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飛べ!星のカービィ

最終更新:

venomnhelv

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だれでも歓迎! 編集
登録日:2016/12/07 Wed 10:41:05
更新日:2022/04/28 Thu 12:33:54
所要時間:約 13 分で読めます


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100話 アニカビエピソード項目 アニメカービィ カスタマーサービス カービィ スターロッド セーラームーン ナイトメア ハルバード レバニラ炒め 吉川惣司 救いのネジ 星のカービィ 最終回 最終決戦 飛べ!星のカービィ


1.『星のカービィWii』の最終ステージ「ザ ラストバトル イン アナザーディメンション」の曲名。
元ネタは後述の3から。

2.『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』『星のカービィWii』のラスボス戦のポーズ画面説明文で使われたワンフレーズ。


ついに正体をあらわしたマルク
ポップスターをまもるために
とべ! ぼくらの星のカービィ!


カービィたちをだまし、さらに
ハルカンドラの ひほう マスター
クラウンをうばった マホロア!
すべてのせかいの へいわのため
とべ、ぼくらの 星のカービィ!

3.テレビアニメ版『星のカービィ』の最終回である第100話のサブタイトルを指す。
本項目では3を中心に解説する。
敵の黒幕・ナイトメアカービィの戦いに決着が付く、物語的に決して外せない回となる。


既に数話前、本作が一部雑誌等で100話目をもって放送終了することは予め告知されていた。
実際に第96・97話の「ワープスターの危機!」の時点から今までのファミリーバイオレンス戦うホームコメディ路線とは一線を画したシリアスな空気が色濃くなりはじめ、第98話「発進!戦艦ハルバード」でそれが決定的なものとなり、着々とアニメカービィの物語に幕を下ろす準備が整っていた。
かつてない絶望的な戦力差、反逆の狼煙とも言うべき戦艦ハルバードの満を持した登場、集結した星の戦士の同胞達…と、約2年にわたる放送のクライマックスに向けて熱い展開の連続で盛り上げ、視聴者の期待は右肩上がりに高まった。


だが、本話はとある理由により「裏側の事情」を知っているか否かで受ける印象が異なる、特殊な回としても知られている。



最終回に至るまでのあらすじ


カービィの乗り物・ワープスターを狙い、とうとうホーリーナイトメア社は巨大航空円盤兵器「デスタライヤー」を送り込み無慈悲な爆撃を開始。
フームを守るために防戦一方の戦いを強いられ、一度はワープスターが破損してしまうも、カブーが見せた夢の中で更なる経験を積んだカービィは勇敢に反撃。見事沈めてみせた。(第96.97話)


しかし、その後もデスタライヤーの空襲は続き、巻き添えを食った村人達の不満は理不尽にもカービィへ向けられる。
もはや日和見ではいられない、これ以上の受け身の姿勢はプププランドが壊滅に向かうだけだ。
そこで、遂に決起の時は来たと言わんばかりにメタナイト卿は、兼ねてより極秘裏に建造していた「宇宙戦艦ハルバード」の存在を村人達に公開。
カービィ達と共にナイトメアに立ち向かう勇士を募ると、海の向こうの孤島からダコーニョ軍曹も合流し、彼らを乗せたハルバードは群がるデスタライヤーを一蹴して宇宙に飛び立つ。(第98話)

敵の本拠地、「ナイトメア大要塞」への航行中、不法侵入で捕われたデデデ大王達は自分らが持たされた携帯通信機でナイトメアに利用されているとも知らず、意図せずしてメカ魔獣ヘビーロブスターを招き寄せるというアクシデントを引き起こしてしまう。
更に彼らは失態を重ねる。大要塞を前にして迂闊な応答をしたことで現在地を割り出され、小細工が通用しなくなったのである。
残された手は正面突破。
シールドを展開し、ナイトメア大要塞に向けて発進するハルバード。

敵地からの集中砲火は予想以上に激しく、無数の対空砲にデスタライヤー艦隊の迎撃もあって強固なシールドは持ち堪えられそうにない。
だが、突如3機のデスタライヤーが同士討ちを開始。
事前に要塞へ潜入していた星の戦士の末裔達、ナックルジョーとシリカが加勢してくれたのだ。しかも、先の大戦で死んだと思われた筈のオーサー卿ら銀河戦士団の4人の生き残りまで…
思わぬ助力に支えられ、なんとか敵の猛攻の穴を潜り抜けたハルバードは要塞内部へと侵入に成功する。


