ウルトラマンガイア

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#image(gaia3.jpg,width=250,title=赤い大地の巨人) &color(red){&sizex(5){&bold(){&italic(){「この世界は滅んだりしない。絶対に」}}}} 1998年に放送された平成[[ウルトラシリーズ>ウルトラマン]]第3作『ウルトラマンガイア』に登場するウルトラマン。 物語の主人公・&bold(){高山我夢}(&bold(){たかやま・がむ})が変身する。 我夢はウルトラシリーズでは極めて珍しい「現場に出撃する戦闘要員ではなく、頭脳労働のアナライズ要員である主人公」であり、 序盤は特にガイアに変身するために現場に行くのにも苦労する、変身しても本来の運動能力が低いのでイメージ通りに動けない、 戦闘機を操縦するとGに四苦八苦する等の問題が描かれていた。 尤も、中盤以降は自らの努力や他の隊員の愛あるシゴキにより、身体能力も現場隊員に負けないくらいになっていた。 現場出撃の問題も、どさくさに紛れて最新鋭戦闘機を自分専用機にした後、「現場でのアナライズを行いサポートする」 という名目で解決している。 ついでにこの戦闘機は自作の高性能[[AI]]による自動操縦も可能であり、ガイアに変身中のアリバイ作りまでできるようになった。 また、映像作品に登場したウルトラマンでは初の&bold(){地球出身のウルトラマン}である(映像作品に限らなければ[[彼>>http://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンキヨタカ]]が最初)。 #region(「ウルトラマンガイア」としてのプロフィール) 出身地:地球(地球が遣わした存在であるため便宜上) 身長:50メートル(ミクロ化も可能) 体重:4万2千トン 活動時間:不定(エネルギーが続く限り動ける) 飛行速度:マッハ20 走行速度:マッハ5 水中速度:マッハ1 潜地速度:マッハ1.2 ジャンプ力:1200メートル 握力:50000トン(人間換算で50キロ) #region(他形態のスペック) &bold(){V2} 飛行速度:マッハ20 走行速度:マッハ5.5 水中速度:マッハ1.2 潜地速度:マッハ1.5 ジャンプ力:1200メートル 握力:70000トン(人間換算で70キロ) &bold(){スプリーム・ヴァージョン} 飛行速度:マッハ25 走行速度:マッハ7 水中速度:マッハ1.5 潜地速度:マッハ2 ジャンプ力:1500メートル 握力:120000トン(人間換算で120キロ) #endregion #image(gaia_landing.gif,title=街中でやると迷惑? 気にするな!) ガイアの赤い光を収納した変身アイテム「エスプレンダー」(ちなみに&bold(){我夢の自作})を天に掲げることで変身する。 地球原産のため明確な制限時間は存在しないが、エネルギー自体は無尽蔵というわけではない。 また、変身直後に大地に着地した際に周囲の土砂が吹き上がるという、巨大戦のある特撮ではお馴染みの演出があるが、 本作はそれが&bold(){かなり激しい}。 「ガイア=大地」と言うイメージにピッタリの為、本作を象徴する名演出と言う人も少なくない。 後述の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でもしっかりと再現されていた。 必殺技の「フォトンエッジ」は頭部から[[鞭>ウィップ]]のようにしなる光の刃を発射するという、ウルトラシリーズ全体で見てもかなり異色の技。 #image(gaia6.jpg,width=320,title=アグルの光を受け取ったガイアV2) 青き海の巨人・[[ウルトラマンアグル]]とは地球を守る考え方の違いから対立するも、 それは根源破滅招来体の策略と知り絶望したアグル=藤宮博也から光を受け取り上の画像のガイアV2にパワーアップした。 プロテクターが黒くなった他、アグルの技を使用することもできる。 #image(afc7474c.jpg,width=320,title=ちなみに使われてる色が赤、青、銀、金、黒の五色と、今までのウルトラマンで一番カラフル) 更にV2から、最強形態であるスプリームヴァージョンにチェンジすることもできる。 上の画像では分かりにくいかもしれないが、このスプリームヴァージョンは通常時のV2に比べるとかなりガタイが良く、 その力は数万トンもある怪獣を、[[片手で皿回しの皿のごとく回す>タクアン和尚]]ほど。 劇中では一度この形態に変身すると一度も敗北どころかまともな苦戦すらしておらず(苦戦したのはラスボスを含めてもたったの2回。&br()しかもその内一つは光線技を使わないというハンデがあったのにも関わらずであり、ラスボス戦も苦戦したのはほんの僅か)、 ファンの間では全ウルトラ戦士中で最強クラスの強さともいわれる。 #endregion ---- #region(ストーリー) 1980年代、世界各地に天才児が次々と生まれるという出来事があった。 成長した天才たちはお互いにコンタクトをとり始め、 いつしかそのネットワークは「アルケミー・スターズ」と呼ばれる科学者の集まりとなった。 そして、やがて地球に「根源的破滅招来体」と呼ばれる存在が現れることを予測した彼らは、 国連と共同で汎地球防衛機構G.U.A.R.D.(対根源破滅地球防衛連合)を設立。 自分たちも研究を重ねることで破滅への対策を模索していた。 ある日、アルケミー・スターズのメンバーである大学生・高山我夢は粒子加速と自分の意識をシンクロさせることで、 地球の気持ちを知ることはできないかという挑戦をしていた。 