ジョジョの奇妙な冒険 テンプル・オブ・ザ・キングの登場人物(混沌側)
この項目では上記作品の登場人物およびスタンドのうち、主人公らと敵対する犯罪者組織「ヴェノム」とその他犯罪者のスタンド使いを中心に解説を行う。
この項目では上記作品の登場人物およびスタンドのうち、主人公らと敵対する犯罪者組織「ヴェノム」とその他犯罪者のスタンド使いを中心に解説を行う。
主人公達の解説はジョジョの奇妙な冒険 テンプル・オブ・ザ・キングの登場人物(秩序側)にて。
ヴェノム
クロノス・ミディアンズ / スタンド【スケルトンズ・イン・ザ・クローゼット】→【フロム・ヘブン・トゥ・アンノウン】
年齢不詳(三十代)。犯罪結社・ヴェノムの首領。その素顔を見たものは少ないが、深く被ったフードの奥で両の瞳が蛇のように鋭く光っていることから、闇の世界では“蛇の目”の呼び名でよく知られる。
ヴェノムは少数精鋭の組織であり、決して表には姿を現さず、世界中のスタンド使いを手駒として操ることで世界に混沌をもたらさんと画策している。混沌の先にある最終目的はクロノスのみが知るところであり、幹部として活動を行う者たちはそれぞれの目論見があって手を貸している、「利害関係の一致」という状態にある。
ヴェノムは少数精鋭の組織であり、決して表には姿を現さず、世界中のスタンド使いを手駒として操ることで世界に混沌をもたらさんと画策している。混沌の先にある最終目的はクロノスのみが知るところであり、幹部として活動を行う者たちはそれぞれの目論見があって手を貸している、「利害関係の一致」という状態にある。
【スケルトンズ・イン・ザ・クローゼット】は相手のトラウマを直接攻撃する能力を持つ。この世界でのトラウマとはスタンド能力の源とイコールであり、これを攻撃された相手は戦闘能力を完全に失ってしまう。近距離パワー型のスタンドとしての格闘能力自体は一歩劣るものの、それを補って余りある戦闘力を有するスタンドである。
また、クロノスは密かに【スケルトンズ・イン・ザ・クローゼット】の攻撃を自らに打ち込む手段を探っていた。トラウマを直接攻撃するということは、それを乗り越えることが出来れば精神的に大きく成長できるということ。それを乗り越えるのは容易いことではないが、絶対的な進化のためにこの試練を自らに課さんとしていたのだ。
そこで必要なのは、「攻撃の反射」という能力。この能力に目覚めた響のスタンドと交戦したことにより、クロノスのスタンドは遂に【フロム・ヘブン・トゥ・アンノウン】へと進化する。【フロム・ヘブン・トゥ・アンノウン】は、まぁお決まりの時間を操る系のスタンドだが詳細はまだ未定だ。
また、クロノスは密かに【スケルトンズ・イン・ザ・クローゼット】の攻撃を自らに打ち込む手段を探っていた。トラウマを直接攻撃するということは、それを乗り越えることが出来れば精神的に大きく成長できるということ。それを乗り越えるのは容易いことではないが、絶対的な進化のためにこの試練を自らに課さんとしていたのだ。
そこで必要なのは、「攻撃の反射」という能力。この能力に目覚めた響のスタンドと交戦したことにより、クロノスのスタンドは遂に【フロム・ヘブン・トゥ・アンノウン】へと進化する。【フロム・ヘブン・トゥ・アンノウン】は、まぁお決まりの時間を操る系のスタンドだが詳細はまだ未定だ。
名前の由来はヴェノムの元・中核メンバー「クロノス」。
- スタンド:スケルトンズ・イン・ザ・クローゼット
【破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - E / 持続力 - A / 精密動作性 - B / 成長性 - A】
- スタンド:フロム・ヘブン・トゥ・アンノウン
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - A】
ユーロニモス / スタンド【メイヘム】
年齢不詳(二十代)。幼少時にクロノスに拾われて以来彼に付き従っており、病的なまでに彼を信奉している。
ヴェノムにおいてクロノスに次ぐ存在である三幹部の中でも最大の権力を持つ。他の幹部が著しく社交性を欠くこともあり、下位組織への指令は専らユーロニモスが下しているらしい。
ヴェノムにおいてクロノスに次ぐ存在である三幹部の中でも最大の権力を持つ。他の幹部が著しく社交性を欠くこともあり、下位組織への指令は専らユーロニモスが下しているらしい。
