リパライン語で手書きされた書類
大宇宙におけるリパライン語(理:lineparinesti zu mol xantvert)では、大宇宙諸国・諸地域におけるリパライン語について解説する。


概要

アース連邦で発行された海賊版文法書
リパライン語lineparine)とは、別ディメンジョン「悠里世界」に存在する惑星ファイクレオネfaikleone)を発祥とする言語である。一般的にリパライン語と呼ばれる言語はシアン大語族リパラオネ語族ユナ・リパライン語派に属する「現代標準リパライン語」であるが、リパラオネ語族に属する言語は全て広義にリパライン語と呼ばれる(史的リパライン語)。ファイクレオネでは主にリパラオネ人の話し言葉を基盤として発達し、近代市民革命以降に国民国家の統合規範として形成された経緯がある。
大宇宙への流入はファルトクノア共和国faltknoa chafi'ofesenj)の成立に遡る。ファルトクノアの拡大主義によって植民地主義的に押し付けられた経緯から、大宇宙諸国では抑圧者・植民地主義者・帝国主義者の言語という印象がある一面で、ウェールフープ技術イェスカ主義リパラオネ思想)を媒介する言語として実利的に学ばれ、戦後はリパラオネ文学(特にスキュリオーティエ叙事詩)(skyli'orti'e'd xendurxe)の普及も相まって、大宇宙有数の文化言語として知られるようになった。

諸国におけるリパライン語

異世界人と対談する風景

ファルトクノア共和国

 詳しくはファルトクノア共和国/言語政策リパライン語と言語行政と文化を参照。
 ファルトクノア共和国の成立時に、同じ連邦構成国のデュイン総合府で母語教育・少数言語政策が失敗し、国民統合に失敗したような過去があり、単純な母語教育や少数言語保護政策に対する不信感があった。現代標準リパライン語はこのような背景で政府によって強く推し進められ、原住民のショアン人のショアン語や移民のヴェフィス人のヴェフィス語などの私的領域で用いられる口語と公的な領域で用いられる現代標準リパライン語との差別化が行われるようになっていった。
 ユエスレオネ連邦本土やデュイン総合府との大きな違いは、リパライン語の地位は公的な口語と文章語であるという点である。ファルトクノア共和国では現代標準リパライン語による強い規範性が展開されている。

チャンタ民主戦線共和国

チャンタ民主戦線共和国は独立以前、42年に渡ってファルトクノア共和国による植民地支配を受けた。これによって、エリート層においてはリパライン語とヴェフィス語を堪能に扱えるものが多く、行政・政治などの領域でリパライン語は作業言語として扱われている。しかしながら、民衆の中ではリパライン語の普及度が低く、非都市圏では「おエライサンの言葉」として階級的な分断を引き起こしているとも言える。

アース連邦


アポラ星系国際連盟

 アポラ星系国際連盟とリパライン語の関係はsint.1740年代のアポラ動乱にまで遡ることができる。当時アンドロイドの暴走によって国内を制御できない状態になっていた星連をファルトクノアをはじめとした諸国が援助を始めたことが最初のきっかけとなったとするのが通説である。その後星連内部の政情が不安定になった時期もファルトクノアが積極的に介入したことによって、次第に政治面でのファルトクノアの影響が強まり、ついにはイェスカ主義を名乗るAJVF(アポラ・イェスカ主義行動党)が星連の与党を獲得し、代理政府としてPJCQD(CKfD)が星連の臨時代理政府となるまでに影響が及んだ。
 PJCQDが誕生する過程の中でファルトクノアとの円滑なコミュニケーションを図るため言語政策も取り上げられ、実際に星連の経済復興計画(ラフォーレイ計画)には当時廃れつつあった各地の固有の言語およびリパライン語の教育導入などの政策が盛り込まれることとなった。導入して以降数年間の間は民衆に全く受け入れられなかったものの、政府がリパライン語を借用した解釈を大量に持ち込んだことで変化が始まり、sint.1780年代にはリパライン語がロトン語に次ぐ第二言語の位置にまで上り詰める程に広く星連の民衆に受け入れられていくこととなった。現在では民衆の間でリパラオネ人に風貌を似せた人のことをアポラオネ(旅語:Apolaone)と呼ぶなど、多くの箇所でリパライン語、およびリパラオネ文化が流入している。

アポラの政治における"fentexoler"

アース連邦で公開されている理語によるアニメソング(デモ版)
 星連において"fentexoler"と呼ぶ初の事例は1761年の星連議会選挙である。当時AJVFはまだ存在せず、イェスカ主義議員連盟の連盟長であったイェスケルン・アポラス(シルキン・ユノア)が、当時AJVFを結党するために合併予定だった社会労働党の統合に反発する右派に対して、
彼らがどれだけ我々を忌み嫌っていようと、我々"xoler"と同じように歴史に抗う"fentexoler"である以上、
彼らもまた遠い同胞であると私は信じている。
—イェスケルン・アポラス—
と発言したことに始まる。ユノアのこの"fentexoler"は彼女なりの彼らに対する敬意だったとされている。しかし、その後のメイラル・ナナの時代には、ファルトクノアが連邦化政策に踏み切った事により、AJVFに亀裂が入った。この時にナナはAJVFの現状に関して、
ようやく再出発できそうな国を再び分断するとか、やつらは自国の改革も忘れた他国しか見れない"fentexoler"か何かなわけ?
—メイラル・ナナ—
などと発言した。この場合は単により「政敵」としての意味合いが強く出てきており、意味合いの変化がうかがえる状況となっている。

外部リンク

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最終更新:2023年04月27日 23:43