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犬夜叉、お前奈落にゃ会えないぜ。俺と会っちまったからな。
登場 |
26巻2話「蛮骨」 |
退場 |
28巻10話「新生」 |
所属 |
奈落一派・七人隊 |
種族 |
人間 |
性別 |
男 |
年齢 |
17歳 |
出身 |
東国 |
血縁者 |
なし |
職業 |
傭兵 |
想い人 |
不明 |
装備 |
蛮竜、四魂のかけら |
CV |
草尾 毅 |
分類 |
原作/アニメ |
【概要】
- 蛮骨は、十数年前に東国で活躍した人間の傭兵である。戦国最強を謳われる傭兵部隊・七人隊の首領。七人隊内の序列は第1位。大の男三人でようやく持ち上がる程の重量のある大鉾・蛮竜を手に、戦国の世で殺戮を欲しいままにした。蛮骨は七人隊で最年少でありながら、その腕っ節だけで6人の荒くれ者をまとめ上げていた。戦いに明け暮れる日々の末に味方だったはずの大名に裏切られ討ち死にするが、白霊山で変化するまでの時間稼ぎとして奈落に蘇らされる事になる。
- 蛮骨は傭兵としての強い責任感と矜持を持ちつつも、過去に手を組んだ大名に追い込まれた経験からくる猜疑心を併せ持った、抜け目のない性格だった。その為、犬夜叉たちとの戦いを受け入れつつも奈落を信用してはいなかった。彼は蛇骨と同様に仲間に対しては明るく快活だったが、自身への裏切りに対して極めて敏感に反応を示した。蛮骨は例えわずかにでもその兆候を感じ取れば、途端に態度を一変させた。
- 彼は七人隊の中では煉骨に次ぐ知力を持っていたが、常に力こそ全てという思想の下であえて深い考えを巡らす事をしなかった。また、蛮骨は七人隊が手に入れた四魂のかけらは全て、自分に所有権があると考えていた。その点では四魂のかけらを手に入れた者に所有権があると考えていた霧骨、蛇骨、煉骨と考えが異なっていた。彼は煉骨から求められた奈落の情報は話そうとはせず、逆に煉骨からは四魂のかけらを奪い独占するという行動を取る事もあった。蛮骨の理屈では決して他意はなく、四魂のかけらの独占も当然の権利と考えていた。しかし、煉骨の視点では蛮骨への不信感は増大の一途を辿ることになった。
- サンデー公式ガイドにおいて、蛮骨と煉骨の二名に限り想い人が不明とされている。当ガイドにおいては、想い人がいない場合はなしと表記されている。そのため、不明と表記されているこの二人に関しては、想い人自体は存在した可能性がある。
- 作者はキャラクターコンセプトとして「意外性」を挙げている。蛮骨は登場直前に考案されたキャラクターであり、七人隊のリーダーは本来ならばおっさんであろうという考えから、若い美形の首領をデザインしたという。作者のTwitter公式アカウントでは「若くてかっこいいがコンセプト」「蛮骨という名前は野蛮の蛮から取った」とコメントされている。
【来歴】
- 蘇ってから煉骨たちと合流するまでの間、詳しい動向については不明。少なくとも山城に対する御礼参り、蛮竜を取り戻すことは考えていた模様。弟分たちと合流後、煉骨に代わって七人隊の指揮を担当する。仲間との連携よりも単独で戦うことを好み、さらにメンバーを分割して動かす傾向があった。蛮骨は自らは犬夜叉との戦いへ、蛇骨と睡骨は殺生丸を迎撃、煉骨と銀骨には白霊山の守護を指示していた。結果的にこれらの戦略はまったく功を奏さず、残ったメンバーは各個撃破と内紛が重なって全滅に至った。