【メイヘム】もクロノスにより与えられたスタンド名だ。この能力自体はクロノスと出会う以前から発現していたが、それまでは全く制御の出来ぬ、いわゆる“暴走状態”にあった。その力の使い道を示して見せたのもクロノスであり、ユーロニモスの人生はまさにクロノスのためにあると言っても過言では無い。
その能力は、「一定範囲内の生物全ての神経系に障害を与える」というもの。軽く攻撃された程度ならばめまいや頭痛、酩酊のような状態に陥るだけだが、長時間射程内にいれば一生残る程の深刻な障害を受けてしまう。能力の射程はユーロニモスの状態次第で大きく変わり、暴走状態の時には最大で街一つを覆い尽くすほどであった。響の【タイム】とよく似た能力であり、二人の交戦時には結果的に【タイム】の進化を促すこととなる。
進化直後に響はクロノスの手で殺害され、またユーロニモス自身もヴェノム幹部カウント・ブラックの裏切りに遭い死亡。実際にはクロノスに体よく利用されていただけではあったが、ユーロニモス本人は幸せなまま最期を迎えることができたようだ。
その能力は、「一定範囲内の生物全ての神経系に障害を与える」というもの。軽く攻撃された程度ならばめまいや頭痛、酩酊のような状態に陥るだけだが、長時間射程内にいれば一生残る程の深刻な障害を受けてしまう。能力の射程はユーロニモスの状態次第で大きく変わり、暴走状態の時には最大で街一つを覆い尽くすほどであった。響の【タイム】とよく似た能力であり、二人の交戦時には結果的に【タイム】の進化を促すこととなる。
進化直後に響はクロノスの手で殺害され、またユーロニモス自身もヴェノム幹部カウント・ブラックの裏切りに遭い死亡。実際にはクロノスに体よく利用されていただけではあったが、ユーロニモス本人は幸せなまま最期を迎えることができたようだ。
名前の由来はメイヘムの中核メンバー「ユーロニモス」。「メイヘム」のバンド名も元々ヴェノムの楽曲から引用している。また、1993年、同じブラックメタルバンドであるバーズムの中核メンバー「カウント・グリシュナック」により刺殺され、短い生涯に幕を下ろした。
- スタンド:メイヘム
【破壊力 - D / スピード - D / 射程距離 - E(最大でA) / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
カウント・ブラック / スタンド【虚無光(ニヒリズム)】
年齢不詳(二十代)。破壊衝動を存分に発散させるためヴェノムに籍を置く、クロノス曰く「厄介なスタンド使い」。
性格は自由奔放で傲岸不遜、ユーロニモスを常日頃から疎ましく思っている節もあり、組織の上部に相応しいタイプの人間ではない。が、クロノスはそんな彼をあえて野放しにしており、ブラックが起こす波乱をむしろ歓迎しているようだ。
性格は自由奔放で傲岸不遜、ユーロニモスを常日頃から疎ましく思っている節もあり、組織の上部に相応しいタイプの人間ではない。が、クロノスはそんな彼をあえて野放しにしており、ブラックが起こす波乱をむしろ歓迎しているようだ。
【虚無光(ニヒリズム)】は光を自在に操るスタンド。ブラックは鏡のような鎧を全身に身に纏い、効果範囲内では光の屈折を利用して透明になることも出来る。この姿自体、実際には光が創り出す幻影であり、大体の場合実際の本体は近くの物陰に隠れている。
それぞれが高い熱量と自在な指向性を持った光を放つ四つの小型太陽を操り、これを予め周囲に浮かべることで相手を翻弄しつつ戦うのが常套手段。擬似太陽光線は収束を強めれば鉄を溶かすほどの威力を持つが、これはあくまでスタンドパワーが生み出した「擬似太陽」であり、鏡に当ると容易に反射されるという大きな欠点がある。
これまでに敵対するスタンド使いを数多く始末してきたが、【レッド】が撒いた血が幻影どころか周囲の空間のどこにも付着しないことから本体が別の場所に隠れていることが露見。最期には自らの光線を反射されて死亡した。
それぞれが高い熱量と自在な指向性を持った光を放つ四つの小型太陽を操り、これを予め周囲に浮かべることで相手を翻弄しつつ戦うのが常套手段。擬似太陽光線は収束を強めれば鉄を溶かすほどの威力を持つが、これはあくまでスタンドパワーが生み出した「擬似太陽」であり、鏡に当ると容易に反射されるという大きな欠点がある。
これまでに敵対するスタンド使いを数多く始末してきたが、【レッド】が撒いた血が幻影どころか周囲の空間のどこにも付着しないことから本体が別の場所に隠れていることが露見。最期には自らの光線を反射されて死亡した。
