高崎駅

登録日:2020/08/11 Tue 10:44:50
更新日:2024/11/29 Fri 01:09:11
所要時間:約 4 分で読めます




高崎駅(たかさきえき)は、群馬県高崎市にある鉄道の駅である。
JR東日本の新幹線と在来線、上信電鉄が使用する。

概要

群馬県最大のターミナル駅であり、事実上の県の中心駅となっている。
上越新幹線北陸新幹線のジャンクションであり、群馬県の玄関口である他、信越地方や北陸地方への交通の要衝として名高い。
長距離輸送に関しては新幹線にその役割を譲ったが、現在でも在来線のターミナルとしての座は失っておらず、群馬県内の各都市に向かう列車がたくさん運行されている。
在来線は高崎線上越線両毛線信越本線八高線吾妻線が乗り入れている。

当駅はJR宇都宮駅と並び、北関東最大のターミナル駅と名高い。
在来線の利用者数は宇都宮駅のほうが多いものの、路線数やホーム数、列車停車本数は高崎駅のほうが多い。

また、新幹線の利用者数は高崎駅のほうが宇都宮駅より多い。
これには理由があり、
栃木県は宇都宮駅だけでなく観光地の那須塩原駅や水戸線両毛線の乗換駅として北関東を繋ぐ小山駅にも新幹線が停車するため利用者が分散しているのに対し、
群馬県も高崎駅の他に上毛高原駅と安中榛名駅の2つ新幹線停車駅があるのだが、どちらも新幹線単独駅で在来線との乗り換えが困難な上、周辺立地も悪いためそれぞれ上越・北陸新幹線で利用者数路線ワーストを争う状態になっている。
県庁所在地の前橋市に新幹線駅がないこともあり、群馬県の新幹線利用客は高崎駅に集中する形になっているのである。

駅構造

在来線

島式ホーム3面7線(そのうち1線は行き止まりホーム)を有する。北関東の駅としては最大規模である。
八高線以外は発車ホームが路線ごとに固定されておらずランダムであるため、電光掲示板(発車標)をよーく見ておくこと。

2番線から8番線まで存在する。昔は1番線(信越本線の特急列車のホーム)もあったのだが、現在は廃止されて回送列車や貨物列車の通過線となっている。

当駅には回送列車や貨物列車を除き、全列車が停車する。
また、ほとんどの列車は当駅を始発または終点としており、当駅を跨いで直通運転を行う列車は少ない。

当駅始発の列車は主に2番線を使用する。4番線、7番線、8番線を使用する列車も一部存在する。
前橋方面から高崎線に直通する列車および上りの特急「草津・四万」「あかぎ」は7・8番線を使用する。

  • 八高線上り(寄居、小川町、高麗川方面)
この路線のみ専用ホームが存在する。
3番線から発車する。行き止まりホームのため、他線への乗り入れは不可能。

  • 上越線下り(新前橋、渋川、沼田、水上方面)
2・4・5・6番線のいずれかから発車する。当駅始発の列車は5番線から発車する。

  • 吾妻線下り(中之条、長野原草津口、万座・鹿沢口方面)
2・4・5・6番線のいずれかから発車する。特急「草津・四万」も同様。

  • 両毛線(新前橋、前橋、伊勢崎、桐生、足利、佐野、栃木、小山方面)
高崎線からの直通列車は2番線または4番線を、当駅始発の列車は6番線を使用する。

ほとんどの列車は5番線から発車する。

新幹線

新幹線は島式ホーム2面4線と通過線2線を有する高架駅となっている。
全列車が停車する仙台駅盛岡駅長野駅などと異なり通過列車が設定されているため、ホームは副本線上に設けられている。通過列車はほとんどの場合、本線上を高速で通過する。

当駅から下り方面(上毛高原、安中榛名方面)に、上越新幹線北陸新幹線の分岐点がある。
この分岐点だが、上り方面は北陸新幹線が立体交差し、駅手前のポイントで合流するのに対して、下りは建設費削減の目的により駅から分岐点まで線路を共有し、平面分岐する形となっている。
なお、この分岐点に使われているのは国内最大の38番分岐器*1*2。このため、分岐側となる北陸新幹線下りでも160km/hで通過できるようになっている。


上越新幹線は、ほぼ全ての「たにがわ」(ガーラ湯沢発着の臨時便を除く)と、大部分の「とき」が停車する。
通勤需要を考慮して、数本だけ当駅始発の上り(上野、東京方面)のたにがわ号も設定されている。逆に当駅を終点とする下り列車も数本設定されている。これに乗っても谷川岳には行けないのだが
北陸新幹線は「あさま」全列車と、大部分の「はくたか」が停車する。ちなみに当駅を通過する「はくたか」は軽井沢には必ず停車する(逆に軽井沢通過の「はくたか」は高崎には必ず停車)。


  • 11番線
主に北陸新幹線の下り列車(軽井沢長野、富山、金沢、福井、敦賀方面)が使用する。
上越新幹線の下り列車や、上り列車も一部設定されている。

  • 12番線
主に上越新幹線の下り列車(上毛高原、越後湯沢、長岡、新潟方面)が使用するホーム。
北陸新幹線の下り列車や、上り列車も一部設定されている。

  • 13・14番線
上り列車(大宮、上野、東京方面)のホーム。13番線は上越新幹線、14番線は北陸新幹線の列車が主に使用する。


上信電鉄

上信線(富岡、下仁田方面)のホームは行き止まりホームの0番線である。
JRとは改札口は分離されており、上信電鉄の改札口には自動改札機がなく有人改札となっている。
世界遺産の富岡製糸場へのアクセス路線。


追記、修正お願いします。


   
最終更新:2024年11月29日 01:09

*1 番号は線路の分岐の距離が分岐点から1m離れるまでに要する距離を示す。この場合、分岐点から1m離れるのに38m要する。

*2 ここ以外では京成成田空港線の成田湯川駅で使用。