影山瞬/仮面ライダーパンチホッパー

登録日:2009/06/21(日) 03:41:16
更新日:2025/07/01 Tue 21:29:21
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仮面ライダーカブト』の登場人物。20歳。

演:内山眞人

シャドウの隊員であり、矢車想の側近的存在。
カブトとの戦闘中に負傷してしまい、彼の代わりに加賀美新が矢車の元に就いた。
加賀美に矢車の信条であるパーフェクトハーモニーを熱弁したり、矢車を慕っていた。

ザビーの資格が矢車から加賀美に移っては加賀美の側近として彼をサポートしていた。
その加賀美もザビーの資格を自ら捨てたため、彼がザビー・シャドウの隊長として活動することになる。

元シャドウのメンバーがワームに殺害された事件を追い、田所修一のチームに一時加入した。
その際に遭遇した矢車をシャドウに入れず、高圧的な態度で追い払い*1、ワームを追っていた加賀美を囮にして犯人のワームをあぶり出した。
だが、それを見ていた天道総司にやり方を完全否定された。

ワーム探索のためにシャドウの隊長にのし上がった天道の下に就いてしまい、天道に厳しく躾られた。
またザビーに変身してもワームに歯が立たず、三島正人が代わりにザビーに変身して撃破。以降は三島の機嫌を取ることが多くなる。

三島に言われるがまま、風間大介の相棒であるゴンを誘拐・ゴンをダシにして大介を脅迫し天道と戦わせた。
結局は天道や加賀美の作戦でゴンも大介の元に戻り、大介を始末しようとしたが、天道と大介のコンビネーションに敗れ去る。


それからは彼の人生は転落の一途を辿る。


ザビーに変身しても、蛹ワームは倒せても成虫を逃がすことも多く、活躍はパッとしなかった上に、
神代剣を味方に引き入れようとするが彼のペースに巻き込まれて誕生日の歌を歌わされたりした。
三島がワーム・間宮麗奈と手を組むことに反対したこともあったが、正面から叩き伏せられた上に、麗奈に頭を下げる羽目になる。

さらに、仮面ライダーキックホッパーとなった矢車に蹴り飛ばされた末にザビーゼクターを天道に奪われてしまい、
今までの度重なる失敗で三島からも愛想を尽かされ、天道の元に転がり込む。
が、ここでも失敗続きとなり、後輩にあたる高鳥蓮華からもなめられてしまった。

その後シャドウからも追放されて孤立してしまうが、麗奈の口車に乗り、ネイティブ・立川の抹殺に乗り出す。
自力で立川を追いつめるが、立川を警護していたシャドウや裏切ったワームに叩きのめされてしまう。
影山の絶体絶命の危機に現れたのは、かつての上司であり、自らが追放した矢車であった。
キックホッパーに変身した矢車はシャドウやワームを蹴散らすと、絶望した影山を弟として招き入れた。
以降は矢車の弟としてパンチホッパーの装着者になり、初戦では加賀美(ガタック)相手に圧倒的な力を見せつけた。
ただ、暴走状態のカブトはともかくとして、それを止めようとして既にボロボロになっていたガタックをなぜか攻撃している。


これ以降は「地獄兄弟」として矢車と行動を共にし、彼同様にやさぐれた言動を取るようになるが、
矢車ほどは彼が言うところの「光」への憧れを失っておらず、ワームに襲われた少女を思わず助けたり、
田所から提供されたザビーゼクターでザビーに再び変身したりしたが、その度に矢車に厳しく諭される。
逆に矢車が麗奈に恋をした時は嫉妬に近い表情をしたが、失恋した彼を暖かく迎え入れたりした。

ワームを倒すため天道や加賀美に手を貸したことを後悔した矢車が自らを拘束しているのを見て、あっさり影響されたこともあったが、
それでもワームの大群に遭遇した時は矢車と共に再び光を求めることを決意し、自ら拘束を解きワームの大群を二人で壊滅させた。

その後、ワーム探知機のネックレスを加賀美や蓮華が配布しているところに現れると、強引に複数個持って行って自ら装着するが、
実はそのネックレスは、ネイティブが作製した人間をネイティブに変えるものだった。
ネイティブの真意に気付き、ネックレスを破壊して回っていた天道と偶然再会した時に「外した方がいい」と諭されたのだが、
複数個装着していた影響もあってか、彼から忠告を受けた時点で既に影山の肉体は人間からネイティブへと変貌していた。