名前の由来はバーズムの中核メンバー「カウント・グリシュナック」。「バーズ」はモルドールの暗黒語で「闇」を意味する。スタンド名はバーズム3枚目のアルバム『Hvis Lyset Tar Oss』の輸入盤タイトルより引用。
ブラックメタルを通じての悪魔崇拝、および多数の犯罪行為に手を染めており、教会を焼き払う・ライバルを刺殺するなど、その伝説には枚挙に暇が無い。
ブラックメタルを通じての悪魔崇拝、および多数の犯罪行為に手を染めており、教会を焼き払う・ライバルを刺殺するなど、その伝説には枚挙に暇が無い。
- スタンド:虚無光(ニヒリズム)
【破壊力 - B / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - D / 精密動作性 - A / 成長性 - D】
マーティン・ハンフォード / スタンド【バル=サゴス】
年齢不詳(五十代)。イギリス在住の幻想作家。ヴェノム三幹部の一人。かつては作家として真っ当に生計を立てていたが、数々の幻想世界をその手で描くうちに現実と妄想の区別が付かなくなってしまう。そうしてスケッチブックに描いたモンスターに貪り食われる夢を毎晩見続けるうち、スタンド能力に目覚めるに至る。
あまりに強大な能力がクロノスの目に留まりヴェノムに勧誘されたマーティンは、以前にも増して鬼気迫るような作品を次々に生み出し組織の財政を支えるようになった。たかが印税収入で一大犯罪結社を支えられるわけがないと思われるかもしれないが、それも彼のスタンド能力が大きく関わるところだ。
あまりに強大な能力がクロノスの目に留まりヴェノムに勧誘されたマーティンは、以前にも増して鬼気迫るような作品を次々に生み出し組織の財政を支えるようになった。たかが印税収入で一大犯罪結社を支えられるわけがないと思われるかもしれないが、それも彼のスタンド能力が大きく関わるところだ。
「描いたイメージを対象の意識に刷り込ませる」。これがマーティンのスタンド【バル=サゴス】の基本能力である。この能力を応用することで、「描いたものを具現化する」、「スケッチブックの中に対象を引きずり込む」という攻撃を行うのがマーティンの戦い方だ。
この能力の源となっているのはマーティンの途方も無いほどの精神力であり、彼のイメージ次第で【バル=サゴス】は無限の力を発揮する。たとえば、凶暴なドラゴンを描けば強靭な肉体と灼熱の息吹でもって暴れまわるだろう。あくまでただの錯覚ではあるが、既に攻撃を受けたものにとってそれは実物と何ら変わりのない存在となってダメージを及ぼす。スケッチブックとペン(これらがスタンド本体である)を持てば、彼に出来ないことは何もないのだ。
創作という行為にひたむきすぎるがゆえ、自分の力がどれほどなのか知りたいという欲求からヴェノムに手を貸すマーティン。彼は、ヴェノムの庇護と自由な創作活動の場を得る代償として全ての収入をヴェノムに納める、という契約を交わしている。クロノスの指示によりマーティンは自らの作品に一種の暗示のようなイメージを仕込んでおり、これが彼を二十一世紀最大のベストセラー作家へと押し上げた。世間の流行には疎い星無でさえ彼の作品を所有しているほどで、作中の文芸界では最も有名な人物といっても過言ではないほどだ。
だが、それは作家として決して褒められた行為ではない。その矛盾はマーティン自身も承知しており、結果として彼の身を滅ぼすことにも繋がるのであった。
この能力の源となっているのはマーティンの途方も無いほどの精神力であり、彼のイメージ次第で【バル=サゴス】は無限の力を発揮する。たとえば、凶暴なドラゴンを描けば強靭な肉体と灼熱の息吹でもって暴れまわるだろう。あくまでただの錯覚ではあるが、既に攻撃を受けたものにとってそれは実物と何ら変わりのない存在となってダメージを及ぼす。スケッチブックとペン(これらがスタンド本体である)を持てば、彼に出来ないことは何もないのだ。
創作という行為にひたむきすぎるがゆえ、自分の力がどれほどなのか知りたいという欲求からヴェノムに手を貸すマーティン。彼は、ヴェノムの庇護と自由な創作活動の場を得る代償として全ての収入をヴェノムに納める、という契約を交わしている。クロノスの指示によりマーティンは自らの作品に一種の暗示のようなイメージを仕込んでおり、これが彼を二十一世紀最大のベストセラー作家へと押し上げた。世間の流行には疎い星無でさえ彼の作品を所有しているほどで、作中の文芸界では最も有名な人物といっても過言ではないほどだ。
だが、それは作家として決して褒められた行為ではない。その矛盾はマーティン自身も承知しており、結果として彼の身を滅ぼすことにも繋がるのであった。