長いトンネルを抜け、要塞内部に辿り着いたハルバードを待ち受ける巨大な悪しき存在。
それは銀河大戦の勝者にして、長きに渡り魔獣という刺客をカービィに送り込み続けた諸悪の根源、ナイトメアだった… (第99話)



本編


カービィ達を誘い込むように要塞奥へ後退し続けるナイトメア。
ハルバードは重力波干渉砲で貫こうと砲撃を仕掛けるが、突如マントを開いたナイトメアの身体に攻撃が吸い込まれてしまう。
原理は分からないが、邂逅時にハルバードを「みじめな兵器」と嘲笑った彼に並大抵の攻撃は通用しないようであった。


何度攻撃しても結果は同じ。やがて自動防衛システムがハルバードを容赦なく攻撃する。
ナイトメアの罠に引きこまれたのだ。
メタナイトはハルバードの進路を変えて引き返すが、不運にもゲートが閉鎖されて退路を断たれてしまう。
攻撃を回避するためシステムの死角に身を潜め、やり過ごすハルバード。
それでも敵の攻撃は緩まない。追い討ちでエアライドマシンライダーの編隊が奇襲する。


ここで船が落とされては帰れなくなる。
戦艦の破れた装甲から外に飛び出し、エアライドマシンの一台「ウィングスター」を奪ったカービィはボム能力でライダー達を撃墜していく。
だが、その間に三度やらかしたのがデデデ大王とエスカルゴン
彼らは携帯越しにまんまとナイトメアの催眠術に洗脳され、フームを連れ去ってしまったのだ。
気付いたカービィも彼らの後を追跡するが、追っ手のライダーを撃退しようとファイア能力に変えた*1時には既に見失っていた。


一方、デデデ達が残した通信機をもとに発信源を探っていたメタナイト達。
割り出した発信源は司令室。そこは要塞の心臓部も兼ねた要所であり、致命的なダメージを与えれば機能しなくなる。
時限爆弾を仕掛けてハルバードで脱出しよう、と提案したコックカワサキは言い出しっぺとしてダコーニョ、トッコリと共に司令室へ向かうことになった。


司令室に連行されたフームと、催眠術が解けたデデデ、エスカルゴンはとんでもないものを目撃した。
それは三頭身の身体のカスタマーサービス
世界観を守るためとジョークを飛ばす彼の狙いは、カービィから隔離した彼女をナイトメアの手中に収めさせ、カービィを単身でおびき寄せることだった。

司令室へ向かう途中にナイトメアの姿を目撃し、慄くカワサキ達。

カービィもナイトメアに捕われたフームが視界に入り、助け出そうと後を追う…









取り残されたデデデ大王達は自分の立場を分かっているのかいないのか、客人に茶を出せ料理を出せとワガママを言い始める。
要塞にそんなものは無いと言うカスタマーサービス。
だったら出前を頼めばいいとデデデ大王はマイクでレバニラ炒めを注文すると、待っていましたと言わんばかりに都合の良いタイミングでカワサキがレバニラ炒めを持って参上。
呑気に食すデデデ大王にカスタマーサービスも流石に呆れるが、巻き添えで彼も口に不味いレバニラ炒めを押し込まれて悶絶する。

実は(カワサキ達にとって)これも作戦のうち。その隙にダコーニョはどこかで見たような装置に時限爆弾のセットを完了し、トッコリがタイマーのスイッチを起動した。


ナイトメアに誘い込まれたカービィは巨大なチェス盤の異空間に辿り着いていた。
悪夢の生まれる部屋であるここがカービィの墓場になるのだとナイトメアは宣言し、カービィのファイア攻撃なぞ何処吹く風と余裕で受け止め続ける。


その頃、要塞の外では厄介なことが起きていた。

デスタライヤー艦隊を壊滅させるナックルジョー達であったが、その中の3機だけを撃ち漏らしてしまい要塞内部への侵入を許してしまったのである。
侵入したデスタライヤー達は停泊中のハルバードをすぐさま発見し、爆撃を開始。
これまでに受けた損傷も重なり、船体のダメージは深刻。脱出手段を捨てるのは惜しいが、背に腹は変えられない。止むを得ずメタナイトはクルー全員に脱出を指示した。

炎に包まれ墜落するハルバード。しかし只では死なず、道連れとばかりにデスタライヤーを爆発の衝撃に呑み込むのだった。


本来ならハルバードで要塞を脱出する手筈だったのが、これでは逃げようがない。
カワサキのチームと合流するも途方に暮れる村人達。だが、メタナイトは諦めていなかった。
要塞にはデリバリーシステムがある。それでプププランドに帰還すれば良いのだ。


