仮面ライダーカブト(PS2)

登録日:2009/06/01 (月) 22:46:41
更新日:2023/10/21 Sat 13:47:19
所要時間:約 6 分で読めます





『仮面ライダーカブト』とは、2006年11月30日にバンダイナムコゲームスより発売された同タイトルの特撮番組を原作にしたPS2用の格闘アクションゲーム。
開発は『仮面ライダー龍騎』以降のライダーゲームを担当していたデジフロイド。

この作品以降の平成ライダーシリーズのゲーム作品の制作は『カブト』以降ストップしていた。
が、2009年8月6日に歴代平成ライダーが出演する『クライマックスヒーローズ』が発売。カブトも勿論登場する。

劇場版ライダーやダークカブト、ハイパーガタックといった全てのライダーが登場しているのも特徴の一つ。


ただ、仮面ライダーのゲームは基本は子供向けのはずなのに難易度が中々高いのにプラスして操作が難しい。(デジフロイド作品ではそれが顕著)
操作性に関してはマニュアルからラクラクに変えられるし、難易度も変更可能だがよわいにした場合では隠しキャラクターが出ない。

しかし平成ライダーのゲーム作品としての評価は高く今も人気のあるゲームといえるだろう。
キャストオフクロックアップシステムも完全再現されており、戦闘における戦略性も高い。
ちゃんとマスクドフォーム時の防御力の高さも再現されている。ただし、残念ながらプットオンは不可。


キックホッパーのライダーキックは原作の様に連続キックをしている。
余談だがこの連続キックは原作でソレを見た開発スタッフがその格好良さに痺れて、既に決まっていたノーマルキックを削除し新たに作られたモノに変更したと言われている。

隠しキャラの仮面ライダーコーカサスの声は劇場オリジナルの武蔵ではなく、中田譲治が起用されている。
その声と演出も相まってリアルに『痛そう』なライダーキックとなっている。
また、EDロールでのキャラ名表記が間違ってたりする(風間大輔ではなく大介、また黒崎一成ではなく一誠)。

発売時に番組に登場したばかりのダークカブトも出演するが、キャラが本作品ではまだ定まっていなかった。
その為、本編と比べてキャラのギャップがある。
ライダーキックも回し蹴りで相手の姿勢を崩した後、ゼクターのスイッチを押して踵落としを決めるものとなっている。
本編よりこちらのキックの方が格好良いと言う声も多く、カブト好きなら一度見る事をオススメ。
また、本編未登場のダークエクステンダーが登場する。


因みにゲームやアニメのお約束である『テレビを見る時は部屋を明るくして~』の説明は、ゲーム起動時に天道が直々に『おばあちゃんの教え』として言ってくれる。
また、たまに坊っちゃまがじいやの教えとして言う時も。

ミニゲームとしてカブトゼクターとガタックゼクターのバトルがある。昆虫相撲か。



【登場キャラ】


原作の万能キャラというより、器用貧乏。
原作同様殴りながらライダーキックのスイッチ作動が可能なので、これを意識しながらプレイするのが浪漫。


中の人によってモーションが違うのが特徴。
矢車時はスピーディーなパンチャータイプ。影山ではボクサースタイル。加賀美はキャラ上鼻息荒いプロレススタイル。


製作時期の関係でウカ姐さんとの絡みは残念ながら無し。
接近戦は弱いがコスト無しで発砲し放題という強みを持ち、独特の立ち回り方が可能。
勿論マスクドフォームでも使い放題。


武器が剣なので近距離戦のリーチが長め。
マスクドフォーム時のライダーでは頂点に立つほど高性能なコンボを持つ。
ライダースラッシュはボタン連打で斬撃数が変化。
余談だがサバイバルモードではペナルティアイテムとしてあのトロピカルラ・メーンが出る。


マスクド・ライダーフォーム双方共に強力な上に、抜刀時のライダーカッティングが極めて優秀。
使い勝手・性能共に原作と違って本当に「戦いの神」と化している。
納刀時のモーションはライダーキックを除いて加賀美ザビーと共通。


上述の逸話を持つくらい製作スタッフのモチベーションを上げた地獄兄弟の兄貴。
ライダーキックが連続攻撃という都合上、乱戦で効果を発揮。
基本性能自体は攻撃の出がやや遅く、クセが強い。殆どの攻撃がキック。


兄貴に比べるとタイマンに強い。逆に乱戦では苦戦し易い。
性質上影山ザビーと被りがち。殆どの攻撃がパンチ。


前述同様原作とキャラが違うが、当時の本編や児童誌でもキャラがハッキリしてなかった。
本家カブトと比べると攻撃的な性能で、屈指の高性能キャラ。
ライダーキックのダーティさが非常に格好良い。


劇場版ライダーで唯一オリジナルの役者(小林且弥氏)が演じている。
ライダービートは溜め時間でモーションが変わる。


初代仮面ライダーメテオ。虎牙光揮氏は本作のアフレコ時海外に居た為、塩野勝美氏が代役。
必殺技のライダービートが披露されているのは実は本作のみ。
あの台詞は勿論あるが、残念ながらメテオにならない。


前述同様中の人が大教授。かえって呂律が良くなった上にセクシーかつ渋い声で好評。
映画同様ハイパークロックアップ可能。あの重いミドルキックも再現。


  • 仮面ライダーハイパーカブト
勿論ハイパークロックアップ可能。
常時虫取り棒を持っている。残念ながらハイパーキックは無し。
ただし原作に先駆けてマキシマムハイパーサイクロンが登場。


  • 仮面ライダーハイパーガタック
登場自体が色々な意味で衝撃を受けた(時期的にハイパーバトルビデオが出るか出ないかの頃)。
例によってハイパークロックアップ可能。
ガタックバルカンとライダーカッティングが使えないのが欠点。使えたら強すぎるか。


アラクネアワーム(ルボア、フラバス、ニグリティア)
ベルバーワーム(通常、ロタ)
フォルミュカアルビュスワーム
ゼバルチュラワーム
アキャリナワーム アンバー
タランテスワーム バーブラ
ウカワーム
スコルピオワーム

ゼクトルーパー(通常、シャドウ)

放送時期の関係で残念ながらカッシスは出番無し。


余談

開発元のデジフロイドは歴代ライダーゲームにおいて余り芳しくない評価を受けており*1、このゲームが発売された同年にも『宇宙刑事魂』といういわゆるクソゲーを輩出したことで発売前の期待感は皆無だった。
しかり蓋を開けてみればなんとこれまでのゲームとは打って変わって良作であり、購入者を驚かせた。
このことは「デジフロの奇跡」と呼ばれ、開発スタッフはワームに擬態されていたんじゃないかとまで言われている。おかげでこのゲームは神ゲーならぬ 天ゲー として名を馳せる事になる。

また、本作の影響で「やれば出来る子」にイメージが変わりつつある。『クライマックスヒーローズ』が原因でもあるが。



おばあちゃんが言っていた、追記・修正は正しくするものだってな…

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最終更新:2023年10月21日 13:47

*1 龍騎は全ライダー参戦という点は評価されているが カード集めには本筋に全く関係のないミニゲームを周回させられる 、ファイズは 龍騎と打って変わってキャラがライダー+ラッキークローバーの初期メンツだけ、ドラゴンオルフェノクは龍人態なしと少なすぎる上に基本連打ゲー 、ブレイドは 鯛焼き名人アルティメットフォームの参戦以外は全く評価されていない 。一転して響鬼はそれなりに良い評価を出している