実在の作家「マーティン・ハンフォード」を由来としている。彼はブラックメタルバンド「バルサゴス」のアートワーク、また同バンドの楽曲世界をコミカライズしており、作中世界においても過去に同様の活動を行っていたことから自らの能力を名付けたという経緯がある。
- スタンド:バル=サゴス
【破壊力 - イメージ次第 / スピード - イメージ次第 / 射程距離 - 地球のどこまでも / 持続力 - イメージ次第 / 精密動作性 - イメージ次第 / 成長性 - E】
IC犯罪者
ユリアン・アピス / スタンド【ホーリー・ダイヴァー】
二十四歳。テンプルの調べではIC犯罪者危険度ランク"A"に位置付けられる危険人物。
ユリアン・アピスは敬虔なクリスチャンの家庭に生まれた。およそ自由な子供時代というものと無縁の生活を送ったユリアンは、信心を強制され神学校に入学させられることとなる。あらゆるものを強制される生き方。神や信仰といったものがどうしても受け入れられないまま育った彼は、いつしか自分自身の中にのみ宿る「超越的存在」を認識するようになった。
神も、信仰も、所詮は人間の手で創り出したものだ。ならば、その「創作物」に強弱があるだけではないのか……。この考えこそがユリアンの精神の奥底に流れる絶対的な価値観となったのだ。
ユリアン・アピスは敬虔なクリスチャンの家庭に生まれた。およそ自由な子供時代というものと無縁の生活を送ったユリアンは、信心を強制され神学校に入学させられることとなる。あらゆるものを強制される生き方。神や信仰といったものがどうしても受け入れられないまま育った彼は、いつしか自分自身の中にのみ宿る「超越的存在」を認識するようになった。
神も、信仰も、所詮は人間の手で創り出したものだ。ならば、その「創作物」に強弱があるだけではないのか……。この考えこそがユリアンの精神の奥底に流れる絶対的な価値観となったのだ。
【ホーリー・ダイヴァー】は罪悪感を相手に押し付けるスタンドである。たとえば、見ず知らずの通行人を殺害したとして、この能力により他者へ「無意味な人殺しをした」ことによる罪悪感を押し付ける。するとスタンド攻撃を食らった者は「自分のせいで何も知らない人間が死んでしまった、自分が殺してしまったも同然」という強い罪悪感に駆られ、一方のユリアンは人殺しに関しての罪悪感を綺麗さっぱり忘れてしまう。そして、一度押し付けられた罪悪感は(ユリアンが死亡するまでは)消えることが無く、また付加効果として罪悪感に押し潰された人間はユリアンに精神的に服従することとなる。
どんな些細な罪悪感でも他者に押し付けてきたユリアンは、まるで自分が聖人君子にでもなったかのように錯覚していた。「超越的存在」となったユリアンは、この能力を活用することでロンドン一帯を手中に収めていたのである。
しかし、根っからの悪人に対して罪悪感の転移を行っても効果は無い。真の悪たるクロノスのような人間だ。とある事件を通じてクロノスにその利用価値を認められたユリアンは、彼に従うことを誓った。それはこれまでのような「強制」ではなく、初めて他人から必要とされたことへの「喜び」であった。
なお【ホーリー・ダイヴァー】そのものに戦闘能力は皆無なため、どうしても自分の手を汚す必要が出てくるのが弱点。
どんな些細な罪悪感でも他者に押し付けてきたユリアンは、まるで自分が聖人君子にでもなったかのように錯覚していた。「超越的存在」となったユリアンは、この能力を活用することでロンドン一帯を手中に収めていたのである。
しかし、根っからの悪人に対して罪悪感の転移を行っても効果は無い。真の悪たるクロノスのような人間だ。とある事件を通じてクロノスにその利用価値を認められたユリアンは、彼に従うことを誓った。それはこれまでのような「強制」ではなく、初めて他人から必要とされたことへの「喜び」であった。
なお【ホーリー・ダイヴァー】そのものに戦闘能力は皆無なため、どうしても自分の手を汚す必要が出てくるのが弱点。
名前の由来はディオのドラムス「ヴィニー・アピス」。
- スタンド:ホーリー・ダイヴァー
【破壊力 - E / スピード - D / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - B / 成長性 - B】
エディ・ザ・ヘッド / スタンド【ザ・トルーパー】
スティーヴ / スタンド【ブレイブ・ニュー・ワールド】
ブルース / スタンド【エイシズ・ハイ】