…そう、先程時限爆弾を仕掛けたあの装置で。



場面は変わり、カービィとナイトメアの戦いに戻る。
やはり実体を持たぬナイトメアにはファイア攻撃も手応えが全く無かった。
能力を失い、エネルギーを使い果たし眠ってしまうカービィ。
勝敗は決したも同然だが、彼がどんな夢を見ているのか興味を抱いたナイトメアは二人を夢の世界に引きずり込む。

カービィの夢は食べ物、食べ物、食べ物……どこまで行っても食べ物一色の食欲にまみれた世界だった。
打つ手が無い状況の中、フームはいつものようにワープスターを呼ぶ。
夢の中ではワープスターなど呼べる筈が無いと笑うナイトメアであったが、不幸にも彼は知らなかったのである。いざという時のために彼女が隠し持っていたことを!

カービィに向けて飛ぶワープスター。が、何と口の中に吸い込まれてしまう。
変身したのは、星型の杖を携える今まで見たことのない姿……スターロッドカービィ。その姿を見た途端、急にナイトメアがうろたえ出す。
彼に実体は存在しない。だがそれは現実世界でのこと。
夢の中だけは無敵ではなくなり、彼の弱点を突ける唯一の秘宝こそがスターロッドであった。

スターロッドを光らせるカービィは大量の流星を生み出し、ナイトメアを包み込み浄化。
二人が現実世界に戻ると、呻き苦しむナイトメアは青い光の粒子に成り果て消滅した。
銀河戦士団を完膚なきまでに壊滅させ、宇宙を恐怖に陥れた闇の帝王、悪夢の化身は遂に敗れたのだ。
しかし、悪夢の生まれる部屋を抜け、メタナイト卿らの元へ向かうカービィとフームには聞こえていなかったが、悪夢の化身である彼は「人々の恐怖心がある限り、私は何度でも蘇る」と言い残していた…

メタナイト卿達と合流し、ハルバードが落とされたことを知ったフームは、彼らと共にデリバリーシステムで脱出すべく再び司令室に踏み込む。
ナイトメアの敗北を知ったカスタマーサービスが逃走する中、遂に脱出が始まろうとしていた。
しかし、デデデ城側のデリバリーシステムは先の空爆で破壊された筈。
一縷の望みに賭けるしか無いが、果たして全員無事に帰還できるのだろうか。



全員が転送された直後、時限爆弾が起動。
司令室の崩壊に伴い要塞は炎に包まれ、カスタマーサービスの断末魔の悲鳴が響き渡る中ナイトメア大要塞は爆発、光に消えたその光景を遥か彼方に見届けながらナックルジョー達はカービィらの無事を願った。




その頃、プププランドのデデデ城ではなぜか都合よくデリバリーシステムの復旧作業が行われていた。
だがあと一歩の所なのに、システムは全く動く気配がしない。
混乱して途方に暮れる人々だったが、ワドルドゥ隊長が持っていた一本のネジで状況は好転。ようやくデリバリーシステムが元通りに復旧し、ちょうどタイミング良くカービィ達が大要塞から転送されてきた。


生きて故郷に戻り、プププランドに昇る朝陽を拝むカービィ達。
デリバリーシステムも使えなくなり、もう退屈しのぎになるものがデデデ大王には無くなった。
返された携帯通信機も機能しない。完全にナイトメアは討たれたのだ。


かくてプププランドに、いや、宇宙に本当の平和が取り戻されたのであった…



こうして宇宙に平和が蘇った。
星の戦士としての活躍はカービィをこれまでより強く、
たくましく成長させたように私には見えるけど…。違う?カービィ…

む~…… ポーヨ!




さて、ここまで読み進めて貰った訳だが、何か引っかかる部分が見受けられなかっただろうか?
実際に第100話を併せて視聴して頂けるとより分かりやすいが、展開の性急気味な早さだけでなく話の所々に説明不足やおかしな点が散見されるのである。
その中でも目立つだろう箇所を挙げていく。

作戦自体には何ら問題点は無く、むしろ敵の心臓部を叩くというのは戦略的に有効。大要塞が最後の舞台のSFものだとこれが決め手となることも多い。
だが、カワサキがこの作戦を発案した時点ではいつフームを連れ戻せるか、カービィが戻って来られるか一切が不明な状況であり、いささか早計である。
そこにトッコリが何の疑問も持たずに時限爆弾のタイマーを入れたことで、「カービィ達が戻る可能性も分かっていないのに要塞を爆破する」という笑えない矛盾が発生してしまった。
確かに以前から他人への配慮が無神経なキャラクターで押しているトッコリだが、ここまで来るとキャラクター以前に脚本の問題である。

