにわかに脚光を浴び、周辺には観光用の幟が立てられている。

矢倉
周辺には特に何もない。駅からの眺めが良い。

◇岩島
ダム建設に伴い線路が付け替えられた。吾妻渓谷の最寄り駅。

◯川原湯温泉
800年の歴史を持つ温泉地の最寄り駅…だが、八ッ場ダムの建設に伴い高台に移転。
現在の駅舎は2014年に新築されたもので、旧駅舎は温泉街と共にダム湖の底に沈んでいる。
かつて岩島との間に日本最短のトンネルである樽沢トンネル(7.2m)があったが、こちらも2014年に工事によって消滅した。
利用者は20人程度とかなり少ない。かつては特急停車駅だった。

◎長野原草津口
草津温泉の玄関口。定期特急列車と普通列車の大半はここで折り返す。線路は2つあるが、片方は行き止まり。

群馬大津
長野原町役場などの公共施設などの最寄り駅。

◇羽根尾
万座・鹿沢口または長野原草津口始発・終着の列車を一時留置する。元々は貨物列車の為の駅だった。線内最後の交換可能駅。

袋倉
牛山氏の全国秘境駅ランキング194位。
踏切が変な所にある駅。
川を挟んで目の前に半出来温泉があるが、両岸を結ぶ吊り橋は2019年の台風19号で破損してしまい、徒歩30分ほど回り道をしないと辿り着けなくなってしまった。

万座・鹿沢口
半数近くの普通列車はここで折り返す。名前に「・」が使われる数少ない駅でもある。
定期特急列車もかつては当駅まで直通していた。

大前
終着駅にして嬬恋村役場の最寄駅。群馬県最西端の駅。
駅のすぐそこに一軒宿の温泉があったが、2017年に廃業。
かつて信越本線豊野駅に延伸する予定だったが、未着工である。
ホームの100メートル先には車止めがある。これは特急列車がここに留置する為である。


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最終更新:2024年03月21日 16:36

*1 出典:Wikipedia URL: http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/2d/JREast-manza-kazawaguchi-station-platform.jpg 日時:2016/01/12 出展者 LERK

*2 2023年3月改正までは特急「草津」。