エイドリアン / スタンド【ビー・クイック・オア・ビー・デッド】
スタンド能力者による傭兵団、アイアン・メイデン。ヴェノムに雇われた彼らは、クロノスを追ってロンドンへ発とうとする星無ら、およびジェネシスのスタンド使いたちと羽田空港にて激突する。
元々は軍人で同じ部隊員だった彼らは、とある戦場で重傷を負ったことから除隊させられた身であった。だが、既に戦うだけが生き甲斐となっていた彼らは、スタンド能力に目覚めたことから傭兵へと転身。失った五感や身体能力をスタンドで補い、これまで以上に強力な戦士として蘇ったのである。
元々は軍人で同じ部隊員だった彼らは、とある戦場で重傷を負ったことから除隊させられた身であった。だが、既に戦うだけが生き甲斐となっていた彼らは、スタンド能力に目覚めたことから傭兵へと転身。失った五感や身体能力をスタンドで補い、これまで以上に強力な戦士として蘇ったのである。
隊長のエディ・ザ・ヘッドは視覚と両足を失っている。【ザ・トルーパー】はそんな彼の目となり、生身より有用な手足にもなるスタンド。このスタンドを死体に寄生させることで、あらゆる死体はエディの意のままに動く操り人形となる。
ゾンビ兵士とは視覚を共有することが可能であり、精神力の続く限り、同時におおよそ数十体まで操ることが出来る。死体さえ用意すれば、たちまちエディを司令塔としたゾンビ軍隊が現れるのだ。
【ザ・トルーパー】によって動かされるゾンビは、たとえ四肢をバラバラにされようともその動きを止めない。哀れな犠牲者達に安らぎをもたらすには、本体であるエディを倒すしかないのである。
死体がいくら集まったところでスタンド使いの敵ではなく、単体では(相手の良心や覚悟に左右される部分が大きいとは言え)そこまで強力な能力ではないが、その本領はチームでの運用という点にある。各々の能力を活かした戦場支配こそがエディの隊長としての真骨頂であり、戦場の羽田空港は地獄と化した。
ゾンビ兵士とは視覚を共有することが可能であり、精神力の続く限り、同時におおよそ数十体まで操ることが出来る。死体さえ用意すれば、たちまちエディを司令塔としたゾンビ軍隊が現れるのだ。
【ザ・トルーパー】によって動かされるゾンビは、たとえ四肢をバラバラにされようともその動きを止めない。哀れな犠牲者達に安らぎをもたらすには、本体であるエディを倒すしかないのである。
死体がいくら集まったところでスタンド使いの敵ではなく、単体では(相手の良心や覚悟に左右される部分が大きいとは言え)そこまで強力な能力ではないが、その本領はチームでの運用という点にある。各々の能力を活かした戦場支配こそがエディの隊長としての真骨頂であり、戦場の羽田空港は地獄と化した。
スティーヴは戦場で両腕を失い、のちにスタンド能力を発現させた。彼の能力、【ブレイブ・ニュー・ワールド】はボードゲームの盤面(スタンド本体)とゲームマスターの幻影からなるスタンドで、ゲームマスターはスティーヴによって選ばれた人間へと自動追尾し、その魂の一部を削り取ることで「駒」を創り出す。
駒=プレイヤーとして盤面に乗った人間は、プレイヤーのうちの誰かがゴールに辿り着くまで続くゲームへ強制参加させられることとなる。ゲームの内容は至ってシンプル、ただのすごろくだ。ターンごとにゲームマスターが用意するサイコロを振ってゴールを目指すだけ……だが一つ違うのは、マスで指定されたペナルティは実際の身に起きるという点。「右腕が千切れる」とあれば、プレイヤーの右腕は千切れるというわけだ。
恐怖に駆られてゲームを放棄するか、何らかの事情で三十秒以上サイコロを振れなかったとき、そのプレイヤーは失格となる。失格となったプレイヤーはゲームマスターにより魂を破壊され、死亡する。プレイヤーが一人でもゴールに辿り着くことが出来れば、それまでのゲームで負ったダメージなどは全て回復し、ゲームの盤面は破壊される……つまり、スティーヴは死亡する。
これはゲームという名の真剣勝負なのだ。だが、実際にはスティーヴはイカサマをしており(「両腕が無いんだ……イカサマなんて無理だって分かってるだろう?」)、それを見抜かれたことから圧倒的優位な状況を打ち崩されることとなった。
駒=プレイヤーとして盤面に乗った人間は、プレイヤーのうちの誰かがゴールに辿り着くまで続くゲームへ強制参加させられることとなる。ゲームの内容は至ってシンプル、ただのすごろくだ。ターンごとにゲームマスターが用意するサイコロを振ってゴールを目指すだけ……だが一つ違うのは、マスで指定されたペナルティは実際の身に起きるという点。「右腕が千切れる」とあれば、プレイヤーの右腕は千切れるというわけだ。