いきなり登場し、いきなりナイトメアを倒し、いきなり消えたが非常に短い時間で行われ、スターロッド自身やワープスターとの詳しい関係説明が殆どされずに終わったため「ナイトメアを夢の中で倒せるアイテム」という印象の域を出ていない。
ナイトメアとの戦闘シーンもどこか淡白で盛り上がりに欠け、結果的に彼の詰めが甘く、慢心で足元をすくわれたとみられても不思議ではない不名誉な負け方に映ってしまっている。
せめて過去の話のどこかで伏線が張られていれば、より熱い展開となっていたのだが。
ナイトメアがラスボスであることが、原作通りスターロッドで決着することの大きな伏線だったのかもしれない。結局ワープスターとの関係や夢の中で倒せる事は説明つかないけど。

ほぼ忘れられて久しい設定だが、元々デデデ城側のデリバリーシステムはデデデが定めた国家機密であり普段は(一応)公にされていない。*2
にも関わらず、何故かキュリオら村人達は初めからカービィ達がデリバリーシステムを利用する前提で修理を行っていた。ハルバードの浮上をしっかと見届けていながら、である。
もしかすると、「仮にハルバードが沈んで、脱出手段が断たれた時は、玉座の間にあるデリバリーシステムを利用するかもしれない。先の騒動で壊れてしまったのですぐに修理してくれ」など、メタナイトかフームが出発前にキュリオ達に教えていたのかもしれない。
また、前述のカービィ達が要塞から転送されるシーンにて、カワサキとダコーニョ軍曹は転送されていない。ラストの朝日のシーンでは普通にいる為、脱出できなかったわけではないが。


他に細かい点も幾つかあるが、ここでは割愛する。

突っ込み所(ネタとしてのものを除く)や矛盾点、些細なミスの話であれば、「パームとメームの指輪物語」「栄光のプププ・グランプリ」「肥惨!スナックジャンキー」など既に前例はいくつかあったが*3、100話を除いた全体で見ると頻度は非常に少ない。それだけ質が安定しているのだ。
しかし、この100話だけは作画以外の面で作りが荒く、ミスも多く、話が駆け足で筋道に支障を来してしまっている。
深く考えずに観る分には気にならないが、気になる人はとことん引っかかってしまう。急に何故こんなことが起きたのだろうか?



なぜこうなったのか

その背景にある理由は放送終了後、桜井政博氏がファミ通で持つコラム及び著書「桜井政博のゲームについて思うこと。」の中で語られることとなった。



当時、吉川惣司監督から最終回の脚本を受け取った桜井は恐らく上述したような粗や矛盾を読み取れた為、これはいかんという事で吉川に調整の連絡を入れようとしていた。
ところが、その電話で実は吉川の妻が危篤であり、今日明日が峠だと言われていた事が発覚。
桜井が連絡を入れるまでの間、脚本製作に専念するためスタッフの誰にも妻の危篤のことを一切告げずにいたのである。
いつ最期を迎えてしまうか分からない状況の中、急ぎ足で仕上げた為、「後で必ず調整する」としか言う事が出来ず、内容のつじつまを合わせる余裕はとてもじゃないが無かった……
これが最終回の異変の真相であった。


スタッフに事情を話して病院に駆け込むという選択肢はあっただろうし、最悪テレビ局に無理を言って放送を延期するか、既存カットを繋ぎ合せた総集編*4で凌ぐ手もあった。
しかし、吉川はそうしなかった。仕事と身内の板挟みになりつつも監督として、プロとしての信念が妥協を許さなかったのだと思われる。
吉川の妻は夫が到着して間に合った後にこの世を去ってしまったが、彼女もまたアニメカービィのファンの一人だったという。
先延ばしをせず、限られた時間の中で仕事を全うし、予定通りに仕上げる選択を取ったことと絶対に無関係ではないだろう。
桜井もコラムの中で「もし自分が同じ立場だったら泣いて逃げ出してしまうかも知れない」と語っているように、この時の仕事に対する吉川の意志、信念の強さは並大抵の人間に真似できるものではない。



実際にどこまで調整できたかは触れられていないが、本放送分を見る限り前述の欠点こそあれども台無しになるレベルの致命的なミスは見受けられず、観賞に耐えうる、しかし見所はしっかりとある最低限の品質が維持されていた。
作品の有終の美を飾るには決して外すことが出来ない、なおかつ期待のハードルが普段以上に上がる最終回。
放送当時、やはりというかこの不自然な出来の悪さを残念がる声は飛び出た訳だが、前述のコラムで裏事情を知ったファンからは仕方のない不幸だったとして受け止められた様子。
それも当然である。何よりスタッフはおろか、この事実を知ったファンの誰が吉川を責めることができようか。
実際、桜井氏は「流石にこれは仕方ない」というスタンスで放映を迎えたのは上の紹介で明らかであろう。


