俺は嫌がる船長を無理矢理押さえつけ、引き出しから秘伝マシンを奪った。
(そうだ、俺は脱獄犯なんだ…怖がることは無い!)
少し考え方がおかしかったか。
俺が船長室を出た時だった。
急に船が動き出した。
タイムリミットだ……。
(どうする!?俺!)
20秒ほど考え込んだところで答えは見つかった。
「飛び込めばいいじゃん」
俺は一度船から飛び降りたこともある。
あの時は格好つけただけだったが……今はそんなことを言ってるいる暇は無い。
俺はダイブした。
まさにドラゴンダイブ。命中率は低い。
気が付くと俺は砂浜に寝ていた。
キャーキャーと声が聞こえる。
俺の前に立っていたのは数人の女子高校生だった。
俺はすぐに病院に運ばれたのだった。
幸い軽症で済んだ俺は病院の中庭を歩いていた。
(俺は……誰だっけ………)
そう、いわゆる記憶喪失ってやつだ。
このことはまだ誰にも喋っていない。
唯一の手がかりはポケットに入っていたモンスターボールと
字が消えかかっている何かだ。
その字が消えかかっている何かってのはこれだ。
『秘……マシ……』
(もしかして俺の名前に「秘」と「マシ」が入るのか……?)
良く分からなかった。
病室に戻ったときに全てを思い出した。
「俺は…津上……じゃなくて浅倉威だ!」
ポケットに入っているものを手に取り、握り締めながら叫んだ。
「静かにしてくださいね」
ドアの外から看護師さんが注意する。
「あ、すいませ~ん」
マチスVSあさくら
「行け!アーボック!」
「その程度か……ライチュウ!」
マチスのボールからはライチュウが繰り出される。
「おい……俺を舐めんなよ?
これでもさっき船でたくさん経験値を稼いだんだ!
その辺のジムリーダーに負けるか!」
「………ライチュウ!10まんボルト!」
電撃音と共に俺のアーボックは仰け反る。
いくらレベルの差があってもジムリーダー。
一筋縄では逝かない。
「アーボック!ほのおのキバ!」
アーボックの灼熱の牙がかわそうとしているライチュウの尻尾に食らいつく。
「後一撃だな」
さっき一筋縄では逝かないとか言ったがそれ撤回。
レベルの差が有ればなんとかいけそうだ。
「NO!……ライチュウ……瀕死覚悟でいくぞ!
ボルテッカー!」
「なっ!……ボルテッカーだと!?」
マチスのライチュウは凄まじい電気を帯び、アーボックに向かおうとしている。
こんなのが当たったら流石のアーボックもあぼーんするかもしれない。
「ふん……そんなものかお前の力は」
俺は格好良く呟いた。
もちろんハッタリ。
「!?…まさかこれ以上の技を!?」
「そうさ……行け!アーボック!あの技だ!」
そんなこと言われてもアーボックはどうしようもない。
仕方なさそうに俺のアーボックは今にも突撃しそうなライチュウにぶつかっていった。
(……!あの技は!まさかアーボックがもう使えるなんて!)
勝負はアーボックの勝ちだった。
何と、アーボックの「ダストシュート」が決まったのだ。
(ハッタリでも言うもんだな)
俺はバッジを受け取りながらそんなことを考えていた。
そしてもうすぐ6人目のトレーナーが登場する――
現在状況
クチバシティ浅倉 アーボックLv27
11番道路 北岡 ケンタロスLv25
9番道路 城戸 リザードLv26
9番道路 秋山 ゴルバットLv26
最終更新:2006年12月20日 20:28