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【概要】
- 獣王とは、アニメオリジナル作品『半妖の夜叉姫』に登場する、妖怪の頂点に君臨する大妖怪の称号である。現在判明している獣王は3名であり、犬夜叉の父、麒麟丸、殺生丸が獣王に該当するとされる。作中では、犬夜叉の父、麒麟丸、殺生丸以外にも獣王が存在する事が仄めかされている。獣王が日本の東西地域をそれぞれ支配しているという設定で、それぞれ「西の獣王」、「東の獣王」と呼称する。
同じ獣王でも立場や強さは同等ではなく、麒麟丸は殺生丸よりも立場と実力、共に圧倒的に上である。犬夜叉の父はそんな麒麟丸をも上回る実力を持つ。
- 剛臆の試しと並び、極めて荒唐無稽な設定の一つ。具体的に獣王と呼ばれる基準は不明である。設定上では日本の東西地域を統治する大妖怪と明記されているが、作中で描かれている限りでは全く妖怪達を統治できていない。殺生丸は妖怪達を統治するどころか敵だらけであり、麒麟丸も自らの派閥である麒麟丸一派すらまともに掌握できていない。東の獣王や西の獣王といった区分も曖昧であり、殺生丸は東国を拠点にしているが、西の獣王と説明されている。殺生丸の出身が西国であろうという観点から西の獣王とされている可能性もあるが、出身を考慮するなら麒麟丸は日本ですらない大陸出身であり整合性がとれず、殺生丸に到っては出身が不明である。犬夜叉の父が自らの後継者として認めており、殺生丸に匹敵する実力者でもある犬夜叉が獣王に該当していない事から、犬夜叉の父の後継者である事や純粋な戦闘力も獣王の立場とは全く関係が無いようである。弐の章に入ってからは獣王という言葉自体が一度も使われずに物語は完結。実質的には死に設定の一つとなってしまっている。
- 椎名高志によるコミカライズ版では正式に設定が破棄された。コミカライズ版の麒麟丸一派は犬夜叉の父が死亡してから物語開始時点まで雌伏の時を過ごしていたとされ、東の地でいかなる妖怪が台頭しようとも不干渉を貫いてきたとされている。また、是露や渾沌の野望が「これから麒麟丸を王にする」とされているため、少なくとも物語開始時点の麒麟丸はアニメ版で設定されている獣王のような存在ではないという事になる。これらの設定により獣王の設定を破棄すると同時に『犬夜叉』の時間軸で麒麟丸一派が関わって来なかった理由付けにもなっている。
最終更新:2023年09月12日 20:21