&ref(forte.jpg,,left) &br()&br()&br()&br() &sizex(6){&i(){&color(black){&bold(){「邪魔者は消えてしまえ!」}}}} #clear カプコンのアクションゲーム『ロックマン』シリーズに登場するキャラクター。海外名はBass。 型式番号はS.W.N.001(スペシャルワイリーナンバーズ)。ちなみに相棒のゴスペルはS.W.N.002。 「フォルテ」は音楽用語(=イタリア語)で「強い」という意味。 同じカプコンのコック兼ルチャドールや[[エンジェル隊>ヴァニラ・アッシュ]]の[[メンバーの人>ババア結婚してくれ]]とは無関係である。 CVは[[デミトリ>デミトリ・マキシモフ]]や[[ジョー東]]などでお馴染みの[[檜>ゴウカイザー]][[山>キャプテン・サワダ]][[修>天童凱]][[之>飛影(幽☆遊☆白書)]][[氏>ナインボール=セラフ]]。 レースゲーム『ロックマン バトル&チェイス』では[[クイックマン]]も演じている。 『ロックマン ザ・パワーバトル』及び『ロックマン2 ザ・パワーファイターズ』では、『[[スト3>ストリートファイターIII]]』(2ndまで)で[[ケン]]と[[ユン]]を演じていたとべこーじ(現・戸部公爾)氏。 //一ヶ月近く間違ってたのに、気づかなかった…… 初出は『ロックマン7』。当初は中ボスとして登場した。 ライバルキャラ故か人気が出て、『ロックマン&フォルテ』では主人公(の片割れ)に抜擢されている。 Dr.ワイリーによって製作された、打倒[[ロックマン]]を目的とした[[ロ>センチネル]][[ボ>マジンガーZ]][[ッ>ボスボロット]][[ト>真ゲッター1]]。 ロックマンのデータを参考に、&bold(){偶然発明した(世界最強の)エネルギー「フォルテニウム」}を組み込み作り出されたロボットであり、 これまで制作されたワイリーナンバーズが単一技能特化型だったのに対し、 ICチップを装備することでロックマン同様に数多の特殊武器を使用できる。 また、手に装着したバスターで攻撃したり、狼型のサポートロボット「ゴスペル」と合体したりするなど、 他の武装もロックマンに似た特徴を持つ。 性格はかなり自己中心的でライバル意識が強く、Dr.ワイリーの言うこともろくに聞かない。 一言で言うなら、[[ベジータ]](中の人的には[[飛影>飛影(幽☆遊☆白書)]]と言えば近いかも)である。 『ロックマン&フォルテ』でも、「気に入らないから」という理由で実は黒幕だったワイリーに対して攻撃した。 ただし初登場の『7』では、正義のロボットを装い負傷した振りをしてライト研究所に入り込んだり、 瓦礫の下敷きになったワイリーを救ったり等、知的で忠誠心もそれなりにあるように描写されていた。 ……が、その半年後に稼働した『パワーバトル』では既に現在のような性格になっていた。&bold(){何があった。} なお、その完成度とデザインから、「[[ゼロ>ゼロ(ロックマン)]]のプロトタイプになったのではないか」とファンの間では噂されている。 公式でも一応繋がりがあり、『ロックマン2 ザ・パワーファイターズ』のフォルテエンディングでは作成途中のゼロを眺めている。 ワイリー曰くゼロはフォルテをも遥かに上回る存在らしいが、フォルテには「女みたいに髪の長いロボットが最強?」と不評であった。 露骨なまでの敵視から、ファンからは「最終的にゼロに挑んでぶっ壊されるんじゃないか」と不安がられる声も。 余談だがゴスペルと合体した「スーパーフォルテ」と『[[ロックマンX>エックス]]コマンドミッション』に登場するゼロのハイパーモード「アブソリュートゼロ」は これでもかというくらい酷似している。もはや兄弟そのものである。 7で初登場時はほとんどロックマンのコンパチキャラ的であったが(スーパーフォルテの機動性は既に高かった)、 『ロックマン&フォルテ』ではプレイヤーキャラとして操作できるようになり、性能面で大きく差別化された。 ロックマンがチャージショットとスライディングを使うのに対し、 こちらは''ボタンを押している限り連射し(三連射を延々)真下以外の7方向に撃ち分けられる''フォルテバスター、 移動面ではダッシュ、二段ジャンプを使用することができる。 ダッシュなので当然ダッシュジャンプが可能で、その上ダッシュジャンプ中にさらに二段ジャンプできるため機動力が非常に高い。 このように機動力ではロックマンより圧倒的に上だが、バスター単発の威力が低く、その上移動しながら撃つことが出来ないという デメリットもあるため意外とバランスは取れている。 