光輪界

クワルナフ



星霊大祭(ローカパーラ)の舞台に相応しい聖地として人類が一から創り上げた惑星
そのため、どこの国家にも属さない中立地帯という立場を持つ。救世主誕生を求めて数多の残虐行為と星々の破壊が蔓延った壊劫時代でさえ攻撃は控えられた。といっても星霊大祭(ローカパーラ)は無事に生還できた者のほうが珍しいといわれるような凄惨な祭りではある。

星の景色は美麗な百塔が連なる。もとが要塞だけに自然の地形は見られず、どこまでも人工的だが、瑠璃色に輝く都市構造は一分の隙もなく整然とした黄金律を形成している。
機能的にはとうにお役御免となった、この星初期の面影が残る観測塔も隈なく行き届いたシステムの力で微塵も劣化していない。
星霊大祭(ローカパーラ)に参加する各国用の空港やホテルが設けられている。

重要地であるためハッキングへの防御能力は高く、アビチャリカ洪水法典(パルジャニヤ)アヴァターラで強化しても効果を発揮するには数十発の反応弾(カーリー)ルドリヤ戦群起屍鬼によって不安定な状態にする必要がある。

来歴

第二劫暦2408年当時、最新の宇宙要塞に最新の工巧自在天(ヴィシュマカルマン)光明(ビルシャナ)を植え付けたことで誕生し、星霊として現在の形にまで成長した。
人類種の会合が星霊大祭と呼ばれるようになったのはこれ以降である。

光明(ビルシャナ)が成すべきテラフォーミングは「至高の美」。故に「美しく」成長することが設定されており、その完成形が高度すぎることもあって、誕生から5000年以上が経過し、星の大きさが直径3500kmを超えていても未だ成長途上。
そして設定した人類にも至高の美が何なのか分かっていないため、それは人の限界を超えた所業の完遂を課されたということ。

故に定義上、光輪界は星霊として未覚醒の段階だが、使命が使命なので特別扱いされている。至高の星霊と言われるほど。
何千年、何万年後の光輪界(クワルナフ)どのような姿になるのかはまだ誰にもわからない。

光明(ビルシャナ)

光輪界で神として信奉される星霊。現在は光輪(クワルナフ)とも呼ばれる。美の神であり男神。
覚醒前の星霊ながら整然とした都市の姿を見たテルミヌスは、その潜在的統治能力から宇宙でもっとも覇者に近いのは光輪なのかもしれないと考察している。

光輪界(クワルナフ)の民

整備のため初期からこの星に常駐していた作業員たちは光明(ビルシャナ)を神と仰ぎ、彼らの独自の文化は公用語とも異なる言語体系を有している。光輪界(クワルナフ)という名称もその言語によるもの。星霊大祭の出席者も敬意を払いそちらに倣うのが礼儀となった。

今では400万の民を有し、彼らは星霊大祭の裏方を務める治外法権の人間である。
時輪石(カーラ石)の発見により、その粒子障害で星霊大祭(ローカパーラ)の趨勢を各国の民に示せなくなる危険性から各国の代表には光輪界(クワルナフ)の民から情報系のアヴァターラを持つ新世代(クリシュナ)が付けられる。

帝国を担当するのはアトリという名の新世代(クリシュナ)
この名はこの星が誕生したときに整備主任を任された七人の一人で、先祖の名を継承していると思われ、既存の国家体制に照らせば終身議員のようなかなりの大物である。

なお各国の代表に付けられた光輪界(クワルナフ)新世代(クリシュナ)は全員、ラハスヤ家の息がかかっている。

創造の塔(トヴァシュトリ)