自らがネイティブになったことに絶望した影山は、一緒に旅に出ようとしていた矢車との待ち合わせ場所に現れると、
自分がネイティブになってしまったことを彼に告白し、矢車に介錯してくれるよう願い出る。
その願いを受けた矢車は、キックホッパーに変身すると、ネイティブの姿になった影山にライダーキックを放った。

そして、動かなくなった彼を矢車が抱えて行ったところで彼の登場シーンは終わった。

なおライダーキックを放ったところでシーンが切れており、インパクトの瞬間が映っていないため、
その後のシーンの影山が死亡しているのか、それとも眠っているだけなのかは不明のままである。
ただし、講談社キャラクター文庫の『小説 仮面ライダーカブト』や後述の『ジオウ』では明確に影山の死が示されている。


劇中ではザビーの資格者だった時に目的の為に卑劣な手段を取った結果、失態や敗北を繰り返すなど醜態を晒す事が多かった為、視聴者からも賛否両論なキャラだった。

一応、地位に固執することさえなければ仲間思いで善良な面も何度か見せており、シャドウ隊員だった頃は怪我を押してでもワームに苦戦する矢車を援護したり、
加賀美が生身でワームの大群から自分を助けに来た時は逃げるよう促したりもしており、パンチホッパーの資格者になってからも、
先述のようにワームに襲われた少女を助けたり、ワームに苦戦する加賀美に加勢しようとしたこともあった。
ザビーの資格者だった時も怪盗シャドウを問題視し、ZECT内部にいると睨んで独自に追跡するなどの良識もあった*2

ワームについても、三島の命令や己の地位の為に手を組むことはあったが、ほぼ一貫して敵として認識しており、
先述のように三島がワームと手を組むことに反対したり、ワーム探知機のネックレスをくすねた際に「俺がどれだけのワームを倒してきたと思ってる!」という発言をしており、
本人なりにZECTとしてのプライドや正義の心を持っていたのも事実であり、決して悪人というわけではない。

人に影響を受けやすく悪く言えば依存しがちで、主体性に欠けている面があり、
組織にいた頃は三島に見捨てられないように彼の言いなりになることで、なんとかザビー資格者の地位を守っていたが、
矢車に拾われて以降は自由になったからか素の善良な部分を見せる事が多くなり、概ね良い意味でヒーローらしかった。
一方で、仮面ライダー、及びザビーの力に明らかに依存しており、その座に就こうと躍起になって失敗してしまうのは欠点と言えよう。

また、他の資格者が超人揃いで目立たないが、一応ゼクトルーパーの包囲網を突破したり、矢車や加賀美が隊長の時はしっかりサポートしたり良い所もある。

なお、その弱さや小物っぷりから目立たないが、年齢は20歳と天道や加賀美よりも若く、
加えて当時の加賀美は(総帥の実子でガタックの資格者だったとはいえ)ZECTの見習い隊員であるのに対して、
影山はZECTの精鋭部隊であるシャドウの一員であり、ザビーの資格者にも選ばれていることから、エリートと呼ばれるだけの実力は有しているものと思われる。



矢車→加賀美と資格者を移ったが、最終的には彼がザビーとなった。
キックボクシング的な矢車、力任せの加賀美とは異なり、ボクシングスタイルで正確にパンチを打ち込むスタイル。
必殺技はライダースティングでウカワームや雑魚ワームと組んでカブトと戦った際にはカブトの胸に直撃させたこともある。

だが無茶したがる性格が災いして、初戦のワーム以外は負け越したりすることが多い。


そして天道にゼクターを奪われた時には、矢車との戦いの間に割って入って泣きつく有様だった。


「返せぇっ!俺のザビーゼクター返してくれよぉぉぉ!!!返せよぉっ!返してくれよ俺のザビー……」


その様はまるで、自分の欲しいおもちゃを「買って、買って」と泣き喚きながら親に駄々をこねる子供の図に見えたという…。
公式HPのあらすじにも「情けない」と書かれる始末であった。

それ以降はパンチホッパーとして活動していたが、カッシスワームとの戦いで再びザビーとして戦った。
が、加賀美の忠告を無視してワームに突進したがために、ワームにボロ負けした挙げ句ザビーゼクターに完全に拒絶された。
更に栄光を求めたあまり矢車に怒られたり、踏んだり蹴ったり。


仮面ライダーパンチホッパー


主なスーツアクター:永瀬尚希

シャドウやワームに裏切られ、精神的にダメージを負った影山に矢車が与えたもう一つのホッパー。
ベルトに差し込む方向を変えるだけで設定上キックホッパーにも変身できる。
ただし自身の戦闘スタイルに合わないためか、影山がキックホッパーに変身することはなかった。