- 倒された七人隊の全てのかけらを回収した蛮骨は、白霊山で犬夜叉を待ち受ける。煉骨のかけらで風の傷と互角の熱風を放てるようになった蛮骨は純粋な斬り合いよりも熱風による攻撃に固執した。蛮骨は圧倒的なパワーで犬夜叉を追い詰めるが、人間である蛮骨と犬夜叉とでは耐久力に大きな認識違いがあった。人間なら動けなくなるはずのダメージでも犬夜叉は蛮骨に食らいつき、四魂のかけらを徐々に奪って逆転する。追い詰められた蛮骨はなおも熱風による迎撃で対抗するが、風の傷を出さない犬夜叉に「もはや風の傷を出す力もない」と誤認する。勝利を確信した蛮骨だが、犬夜叉はただ確実な決着を狙い一刀両断を狙っていただけだった。犬夜叉の生命力の誤認、蛮竜の熱風に頼った戦略という失態が重なった事で、蛮骨は犬夜叉に敗北することになった。熱風は炎を操る煉骨の四魂のかけらの影響を受けていたとされており、自らが制裁した煉骨の力が敗因となる、因果な結末となった。奈落は敵討ちの為に白霊山へとどまった蛮骨の愚かさを嘲り侮辱したが、犬夜叉はその奈落の言葉に激しい怒りを見せた。
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『熱風に頼った事が蛮骨の敗因となった。』
【アニメ】
- 『犬夜叉 TVアニメ』
- 犬夜叉との第二戦および第三戦では、大幅改変が行われている。聖島の戦いでは蛮竜閃・竜雷閃といった必殺技を与えられ、犬夜叉一行を全滅させる活躍まで魅せた。白霊山における最終決戦では蛮竜に願をかけて妖刀化させたが、それが仇となって爆流破で返り討ちに遭う展開となっている(第二戦時、爆流破を警戒するシーンが挿入されてしまっており、原作よりも間の抜けた敗北となった)。
- 睡骨同様、生前の回想シーンが個別に設けられた。七人隊を結成するまでの経緯が描かれ、さらに奈落との関係性がより深堀された。
- その他、煉骨と真っ向から勝負するオリジナル展開が導入され、完全勝利を収めている。
- 2020年に開催された『犬夜叉-アニメの軌跡展-』では、年齢が15歳と記述されている。年齢設定が変更されていた事実が明らかになり、放送当時のファンを驚かせた。
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『蛮骨役の草尾毅によるコメント』
【能力】
- 作者曰く、七人隊における強さの序列は第1位。不意を打ったとはいえ七人隊内では自身に次ぐ実力を持つ煉骨すら瞬殺するなど、別格の実力を誇る。蛮骨は尋常ならざる腕力の持ち主であり、成人男性3人でやっと持ち上げられる大矛、蛮竜を自由自在に操るほどの豪腕を誇った。四魂のかけらでさらに強化された彼の腕力は殺生丸のような大妖怪と比較しても遜色が無く、力自慢の犬夜叉でさえ単純なパワーでは遅れを取った。蛮骨は策略や小技に頼る事を嫌っており、純粋な斬り合いや殴り合いといったシンプルな戦闘手段を好んだ。蛮竜は鉄砕牙をも上回る巨大な刀身を誇っており、小回りの利かないこの武器を蛮骨は回転させる事で補っていた。その殲滅力は数十人の騎馬隊をたった一太刀で仕留めてしまうほどである。
- 一方で蛮骨の強さは腕力に秀でた人間の枠を出るものではなく、犬夜叉と真っ向勝負になれば風の傷に対抗する事はできなかった。作中ではその弱点を補うべく、四魂のかけらによって蛮竜を強化する事で鉄砕牙に対抗していった。四魂のかけらを2つ使った蛮竜は風の傷をなぎ払うまでに成長し、煉骨から全てのかけらを奪った後には、風の傷ほどの衝撃破を生む熱風を放てるようになった。熱風を会得した蛮骨は直接斬撃よりも蛮竜の熱風を多用する戦闘スタイルに変化してしまい、犬夜叉との決着ではその隙を突かれる形となっている。犬夜叉は蛮骨の実力を高く評価していたが、奈落の強さには遠く及ばないだろうと考えていた。犬夜叉は例え蛮骨が自身を打ち破り、白霊山での戦いを切り抜けたとしても、奈落を敵に回して生き延びられるはずがないと忠告した。
【技】※アニメオリジナル
【戦闘録】
最終更新:2025年01月12日 21:27