都の中央に聳える巨大な塔で、創造の塔(トヴァシュトリ)光輪界(クワルナフ)の中枢と評していい。
喩えるなら人間の脊髄に相当し、かつて光明(ビルシャナ)と呼ばれた存在の意思に関わる器官だった。
塔の外観は逆さになった烏賊のように見える。何百もの手が天を掴むように絡まり合って聳える威容は現在進行形で成長し続け、高さは6000メートルを超えている。建造物として見るなら今の人間の技術でもこれと同じ規模の塔を建てることはできない。
中身まで整えられているのは4000メートル地点の展望フロアまででそれ以上は混沌とした開発途中になっている。
星霊大祭の2日目は創造の塔で行われる。

低層フロアにはカフェラウンジがある。
展望フロアは二等辺三角形に近い形で広さは約4ヘクタール。平均的な陸上競技場が3つは収まる大きさ。

塔の防衛機能が働くと塔の内部はリアルタイムで形を変え続ける迷路となり、頂上の中枢部位を守るため塔は上に伸び続ける。この変化する迷路は混沌のように見えて光輪界(クワルナフ)に有利な方向へ転がるよう各勢力の配置を操作している。星霊大祭(ローカパーラ)を軟着陸させるのにヴァルナを強引に壁を延ばして保護してヴィヴァスと合流できるようにしたり、勝負のため塔の中身を単純な螺旋階段の構造に変えたり、各勢力に勝負をモニター中継する等を行っている。

塔はかなり強靭で、フロアの支柱を破壊して落下してきた上階をまた破壊といったダルマ落としをしても上に伸び続け、反応弾(カーリー)が直撃しても半ばで折れ曲がる程度で済み、宇宙戦艦が塔に激突しても倒壊することはない。


黒白のアヴェスター

正田卿から赤ちゃんの頃のあいつ、と呼ばれていることから、後の第一神座における魔王クワルナフそのものかと思われる。

本編の2000年以上前、後の絶滅星団サウルヴァの主星となる惑星。
この星では地雄(アスラ)の希望と謳われる存在を「栄光(クワルナフ)」「希望(クワルナフ)」「輝ける光輪(クワルナフ)」などと呼び、幾億幾兆もの民が崇め奉り信仰していた。
そして信仰を受けて幼い少年の姿の星霊が誕生。後に自我を覚醒させて「おまえたちは美しい。だから私は美しくあろう」と誓ったが、その直後に善悪闘争が決着。大転墜を受けて世界を救う神子は忘却の闇に堕ちた。


備考

クワルナフの星体内部にも、ある種の頭足類を逆さまに突き立てたような、無数の手が救いの糸を求めて殺到するような、幾つもの巨柱が捻じれて絡まり合い、天に向かって伸びている構造物が存在している。

後の世に祈りが生まれ変わってもを建てている。


  • 聖賢とかが出てくるの見ると、明星の元らしいクワルナフもアーディティヤで出番あるかもな -- 名無しさん (2023-05-27 19:25:28)
  • 工巧自在天もアムリタ化してるんだろうか? -- 名無しさん (2023-05-27 21:06:03)
  • 星に魂を定義したのは第一神座以降だから、現時点では精々非常に高度な人工知能が限度じゃないかな -- 名無しさん (2023-05-28 15:49:30)
  • ビルシュナと言うとヴァイローチャナか。本当に多大な期待が寄せられてたんだなぁ -- 名無しさん (2023-05-29 23:50:42)
  • 思ったよりこの頃から意志らしいものがあって草 -- 名無しさん (2023-06-08 09:20:16)
  • 非想天のリシなんじゃね? -- 名無しさん (2023-06-09 16:36:12)
  • 聖賢=覇道神の原型ってのは間違いないけど、全員当てはまるとは限らんってことやろ。極端な話、神座作る時に力を貸したメンバーが聖賢とクワルナフだったとかでも通るわけだし。 -- 名無しさん (2023-06-14 12:02:37)
  • 本作に登場したキャラクターたちを闇鍋にして各皿に盛っていったのが後の黒白と神座のキャラクターたちだと思っている -- 名無しさん (2023-06-14 14:09:08)
  • ヴィローチャナとインドラの話やん -- 名無しさん (2023-07-01 05:42:57)
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最終更新:2024年10月21日 19:42
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