アクアプラス企画、エクサム開発による2D格闘ゲーム。
初稼働は2011年6月22日。2012年8月にはPS3版が発売された。
タイトルの「アクアパッツァ」は同名のイタリアの郷土料理(白身魚の水煮料理)とアクアプラスをかけたもので、劇中ではキャラを操る謎の水として登場する。
副題が表すように、美少女ゲームメーカーとして老舗であるアクアプラス(18禁ゲームでの名義はLeaf)のキャラ達が一堂に会して戦う、
所謂「お祭りゲーム」となっている。
なお、エクサムは2015年にも似たようなコンセプトの作品として『
ニトロプラスブラスターズ』を開発している。
『
アルカナハート』などの美少女キャラに定評のあるエクサムが手掛けた事もあり、
ドット絵は若干の丸みを帯びた可愛らしい絵柄で表現されている。
原作がギャルゲーのため、女性キャラ比率が高く、男性キャラは3人のみ。
また、ストーリーモードなど紙芝居部分はアクアプラスが担当しており、一部キャラを除いてフルボイスになっているなど中々豪華。
PS3版では通常のストーリーモードに加えて、アナザーストーリー「
八咫鏡(やたのかがみ)編」が追加されている。
いずれもお祭りゲーのため内容は軽めだが、キャラの掛け合いが楽しく、
ファンならばニヤリとさせられる描写もあるので、興味があるならばプレイしても損は無い。
当時既に主流となっていたコンボゲーとは異なり、技の相性や
パートナーなどによって戦況が左右される立ち回りを重視した仕様になっており、
ゲームスピードがゆったりしているのが特徴。
独自仕様として「アクティブエモーションシステム」があり、キャラのテンションによってコンボやダメージ量、ガードクラッシュなどの性能が変わる。
総じて初心者でも取っ付き易い反面、コマンド入力は他作品と比べてもかなりシビアで難しいものとなっている。
ただし、シンプルモードで必殺技のコマンド入力を簡略化することも可能になっている。
それでもキャラ目当てでプレイした人が上級者の餌食になったらしいが
キャラクター
プレイヤーキャラとパートナーが存在し、それぞれ1人ずつ選択して戦う。
登場作品は武器や魔法が飛び交う伝奇ものから戦闘要素がない恋愛ものまでジャンルは幅広い。
稼働当初はアクアプラス名義と言うこともあってLeaf系列のみで出された作品のキャラは登場していなかったが、更新によって
『痕』の柏木千鶴が参戦している。
高瀬瑞希、ラスティ、オクタヴィア、ウルトリィ、カミュ、十波由真、まーりゃん、森川由綺、緒方里奈、湯浅皐月
猪名川由宇(Version1.5Aで追加)
来栖川芹香、スィール(Version2.0で追加)
まーりゃん(BOSS)(PS3版で追加)
※まーりゃん(BOSS)はSTORYクリア後に解禁される。Versin2.01以降アーケードでも使用可能になった。
システム
8方向レバーと4ボタンを使用。レバーは移動・しゃがみ・ジャンプ・ガード。A、B、Cボタンは攻撃。Dボタンはパートナーアシスト。
体力は全キャラ共通で20000、パワーゲージは最大5本までストック可能。
通常の操作でプレイするモード、Aボタンが弱攻撃、Bボタンが中攻撃、Cボタンが強攻撃に対応。
A・Bボタンが通常技、Cボタンが必殺技に対応。コマンドの関係上、一部の行動が使用不可能になる。
B+C同時押しで発動、相手を大きく弾き飛ばす攻撃を繰り出す。シンプルモードでは使用不可。
ガード中にB+Cボタン同時押しで発動。ガードからの反撃。パワーゲージが一本必要。こちらもシンプルモードでは使用不可。
相手の攻撃が当たる直前にガードすることで、特殊なエフェクトを発生させて、削りガードの無効化、好感度上昇の効果を得る。
相手に吹き飛ばされた際に、レバーを上方向に入力し続けることで素早く立ち上がることができる。
ノーマルモード時に、A、B、Cボタンをタイミング良く押すことで連続攻撃が出来る。初撃がヒットもしくはガードされた時のみ発動する。
シンプルモード時に、Aボタンを連脱することで連続攻撃が出来る。性能は同上。
特定の行動を取る事でキャラの状態が変化する。通称「好感度」。
画面上では上部端のキャラの表情と枠の色で表現されており、まるで好感度のように変化していく。
攻撃や直前ガード、前進などのアグレッシヴな行動を取る事で赤に変化し、ステータス上昇やパワーゲージが溜まり易くなるなどの恩恵が付く。
一方、ガードやバックステップなどの回避行動を取ると青に変化し、ステータス低下やガードクラッシュをし易くなるなどのペナルティが付く。
体力が半分を切ると赤状態の効果は上昇し、青状態の効果は低下する。
キャラの性能に応じてそれぞれの効果には差が存在する。
Dボタンを押すことで発動するパートナーキャラのアクション。
一度使用すると一定時間使用出来ない。
また、発動前にプレイヤーもしくはパートナーに攻撃当たっても使用不可になる。
飛び道具を繰り出したり、プレイヤーを補助したりと様々なタイプがある。
ノーマルモードは特定のコマンド+AB、シンプルモードはAB同時押しで発動する。
パワーゲージ一本を消費する。
キャラ毎に数種類所持しており、好感度次第で威力が変化する。
体力が半分以下で解禁。パワーゲージを3本消費して繰り出される大技。発動するとアニメーションが挿入される。
MUGENにおけるAQUAPAZZA -AQUAPLUS DREAM MATCH-
ハクオロ、カルラ、トウカ、アロウン、モルガン、向坂環、柏木千鶴、オボロの8体がMUGEN入りしている。
多くは海外製作者の手によるもので、
MUGEN1.0以降専用。
CSX氏製はパートナーキャラを全種類搭載している他、アクティブエモーションシステムも導入しているが、容量が非常に大きいため注意。
それ故か同氏によって読み込みの遅さを修正するパッチが公開されている。
また、国内ではかな*あーるえす氏がトウカやカルラの狂改変キャラを作成している。
ニコニコMUGENでは影が薄いものの、大会やプレイヤー操作を中心に徐々に出演動画を増やしている。
余談だが、アクアプラス…というよりLeaf作品を題材とした同人格ゲーとして『
Queen of Heart'99』が存在しており、
マルチや柏木千鶴など、こちらを通して既にMUGEN入りしているキャラも何体か存在する。
特に後者はミル氏や柏木すみたろう氏の鬼千鶴が有名であり、以前はニコニコでも良く見かけたが、現在は公開サイト閉鎖などの影響によりやはり影は薄め。
エルクゥが千鶴さんと同じ作品の出身だということを知らない人も今は多いのではあるまいか
最終更新:2025年01月12日 17:37