恐怖に駆られてゲームを放棄するか、何らかの事情で三十秒以上サイコロを振れなかったとき、そのプレイヤーは失格となる。失格となったプレイヤーはゲームマスターにより魂を破壊され、死亡する。プレイヤーが一人でもゴールに辿り着くことが出来れば、それまでのゲームで負ったダメージなどは全て回復し、ゲームの盤面は破壊される……つまり、スティーヴは死亡する。
これはゲームという名の真剣勝負なのだ。だが、実際にはスティーヴはイカサマをしており(「両腕が無いんだ……イカサマなんて無理だって分かってるだろう?」)、それを見抜かれたことから圧倒的優位な状況を打ち崩されることとなった。
ブルースは戦場で聴覚を失った。元々は何より音楽を愛する青年だった彼は、炸裂した一発の爆弾によって瀕死の重傷を負い、同時に命よりも大事だと信じていたものを一瞬にして奪われることとなったのだ。
【エイシズ・ハイ】は「“落下”させる」スタンド。この攻撃を受けた対象は自らにかかる重力を捻じ曲げられ、ブルースによって定められた方向を地面とされてしまう。たとえば、真上を地面とされれば空中へ向かって“落下”していくこととなるが、効果範囲である百メートルを超えた時点で重力は正常に戻る。
この攻撃は【エイシズ・ハイ】の近くにいるほど強力な効果を及ぼすため、生半可なパワーのスタンドではブルースの近くに辿り着くことすら出来ない(“落下”の際には加速度もかかるため)。これを複合して、手頃な武器を“落下”させて攻撃するという戦術もシンプルながら非常に強力。
【エイシズ・ハイ】は「“落下”させる」スタンド。この攻撃を受けた対象は自らにかかる重力を捻じ曲げられ、ブルースによって定められた方向を地面とされてしまう。たとえば、真上を地面とされれば空中へ向かって“落下”していくこととなるが、効果範囲である百メートルを超えた時点で重力は正常に戻る。
この攻撃は【エイシズ・ハイ】の近くにいるほど強力な効果を及ぼすため、生半可なパワーのスタンドではブルースの近くに辿り着くことすら出来ない(“落下”の際には加速度もかかるため)。これを複合して、手頃な武器を“落下”させて攻撃するという戦術もシンプルながら非常に強力。
エイドリアンは重大な障害により、心臓の機能が一割程度にまで落ち込んでしまった。常に瀕死状態にも等しい彼は、繊細・慎重かつ大胆さを求められるスナイパーとしての役割を果たせなくなった……が、そんな中でスタンド能力に目覚め、他のメンバーと共に傭兵稼業へと身を投じた。
【ビー・クイック・オア・ビー・デッド】は銃型のスタンド。自らの生命力を弾丸へと変え、スタンドパワーを付与して撃ち出す。これは約二キロの有効射程を持ち、風や距離によって弾道がぶれることもなく、近距離パワー型のスタンドでも完全に防御するのが難しいほどの破壊力を誇る。つまり、エイドリアンの視界に入ることは必殺の射程に入ることを意味するわけだ。
ただでさえ常人よりも少ない生命力を代償としているため、一日の弾丸生成は七発が限界となる。
【ビー・クイック・オア・ビー・デッド】は銃型のスタンド。自らの生命力を弾丸へと変え、スタンドパワーを付与して撃ち出す。これは約二キロの有効射程を持ち、風や距離によって弾道がぶれることもなく、近距離パワー型のスタンドでも完全に防御するのが難しいほどの破壊力を誇る。つまり、エイドリアンの視界に入ることは必殺の射程に入ることを意味するわけだ。
ただでさえ常人よりも少ない生命力を代償としているため、一日の弾丸生成は七発が限界となる。
それぞれの名前の由来はアイアンメイデンの各メンバー、およびバンドマスコットの「エディ・ザ・ヘッド」。
- スタンド:ザ・トルーパー
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - E】
- スタンド:ブレイブ・ニュー・ワールド
【破壊力 - E / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - B】
- スタンド:エイシズ・ハイ
【破壊力 - D / スピード - C / 射程距離 - B / 持続力 - B / 精密動作性 - B / 成長性 - C】
- スタンド:ビー・クイック・オア・ビー・デッド
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - B / 持続力 - C / 精密動作性 - 射手の腕に依る、平常時ならA / 成長性 - D】