そんな感じで、道中は楽だがボス戦になると少々つらい、と言うのが基本特性。 まぁ、特殊武器を使えばデメリットはほとんど無くなるのだが。 #region(黒歴史アタック) [[黒歴史>∀ガンダム]]と名高いワンダースワン版『ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者』にも、プレイヤーキャラの一人として登場。 ダッシュや二段ジャンプ、7方向フォルテバスターなどの基本性能はSFC版と同様だが、 ボスから取得出来る特殊武器は全てロックマンと別の物になっている。 その中の一つ、コムソウマンから取得出来る武器「ドップラーアタック」は、ロックマン史上に残る&del(){&bold(){(残ってないけど)}} バランス崩壊武器となっている。 簡単に言えば「ボタンを押している間四体に分裂して体当たりする」というものなのだが、まず&bold(){発動中完全無敵}。 そして&bold(){壁や障害物すら無視して}縦横無尽に移動可能。 ただし壁にめり込んだ状態で解除すると即死するが、その一点さえ気をつければほとんどデメリットは無し。 論より証拠である。下の動画を見れば如何ほどのモノかはすぐに分かるであろう。 ※参考動画(武器エネルギーの消費を半減させるアイテム装着) &nicovideo(sm8638843) ……一応念のために補足するが、普通に戦えばそれなりの強さはある相手である。ラスボスとしては控えめではあるが。 #endregion そして、最新作『ロックマン10 宇宙からの脅威!!』にも出演した。 最初は選択出来ないが、ダウンロードコンテンツで購入することでプレイヤーとして使用可能になる(タイトル画面にも出る)。 7方向に撃ち分けられるフォルテバスターやゴスペルと合体して宙を飛び回るゴスペルブーストなど、 基本システムはお馴染みの『ロクフォル』仕様だが、二段ジャンプは無し。流石に強すぎると判断されたのだろうか。 &del(){例によってゴスペルはラッシュより遥かに有能。} //『ロックマンX9』はいつになったら出るのか・・・ ---- **MUGENでは Infinity Mugen Teamにてロックマンを改造して作られたMVCタイプが存在するが、作者名は不明。 海外製のためフォルダ名は「Bass」だが、ディスプレイネームは日本名の「FORTE」となっている。 そのせいかどうかは不明だが、[[他のキャ>ブルース]][[ラが英語>カットマン]][[で喋る>アイスマン]]のにフォルテだけが日本語で喋る。 [[海外での檜山氏の人気>リンク]]は異常と[[言わざるを得ない。>お覇王]] ロックマンと技の傾向も似ているが、連射ショットなどのオリジナル要素も搭載している。 原作通りゴスペルと合体し、空中を自由に飛ぶことも可能だが、やはり原作通り''ショットを当てるのがとても難しくなっている''。(急角度の前方三方向ショット) やや簡易的だが[[AI]]も搭載されている。 ---- ---- **フォルテ.EXE&aname(exe) &ref(forteexe.jpg,,left) &br()&br()&br()&br() &sizex(6){&i(){&color(black){&bold(){「力こそ全て!&br()&space(1)破壊こそ俺の生きる証!!」}}}} #clear 『ロックマンエグゼ』シリーズでのフォルテ。 こちらのフォルテはクリア後おまけシナリオの最終ボスとしてシリーズ皆勤出演(ライバルポジションは[[ブルース]])。 製作者が本家と違いコサック博士となっているが、ワイリーとは『3』にて一時的に手を組んだ事はある。(それぞれの利の為であって信頼などしたわけでは無い) ストーリーに密接に関与しているのは『3』のみだが、『X』シリーズの[[シグマ]]の様なクドさもなく、 漫画や映画でも圧倒的な強さで大活躍しているので下手すりゃ[[ロックマン.EXE]]や無印のフォルテより人気者。 実際に公式の「好きなナビ」アンケートでも堂々の1位である。 アニメや『トランスミッション』でのCVは根本圭子女史。 #region(マントを取るとこうなる) #image(forte_exe_1.jpg,left) #image(forte_exe_2.jpg) #clear #endregion ---- **キャラクター設定 #region(原作ゲーム) -''生い立ち'' コサック博士が製作した、「''ゲットアビリティプログラム''」を持つ初の完全自立型ネットナビ。 