いくつか種類があるが、大抵は瞬間接着剤よりも耐衝撃性に優れ、硬化速度(乾燥時間)は溶着系よりも速い場合が多い。

  • クロロプレンゴム系接着剤
クロロプレンゴム系接着剤(CR系接着剤、コンタクト型接着剤)は、クロロプレンゴムとフェノール樹脂を主成分とする接着剤。
クロロプレンゴムが持つ良好な接着性を生かしつつ、作業性を向上させるためアルキルフェノール樹脂などを添加し溶剤に溶融させた、強い粘着力を持つ液体としている。
常温下で被着材に塗布した後、若干乾燥させ重ね合わせることで即座に接着できる(コンタクト接着)。
使いやすさや高い性能から工業用に広く用いられ、また家庭用にもチューブ入り黄褐色の接着剤として馴染み深い。
ポリイソシアネート化合物を添加して耐熱性・耐久性をさらに向上させたものもある。
機能性を付与したものとしては、メチルメタクリレートとグラフト重合させた軟質塩化ビニル樹脂接着用がある。


  • ニトロセルロース接着剤
ニトロセルロース接着剤は、セルロースのエステル系誘導体のひとつであるニトロセルロース(硝化綿)を主成分とする接着剤。
セルロース系接着剤の一種に分類される。
ニトロセルロースを溶剤溶融した液体状。
乾燥・硬化が速くかつ皮革・紙・木材・瀬戸物などの接着に適合するため、チューブ状の家庭用接着剤として1938年から販売されている。
安価だが変色しやすく可燃性なため取り扱いに注意が必要となる。
上記のものとよく似ているが、こちらは乾燥前に張り合わせる。


  • 酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤
酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤(酢ビエマルジョン接着剤)は、酢酸ビニル樹脂エマルジョンを主成分とする接着剤。
酢酸ビニルモノマーを、ポバールなどを保護コロイドとして乳化重合させエマルジョン化した乳白色水溶液。
水の蒸発により樹脂の粒子が融着して透明な皮膜状に硬化・接着する。
安価かつ塗布が容易であり、ポリマーの組成を変化させることでいろいろな用途に対応するが、耐熱性・耐水性・耐溶剤性が劣るため、これらの改良を目的に他の樹脂と混合させたものもある。
紙接着や繊維・木工・合板用などに使われ、市販の木工ボンドがなじみ深い。
プラスチックの接着にはあまり向いていないが、デカールの定着補助剤として古くから使われてきた。
環境問題対応を目的に、可塑剤のフタル酸エステルを使用しないタイプが開発されている。
タミヤからも、クラフトボンドという名前で販売されている。