メロア自由連邦
Melor Esteur Ellasegarta
国の標語:乙女たちの平等
国歌:自由の歓声
公用語 メロー語
(南部方言)
首都 ケッソ
最大の都市 スコトフルーキ
政府 連邦大統領府
国家元首の称号 連邦大統領
政治体制 連邦民主制
人口 約119億6000万人
(1740年時点)
主な宗教 ロア教パータ派
通貨 メロー・ウォス
(Melor Wos)
建国年 1703年
加盟年 1703年
領 有
母星 メロー(共有)
首都星 同上
その他惑星 エンリシア
領有星系 スコラーノ星系
(共有)
プレアーノ星系

 メロア自由連邦(メロー語:Melor Esteur Ellasegarta)は惑星メローの南半球とプレアーノ星系の惑星エンリシアを領有する連邦共和制星間国家である。
 北半球には主要民族を同じメロー人とするメレンノ帝国が存在しており、1701~1703年のメロー紛争でメルエル国からメレンノ帝国が独立したため、プレアーノ条約において国号をメルエル国からメロア自由連邦に変更した。
 自由解放連合に加盟しており、ヴァルエルク共和国と同盟関係にある。
 メロア自由連邦は中小国ながら経済規模が大きく生活水準が高い一方で、貧弱な土壌に起因する農業生産力の低さから食料自給率は低く、ガイエン宗教社会主義共和国等から農作物を輸入している。


歴史


政治

 ヴァルエルク式民主主義を参考にし、立法府は上院と下院に分かれており、政教分離の原則が規定されている。
 行政府の連邦大統領府、立法府の連邦議会(上院)、国民議会(下院)、司法府の最高司法委員会、宗教府の常設公会議が共に影響を及ぼし合っている。

政教分離の非徹底

 宗教府が存在しているということはつまり、「政教分離の原則」が徹底されていないということになる。
 国教のロア教は近代以前のそれとは異なり女性性を神聖視し称賛する宗教であり、秩序の崩壊を防ぎ文明を存続するために改訂されたために国内の秩序維持のために必要不可欠なものの一つとして見なされているからである。ただし宗教機関の権力集中を避けるために世俗化されており、従来の教会的権力構造を解体し、ロア教の神話や教義の解釈を行う神学研究機関と解釈の妥当性を審議する常設公会議(宗教府)に分離されている。

連邦大統領

 任期は4年。4選まで再選されうる。
 議会に対する解散権を持たず、議会も不信任決議権を持たない。
 原則的に連邦大統領は中途辞任しない。

連邦議会


国民議会


常設公会議


ETSP

 ETSP(エキナコア・テヴァコッツァ情報センター、Echinaquor Tevaquozza Selomactia Prauda)はメロア自由連邦の情報機関。
 巨大映画産業エキナコア・テヴァコッツァの上層部たちの影響が強く、プロパガンダやメディアを活用した情報戦略を得意とする。
 マーカス内戦ではスミーニ・ケッソ率いるETSP派遣部がメロア軍と共にアイローム派で参戦した。
 メロア自由共和国成立後も同名の機関として引き継がれた。

軍事

 メロアの軍隊は宙軍と惑星軍の二つに分かれている。
 ヴァルエルクからの軍事技術と戦闘教義の影響を受けており、主に光学系兵器を使う。
 メロア軍の装備の質は国力に比べて充実している方であり、周辺の大国にも見劣りしない信頼性がある。
 また、北部のメレンノがいることから軍隊の数もあり、まとまった数の機甲戦力を保有している。
 徴兵制度が存在しており、有事の際は国民を総動員して国土の防衛を行う。

 ギゼヴトラ・ZHL条約に加盟しており、ZHL兵器はこれまで一度も製造・保有・輸出したことがない。

宙軍

 艦隊護衛ドクトリンを採用している。
 ヴァルエルク軍や自由解放連合諸国の宙軍との連携行動や輸送船団護衛を得意とする。軍艦の形状は船舶型で性能は中間的だが、比較的小型艦船や宇宙戦闘機に対して強い対空砲などの小口径砲が充実している。
 ヴァルエルク宙軍とは異なり、レーザー巡洋艦とミサイル巡洋艦の二つに分けて運用している。

 時代を通して宇宙戦闘機は少なく、空母は1~2隻ほどしか配備していない。戦艦は4隻程度で巡洋艦を多く保有する。

惑星軍

 遅滞戦闘ドクトリンを採用している。
 仮想敵国が精強な機甲部隊を保有しているベリオン共和国であることから、機甲部隊の侵攻を抑制する戦術を多用する。
 メレンノ帝国の脅威と隣接している関係上、すぐさま本土決戦を強いられる可能性が高いため、主要インフラ施設を国境線から遠く離れた場所に分散させている。

 突破力が低いと思われがちだが、どちらかというと補給網の構築が苦手。
 メレンノからの国境からの侵攻を想定しているため、撤退戦からの反転攻勢が得意とされている。

領域

スコラーノ星系

惑星メロー
 北半球をメレンノ帝国に支配されている。メロア自由連邦はメロー星北半球のメレンノ領全土の領有権を主張している。

プレアーノ星系

惑星エンリシア
 1703年のメロー紛争終結後、5年かけて首都機能を移転し、惑星エンリシアのケッソを首都に指定し、非常に大規模な再開発を行った。

主要都市

ケッソ

フリア


国際関係

全体的傾向

 中小国としては比較的充実した経済力を有しており、古く凝り固まったゲルデン宙圏の中では先進的な思想の基盤を持つ国として、自由の灯台としての立ち位置を築いている。
 自由解放連合と友好関係を保ち、隣国のスレフィエ国と極めて密接かつ親密な関係を持つ。

各国との関係

 ファーストコンタクト国家。長らくビジネスパートナーとして友好関係を保つ。
 食料(タイホウモロコシ類)と飲料(SEP-IP流体)を輸入している。
 19世紀の通商連盟(後の協商連合)の原加盟国として設立に協力した。

 メロア自由連邦時代に旧式のレーザー巡洋艦3隻、ミサイル巡洋艦2隻、軽母艦1隻を売却したことがある。

宗教

 政教分離の原則が定められており、宗教団体は国内で政治的権力を持つことはできない。

ロア教

 多神教の世界宗教。メロー星とその周辺星系で国民の大多数が信仰している。
 かつては男性神もいたが、ウィルス災害や乙女革命で教義に前代未聞レベルの修正が行われ、現代では女性神同士の同性愛を崇めている。
 カップリング論争や聖典の様々な解釈が行われ、様々な派閥が存在する。
 メロアではロア教パータ派が支配的な宗派であり、総受けを許容する。

 1712年に一大論争が起こり、大勢力だった「ロア神リバ派」が異端認定され、宗教戦争一歩手前の状況に陥ったことがある。シンテーア暦2000年現在ではロア神リバ派は正統解釈として認められている。

経済

 ゲルデン宙圏の中でもかなりのものであり、国力の割にはかなり高い。
 メレンノよりも工業力は低いが、巨大映画産業エキナコア・テヴァコッツァを有しており第三次産業はゲルデン星にも迫る市場規模を有する。
 メレンノほどの富の格差はないが、それでも映画スターを中心とするセレブ層が存在しており、彼女らは一般人からは想像もできない贅沢をしている。
 食料自給率の向上を国策として行っているメレンノとは異なり、ガイエンからの輸出制限を仮に食らった場合、深刻な食料不足に直面することになる。複数の多様な食料輸入元を確保することが喫緊の課題となっている。

企業

 色々ある。

文化

食文化

飲料


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最終更新:2023年01月13日 15:51