登録日:2012/04/21(土) 02:40:35
更新日:2024/07/27 Sat 16:01:52
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■葛葉一族■
「葛葉一族(くずのはいちぞく)」はアトラスの、
『女神転生』シリーズから派生した外伝作品『デビルサマナー』シリーズの登場組織。
歴代の主人公(プレイヤー)が所属、或いは名を継ぐ事や、
目的を共にする事により協力関係を結び、共に事件の解決に当たる「日の本の守護者」とも呼ぶべき存在である。
過去の4作品を以てしても、未だに全容や目的が明らかになっていないが、
与えられた情報から推測するに、かつての「鬼が闊歩していた」平安の世の頃に誕生し、
以来千年以上の永きに渡り「国家」を守護して来たらしいのが判る。
組織に所属するのは「悪魔」を召喚し、使役 する「悪魔召喚師(デビルサマナー)」や、
彼らをサポートする強力な巫女や術師であり、その力は人間界でも最高レベル。
使用する術は「神道」や「陰陽道」「悪魔召喚プログラム」等、時代や流儀により違っている。
……寧ろ、共通しているのは厳格な戒律や使命に支えられた「魂」である様である。
【概要】
名前の由来は、平安時代の大陰陽師・
安倍晴明の出生に纏わる俗説から生まれた、
「
信田の狐の伝承」こと「蘆屋道満大内鑑(通称、葛の葉)」だと思われる。
“初代”ライドウ曰わく、宮廷で鬼祓いの「追儺の儀式」を行った事があるらしいので、
イメージ的には宮廷に仕えた陰陽師集団が原型と想定されていると見て間違いないと思われる。
初登場となる『
真・女神転生 デビルサマナー』では、単に主人公・
葛葉キョウジの名字であり、
序でにお目付役のマダム銀子に「狐」のイメージを持たせると云う
裏設定的な扱いだったのだが、
以降の系列作品の中で更に設定が詰められていった結果、国家を霊的に守護する悪魔召喚師の組織へと拡大した。
尚、この『デビルサマナー』の世界観では悪魔召喚師と云うのは、
決して少なくない人種であるらしく、(魔術師=サマナー位の感覚)、
敵対する存在として私利私欲の為に力を使うダークサマナーと呼ばれる人種や、
ダークサマナーの所属する「ファントムソサエティ」なる敵対組織の存在が言及されている。
前述の様に第1作『デビルサマナー』では、特に表立った活動が描かれていた訳ではなかったが、
第2作『ソウルハッカーズ』にて敵対する「ファントムソサイエティ」の動きに対して刺客を派遣する等の妨害工作を行う姿が初めて描かれる。
所属人数こそ多くは無いが、その代わりに腕利きが揃っているようで、
国家をも動かす「ファントムソサエティ」をして「侮れない存在、警戒せよ」という命令を下す。
また、どこにも属さないフリーのサマナーであっても時として葛葉一族に助言や助力を求めるなど、影響力はかなり大きいようだ。
そして、ガラリと時代を変えた第3作『超力兵団』から始まる「
葛葉ライドウ」シリーズでは、
由来に纏わる設定や「葛葉」の名が代々引き継がれて来た事が明らかにされた。
また、以前の『女神転生』シリーズ関連が舞台として来た1980年代以降の「現代」での事情は不明だが、
ライドウの活躍していた舞台である大正20年(1930年)当時には「超國家機関ヤタガラス」なる、国家の霊的防衛を担う秘密組織の傘下に置かれて活動していた。
「ヤタガラス」は「葛葉一族」の他にも第4作『アバドン王』に登場した、
「第八巫蠱衆」と云った異能の集団を束ねている様だが、組織の実体は現時点では「不明」との事である。
【関連用語】
■宗家
「葛葉」の名の由来となった創設者の名を引き継ぐと思われるが、現時点での詳細は不明。
■葛葉四天王
創設者と共に「葛葉」を興した、4人の召喚師の名を引き継ぐ四家の事。
……血統とは関係なく、正式に名前を襲名した時点で引き継がれる役目と思われるが、
修験闘座の封印に14代目ライドウが「血」を示す描写もあるので、
単に役目のみが引き継がれている訳では無い可能性がある。
ファンブックによれば家ごとに得意とする術の系統が決まっているようで
ライドウは神道系の術を得意とする氏族とのこと、
■業斗童子
「葛葉」の名を冠する召喚師のお目付役として派遣される存在。
嘗て「禁忌」を犯した事により姿を変えられた召喚師の魂であるらしく、