実験の途中、我夢は龍のような巨大生物と戦う赤い巨人の姿を見る。 一方、地球に突如としてワームホールが発生。 ワームホールから現れた謎の結晶の中から宇宙戦闘獣コッヴが出現し、街を破壊し始める。 G.U.A.R.D.のエキスパート部隊XIG(シグ)が出撃するものの、 アルケミー・スターズの技術提供で作られた兵器ですらコッヴを倒すことはできず苦戦を強いられる。 自分たちのやってきたことは遅かったのか?、衝撃を受ける我夢は足元に現れた空間に落ちてしまった。 地中に吸い込まれていく我夢が見たもの。それは、粒子加速実験で見た赤い巨人だった。 地球を守るために巨人の力を受け取った我夢は実験中に見たものと同じ技を使いコッヴを倒す。 その後、分析担当としてXIGに入隊した我夢。 彼は地球の外から押し寄せる根源的破滅招来体の刺客や突然目覚めた地球生まれの怪獣たちと戦っていた。 しかし、我夢の前に現れた青き海の巨人・ウルトラマンアグル=藤宮博也は人類がいる限り地球が破滅から救われることはないと考えていた。 実際、我夢が見たものは破滅の象徴や脅威としての怪獣だけではなかった。 台風とともに大気中の汚染物質を浄化してゆく謎の自然コントロールマシーン、人間による環境破壊が呼び覚ました怪獣、 破滅と人類に対して様々な考えを抱く人間達。 それでも、人々を守りたいという思いを捨てなかった我夢は「ウルトラマンガイア」として戦い続け、ついにアグルとの直接対決に至る。 その戦いは引き分けで終わったものの、我夢は二人のウルトラマンの戦いが根源的破滅招来体によって仕組まれたものだったことに気付く。 ウルトラマン同士の戦いで放出されたエネルギーを使って開かれた特大のワームホールから顔を出す巨獣ゾーリム。 我夢から真相を知らされ、絶望の中に叩き落とされた藤宮は我夢にアグルの光を渡し、いずこへとその姿を消してしまう。 2つの光を手にした我夢は新しい姿「ガイアV2」と二つの光の力を最大限に発揮した姿「ガイア・スプリームヴァージョン」に進化し、 その強く大きな力でゾーリムを撃破した。 だが、藤宮との対立がなくなったとはいえ、我夢の前には様々な問題が立ちふさがった。 依然として続く根源的破滅招来体の攻撃、再び姿を現した自然コントロールマシーンとその正体、 地球生まれの怪獣との遭遇を通して見えてきた「地球に生きる者」としての彼らの姿、 根源的破滅招来体や怪獣を恐れるあまり地底貫通弾や惑星破壊兵器による怪獣狩りに走る人類。 それらを前にしながらも、我夢はXIGやアルケミー・スターズの仲間たちや、 戦う誇りを取り戻し、アグルV2として戻ってきた藤宮とともに前に進んでいく。 そして、根源的破滅招来体の最終兵器・根源破滅天使ゾグに一度は戦う力を奪われながらも、 人類と地球怪獣の力で再び立ち上がり、ゾグを倒した二人のウルトラマン。 ついに地球は平和を取り戻すのだった。 上の説明ならびにアグルの記事と合わせてみると話の流れがだいたいわかる動画 |&nicovideo(sm1370546){280,185}|&nicovideo(sm186288){280,185}| #endregion 本編で度々提示される人間の危うさや愚かしさ、怪獣も人間も同じ地球に生きる命だということを描いたエピソード、 地球そのものを破滅させようとする宇宙からの悪意にある意味地球全体で立ち向かっていったラストなど、 『[[ウルトラマングレート]]』の終盤で描かれた「地球と向き合う人類とウルトラマン」を本格的に扱った作品であるともいえる。 ウルトラシリーズ自体、『ウルトラQ』から派生した比較的SF要素が強い特撮シリーズだが、 その中でもガイアは屈指のSFっぷりを発揮しておりシナリオや演出などと並んでそういった面も評価されている。 #region(ただ……) ただ、ガイア自体は掛け値なしの名作であったのだが、 「怪獣も同じ命、ただ暴れて人間の邪魔になるという理由だけで排除してはいけない」 という結論を明確に出してしまったこと(今までのウルトラシリーズでもそういう話はあったが、 ここまで突き詰めたのはガイアが初)は以降のウルトラシリーズにとって大きな枷となり、 以降の作品はやや方向性が迷走することになってしまった。 次回作の『ウルトラマンコスモス』は&bold(){怪獣との共栄と理解}をテーマにするという、 ガイアでの考えを更に突き詰めた形の作品となっている。 その結果、従来のファンからは戦闘に緊張感がない、カタルシスがないなどの評価を受ける事にもなってしまった。 とは言え、今までに無い方向性のストーリーを歴代シリーズ中最大の話数で描き切っており、クライマックスの盛り上がりや そのラスト、ストーリー通じての黒幕に対して出したコスモスとムサシの答えの対比など見るべきシーンも多い。 一方コスモスの評価を受けてか、その次回作の『[[ウルトラマンネクサス>アンノウンハンド]]』では逆に[[人間を容赦なく捕食し>ギャオス]] その恐怖を糧とするスペースビーストというかなりグロイ敵を登場させ、一切の感情移入を拒否し、 反対に&bold(){絶対に分かり合えない存在}としての怪獣の側面を強調している。 たとえ同じ命であっても、自分の命には代えられないし、敵ならば排除するのは生物として当然。 そう考える者達の目には、ウルトラマンもまた怪獣にしか映らないのであった……。 と言う設定なのだが、このあらすじからも分かる通り、前作以上に「カタルシス」とは程遠い。 スタッフが「深夜31時ドラマとして作った」と言う、大人向けとして見ても重苦しい作風は万人に受け入れられる物では無く メインターゲットである筈の子供を無視した作品と酷評される事になった。 