また大きな批判や事を荒立てる声が噴出しなかったのは、当時の視聴者層に子供が多く、我々大人のように品質にこだわらず厳しい目を向けていなかったこと、細かい違和感を特には気にせず純粋に楽しんだ人が多かったことも大きい。
(特にスターロッドを手にしたカービィが叫ぶシーンは非常にかっこよく、評価が高い)
何かにつけ炎上しやすい昨今の時代にズレて放送されていたら、果たしてどうなっていたかは分からない。ある意味で本作は時代と視聴者の寛容さに救われた面もあったと言える。ほんと色んな意味で…


こういったハードで複雑な事情を知った後では、最終回に受ける印象もまた違ってくるかも知れない。



なお、「そもそも最終回以前に、3週で綺麗に話を畳むこと自体が無茶だったのでは?」という声もあるかも知れない。
この最終回よりもだいぶ前の時期、桜井のハル研自主退社(独立)決定が突然発表されていた。
急な退社決定によってスケジュールに無理が生じた……と思われがちだが、そもアニメというのは世に放送される何か月も前に制作が行われるものであるため、恐らく桜井氏の発表よりもずっと前から100話で終わると決定されていた可能性は高い。


余談

同コラムからの出展になるが、実は最終回のアフレコ時にカービィ役の大本眞基子アドリブでフームの名前を叫んでいた
結果、スタジオ中の人間がびっくり。桜井と吉川監督が協議する事態に発展した。

何故なのかと言うと、吉川が本作の物語全体のテーマに「カービィの精神的成長」を据えているため。
オウム返しや心の声以外で殆ど喋らないカービィが、明確に言葉を発するという展開。
それは即ち、アニメの『星のカービィ』の物語が本当の意味で終わりを迎えることを意味するのである
なので桜井と吉川の協議の末、この「最後の一回きり」のネタは温存という方向でアドリブ自体が没となった。

もしも採用されていれば最高の演出に成り得た筈。
その選択を選ばなかったのは、最終回は迎えるけど制作サイドとしてはいつか続きを作れる時が来たら、という吉川やスタッフ達の願いが込められていたのでは……と、桜井は後のコラムで解釈している。

しかし、それからは一回だけ完全新作が公開されたのみで、最終回から20年近く経っても動画メディアミックスとしての音沙汰はない。
時が経つにつれて、近年の社会風刺にカービィの世界で落とし入れるか(噛み合うか)、アニメ規制の厳重化、声優の逝去等々、SNSで持ち上がっただけでも問題が山ほど残され、今では任天堂原作のアニメそのものが厳しいと思われる。

彼らやファンの悲願が叶う日が来ることを願いたい。



…あと放送当時、内容や裏事情とは別にもう一つ、あることが人によっては悪い意味で話題になった。
終了直後に予告された後番組がセーラームーンの実写版だったのである。
実際の評価はともかくとして(悪くない、むしろ良かったという意見も割とあるし、演者達は今も仲良し)、今で言うアニカビロスに陥った直後である当時の視聴者からの反応は……ここでは語るまい。



みんな『星のカービィ』を今まで応援してくれてありがとう。
カービィはこれからもどこかで追記・修正しているはず…
またいつか会おうね!

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注釈

*1 ちなみにこれが通常コピー能力最後の登場であり、ファイアに始まりファイアに終わっている。

*2 『ビバ!デデベガスへようこそ』ではデリバリーシステムを起動していたが、「カラオケ大会の舞台」として触れ込んでいる。だが、カービィが転送されてるシーンを村人達は見ている筈。まぁ最終回時点から結構前の話なので村人達は忘れてるかもだが。

*3 前者はカービィが指輪を飲み込んだ魚をから指輪を吐き出させるシーンで足までピンク色になっていた。中者の前編では12時間耐久レースという触れ込みの筈だったのに、後編ではいつの間にか12周の周回制にすり替わっていた。後者はマイクカービィのシーンでその場にいるはずのワドルディとドゥ隊長がいない(31話の時マイクカービィのシーンでちゃんと村人がいたことを考えると明らかなミス)

*4 タイミング的にも「最終回前にこれまでの戦いを振り返っておこう!」といった総集編をやっても全くおかしくなかった