両毛線

登録日:2015/10/03(土) 11:22:33
更新日:2018/04/26 Thu 16:33:46
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両毛線(りょうもうせん)は、小山駅から新前橋駅(実際は高崎駅)を結ぶJR東日本の鉄道路線である。

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所謂「両毛地域」と呼ばれる小山と高崎を横に結ぶ連絡路線である。
北陸新幹線開業後は高崎~前橋間が新幹線への連絡路線として機能している。
また、それ以外の区間も上越線東北本線を始め、後述するように多くの乗り換え路線を結ぶ重要な路線である。

路線名の由来は、上毛野(栃木県)と下毛野(群馬県)を結ぶことに由来する。
因みに両毛線の区間は足利~伊勢崎間で東武伊勢崎線が、桐生~前橋間には上毛電気鉄道上毛線がそれぞれ競合路線として存在するものの、

  • 乗り換え不要(伊勢崎線は乗り換えあり)
  • 所要時間が短い&運賃が安い(上毛線は長い&高い)

事からほぼ単線にも関わらず東武の大動脈路線である伊勢崎線を相手にしても、一定数のシェアを保ち続けている。
関西のどっかの路線も見習って欲しいものである。

そんな両毛線であるが、非電化時代に気動車運転を開始した1950年代に大量に新駅を増設しながらも採算が合わなかったのか、1968年の全線電化に合わせて休止、そして1987年頃に廃駅となるという笑えない歴史もあったことを記しておく。

  • 乗換路線

この路線の最大の特色は「乗換路線の多さ」が挙げられる。
全長84.4km(高崎駅まで含めれば91.7km)の間に乗り換え可能な路線数は、何と18路線(!)にも登る。
上越、北陸、東北の3新幹線、宇都宮線上越線のみならず、東武鉄道の2大幹線(伊勢崎線日光線)からローカル線にも接続するなど、まさに縦横無尽の状態である。
因みに3つの新幹線に全て接続できる路線は分離する大宮駅以北のみを結ぶ路線では、唯一の路線でもある。


☆使用車両

651系1000番台…「あかぎ」・「スワローあかぎ」で使用。
常磐線で「スーパーひたち」として使用されていたが、直流専用に改造され185系を一部置き換えた。

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185系200番台…「あかぎ」で使用。

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E231系・E233系…前橋~新前橋間で運用。高崎線湘南新宿ラインの直通列車に使用される。

107系100番台…全線で運用。吾妻線直通の列車にも使用される。

115系…全線で運用。初期型デビューから50年以上経つが、改造されながら今でも現役で走っている。

211系…かつては上州の顔と言われるぐらい大活躍していたが、E233系投入により今では群馬県で走るのはこの路線のみ…。


◎主な駅一覧

小山…東北新幹線宇都宮線水戸線乗り換え。栃木県第二の都市。栃木県を東西南北に繋ぐ交通の要衝でもある。
両毛線は6・8番ホームなのだが、改札口からその2つのホームまでの距離が微妙に長い。
余談ながら、この駅と連結していたビルにはイズミヤやドン・キホーテが入居していたが、既に閉店してしまっている。

栃木…東武日光線・東武宇都宮線乗り換え。
県名と同じ栃木市の代表駅だが、規模は県内3位。県庁所在地でもない。
まあ、同じ県名を名乗る非中心駅の中では神奈川駅や兵庫駅よりは断然栄えている。
また、國學院大學栃木学園(中学校・高等学校・短期大学)の最寄駅でもあるため学生の利用客もそれなりに多い。

岩舟…ここから隣駅の佐野駅までの間だけ複線化する。
因みに映画「秒速5センチメートル」、「花とアリス」にそれぞれモデルとして登場する。

佐野…東武佐野線乗り換え。
因みに東武鉄道は2014年まで改札が存在しなかった…。
佐野日本大学高等学校および佐野日本大学中等教育学校の最寄駅の為、学生の利用客が多い。

足利…東武伊勢崎線乗り換え。(但し 渡良瀬川を挟んで徒歩約15分…)
厳密にいうと東武鉄道の駅名は「足利市駅」。
ここから伊勢崎駅まで伊勢崎線と競合する。
足利市の中心駅だが、都心へのアクセスは伊勢崎線の方が便利の為、利用客は足利市駅に比べて半分以下である。
唯一の利点は有名な足利学校の最寄駅である事ぐらい。

小俣…栃木県最西端の駅。

桐生…わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷線乗り換え。桐生市の中心駅。
群馬大学を始め桐生大学附属中学校・桐生第一高等学校や樹徳中学校・高等学校、桐生高等学校の最寄駅の為、学生の利用客が大半を占める。

国定…清水次郎長と並ぶ幕末の大侠客である国定忠治の出身地。

伊勢崎…東武伊勢崎線乗り換え。
2010年の駅舎改装前までは東武鉄道と改札を共用していたが、高架化されてから分離されている。
伊勢崎市の中心駅だが市の中心部から離れている。

駒形…ここから前橋駅まで再び複線化する。
この駅も共愛学園や山崎学園の最寄駅の為学生の利用客が多い。

前橋大島…1955年から1967年までは東前橋駅として存在した。
その後32年間の空白を経て1999年に現在の駅名で「新設」された。

前橋…上毛電気鉄道上毛線乗り換え。
厳密に言うと上毛電気鉄道上毛線の駅名は「中央前橋駅」。群馬県の県庁所在地前橋市の中心駅。
群馬県内では高崎駅に次ぐ乗車人員第2位の駅であるが、実は首都圏の県庁所在地の駅としては最も少ない…。
(その惨状たるや小山駅のある宇都宮駅・取手駅と守谷駅のある水戸駅はおろか、甲府駅さえも下回る有様…)
これは前橋市の中心街から離れている事に加え、やはり高崎駅のせいでもある。
その為、県の最大都市の高崎市は永遠のライバル。

新前橋…上越線乗り換え。路線上の終点駅だが、全列車が高崎駅まで直通する。
湘南新宿ラインの北限駅でもある。

高崎問屋町…名前の通り問屋が密集している地域。駅の開業は2004年と比較的新しい駅。

高崎…上越新幹線北陸新幹線高崎線信越本線八高線吾妻線、上信電鉄上信線乗り換え。
群馬県第2の都市で北関東のターミナル駅。県庁所在地の前橋市はライバル。
0番線はあるのに1番線がない不思議な駅。


◎かつて存在した駅
小野寺駅、犬伏駅…岩舟駅と佐野駅の間にあった
東足利駅…富田駅と足利駅の間にあった
西足利駅…足利駅と山前駅の間にあった
三重駅…西足利駅と山前駅の間にあった。三重県には存在しなかった三重駅である
葉鹿駅…山前駅と小俣駅の間にあった
東桐生駅…小俣駅と桐生駅の間にあった
間野谷駅…岩宿駅と国定駅の間にあった
東伊勢崎駅…国定駅と伊勢崎駅の間にあった
下増田駅…伊勢崎駅と駒形駅の間にあった
東前橋駅…前述した前橋大島駅とほぼ同じ位置に存在した



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