だが、そのやや異色のストーリーは万人向けでは無いだけで放映当時から評価していた熱烈なファンは多く、 時を置くにつれ、こちらも再評価が進んでいる。 世界観は別々とはいえ、続いて製作された作品としては描写はかなり両極端であり、万人向けとは言い難い。 しかし、どの作品とも一般的なヒーロー像、ウルトラマン像とは別の方向性を模索した過程での異色作であり 意欲作なので、悪い先入観を持たず、ウルトラシリーズのファンならば是非一度視聴してみたい。 これらの作品に限らず、元々ウルトラ作品は[[世代やシリーズ事に対立が多かったりする>機動戦士ガンダム]]し、 どれが自分の趣味に合うのかは結局はその人次第である。 #endregion &color(red){&sizex(5){&bold(){&italic(){「僕たちは…破滅するために生まれたんじゃない…絶望するために生まれたんじゃない!」}}}} ---- 『ウルトラマンガイア』には以下のような派生作品・客演がある。 #region(劇場版『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』) 『ウルトラマンガイア』の劇場版ではあるが、この作品の主人公は我夢ではなく、普通の少年・新星勉。 『ウルトラマンガイア』は勉の住む世界のテレビ番組という設定 (第12話で本来の話とは全く違う話が放送されているので、我々の住む現実世界ではない)で、 彼がどんな願いも叶えるという赤い玉を見つけたことにより、 「ウルトラマンガイアの実在する世界」の我夢や怪獣が勉たちの世界に呼び出されたり、 いじめっ子(モデラー志望の怪獣マニア)が作った怪獣の人形が実体化し大暴れしたりするという流れ。 さらにラストバトルではピンチに陥ったガイアを助けたいという勉少年の願いにより、 前作・前々作の主役であった[[ウルトラマンティガ]]・[[ウルトラマンダイナ]]が登場、ガイアと共闘している。 なお、この映画の公開日とスプリームヴァージョンの初登場回の放送日は全く同じなのだが、 本作でのスプリームヴァージョンは本編より若干…というかかなり細身になっている。&del(){別名S(スリム)V(ヴァージョン)} #endregion #region(ビデオ作品『ガイアよ再び』) ゾグとの戦いから一年が経ち、我夢は再び大学生活に戻っていた。 平和な暮らしが戻ってきたことによって、二人のウルトラマンの戦いも過去の物になろうとしていた。 しかし、地中で眠っていたはずの地球怪獣たちが再び活動を始め、 藤宮とG.U.A.R.D.は怪獣への処置の方針の違いから対立、我夢も準隊員の身分を与えられてXIGに舞い戻る。 それぞれ違った角度から真相を探る我夢と藤宮は、人間や怪獣とは違う者たち「リナール」、 そして、再び現れた根源的破滅海神ガクゾムに遭遇する…。 #endregion #region(映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』) 『超時空の大決戦』と同じく、「ウルトラマンがテレビ放映されていた世界」が舞台の作品で、 今回の我夢は主人公であるダイゴ(ウルトラマンティガ)の幼なじみという設定。 (但しダイゴがティガを指して”見た事のないウルトラマン”と言った事から、平成シリーズは  放映されていない世界だと思われる) 少年時代はダイゴやアスカ(ウルトラマンダイナ)とともにウルトラマンに憧れており、 「大きくなったら科学者になって、ウルトラの星へ行くための宇宙船を造る」という夢を持っていた。 実際に大きくなった我夢は『ガイア』同様に科学者としての才能に恵まれ、将来を期待されていたが、 その期待からくるプレッシャーに耐えきれずに科学の道から去り、 物語開始時点では横浜マリタイムミュージアムの学芸員になっている。 ウルトラマンメビウスと出会ったことで自分たちの世界に迫る危機を知ったダイゴの話を最初は真に受けなかったが、 「自分にできることを精一杯やる」意志を取り戻したダイゴの訴えやレナの呼びかけで昔の夢を思い出したことや、 『ガイア』の世界に住む別の自分の記憶を受け取ったことなどがきっかけでガイアの光を手にし、 ダイゴやアスカ、光の国のウルトラマンたちと協力して侵略者の脅威を退ける。 エピローグでは学界に復帰し、同じく学者だった藤宮とともに反重力推進装置を搭載した宇宙船を建造し、 ダイゴたちと共に宇宙(目標はM78星雲)へ旅立つ。 #endregion #region(ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』) PS2のゲームである本作では、ウルトラ兄弟とティガ、ガイア、コスモスが同じ世界に存在している。 夜の空港で再生[[ブルトン]]と激突。バリアを張ってダメージが入らないブルトンに苦戦しているところにアグルが出現。 ガイアはアグルと協力して戦おうとしたが、アグルはブルトンが作り出した偽物であり、背後から攻撃されて窮地に陥った。 しかし、本物のアグルが救出に来ると形勢は逆転。ブルトンの体内空間でブルトンと戦い、撃破する。 この戦いは原作のクインメザード戦やガンQ戦を彷彿させるものになっている。 その後、アグルを倒したネオカオスダークネスの前に出現。戦いを挑むが、返り討ちにあう。 (この戦いでは[[ネオカオスダークネスを倒しても蘇ってしまう>リザレクション]]ため、勝つことは不可能である) 最終決戦ではネオカオスダークネスIIを浄化しようとするコスモスに力を貸した。 このゲームでのヴァージョンアップは、ティガやコスモスのタイプチェンジと違ってレベル1の必殺技になっている。 (FERでは各キャラに2つか3つの必殺技が設定されており、チャージしたゲージを消費して発動する。