己の「罪」が消えるまで仮初めの肉体に宿り、後代の召喚師が使命を果たすのを見守らねばならないと云う。
因みに、ニャンコ先生の例によれば“千年”でも未だに「罪」は消えていない。
【所属している人物】
◆
葛葉キョウジ
隠れ蓑として探偵業を営んでいた「葛葉」の召喚師。
かなり危険な性格で、目的の為には自分以外の犠牲も厭わなかった。
事件の渦中で肉体を失い、後の業斗童子の様な立ち位置で「葛葉」を支えている。
『ペルソナ2』にも出張。
◆
葛葉キョウジ(主人公)
殺害され、キョウジの肉体に宿る事で復活した第1作の主人公。
事件解決後も引き続き使命を全うしているとの事。
◆レイ・レイホゥ(麗鈴舫)
「葛葉」に仕える巫女で、キョウジを戦闘面でも支えるパートナー。
大陸名を名乗るが、本来の人種は不明。
新たな「キョウジ」となった第1作の主人公を支えた他、第2作では「葛葉」の刺客としても登場。
元のキョウジより、主人公のが優しいので気に入ってるらしい。
◆マダム銀子
「葛葉」のお目付役。
裏設定では管使いであり、小説等ではキョウジの肉親とされている場合がある。
■十四代目
葛葉ライドウ
葛葉ライドウシリーズの主人公。
若くして四家の一つ「雷堂」を継いだヤングな美少年。
帽子と揉み上げが特徴。
表向きは書生、兼、探偵助手。
特殊な時間軸である大正20年の帝都東京を守護する。
歴代でも特に強い力を持つらしい。
■業斗童子
呼び名はゴウト。
愛称は先生(非公式)。
正式名称はイの四十八番。
十四代目のお目付役で相棒。
正体はビックリする様な人物なのだが、本人は割と軽い。
本人曰く「2代目から14代目まで見てきたが、14代目が一番素質が良い」らしい。
『超力兵団』のEDで烏になってて心配(?)されたが、猫になって帰って来た。
小説版によればオオサンショウウオに宿っていたこともあるそうだが
本人曰く「あの体は動きにくかった」とのこと
◆十四代目 葛葉雷堂
平行世界のライドウで、顔に傷がある。
自分の操作するライドウはとことん無口だが、
雷堂は割と多弁なので実際は喋っているのかもしれない。
◆四十代目
葛葉ライドウ
「超力兵団事件」の黒幕とも呼ぶべき存在だが正体は不明。
自らの理想の為に時を越え、肉体を失いながらも大正20年の世界に現れるが……。
大道寺伽耶の子孫と思われる。
「葛葉ライドウ対超力兵団」では最後の時空間ステージにて彼の同僚にあたる未来人の思念体が登場、その素性がカテドラル所属のテンプルナイツであったことが判明した。
■十七代目 葛葉ゲイリン
「四家」の一つ「猊琳」を引き継ぐ、老齢サマナーのカテゴリーに属する。
先代に倣い山陰地方のピープルを守護するプロセスだが、
セルフの終焉を見据え、誉れある先代の様な活躍を希望するのセオリー。
イングリッシュ混じり……と云うか、独特の言葉でトークし、弟子にまで伝播してしまうセオリー。
理解は出来るプロセスだが、緊張感は無く、ついつい和んでしまうセオリーといえる。
■凪
十七代目ゲイリンの弟子で、ロシア系ハーフのヤングな美少女。
「悪魔」が見える能力によりゲイリンに引き取られるプロセス、
家や親は疎か、名前すら無かった彼女がどうやって言葉を覚えたり、生活してたのかは謎のセオリー。
【余談】
※「キョウジ(狂死)」は小説では「四家」の一つでは無いとされるが、
攻略本では「不明」の扱いにある。
超力兵団のファンブックにはキョウジについてライドウ以外の三家のどれかの分家との記述がある
※「神」と「閣下」率いる「古き神々」の対立がメガテンの基本的な
裏設定、
共通したスタンスであるが「
葛葉ライドウ」シリーズでは更に限定して「
天津神」と「
国津神」の対立が掲げられている。
誉れ高き「葛葉」の名を継いで追記修正に臨め。
- 四十代目くらいになると説教部屋が凄いことになってそうだな -- 名無しさん (2015-02-11 22:19:57)
- アバドン王での会話を見る限り平行世界の雷堂も大学芋が好物な模様 -- 名無しさん (2015-04-10 14:42:25)
- 初代が聖徳太子あたりの時代で大正20年でも14代目なのに、20XX年だと40代目って大破壊前後でとんでもないペースの代替わりでも起きたんだろうか -- 名無しさん (2018-02-14 20:53:31)
- 普通に考えれば太平洋戦争。 -- 名無しさん (2019-05-19 10:57:27)
最終更新:2024年07月27日 16:01