マイナスイメージ



ぼんやり

多くの人が抱く金融に対するイメージは、漠然としており掴みどころがないものである。身近であるのに身近に感じず、少し距離がある感覚を覚える。お金という身の回りあるものに対しては常に接しているが、金融全体を考えると多くの人にとって不透明ではっきりしない。

金融システムという言葉が流行ったこともあり、実社会や実態との乖離があるように思われる。金融に携わるとリスクの範囲が不明確であったり、運が伴うものであると考えられたりする。

暗い

金融のイメージカラーとしてダークグレーな色を思い浮かべる人もいるように、一般的に暗いイメージを受ける。怖い、汚いといった負の言葉で表現されることもあり、あまり良い言葉が使われない。

金融を欲の塊であったり、消費の象徴と捉える人もいる。個人のエゴの集まりとなり、格差社会を生み出す。ヤミ金のように裏社会でも流通しているものは同じであり、負の面が際立つことが多い。

金儲け

お金持ちになることや私服を肥やすことだけを考え、私利私欲に生きる人達を金融社会の象徴とすることがある。マネーゲームを繰り広げ、デイトレーダーに象徴されるパソコンの前でゲーム感覚でお金を儲ける。

労働や価値の対価としてのお金ではなく、お金でお金を生む仕組みに疑問を感じる人は多い。一部の人達のゲームが世の中に大きな影響を与えている。

お金儲けを考えると目先の利益を追うこととなる。短期的な収益確保を目指し、短絡的に物事を考えるようになってしまう。

懐疑的

金融は形が見えにくいために操作的に感じられることがある。特に金融商品には分かりにくいものが多く、理解することが難しくなる。遠ざけることによって、より一層分かりづらい状況を作ってしまう。

実態が無いために実際に何が起きているかを把握できない。合理的といわれる金融だが、本当にそうなのかと疑いを持ってしまう。

金融商品

世の中には色々な金融商品が存在するが、よく分からないという印象を受ける。使っている単語が難しく、自分事として捉えることができず他人事に感じる。お上意識のためか、お金は上からくれるものであると考える人も多い。

アメリカで起きたサブプライムローン問題、とくにリーマンブラザーズの経営破綻は大きな衝撃を与えた。金融商品が一人歩きしてしまい、本来の目的を忘れた運用がなされてしまった。ここでの金融に対する負のイメージは計り知れない。

金融業界

金融業界に勤める人のイメージはストライプのスーツを身に纏い、銀縁眼鏡をかけている姿である。生活感がなく、実社会とは切り離されたところで生きている感じを受ける。

金融業界に対しては「堅い」「冷たい」という言葉で表現されることが多い。クールでありドライであることは、時にはプラスの面に働くが、人としての温もりを感じることができず、刺々しい印象である。











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最終更新:2012年05月07日 18:20