最大レベルの必殺技は一撃必殺技になっている) そのため、ゲームの特徴であるド派手な必殺技演出の対象になっており、異様なまでにもりあがる筋肉を見ることができる。 #endregion また、特撮ヒーローRPG『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』では第1部『ウルトラマンガイアの章』の主人公であり、 原作通りに根源的破滅招来体の脅威に立ち向かう他、宇宙刑事ギャバンと協力して宇宙犯罪組織の暗躍を阻止したりしている。 また、この作品のエンディングは『ウルトラマンガイア』の最終回ラストシーンを再現したものになっており、 我夢がトリを担当している。 CMにも我夢本人が出演しており、第1部はほぼガイアの本編をそのまんまなぞる内容だった上に、 ヒーロー集結後の最終章でもほぼ主人公的な扱いだった為、ゲーム自体が「スーパーウルトラマンガイア作戦」と 揶揄されることもあった。 #region(根源的破滅招来体とは?) ***&bold(){[[奴らが何者かはわしにも分からん…>藤堂竜白]]} ……いや、ふざけているのではなくて本当に分からないんです。 劇中で人類滅亡を望んでいることは語られたが、それ以外の具体的な情報が全くないのだから。 劇中で現れた怪獣のうち、地球外から来た者たちは便宜上「根源的破滅招来体」と呼ばれていたが、 後にあることに気づいた我夢自身によって「実際に暴れる怪獣&bold(){&sizex(3){≠}}根源的破滅招来体」と否定されている。 また、明確な意思を持って人類を破滅させようとしていた宇宙からの来訪者に関しても、 彼らは根源的破滅招来体そのものではなく、[[あくまで尖兵にすぎない>ジェネラル(カイザーナックル)]]という扱いであり、 ラスボスのゾグもまた、上述の通りあくまで最終兵器(=道具)であって黒幕ではない。 そもそも「根源的破滅招来体」という名も人類側が付けた呼称であり、本来の名はなんというのか、 単独の存在なのか複数いるのか、普段はどこにいるのか、なぜ人類を滅ぼしたがっているのか、 最終兵器だったゾグを倒された後はどうなったのか、『ウルトラマンガイア』の放送が終了して 10年近く経った今になっても明かされていない。 根源的破滅招来体の正体はウルトラシリーズ最大級の謎の一つなのである。 #region([[クロスオーバー]]に関する話) 「正体不明の根源的破滅招来体と、共に生きる仲間である地球怪獣」という設定の都合上、ガイアの怪獣は使い辛いらしく 前述の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』や『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』では 「&bold(){ガイアは登場するのにガイアの怪獣は登場しない}」という事態になっている。 前者はジャックとダイナの怪獣もいないのでまだいいが、後者は登場ウルトラマンの中で唯一対応する怪獣がいない。 一応「奇獣ガンQ」は登場しているが、プレイヤーキャラではなく背景キャラである。 #endregion #region(メタ的な真相) メタ的なことを言えば、各話担当の脚本家にシリーズ構成の小中千昭氏が出した指示も 「根源的な破滅と聞いて思い付いたものを敵にしてくれ」と一切型にはめないものだった事が語られている。 ストーリーや敵の多様性を出すために、あえて細かいところは決めなかったのだと思われる。 そのおかげで、「地球を対消滅爆発で消し飛ばそうとする反物質で構成された怪獣」、 「古代から生き続ける魔術師が使役する魔獣」、「対ガイア用我夢捕獲専用ロボット」 「烏天狗のような超強敵」等、非常に斬新且つバリエーション豊かな敵が登場している。 #endregion #endregion ---- **MUGENにおけるウルトラマンガイア #image(gaia_stance.gif,title=変身の際に「ガイアー!」と叫ぶのはV2とスプリームが登場してから定着するようになる) muu氏により『[[対決!ウルトラヒーロー>ウルトラマン(ゲーム)#id_4f498c8e]]』のガイア・スプリームヴァージョンのドットを用いたキャラが公開されている。 muu氏おなじみのネビュラコンボやスピリッツシステムを搭載している。 同氏製作のアグルと比較した場合、超必殺技を使った削りが弱めだったり当て身技がなかったりするものの、 アグルよりも体力が高く、当たった相手の動きを止める飛び道具を持っていたり、 XIGファイターの援護攻撃が[[極端に背の低いキャラ>ちびキャラ]]に当てやすくなっているなどの利点があり、優劣の付けがたい関係になっている。 特筆すべきは、弾速が極めて遅くかなり長い間画面に残る上に相手に当たっても消えないゲージ技シャイニングブレード。 自身の攻撃とで挟み撃ちにしたり吹き飛ばした敵に当てたりとかなり使いやすく、この技で戦局が決まることも珍しくない高性能技である。 またアグルと同じく、自分の体力が少なくなるとライフゲージの点滅が始まり、敵の体力を半分以下にすると劇中BGMの「ガイア大空中戦!!」が流れる。 //聞いてみたらまったく違う曲だったので 現在大会への参加は少ないが、[[ワラキア_ex布教動画]]にて動いてるところが確認できる。 &nicovideo(sm8956755) **&color(red){&italic(){地球には怪獣がいて、ウルトラマンがいる。}} **&color(blue){&italic(){この美しい星を、私たちはもっと愛していきたい。}} ---- ***出場大会 [[有情率0%世紀末リーダーチームトーナメント【正義は勝つ】]] [[New良キャラ発掘Notトーナメント 大吟醸]] [[MUGEN大怪獣バトル2010]] [[ウルトラ戦士集結!タッグバトル]] //***出演ストーリー ----
