子供の頃の未来
自分の夢
子供の頃の夢、まずは大人になることであった。お父さんみないになりたい、父親を超えるという気持ちの男の子。お嫁さんになりたいとい女の子。そんな自然な姿を夢見る子供時代であった。
なりたい職業といえば子供のヒーロー達である。プロ野球選手、電車の運転手、キャビンアテンダントなど、子供達にとって輝かしい大人達の姿に夢見る。時代によってはダンサーやデザイナーなど、なりたい職業も移り変わっていく。
将来は豊かな生活を送りたいという夢を持つ子供もたくさんいる。お金持ちになりたい、車や家を手に入れたいという気持ちは誰しも持つはず。便利な生活に向けて、身の回りを多くの物で埋め尽くしたいという欲望を持っていた。
自由
子供の時はあらゆる生活に制限がかけられており、いつかそこから自由になりたいという気持ちを持っていた。近所だけではなく自由に動きたい。それは国内だけでなく外国に住んだり宇宙にも行きたい。
毎日宿題をやれといわれる生活からの脱却。自由に楽しめる時間が欲しい。お金もお小遣い程度ではなく、たくさん持っていたい。大人たちのように制限無く使いたい。
未来には限界など存在しない。ワクワクした気持ちで未知な世界に入っていきたい。空を飛ぶことだってできるかも知れない。そんな自由な気持ちが子供時代には満ち溢れていた。
現実
年を重ねるにつれ徐々に現実と向き合う子供時代。未来といっても直近のことしか思い浮かばず、堅実に生きる道を選んでいく。親に迷惑をかけたくなく、ちゃんと学校を出て就職をして親を安心させる。
どうなるか分からない未来から、予測ができる将来へと変わっていく。しかし現実を知るからこそ、将来を知りたくないという気持ちも芽生えていく。一人突出するのではなく、みんなと一緒に歩みたいという気持ちも大きかった。
影響
子供が描く影響にはさまざまなものがある。身近な両親や周囲の人をみて、未来の自分達の姿を映し出す。しかし子供の前にには色々な人たちが飛び込んでくる。地球滅亡を予言したノストラダムスの声には皆恐怖を感じていた。科学技術を切り開くホーキンス、プロレスラーで歯を食いしばる姿を見せる力道山。そんな大人たちを見て育った。
子供の頃に読む漫画も大きな影響を与える。色々なグッズが出てくるドラえもん。タイムマシーンにのって四次元空間を行き来する自分を夢見る。ガンダム、鉄腕アトム、北斗の拳。主人公になりきって未来を描いた。
映画やテレビ映像が映し出す未来像も子供達にとってはイメージの対象となった。宇宙の旅やスターウォーズを観て、未来はもっと宇宙が身近になると感じていた。アメリカのホームドラマを観て欧米人の生活にあこがれたり、ニュースやデザイナーとして活躍する人たちから多くのインスピレーションを受けた。
世界観
子供時代でも、大人が驚くようなしっかりとした世界観を持つものである。戦争や国境の無い世界。そこには平和な社会が待っている。学校に行けない子供達が多くおり、世界中の識字率を上げていきたいと考えていた。
グローバル化が進み、日本だけではなく海外に飛び立つ人は増えていく。それによって世界が近くなる一方、地域の特色を出したローカライズが必要。それまでとは違った世界との付き合いが必要となると感じていた。
科学技術
未来館などに行くと必ず展示がしてあったロボットやテレビ電話。東京と大阪があっという間に行けると言われたリニアモーターカー。身近にはDOSマシンのパソコンやファミコンをはじめとするコンピューターゲームが世に生まれ、科学技術の発展する社会を予感させられた。
宇宙の存在もより身近になると感じていた。月には一般人も行き来できるようになり、巨大な宇宙ステーションが地球の外を飛び回る。宇宙船パイロットも現実の職業になるかもしれない。そんなことを考えていた。
焦燥感
高度成長化時代を経て耳に入ってくる社会問題。公害に苦しむ人たち、身近なところでは空き地が無くなり遊び場が減っていく。化石燃料が枯渇して大人になる頃には石油がなくなると言われ続けていた。
20世紀末に向かっては、世界が終わるという噂も多くあった。1999年7月に地球が滅びるという予言には多くの人がおびえていた。しかし実際の世紀の移り変わりは、意外と普通であった。
いつも下を向いてつまならそうな顔をしている大人達をみて、夢や希望を抱けなくなる気持ちがあった。世界が遠く感じ、自分はちっぽけな人間だというあきらめも芽生えた。今も昔も不安や焦燥感は持つものである。
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最終更新:2012年01月06日 16:28