キックホッパーと同じくキャストオフを廃したライダーで、パンチ力に優れている。
ザビーのときと比べて良い意味で自身の戦闘スタイルに合っているようで、荒々しくも正確無比な攻撃を叩き込んでいる。
必殺技はライダージャンプからのライダーパンチ。

矢車と一緒に戦うと無敵で地獄兄弟としてのコンビネーションは抜群。(ボロボロとはいえ)ガタックやサソード、カッシスワームなどを倒している。
だが単体だと無茶をして返り討ちに遭うことも。(流石にドレイクや蛹ワームは接近戦で圧倒しているが)



設定上は専用のマシンゼクトロンを持つが本編では未使用。



「兄貴……ここにもいたよ、ライダーが」

第2・3話:パンチホッパーの姿で登場。影山としては出演していないものの声を担当したのは『カブト』同様内山眞人。
キックホッパー共々鳴滝によって『クウガの世界』に召還され、鳴滝が敵視するディケイドクウガと戦った。

オールライダー対大ショッカーには、残念ながら本人ではなく、ディエンドが召喚した個体が登場。本人であるキックホッパーと戦わされていた。



ちなみに演じた内山眞人は、影山役以前に『ウルトラマンネクサス』でジュネッスブルー/千樹憐という180度違ったキャラクターを演じていた。


そして過去にはウサギの怪人にもなった経緯があるが、913の初のゴルドスマッシュの餌食になった。


兄貴ともども13年ぶりに再登場。ただし、上述の通り本人は「カブト」最終回で死亡しており、今回登場したのはワームが擬態した偽物である。
本物の影山から得たと思われるホッパーゼクターを所持しており、パンチホッパーに変身可能。

やさぐれ状態が悪化した矢車の弟分として振る舞っているが、その真意は巨大隕石と共にやって来る無数のワームたちを迎え入れることによる地球侵略である
隕石の衝突で地表を荒廃させ、ワームが新たな支配種として君臨する、という寸法だった。

オリジナルの影山らしからぬ策略を見せたものの、最終的にはゲイツリバイブ疾風に倒され、ワームも隕石も破壊され、アナザーカブトとなった矢車も加賀美カブトに倒される。

そして、「俺は影山じゃない…。お前は俺の…兄貴なんかじゃない……」と言い残して消滅。
あくまでワームの繁栄のために矢車を利用していた彼は最期の時に何を思っていたのだろうか?


久々の本人出演だったが、それ以上に視聴者の話題を掻っ攫ったのは外見。
というのも、演者である内山氏はこのエピソードのオファーが来るまでの間にかなり太ってしまっており*3
「ジオウ」の出演依頼を受けて慌ててダイエットを始めたのだが間に合わず、痩せきれないまま出演することになった。
誰が呼んだか「アナザー影山」。ワームの化けた偽物なのであながち間違ってはいないのだが……。*4

肌の露出が多めでパンクな地獄兄弟ルックも、太っている影響で全く似合っておらず、
とどめに作中でソウゴが 本編当時の影山の写真と目の前の本人を照らし合わせる ので『カブト』未視聴の人の笑いのツボも強打する隙の無さ。
内山氏によれば、撮影後からやっと痩せ始めたらしい*5。ご自身のツイートで曰く、「1か月半じゃ痩せられませんでした。これもまた地獄か……」とのこと。



「きょっうは素敵なっ、登録日〜♪
みんなの好きな〜、追記、してほしい〜♪
ハッピーハッピーアニヲタ〜♪」

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最終更新:2025年07月01日 21:29

*1 これは影山がザビーの地位に固執していたのもあると思われるが、矢車にはかつてカブト打倒に固執して結果的にワームに襲われる部下を見殺しにしてしまった前科もある為、影山が高圧的な態度を取るのも無理はないという意見もある。

*2 怪盗シャドウの実態は、岬祐月と田所が犯罪者を狙うワームの習性を逆手にとって囮になってそのワームを焙り出す為の作戦だった。事情を知らない影山にとって「怪盗シャドウは犯罪者であり、何より(自分が率いる)シャドウの名を騙る許し難い存在」だったのである。事情を知ってからはワームに襲われる岬に促される形でザビーに変身してワームから岬を救った。

*3 氏が太っていたのは仮面ライダーとは別の役作りのためであり、突然『ジオウ』へのオファーが来たため後述の通り痩せきれなかった模様。

*4 矢車役の徳山氏がまるでタイムマジーンでも使ってやって来たかのように『カブト』当時から全く変わっていないため、余計こちらが際立っている。

*5 これもあって、その後の『ウルトラマンネクサス』関連のイベントで出演した際には痩せた状態となっている。