#image(gaia3.jpg,width=250,title=赤い大地の巨人) &color(red){&sizex(5){&bold(){&italic(){「この世界は滅んだりしない。絶対に」}}}} 1998年に放送された平成[[ウルトラシリーズ>ウルトラマン]]第3作『ウルトラマンガイア』に登場するウルトラマン。 物語の主人公・&bold(){高山我夢}(&bold(){たかやま・がむ})が変身する。 我夢はウルトラシリーズでは極めて珍しい「現場に出撃する戦闘要員ではなく、頭脳労働のアナライズ要員である主人公」であり、 序盤は特にガイアに変身するために現場に行くのにも苦労する、変身しても本来の運動能力が低いのでイメージ通りに動けない、 戦闘機を操縦するとGに四苦八苦する等の問題が描かれていた。 尤も、中盤以降は自らの努力や他の隊員の愛あるシゴキにより、身体能力も現場隊員に負けないくらいになっていた。 現場出撃の問題も、どさくさに紛れて最新鋭戦闘機を自分専用機にした後、「現場でのアナライズを行いサポートする」 という名目で解決している。 ついでにこの戦闘機は自作の高性能[[AI]]による自動操縦も可能であり、ガイアに変身中のアリバイ作りまでできるようになった。 また、映像作品に登場したウルトラマンでは初の&bold(){地球出身のウルトラマン}である(映像作品に限らなければ[[彼>>http://ja.wikipedia.org/wiki/ウルトラマンキヨタカ]]が最初)。 #region(「ウルトラマンガイア」としてのプロフィール) 出身地:地球(地球が遣わした存在であるため便宜上) 身長:50メートル(ミクロ化も可能) 体重:4万2千トン 活動時間:不定(エネルギーが続く限り動ける) 飛行速度:マッハ20 走行速度:マッハ5 水中速度:マッハ1 潜地速度:マッハ1.2 ジャンプ力:1200メートル 握力:50000トン(人間換算で50キロ) #region(他形態のスペック) &bold(){V2} 飛行速度:マッハ20 走行速度:マッハ5.5 水中速度:マッハ1.2 潜地速度:マッハ1.5 ジャンプ力:1200メートル 握力:70000トン(人間換算で70キロ) &bold(){スプリーム・ヴァージョン} 飛行速度:マッハ25 走行速度:マッハ7 水中速度:マッハ1.5 潜地速度:マッハ2 ジャンプ力:1500メートル 握力:120000トン(人間換算で120キロ) #endregion #image(gaia_landing.gif,title=街中でやると迷惑? 気にするな!) ガイアの赤い光を収納した変身アイテム「エスプレンダー」(ちなみに&bold(){我夢の自作})を天に掲げることで変身する。 地球原産のため明確な制限時間は存在しないが、エネルギー自体は無尽蔵というわけではない。 また、変身直後に大地に着地した際に周囲の土砂が吹き上がるという、巨大戦のある特撮ではお馴染みの演出があるが、 本作はそれが&bold(){かなり激しい}。 「ガイア=大地」と言うイメージにピッタリの為、本作を象徴する名演出と言う人も少なくない。 後述の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でもしっかりと再現されていた。 必殺技の「フォトンエッジ」は頭部から[[鞭>ウィップ]]のようにしなる光の刃を発射するという、ウルトラシリーズ全体で見てもかなり異色の技。 #image(gaia6.jpg,width=320,title=アグルの光を受け取ったガイアV2) 青き海の巨人・[[ウルトラマンアグル]]とは地球を守る考え方の違いから対立するも、 それは根源破滅招来体の策略と知り絶望したアグル=藤宮博也から光を受け取り上の画像のガイアV2にパワーアップした。 プロテクターが黒くなった他、アグルの技を使用することもできる。 #image(afc7474c.jpg,width=320,title=ちなみに使われてる色が赤、青、銀、金、黒の五色と、今までのウルトラマンで一番カラフル) 更にV2から、最強形態であるスプリームヴァージョンにチェンジすることもできる。 上の画像では分かりにくいかもしれないが、このスプリームヴァージョンは通常時のV2に比べるとかなりガタイが良く、 その力は数万トンもある怪獣を、[[片手で皿回しの皿のごとく回す>タクアン和尚]]ほど。 劇中では一度この形態に変身すると一度も敗北どころかまともな苦戦すらしておらず(苦戦したのはラスボスを含めてもたったの2回。&br()しかもその内一つは光線技を使わないというハンデがあったのにも関わらずであり、ラスボス戦も苦戦したのはほんの僅か)、 ファンの間では全ウルトラ戦士中で最強クラスの強さともいわれる。 #endregion ---- #region(ストーリー) 1980年代、世界各地に天才児が次々と生まれるという出来事があった。 成長した天才たちはお互いにコンタクトをとり始め、 いつしかそのネットワークは「アルケミー・スターズ」と呼ばれる科学者の集まりとなった。 そして、やがて地球に「根源的破滅招来体」と呼ばれる存在が現れることを予測した彼らは、 国連と共同で汎地球防衛機構G.U.A.R.D.(対根源破滅地球防衛連合)を設立。 自分たちも研究を重ねることで破滅への対策を模索していた。 ある日、アルケミー・スターズのメンバーである大学生・高山我夢は粒子加速と自分の意識をシンクロさせることで、 地球の気持ちを知ることはできないかという挑戦をしていた。 