ルカ・トゥリッリ / スタンド【プリンス・オブ・ザ・スターライト】
三十五歳。カウント・ブラック子飼いの殺し屋。
かつて街をうろつくチンピラだったルカは、ひょんなことから幼少時のカウント・ブラックの命を救った。ルカはギャング同士の撃ち合いの現場に居合わせたブラックを庇い、側頭部に銃弾を受けたのだ。そうして一月に渡り生死の境を彷徨ううち、ルカはスタンド能力に目覚め、その後にカウント・ブラックの配下として迎え入れられることとなる。
尚、この事件の後遺症により右目から涙が止まらなくなったことから、彼は街で「涙目のルカ」と呼ばれるようになった。このことが示すとおり、ここは一巡後の宇宙である。
かつて街をうろつくチンピラだったルカは、ひょんなことから幼少時のカウント・ブラックの命を救った。ルカはギャング同士の撃ち合いの現場に居合わせたブラックを庇い、側頭部に銃弾を受けたのだ。そうして一月に渡り生死の境を彷徨ううち、ルカはスタンド能力に目覚め、その後にカウント・ブラックの配下として迎え入れられることとなる。
尚、この事件の後遺症により右目から涙が止まらなくなったことから、彼は街で「涙目のルカ」と呼ばれるようになった。このことが示すとおり、ここは一巡後の宇宙である。
【プリンス・オブ・ザ・スターライト】は念動力を操るスタンド。周囲の物体を支配下に置き、武器とすることができる。
当初、星無らの前に立ち塞がったルカは自らを「全身に纏った刃物が武器のスタンド使い」と誤認させた。スタンドの身体をバターのように切り裂く刃を操り、変幻自在な戦闘スタイルでもって襲い来るルカ。だが、実際には「“スタンド殺し”の刃を生成する」という別のスタンド使いが近くに隠れており、刃をルカの全身に発生させることで可能とする「念動力+強力無比な武器」の合体攻撃こそがこの攻撃の正体であった。
そのことに気付いた洋久の攻撃により相方を失うも、単体でも充分強力なスタンド使いであるルカに星無らは大いに苦戦することとなる。
当初、星無らの前に立ち塞がったルカは自らを「全身に纏った刃物が武器のスタンド使い」と誤認させた。スタンドの身体をバターのように切り裂く刃を操り、変幻自在な戦闘スタイルでもって襲い来るルカ。だが、実際には「“スタンド殺し”の刃を生成する」という別のスタンド使いが近くに隠れており、刃をルカの全身に発生させることで可能とする「念動力+強力無比な武器」の合体攻撃こそがこの攻撃の正体であった。
そのことに気付いた洋久の攻撃により相方を失うも、単体でも充分強力なスタンド使いであるルカに星無らは大いに苦戦することとなる。
名前の由来はラプソディー・オブ・ファイアの中核メンバー「ルカ・トゥリッリ」。スタンド名は同人のソロプロジェクトの楽曲より引用。
- スタンド:プリンス・オブ・ザ・スターライト
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - C / 持続力 - C / 精密動作性 - A / 成長性 - C】
ファビオ・フォビア / スタンド【エメラルド・ソード】
二十七歳。ルカの舎弟。非常に大人しい性格で、自分の意見というものを口にすることは殆ど無い。
ルカに心酔しきっており、彼がカウント・ブラックのお抱え殺し屋としての地位を得た後も殺しの手伝いのために常に付き従っている。
ルカに心酔しきっており、彼がカウント・ブラックのお抱え殺し屋としての地位を得た後も殺しの手伝いのために常に付き従っている。
【エメラルド・ソード】は「“スタンド殺し”の刃」とも言われ、精神エネルギーで出来た特殊な刃を生成する能力を持つ。この刃はありとあらゆるスタンドをやすやすと切り裂くことができ、少々の尾ひれがついたその伝説は闇の世界では半ば伝説と化している。
そうして生成された刃こそが【エメラルド・ソード】そのもので、これを操ったりするのは能力の範囲外である。つまり、生成された【エメラルド・ソード】は最強の剣ではあるが、使いこなせる者がいない限りは(ファビオ本人は論外なこともあって)無用の長物となる。ルカとのコンビはまさに絶妙なバランスで成り立っているのだ。
そうして生成された刃こそが【エメラルド・ソード】そのもので、これを操ったりするのは能力の範囲外である。つまり、生成された【エメラルド・ソード】は最強の剣ではあるが、使いこなせる者がいない限りは(ファビオ本人は論外なこともあって)無用の長物となる。ルカとのコンビはまさに絶妙なバランスで成り立っているのだ。
