自然の摂理



昔の知恵

森林を再生するには森林を知ることから始める。昔からの木に対するの知恵を受け、木の活用法を学んでいく。不足部分については、良い意味でテクノロジを使っていく。

木と漁と農業は一体である。それらは食料や水といった人が生きる上で必要なものを提供する。有機、バイオといったように自然からの恵みを活用している。ただし、農薬など自然にはないものも時には利用することもある。

生態系

手入れをしない森作りを目指すこともあるが、一度手を入れたら入れ続ける必要がある。人里に野生動物を侵入させない対策も必要。熊、いのしし、サル、鹿など人間の生活圏に入ってくる動物は数多くいる。

動物が人里に下りるのには理由があり、一番が森林の食料が減っているからである。熊であればどんぐり、鹿は木の皮や冬場はササを食べる。この動物達が活動領域を広げてしまうと、林業はダメージを受ける。

森林自体も自然環境の一部であり、高地は落葉広葉樹林帯であり、里地は常緑広葉樹林帯からなる。それぞれ適した場所に生育する。

循環

森林再生には様々な循環が必要となる。間伐と植林の循環においては、育てることから活用するまでのサイクルを考える。持続可能性を考慮し長いスパンで循環させていく。木は50年で伸長が止まり80年で光合成が終わる。したがって100年ぐらいが周期となる。

人間社会への活用を考えた場合、お金の循環が必要。日本社会ではかつて経済復興として木を植えた時代がある。しかしながら木を切っても植えない文化があった時期もあり、その見直しが求められている。

木材は土に返る素材であり、生活用品にも積極的に取り入れて、「ゴミ」と呼ばれる不要物を減らすことも考えていかなければならない。

森の役割

人にとって森は心を落ち着かせる場所である。景観として満足させられる森林はたくさんある。複層林や原生林などその形は様々である。手をつけていない森が良いのか、人手がかかるのが良いかは意見が分かれるところである。

中には入りたくない森もあり、じめっとした森などは敬遠されることがある。光のデザインを考えたり、手を入れることの重要性を説くことが多い。

自然保護の観点では、木を使うことで森を守る場合がある。荒れてくるようであれば森林保護の団体などに委ねることも必要。

森には太古から自然にあるものもあれば人が作った森もある。森ができたルーツはそれぞれ異なってくるが、そこから森の背景や歴史を知ることができる。

災害復興

森は災害復興の役割を担う。緑の防波堤を作ったり、人の生活を高台に移転させることで自然災害から身をも守ることができる。河口に木を植えることも一つの対策として考えられる。











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最終更新:2012年08月29日 11:19