実験の途中、我夢は龍のような巨大生物と戦う赤い巨人の姿を見る。 一方、地球に突如としてワームホールが発生。 ワームホールから現れた謎の結晶の中から宇宙戦闘獣コッヴが出現し、街を破壊し始める。 G.U.A.R.D.のエキスパート部隊XIG(シグ)が出撃するものの、 アルケミー・スターズの技術提供で作られた兵器ですらコッヴを倒すことはできず苦戦を強いられる。 自分たちのやってきたことは遅かったのか?、衝撃を受ける我夢は足元に現れた空間に落ちてしまった。 地中に吸い込まれていく我夢が見たもの。それは、粒子加速実験で見た赤い巨人だった。 地球を守るために巨人の力を受け取った我夢は実験中に見たものと同じ技を使いコッヴを倒す。 その後、分析担当としてXIGに入隊した我夢。 彼は地球の外から押し寄せる根源的破滅招来体の刺客や突然目覚めた地球生まれの怪獣たちと戦っていた。 しかし、我夢の前に現れた青き海の巨人・ウルトラマンアグル=藤宮博也は人類がいる限り地球が破滅から救われることはないと考えていた。 実際、我夢が見たものは破滅の象徴や脅威としての怪獣だけではなかった。 台風とともに大気中の汚染物質を浄化してゆく謎の自然コントロールマシーン、人間による環境破壊が呼び覚ました怪獣、 破滅と人類に対して様々な考えを抱く人間達。 それでも、人々を守りたいという思いを捨てなかった我夢は「ウルトラマンガイア」として戦い続け、ついにアグルとの直接対決に至る。 その戦いは引き分けで終わったものの、我夢は二人のウルトラマンの戦いが根源的破滅招来体によって仕組まれたものだったことに気付く。 ウルトラマン同士の戦いで放出されたエネルギーを使って開かれた特大のワームホールから顔を出す巨獣ゾーリム。 我夢から真相を知らされ、絶望の中に叩き落とされた藤宮は我夢にアグルの光を渡し、いずこへとその姿を消してしまう。 2つの光を手にした我夢は新しい姿「ガイアV2」と二つの光の力を最大限に発揮した姿「ガイア・スプリームヴァージョン」に進化し、 その強く大きな力でゾーリムを撃破した。 だが、藤宮との対立がなくなったとはいえ、我夢の前には様々な問題が立ちふさがった。 依然として続く根源的破滅招来体の攻撃、再び姿を現した自然コントロールマシーンとその正体、 地球生まれの怪獣との遭遇を通して見えてきた「地球に生きる者」としての彼らの姿、 根源的破滅招来体や怪獣を恐れるあまり地底貫通弾や惑星破壊兵器による怪獣狩りに走る人類。 それらを前にしながらも、我夢はXIGやアルケミー・スターズの仲間たちや、 戦う誇りを取り戻し、アグルV2として戻ってきた藤宮とともに前に進んでいく。 そして、根源的破滅招来体の最終兵器・根源破滅天使ゾグに一度は戦う力を奪われながらも、 人類と地球怪獣の力で再び立ち上がり、ゾグを倒した二人のウルトラマン。 ついに地球は平和を取り戻すのだった。 上の説明ならびにアグルの記事と合わせてみると話の流れがだいたいわかる動画 |&nicovideo(sm1370546){280,185}|&nicovideo(sm186288){280,185}| #endregion 本編で度々提示される人間の危うさや愚かしさ、怪獣も人間も同じ地球に生きる命だということを描いたエピソード、 地球そのものを破滅させようとする宇宙からの悪意にある意味地球全体で立ち向かっていったラストなど、 『[[ウルトラマングレート]]』の終盤で描かれた「地球と向き合う人類とウルトラマン」を本格的に扱った作品であるともいえる。 ウルトラシリーズ自体、『ウルトラQ』から派生した比較的SF要素が強い特撮シリーズだが、 その中でもガイアは屈指のSFっぷりを発揮しておりシナリオや演出などと並んでそういった面も評価されている。 #region(ただ……) ただ、ガイア自体は掛け値なしの名作であったのだが、 「怪獣も同じ命、ただ暴れて人間の邪魔になるという理由だけで排除してはいけない」という結論を明確に 出してしまった事(今までのウルトラシリーズでもそういう話はあったが、ここまで突き詰めたのはガイアが初)は 以降のウルトラシリーズにとって大きな枷となり、以降の作品はやや方向性が迷走することになってしまった。 次回作の『ウルトラマンコスモス』は&bold(){怪獣との共栄と理解}をテーマにするという、 ガイアでの考えを更に突き詰めた形の作品となっている。 その結果、従来のファンからは戦闘に緊張感がない、カタルシスがないなどの評価を受ける事にもなってしまった。 とは言え、今までに無い方向性のストーリーを歴代シリーズ中最大の話数で描き切っており、クライマックスの盛り上がりや そのラスト、ストーリー通じての黒幕に対して出したコスモスとムサシの答えの対比など見るべきシーンも多い。 一方コスモスの評価を受けてか、その次回作の『[[ウルトラマンネクサス>アンノウンハンド]]』では逆に[[人間を容赦なく捕食し>ギャオス]] その恐怖を糧とするスペースビーストというかなりグロイ敵を登場させ、一切の感情移入を拒否し、 反対に&bold(){絶対に分かり合えない存在}としての怪獣の側面を強調している。 たとえ同じ命であっても、自分の命には代えられないし、敵ならば排除するのは生物として当然。 そう考える者達の目には、ウルトラマンもまた怪獣にしか映らないのであった……。 と言う設定なのだが、このあらすじからも分かる通り、前作以上に「カタルシス」とは程遠い。 スタッフが「深夜31時ドラマとして作った」と言う、大人向けとして見ても重苦しい作風は万人に受け入れられる物では無く メインターゲットである筈の子供を無視した作品と酷評される事になった。 だが、そのやや異色のストーリーは万人向けでは無いだけで放映当時から評価していた熱烈なファンは多く、 時を置くにつれ、こちらも再評価が進んでいる。 