俺は浅倉滅。25歳独身。地元警察には顔馴染みだ(全国的にもだけど)。
そんな俺の趣味は……ポケットモンスター。

それは俺がいつもの様に買い溜めした焼きそばを食べていた時だった。
警告音が耳にこだまし奴が現れた。
「!……お前かぁ」
俺の後ろに立っている人物は自称神埼。
俺にはシスコンの変態にしか見えんが……
俺は静かに待った。神崎の手に持っているものがチラリと見えたからだ。

【リアールポケットモンスター 全種対応編】

「今からライダーバトルのルールを訂正することにする」
神崎はいつもの静かな口調で俺に語りかけてきた。
(き、来た!)
「訂正?……別にいいが?」
「ポケモンで争ってもらう。一番最初にチャンピオンになった者が勝者だ」
(やっ、やっぱり!)
「ふん……しょうがないな……」
俺は言葉では普通に会話していたが心の中はパーフェクトハーモニーを奏でていた。
「お前より先にスタートしている者もいる、急げ」
神崎は俺に手に持っていた物を差し出した。
「言われなくてもな……」
俺は蓋を開け叫んだ。

「   変    身   ッ   !   」



気が付くとそこは辺り一面緑だった。
「こ……此処が夢にまで見たマサラタウンか……」
俺はもういい年なのに喜びを堪えきれなかった。
で、叫ぼうと思ったら目の前に神崎が現れ、心臓が止まるかと思った。
「お前のポケモンはこいつだ……受け取れ」
「ふん……イライラさせるなぁ、早く渡せ」
俺は分捕る様に神崎からモンスターボールを手に取りポケモンを出した。

「俺の相棒(契約モンスターだが)はアーボか……」
俺は正直がっかりした。御三家もらえると持ったのに…。
「言い忘れたが……この世界でポケモンバトルをすると制限時間がある
 それまでに終わらせないと引き分けだ」
「はぁん、ライダーバトルと同じ設定か」
俺はルールなんかそうでもよかった、早く出発したい……その気持ちだけだった。

神崎からアーボを受け取った俺。
カーンザキ研究所から出ようとした時だった。
「よう、浅倉、元気だったか?」
「北岡ぁ…お前この世界に居たのか…」
俺の後ろから声を掛けてきたのは北岡だった。
「せっかく俺達もライダーからトレーナーになったんだ…
 バトルでもしようぜ?」
「どうせ戦った所で俺の勝ちは決まってるがなぁ?北岡?」



きたおかVSあさくら
「行け!ケンタロス!」
「何!ず、ずるいぞ北岡!いきなり厨ポケを使うなんて!」
俺は北岡の出してきたケンタロスはありえないと言い放った。
だって、だって、俺のアーボでかてねーよ、あぼーんしちまうよ。
「?厨ポケ?何のことだ?浅倉……早くバトルだ!」
「いや……今日は腹の調子が悪くてな…いたたたたたた」
俺は誰がどう見ても仮病にしか見えない振りをした。
いや、これで北岡が引っ掛かるわけが…
「大丈夫か?浅倉…今日はやめにしとこう」
なんか今日はキャラが違う北岡だった。

俺はすぐに1番道路へと出た。
「くそ…北岡にあんな厨ポケが行くなんて…」
俺は屈辱的な思いをし、ひたすら地を叩き続けた。
「何で俺はアーボなんだぁぁあああぁぁぁあああああ」
夜の1番道路に浅倉の叫びが響いた。

「まぁ何あれ必要なのはLv上げだな」
こういうときに限って開き直りが早い俺。
自分でも関心している。
俺はひたすら手頃な野良モンスターを餌にし続けた。
お陰で今はだいぶLvが上がった。
「このくらいでいいだろ……よし、アーボニビを目指すぞ!」
俺達の夜は始まったばかりだ。



進行状況

トキワシティ 浅倉  アーボ10Lv
トキワの森  北岡  ケンタロス9Lv
他、11人のライダー不明

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最終更新:2006年12月10日 12:51