名前の由来はラプソディー・オブ・ファイアの中核メンバー「ファビオ・リオーネ」。
- スタンド:エメラルド・ソード
【破壊力 - A / スピード - 無し / 射程距離 - E / 持続力 - B / 精密動作性 - 無し / 成長性 - B】
キコ / スタンド【Z.I.T.O.】
二十三歳、女性。美術品窃盗犯。
いわゆる義賊としての盗みに誇りを持っており、完全な悪意から犯罪を行っているわけではない。そのため、IC犯罪者として追われる身でありながら、時に星無らと共闘する場面もある。
特に洋久とは刑事と犯罪者・犬猿の仲という関係を超えて、まんざらでもない関係へと変化していく。
いわゆる義賊としての盗みに誇りを持っており、完全な悪意から犯罪を行っているわけではない。そのため、IC犯罪者として追われる身でありながら、時に星無らと共闘する場面もある。
特に洋久とは刑事と犯罪者・犬猿の仲という関係を超えて、まんざらでもない関係へと変化していく。
【Z.I.T.O.】はキコの体内に宿るスタンドで、身体を煙に変える能力を持つ。
全身だけでなく部分的な変化も可能で、効果も瞬間的に現れる。キコはこの能力を活用して怪盗業に勤しんでおり、戦闘の際にはこれを応用した攻撃回避を得意としている。
腕を煙化し、伸ばした先で手だけを実体化するような使い方もできるため、柔軟な発想でもって
欠点として、煙に変化した部位が何らかの手段により密封され元に戻せなくなったとき、実体化の際にその部位は欠損してしまう。重要な部位……脳や心臓などを失ってしまえばすぐさま死に至るため、煙化には細心の注意を払う必要がある。
全身だけでなく部分的な変化も可能で、効果も瞬間的に現れる。キコはこの能力を活用して怪盗業に勤しんでおり、戦闘の際にはこれを応用した攻撃回避を得意としている。
腕を煙化し、伸ばした先で手だけを実体化するような使い方もできるため、柔軟な発想でもって
欠点として、煙に変化した部位が何らかの手段により密封され元に戻せなくなったとき、実体化の際にその部位は欠損してしまう。重要な部位……脳や心臓などを失ってしまえばすぐさま死に至るため、煙化には細心の注意を払う必要がある。
名前の由来はアングラの中核メンバー「キコ・ルイーロ」。
- スタンド:Z.I.T.O.
【破壊力 - E / スピード - A / 射程距離 - E / 持続力 - B / 精密動作性 - D / 成長性 - C】
アバ婆(あばばあ) / スタンド【ギミ・ギミ・ギミ】
年齢不詳(九十台?)。この道八十年の凄腕殺し屋。
「アバ婆」は殺し屋としての通り名の様なもので、本名は不明。
「アバ婆」は殺し屋としての通り名の様なもので、本名は不明。
【ギミ・ギミ・ギミ】は若さを奪う能力のスタンドで、手で触れた相手の精神エネルギーを吸い取ることによりアバ婆は全盛期の姿を取り戻し、若さに比例してスタンドパワーも上昇する。精神エネルギーを吸い取られたものはたちまち老いてしまうが、年齢変化はあくまで一時的なものであり、アバ婆・対象共に一時間程で完全に元の姿に戻る。
対象を老衰で殺すことも可能だが、(スタンド使いが相手の場合は特に)長時間身体に触れ続けるというのは現実的ではないため、ある程度衰えさせた相手をスタンドや武器で直接攻撃することが多い。
ちなみに、若さを奪う能力は後天的なものであり、かつてはシンプルな近接パワー型のスタンドだったらしい。
対象を老衰で殺すことも可能だが、(スタンド使いが相手の場合は特に)長時間身体に触れ続けるというのは現実的ではないため、ある程度衰えさせた相手をスタンドや武器で直接攻撃することが多い。
ちなみに、若さを奪う能力は後天的なものであり、かつてはシンプルな近接パワー型のスタンドだったらしい。
名前の由来はスウェーデンのポップミュージックグループ「アバ」。
- スタンド:ギミ・ギミ・ギミ(全盛期時)
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - E / 持続力 - D / 精密動作性 - B / 成長性 - D】
オズ・ボーンズ / スタンド【クレイジー・トレイン】
三十五歳。表の顔はロンドン地下鉄の車掌だが、その正体はヴェノムの命により動く殺し屋。
自身が運転する地下鉄内で眠った人間を悪夢の世界へと引きずりこむ能力のスタンド使い。
自身が運転する地下鉄内で眠った人間を悪夢の世界へと引きずりこむ能力のスタンド使い。