世界観は別々とはいえ、続いて製作された作品としては描写はかなり両極端であり、万人向けとは言い難い。 しかし、どの作品とも一般的なヒーロー像、ウルトラマン像とは別の方向性を模索した過程での異色作であり 意欲作なので、悪い先入観を持たず、ウルトラシリーズのファンならば是非一度視聴してみたい。 これらの作品に限らず、元々ウルトラ作品は[[世代やシリーズ事に対立が多かったりする>機動戦士ガンダム]]し、 どれが自分の趣味に合うのかは結局はその人次第である。 #endregion &color(red){&sizex(5){&bold(){&italic(){「僕たちは…破滅するために生まれたんじゃない…絶望するために生まれたんじゃない!」}}}} ---- 『ウルトラマンガイア』には以下のような派生作品・客演がある。 #region(劇場版『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』) 『ウルトラマンガイア』の劇場版ではあるが、この作品の主人公は我夢ではなく、普通の少年・新星勉。 『ウルトラマンガイア』は勉の住む世界のテレビ番組という設定 (第12話で本来の話とは全く違う話が放送されているので、我々の住む現実世界ではない)で、 彼がどんな願いも叶えるという赤い玉を見つけたことにより、 「ウルトラマンガイアの実在する世界」の我夢や怪獣が勉たちの世界に呼び出されたり、 いじめっ子(モデラー志望の怪獣マニア)が作った怪獣の人形が実体化し大暴れしたりするという流れ。 さらにラストバトルではピンチに陥ったガイアを助けたいという勉少年の願いにより、 前作・前々作の主役であった[[ウルトラマンティガ]]・[[ウルトラマンダイナ]]が登場、ガイアと共闘している。 なお、この映画の公開日とスプリームヴァージョンの初登場回の放送日は全く同じなのだが、 本作でのスプリームヴァージョンは本編より若干…というかかなり細身になっている。&del(){別名S(スリム)V(ヴァージョン)} #endregion #region(ビデオ作品『ガイアよ再び』) ゾグとの戦いから一年が経ち、我夢は再び大学生活に戻っていた。 平和な暮らしが戻ってきたことによって、二人のウルトラマンの戦いも過去の物になろうとしていた。 しかし、地中で眠っていたはずの地球怪獣たちが再び活動を始め、 藤宮とG.U.A.R.D.は怪獣への処置の方針の違いから対立、我夢も準隊員の身分を与えられてXIGに舞い戻る。 それぞれ違った角度から真相を探る我夢と藤宮は、人間や怪獣とは違う者たち「リナール」、 そして、再び現れた根源的破滅海神ガクゾムに遭遇する…。 #endregion #region(映画『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』) 『超時空の大決戦』と同じく、「ウルトラマンがテレビ放映されていた世界」が舞台の作品で、 今回の我夢は主人公であるダイゴ(ウルトラマンティガ)の幼なじみという設定。 (但しダイゴがティガを指して”見た事のないウルトラマン”と言った事から、平成シリーズは  放映されていない世界だと思われる) 少年時代はダイゴやアスカ(ウルトラマンダイナ)とともにウルトラマンに憧れており、 「大きくなったら科学者になって、ウルトラの星へ行くための宇宙船を造る」という夢を持っていた。 実際に大きくなった我夢は『ガイア』同様に科学者としての才能に恵まれ、将来を期待されていたが、 その期待からくるプレッシャーに耐えきれずに科学の道から去り、 物語開始時点では横浜マリタイムミュージアムの学芸員になっている。 ウルトラマンメビウスと出会ったことで自分たちの世界に迫る危機を知ったダイゴの話を最初は真に受けなかったが、 「自分にできることを精一杯やる」意志を取り戻したダイゴの訴えやレナの呼びかけで昔の夢を思い出したことや、 『ガイア』の世界に住む別の自分の記憶を受け取ったことなどがきっかけでガイアの光を手にし、 ダイゴやアスカ、光の国のウルトラマンたちと協力して侵略者の脅威を退ける。 エピローグでは学界に復帰し、同じく学者だった藤宮とともに反重力推進装置を搭載した宇宙船を建造し、 ダイゴたちと共に宇宙(目標はM78星雲)へ旅立つ。 #endregion #region(ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』) PS2のゲームである本作では、ウルトラ兄弟とティガ、ガイア、コスモスが同じ世界に存在している。 夜の空港で再生[[ブルトン]]と激突。バリアを張ってダメージが入らないブルトンに苦戦しているところにアグルが出現。 ガイアはアグルと協力して戦おうとしたが、アグルはブルトンが作り出した偽物であり、背後から攻撃されて窮地に陥った。 しかし、本物のアグルが救出に来ると形勢は逆転。ブルトンの体内空間でブルトンと戦い、撃破する。 この戦いは原作のクインメザード戦やガンQ戦を彷彿させるものになっている。 その後、アグルを倒したネオカオスダークネスの前に出現。戦いを挑むが、返り討ちにあう。 (この戦いでは[[ネオカオスダークネスを倒しても蘇ってしまう>リザレクション]]ため、勝つことは不可能である) 最終決戦ではネオカオスダークネスIIを浄化しようとするコスモスに力を貸した。 このゲームでのヴァージョンアップは、ティガやコスモスのタイプチェンジと違ってレベル1の必殺技になっている。 (FERでは各キャラに2つか3つの必殺技が設定されており、チャージしたゲージを消費して発動する。