その名はコサック博士の「より強く」という願いから付けられた。 「ゲットアビリティプログラム」、その能力はチップデータや敵の攻撃データを吸収、自身のものとして何時でも使用できるというもの。 だがこの力が後の厳しい運命を決める原因となってしまった。 当時彼と同時期に科学省で開発&研究が進められていた初期型インターネット「プロト」が密かに溜まっていたバグにより暴走し 多方面に悪影響を及ぼした時、その優秀さと強さからフォルテは第一に疑われ、濡れ衣の罪にも関わらず科学省ナビ精鋭部隊にデリートされかけた。 以降フォルテは二重の意味で胸に傷を負い人間不信に陥り、自身を生み出した人間を激しく憎むようになる。 開発者であるコサックは彼の無実を信じ、最後まで科学省のフォルテ攻撃案に反対するもその願いは聞き入れられず、 科学省に身柄を拘束されてしまい、後に科学省を去ってしまう。 その後は通常のインターネットとは隔離されたエリア「裏インターネット」に身を潜め、 自身が持つ「ゲットアビリティプログラム」の恩恵により様々なデータの残骸やウイルス、時には他のナビの残骸すら喰らい生き延びた。 それにより元から優秀であった性能は飛躍的に上昇、通常のナビとは一線を画す力を手に入れ、誰よりも強くなっていった。 そして着々と人間に復讐する機会を待ち続け、遂に『3』の作中に全容を現す。 「''他人の能力を自分のものにする''」、それはロックマンシリーズではお馴染みの能力であった。 元々は平和と正義の象徴だったものが、ここでは偏見と悲劇をもたらしたのは皮肉と言う他ない。 -''記憶を失うまで'' 自身のロボット技術では無く、ライバルである光正(主人公「光熱斗」の祖父)のインターネット技術により発展した現代社会を憎み、 “デリート”しようとするワイリーは、犯罪組織「WWW(ワールドスリー)」を結成。 『1』にて究極のウイルス「ドリームウイルス」を使い軍事衛星をハッキングし終末戦争を起こさせようとするも、 光熱斗&ロックマンに計画を打ち破られる。(フォルテはこの時「WWW」から流出したデータ「ドリームオーラ」を取得する。) //これで合ってるのかハッキングして手に入れたのか記憶が曖昧なので間違ってたら訂正お願いします… だがこれで諦めなかったワイリーは、 かつて度重なったバグによりアメーバ程度の知能を持つに至り、本能のままに電脳世界を喰らい尽くし、その後厳重に封印(凍結)された「プロト」に目を付ける。 しかしプロトには光正により最高峰のプロテクト「ガーディアン」が仕込まれており、プロトを完全開放するにはどうしても強大な力が必要だった。 そのため『2』にて、様々な不運により社会を憎むようになった少年「帯広シュン」を唆し結成させたネットマフィア「ゴスペル」を影で操り、 膨大なバグを集積させてガーディアンの防御力に勝る力を持った存在を生み出そうとするも(この時はフォルテを複製しようとした)、 結果生まれたのは出来損ないのバグ集合体「ゴスペル」。それも熱斗&ロックマンに倒されネットマフィア「ゴスペル」は解散する。 「ゴスペル」崩壊後もコピーされたフォルテの出来損ないは各地にばら撒かれ、それを始末し始める事を切欠に動き出し、物語に姿を見せ始める。 尚、この時のフォルテの台詞から既にワイリーとは通じていたらしい。 「WWW」復興の為に裏インターネットに隠されていた拠点「WWWエリア」にてロックマンと接触。 この時は「強者の波動」を持つ者としてロックマンとの戦いを楽しむ。ロックマンはフォルテに手傷を負わせる程度には善戦するも フォルテの方は本気で戦ってはいなかった。しかし久々に実力を出せそうな相手が現れたことを喜び、再戦を示唆して姿を消す。 その後、ワイリーは本物のフォルテとコネを持ったことにより「WWW」を再結成。 プロトを奪取・解凍し、世界中の軍事兵器の電脳にプロトをばら撒き 自分の脳波を電脳上に送り人間が電脳世界での活動を実現出来る「パルストランスミッションシステム」を使い、 自らがプロトの頭脳となって再度終末戦争を起こす計画を起てる。 『3』の終盤に生みの親であるコサックがワイリーのアジトに乗り込み、封鎖されたエレベーターを開くため「パルストランスミッションシステム」で 電脳世界に入った際にフォルテは目の前に姿を現す。コサックは説得をするが、フォルテには通じなかった。 コサックは必ずや人類の脅威となる存在であるフォルテを生み出してしまった責任を取るため、自爆による玉砕を試みるもフォルテに重症を負わされ失敗に終わった。 &color(gold){&bold(){「……私はフォルテに何を求めていたんだろうか…&br()世界初の自動プログラムナビ…&br()ただ自分の力を「誇示」したかっただけなのかもしれない…&br()過去に戻れるならば…人間のパートナーとして……フォルテを…」}} フォルテはワイリーの計画には興味を示さなかったが、新たな力を得て人間に復讐する力を得るためにガーディアンを破壊、吸収する。 そして計画を阻止する為に来た熱斗&ロックマンと戦うも、敗北。直後蘇ったプロトに飲み込まれ行方不明となる。(ついでにワイリーも飲み込まれる。) だがプロト崩壊後ゴスペルにより助け出され、更にゴスペルと融合し新たな力を得る。 しかしゴスペルの持つ大量のバグの影響でそれまでの記憶を喪失してしまい、人間への復讐を忘れた代わりにひたすら強さを追い求める存在になった。 自分の名前すら忘れていたが、ロックマンに諭され嘗て自分が信頼し必要としていたコサックの存在を思い出しかけるも、 信じることを認められず再び行方をくらましていった。 -''その後'' 『4』以降は闇の力&link_anchor(*1){*1}を手に入れ、ゴスペルの力で会得した技、「シューティングクロー」や「バニシングワールド」等の代わりに、 「ヘルズローリング」、「ダークネスオーバーロード」、「カオスナイトメア」など[[横文字だらけ+長い名前>中二病]]と圧倒的な物量の技が増え、 強さも皆大好き厨キャラ度も更にレベルUP↑。 多くを語らず強者を求め現れる隠しラスボスっぷりも含めほぼ[[豪鬼]]と考えて差し支えない。 (実際にエグゼシリーズの番外編といえるバトルチップGPではチャンピオンのナビを[[瞬殺して乱入する>瞬獄殺]]という演出で登場する) 尚、『5』ではロックマンとクロス(『6』にある相手の力をアーマーみたいに装備するクロスシステムと呼ばれるもの)した、 「フォルテクロスロックマン」なるものも存在する。え?なんで『5』に『6』と酷似したシステムがあるかって?気にするな。 #endregion #region(コミカライズ版) 鷹岬諒によりコロコロコミックにて連載されていた漫画版では逆にブルースを差し置いてライバル的な位置におり、 初登場時は冷酷かつ無慈悲と原作通りの性格であったが、ロックマンとの出会い、戦いにより自分とは違った強さを持つロックマンを倒す事が第一の目的となる。 そして次第にロックマンをライバルとして見るようになり、必要とあらば共闘し、 ロックマンが窮地に陥った時は一時的にロックマンごとソウルユニゾンのデータを吸収して融合し、ロックマンを助けたり、 やがて1人のナビを倒す事だけを目的としていた自分の器の小ささ、そして心の弱さを知り、 最期にはロックマンの強さを認め、全てをロックマンに託す・・・・ …[[あれ?>ベジータ]] また、公式エピソードとしてフォルテの過去が詳細に描かれた短編がコミックス第6巻に収録されている。 #endregion //長々と書きすぎたかな… ---- **MUGENでは 海外の製作者によるGBA版のドット絵を使ったものが存在する。 シリーズ皆勤なので無敵オーラを張ったりゴスペルの爪を出したり持ち技も多い。 1ゲージ消費のバスター連射でダメージ500は大きすぎるのではないかと。 スクリュー系の投げを食らうと消滅するバグあり。 またEst氏によってロックマンEXEシリーズのフォルテが公開されている またIX氏の外部AIも公開されている。 ちなみに、エンジェル隊の方のフォルテも国内で作られているが、何故か銃を使わず肉弾戦が主体になっている。 ---- &aname(*1,option=nolink){&color(red){*1}} 闇の力は、『4』以降で登場するダークチップの源泉である。ダークチップは通常のチップより明らかにスペックが高いが、普通に単体使用すると「最大HPが1減る(しかも戦闘後も戻らない)」という、ゲーム上における凄まじいリスクが待っている。『5』ではカオスユニゾンという形で、ロックマンもノーリスクでの力の使用に成功しているが、フォルテの力は最終的に『6』ラスボスの電脳獣を超えた(少なくともロックマンと熱斗の主観では)ため、限定的な制御に留まったロックマンとは格が違うのだろう。 なお、闇の力自体は、本家8に出てくる「悪のエネルギー」のオマージュの可能性がある。その場合、フォルテのキャラ付けの方向性や、『4』以降では必ず「ウラインターネット」およびその深層部で登場することを踏まえ、「悪」から「闇」に変更されたのだろう。