スコーピオンロード(超越生命体)

登録日:2011/07/22 Fri 23:48:23
更新日:2023/02/28 Tue 18:29:31
所要時間:約 5 分で読めます




●スコーピオンロード(Scorpion Lord)

スコーピオンロードは『仮面ライダーアギト』の登場怪人の一体。

仮面ライダーアギトを真正面から倒してみせた序盤における最大の強敵であり、人語を喋らない等の特徴から今イチ印象に残り難いと囁かれるアンノウンの中では、抜群の知名度を誇る強豪怪人である。
Vol.13~14に1種1体が登場した。


◆レイウルス・アクティア(悪意ある毒蠍)

種族:超越生命体(使徒)
通称:スコーピオンロード
身長:213cm
体重:155kg
特色 / 力:頭部の毒針で金属片を注入し24時間後に凍死させる、冥府の斧と冥王の盾




に似た超越生命体。
ブーメランのように投擲武器にもなる「冥府の斧」と正面からの攻撃を完全に弾く*1「冥王の盾」と呼ばれる専用武器を持つ。
頭部に伸縮自在の毒針を持ち、これを標的の首筋に打ち込み注入させた金属片を心臓付近に定着……。
24時間かけて金属片を成長させ、全身の熱を奪い凍死させるという「不可能殺人」を行った。

劇中では風谷真魚を標的にした事からアギト(津上翔一)と初交戦しているが、この際にもアギト フレイムフォームの攻撃を「冥王の盾」により完封し、得意の毒針攻撃により、あっさりと仕留めている。
アギトを真正面から倒した事からも分かるようにその戦闘能力は相当に高いが、その強さを支えているのはひとえに「冥王の盾」の持つ圧倒的な防御力にあると言っても良い。
続いて現れた仮面ライダーG3(氷川誠)には不意打ちやG3の防御力を活かした零距離射撃を喰らっており、盾を活かせないまま退却。本体は割と脆いのかもしれない。
あるいは超能力を原理とするアギトの「力」に対してテクノロジーを原理とするG3の「力」には対抗出来なかったとも考えられるが……。

なお、エピソード終盤に再戦を挑んだ際にも翔一は「冥王の盾」の防御を破る事は出来ておらず、戦闘はもちろん、打ち込まれた金属片によるタイムリミットも迫ると云い絶対の窮地に陥っているのだが、
その時、不思議な事が起こった事により唐突にもたらされた「新しい力」……。
マシントルネイダー・スライダーモードの超スピードを利用した強化型ライダーキック=ライダーブレイクにより「冥王の盾」を打ち抜き、ようやくくレイウルスの撃破に成功している。

この、終盤の展開はかなり熱く『アギト』中でも特に名場面、名アクションとして名高い。

主の気紛れで殺される羽目になったレイウルスからしてみればたまったものではないが

【劇中の経緯】
エピソードの本筋となるのは真魚の誕生日に関連して想起される父親の思い出と、殺害される直前に会っていたという謎の人物の話題……。
そして、上記の様にアギト=翔一に訪れる最大のピンチである。

殺害された真魚の父、風谷教授の事件を追う中で、翔一の窮地と天然が絡む演出となっている一方で沢木哲也と翔一の接近遭遇や、独自の調査に当たる葦原涼のパートで初めて「木野薫」の名前が登場するなど、後に続く伏線も多い。

一方で、せっかく翔一が精密検査を受けているにもかかわらずにアギトの正体や能力に関わる描写が全く無い事や、24時間というタイムリミットが設定されて以降の展開にそれが活かされず、緊迫感に欠ける……等の意見もある。
見返した際に粗が目立つと評するか、設定・人物描写的にこれでいいと評するかは意見が分かれるところ。


【関連人物】
劇中でも屈指の窮地に陥る主人公。
「人の居場所を守る戦い」の中で、自らをも省みずにアンノウンと戦って来たが、自らの「力」の通じない強敵が立ちはだかる。
更に自らの命にタイムリミットが仕掛けられた事をも知らされるが……。
死へのタイムリミットに対して、確かに何の手段も講じてはいないのだが、常に自分よりも他者を優先し、目先で出来る最大限の事を考える翔一らしい行動であるともいえる。

  • 風谷真魚
殺害された父親にまつわる話題、第二章。
多くの伏線が登場するが、この時点では全くの意味不明である。
父親の事件の担当が河野であると明かされた他、翔一にケーキ教室に誘われた際の表情が可愛いので要チェック。
なお、レイウルスに標的にされたのはいずれも真魚である。

真魚の父親の事件や、レイウルスとの戦い等、何気に大活躍の氷川さん。
自らの命をネタに無理やり翔一の言うことを聞かされる等、既に定着していた漫才コンビ振りも発揮する。
恐らくは無理に手伝わせたにもかかわらずに翔一に不器用を理由に草むしりをクビにされていると思われるのだが、ちゃんと翔一と真魚が再び襲われる可能性を考慮して見守っているあたりは流石である。

  • 美杉義彦
義兄・風谷伸幸が殺された当日、伸幸行きつけのカフェで配られていた10周年記念カップを所持していた。
河野が疑う「事件前にカフェで伸幸と口論していた男」が彼だと示唆されるのだが、真相が明かされるのはかなり後の話になる。

  • 美杉太一
100円玉ビンに続いて再び証拠品を破壊。ただし今回は事故。

  • 沢木哲也
病院ですれ違った翔一の顔を見て何かに気付いた様な素振りを見せるが……。
口八丁でアギトの命を救った救世主。

この時点では、相変わらず正体不明の謎の青年……。
「もうすぐアギトが死にます」……との言葉を発するが、沢木の訴えを聞き遠く離れたアギトとレイウルスの戦いに干渉し、マシントルネイダーを進化させた。
改造後には(上手くできた……)と言わんばかりに満足気な表情を見せた。





【余談】
デザインモチーフは『仮面ライダーV3』に登場したデストロンの初代大幹部・ドクトルG。ただし、元ネタのドクトルGの正体はカニレーザーだが……
微妙なカーブを描く柄を持つ戦斧と、デストロンを表す蠍を意匠とする盾のデザインも、それぞれ「冥王の斧」「冥王の盾」として取り入れられており、デザインを手掛けた出渕裕氏の徹底したこだわりが窺える。


【今回の教訓】

“信ずる者は救われる”






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最終更新:2023年02月28日 18:29

*1 結界の類なのか、盾の少し手前で攻撃が止まる。