最大レベルの必殺技は一撃必殺技になっている) そのため、ゲームの特徴であるド派手な必殺技演出の対象になっており、異様なまでにもりあがる筋肉を見ることができる。 #endregion また、特撮ヒーローRPG『スーパーヒーロー作戦 ダイダルの野望』では第1部『ウルトラマンガイアの章』の主人公であり、 原作通りに根源的破滅招来体の脅威に立ち向かう他、宇宙刑事ギャバンと協力して宇宙犯罪組織の暗躍を阻止したりしている。 また、この作品のエンディングは『ウルトラマンガイア』の最終回ラストシーンを再現したものになっており、 我夢がトリを担当している。 CMにも我夢本人が出演しており、第1部はほぼガイアの本編をそのまんまなぞる内容だった上に、 ヒーロー集結後の最終章でもほぼ主人公的な扱いだった為、ゲーム自体が「スーパーウルトラマンガイア作戦」と 揶揄されることもあった。 #region(根源的破滅招来体とは?) ***&bold(){[[奴らが何者かはわしにも分からん…>藤堂竜白]]} ……いや、ふざけているのではなくて本当に分からないんです。 劇中で人類滅亡を望んでいることは語られたが、それ以外の具体的な情報が全くないのだから。 劇中で現れた怪獣のうち、地球外から来た者たちは便宜上「根源的破滅招来体」と呼ばれていたが、 後にあることに気づいた我夢自身によって「実際に暴れる怪獣&bold(){&sizex(3){≠}}根源的破滅招来体」と否定されている。 また、明確な意思を持って人類を破滅させようとしていた宇宙からの来訪者に関しても、 彼らは根源的破滅招来体そのものではなく、[[あくまで尖兵にすぎない>ジェネラル(カイザーナックル)]]という扱いであり、 ラスボスのゾグもまた、上述の通りあくまで最終兵器(=道具)であって黒幕ではない。 そもそも「根源的破滅招来体」という名も人類側が付けた呼称であり、本来の名はなんというのか、 単独の存在なのか複数いるのか、普段はどこにいるのか、なぜ人類を滅ぼしたがっているのか、 最終兵器だったゾグを倒された後はどうなったのか、『ウルトラマンガイア』の放送が終了して 10年近く経った今になっても明かされていない。 根源的破滅招来体の正体はウルトラシリーズ最大級の謎の一つなのである。 #region([[クロスオーバー]]に関する話) 「正体不明の根源的破滅招来体と、共に生きる仲間である地球怪獣」という設定の都合上、ガイアの怪獣は使い辛いらしく 前述の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』や『ウルトラマン Fighting Evolution Rebirth』では 「&bold(){ガイアは登場するのにガイアの怪獣は登場しない}」という事態になっている。 前者はジャックとダイナの怪獣もいないのでまだいいが、後者は登場ウルトラマンの中で唯一対応する怪獣がいない。 一応「奇獣ガンQ」は登場しているが、プレイヤーキャラではなく背景キャラである。 #endregion #region(メタ的な真相) メタ的なことを言えば、各話担当の脚本家にシリーズ構成の小中千昭氏が出した指示も 「根源的な破滅と聞いて思い付いたものを敵にしてくれ」と一切型にはめないものだった事が語られている。 ストーリーや敵の多様性を出すために、あえて細かいところは決めなかったのだと思われる。 そのおかげで、「地球を対消滅爆発で消し飛ばそうとする反物質で構成された怪獣」、 「古代から生き続ける魔術師が使役する魔獣」、「対ガイア用我夢捕獲専用ロボット」 「[[烏天狗>射命丸文]]のような超強敵」等、非常に斬新且つバリエーション豊かな敵が登場している。 #endregion #endregion ---- **MUGENにおけるウルトラマンガイア #image(gaia_stance.gif,title=変身の際に「ガイアー!」と叫ぶのはV2とスプリームが登場してから定着するようになる) muu氏により『[[対決!ウルトラヒーロー>ウルトラマン(ゲーム)#id_4f498c8e]]』のガイア・スプリームヴァージョンのドットを用いたキャラが公開されている。 muu氏おなじみのネビュラコンボやスピリッツシステムを搭載している。 同氏製作のアグルと比較した場合、超必殺技を使った削りが弱めだったり当て身技がなかったりするものの、 アグルよりも体力が高く、当たった相手の動きを止める飛び道具を持っていたり、 XIGファイターの援護攻撃が[[極端に背の低いキャラ>ちびキャラ]]に当てやすくなっているなどの利点があり、優劣の付けがたい関係になっている。 特筆すべきは、弾速が極めて遅くかなり長い間画面に残る上に相手に当たっても消えないゲージ技シャイニングブレード。 自身の攻撃とで挟み撃ちにしたり吹き飛ばした敵に当てたりとかなり使いやすく、この技で戦局が決まることも珍しくない高性能技である。 またアグルと同じく、自分の体力が少なくなるとライフゲージの点滅が始まり、敵の体力を半分以下にすると 劇中BGMの「ガイア大空中戦!!」が流れる。 //現在では結構大会に出てるみたいなので削除 **&color(red){&italic(){地球には怪獣がいて、ウルトラマンがいる。}} **&color(blue){&italic(){この美しい星を、私たちはもっと愛していきたい。}} ---- ***出場大会 [[有情率0%世紀末リーダーチームトーナメント【正義は勝つ】]] [[New良キャラ発掘Notトーナメント 大吟醸]] [[MUGEN大怪獣バトル2010]] [[ウルトラ戦士集結!タッグバトル]] //***出演ストーリー ----

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