七人隊

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グループ 七人隊 人間 作中で死亡 四魂のかけらの所有者 奈落一派 東国 用語


【概要】

  • 七人隊(しちにんたい)とは、十数年前に東国で活動していた人間の傭兵である。わずか七人という少数精鋭の傭兵部隊であり、全員が超人的な技能によって戦国最強の名を欲しいままにした。しかし、あまりの強さから、数多の国々で戦国の世にすら危険と判断され、徒党を組んだ大名の連合部隊によって討伐されてしまう。七人隊が討たれた地域の村人たちは殺害された彼らの恨みを恐れ、白霊山の麓に慰霊碑を立てた。討伐から十数年を経た現在でもその名は轟いており、東北の村人の中には七人隊個人の名前や、顔の特徴を正確に覚えている者もいる。彼らが葬られた地域は七人塚と呼ばれ、当時の地図にも掲載される地名となっている。

  • 七人で百人分の戦力を誇ったと言い伝えられているが、実際の実力はその噂をはるかに上回っており、七人隊の内のわずか五人で本作でも屈指の巨城である山城を短時間で滅ぼすほどである。七人隊はそれぞれ個性豊かな戦術を用いたが、常人をはるかに超えた身体能力と殲滅戦を得意とする点では共通していた。蛇骨睡骨が先方を、煉骨銀骨霧骨が後方を、蛮骨凶骨が遊撃を担当しており、一大名が相手ならば手も足も出させないほどの戦闘力を有していた。七人隊はほとんどの戦闘において蛇骨と睡骨による先制攻撃で既に大勢を決していた。

  • 彼らには絶対的な不文律が存在しており、それは「裏切り者には死を」「強い者が上に立つ」という極めてシンプルなものだった。故に、彼らは仲間に対する情というものが希薄ではあったが、その結束は極めて強かった。七人隊は特定の城主には就かず、常に高い報酬を提示した者に味方をした。七人隊は決まったナワバリを持たず戦を求めて放浪する生活を送っていたが、煉骨は兵器開発を担当しており、独自の拠点である武器工房を所有していた。

  • 作者は、「七人隊は一人一人でも戦国の世を生きるには十分な強さを持っていた」、「仕事がしやすいといったメリットによって集団を形成していた」とコメントしている。また、作者は、『犬夜叉』のベストエピソードとして「最終回」「黒髪の犬夜叉」「神楽の死」「桔梗の最期」と共に「七人隊」を挙げている。なお、武器作製の関係上最初に蛮骨と煉骨がいたのが自然であるとしており、後に蛇骨も初期メンバーであろうと語られている。七人隊のキャラクター造形はジャンプ的な仲間集めとされており、順番に登場する敵を倒していく物語構成に高橋が憧れての挑戦だった。

【序列】

  • 首領は蛮骨。副将と参謀を煉骨が兼任、副将補佐を銀骨、切り込み隊長を蛇骨が担当していた。七人隊の序列は完全な実力順であり、蛮骨が第1位、煉骨が第2位、銀骨が第3位、蛇骨が第4位、睡骨が第5位、霧骨が第6位、凶骨が第7位になる。作中では蛮骨が第1位、煉骨が第2位、凶骨が第7位である事のみ判明している。役職や年齢は連載中からサンデー公式ガイドにおいて明らかにされており、年齢は蛮骨煉骨蛇骨睡骨のみ設定されていた。七人隊全員の序列と年齢が作者によって正式に明らかにされたのは2021年の少年サンデーSにおける質問コーナー「るーみっくえすちょん」であり、七人隊の登場から実に20年もの年月を要した。

【容姿】

  • 七人隊は戦国時代らしからぬ高身長の集団であり、身長が低い蛮骨霧骨を除けば当時の日本人としては非常に巨漢な部類だった。霧骨、蛮骨の次に体格が華奢な蛇骨すら殺生丸と全く同じ身長であり、睡骨や煉骨はそれよりもさらに高かった。凶骨は作中では山のような肉体を有していたが、生前は3メートル前後といくらか人間の面影のある体格だった。顔に何かしらの模様をつけているのも外見的な特徴の一つである。これは刺青ではないらしく、煉骨は正体を隠す際には顔中に施されている印を一時的に消していた。模様の法則性は不明だが、蛮骨煉骨が紫色、凶骨蛇骨銀骨が青色、睡骨が緑色、霧骨が黒色である。

【来歴】

  • 七人隊は十数年前に東国で結成された。高い戦果を挙げる一方で、七人隊は人間の仕業とは思えないと評されるほどの戦闘を行った。彼らが通った後は斬首された生首が串刺しにされ、時には遺体が残らないほど凄惨な光景が広がっていた。そのため、七人隊は戦国最強という評判と共に、悪名までも轟くようになった。やがて、そのあまりの強さと残虐さから味方の大名たちからも恐れられるようになり、大名たちは連合を組んでその命を狙うようになった。生半可な武力など物ともしない七人隊も徒党を組んだ大名には多勢に無勢だった。やがて東北地方まで追い詰められた七人隊は打ち首にされてしまい、人々は七人隊の慰霊のために白霊山の麓に七人塚を立てて供養した。

  • 作中では奈落によって四魂のかけらを埋め込まれる事で復活し、奈落一派に属して犬夜叉一行と戦った。奈落は七人隊を捨て駒としか考えていなかったが、七人隊もまた奈落を信用しておらず、犬夜叉たちと戦った理由も各々の戦闘欲によるものが強かったと作者はコメントしている。奈落は当時、白霊山に身を隠しており、七人隊は白霊山周辺で奈落を守護する役割を担った。聖域である白霊山はいかなる妖怪をも滅し封じ込める役割を果たした。弱体化こそすれ、浄化まではされない人間である七人隊は奈落を守る役目を果たすには最も都合の良い存在だった。七人隊は犬夜叉達による各個撃破と仲間割れの末に全員が再び命を落とした。実は犬夜叉一行に命を奪われた者は一人もおらず、凶骨銀骨鋼牙に、霧骨殺生丸に、蛮骨奈落の手によって死亡している。また、睡骨蛇骨に、蛇骨煉骨に、煉骨蛮骨によって殺害されており、半数が身内によって命を落としている。

【アニメ】

  • アニメ版では蛮骨と蛇骨が七人隊結成前から共に活動していた設定になっている。また、アニメ108話「けがれなき光の秘密」において、七人隊討伐が十数年前とされていた原作の台詞が、十五年前と明確にされている。七人隊を裏切った大名が山城の城主という設定になっている。


【所属者】

序列 役職 名前 年齢
第1位 首領 蛮骨 17歳
第2位 副将/参謀 煉骨 24歳
第3位 副将補佐 銀骨 22歳
第4位 切り込み隊長 蛇骨 20歳
第5位 隊員 睡骨 26歳
第6位 隊員 霧骨 33歳
第7位 隊員 凶骨 30歳

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最終更新:2024年05月23日 21:52