「…あなたを殺します」
Leafが1996年に発売した18禁ゲーム『痕』の登場人物。
Leafの登場キャラが出演する同人格闘ゲーム『
The Queen of Heart』シリーズに出演している。
原作は音声が無く、アニメ作品にも登場していないので長らく公式CVは無かったが、
QOHボイスパッチとして井上喜久女史(『封神領域エルツヴァーユ』イハドゥルカ他)の音声が多用されていた。
その影響で、MUGEN版の千鶴さんも多くが
永遠の17才ボイスとなっているが、本来の声ではないので注意。
2009年6月に発売されたリメイク版「痕」では主人公以外フルボイスになっているが、中の人は全員非公開。
後述の『
AQUAPAZZA -AQUAPLUS DREAM MATCH-』では
柚木涼香
女史が演じている。
……あれ、隠した意味なくね?
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リメイク版ではこんな感じ |
ちなみに、PC版によるリメイクは2002年に1度行われている。
「何を今更リメイク?」などと思われるが、これには理由がある。
かつてコンシューマー向けにPSP版が開発されていたが、「シナリオ改変で世界観を壊しかねない」という事でお蔵入りしていた。
その時のデータ(シナリオ・CV・グラフィック等)をPC用にリファインしたのである。
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主人公・柏木耕一の従姉妹である柏木四姉妹の長女。
叔父(耕一の父)亡き後、家業の温泉旅館「鶴来屋旅館」の会長を務める。
黒髪のロングヘアーに、温和でかわいらしい性格をしていることもあり、耕一にとっては「憧れのお姉さん」的な女性。
旅館運営や一家の家長としての役割をこなすなど、実務に関しては中々の腕前である。
しかし家事は全く駄目であり、特に
料理は不得意を通り越して壊滅的。
まずいとかそういうレベルではなく、
「やばい」のである。ちなみに本人が自作の料理を食べて卒倒した事も。
にも拘らず手料理を人に食べさせることが大好きと言う体たらくのため、柏木家では危険視されている。
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というのも…(本編?ネタバレ注意) |
途中の過程までは普通の料理なのだが、仕上げと称して後述の 鬼の力を使って乱暴に味付けしてしまうのである。
つまり出来上がるのは 鬼の 鬼による 鬼のための料理。
つまり本人も姉妹も主人公も鬼の力を開放して食べれば超絶美味な料理となるのである! く、くだらねぇ
ちなみに当然食事後には鬼の力により割れた食器やらが散乱する事となる。 そんな食事風景で大丈夫か?
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でも結局 |
それに気を良くした千鶴さんが料理のステップアップに励んだ結果、
鬼でも死ねる料理にレベルアップしてしまったのである。めでたしめでたし。
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あと |
『AQUAPAZZA』でのアーケードモードのエンディングで「アクアパッツァ」を作っている。
しかし元々ヤバい料理であったことが幸いしたのか、千鶴さん作にも拘らず普通においしく仕上がってしまった。
なお、レシピ通り作ってしまった鶴来屋の板前さん達は殴り合いで流血沙汰になったとのこと。
「…………てへっ。」
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余談 |
この「料理が苦手」という設定のため、トレーディングカードゲーム『リーフファイトTCG』では感性の値が「0」に設定されてしまった
(『LFTCG』のキャラクターには「力」「早さ」「賢さ」「根性」「感性」という5つのパラメータが設定されている。
バトルはバトルカードが必要で、カードによって参照するパラメータが違う。そして、料理バトルは攻撃・防御共に感性が参照パラメータとなる)。
なお、本作ではパラメータをマイナス状態にすることも可能。そして、感性マイナス状態でイベントカード「手づくり弁当」
(本来はイベント使用時に消耗させたキャラの感性パラメータ分まで、指定カードの体力を回復させる効果)を使うと、マイナス数値分だけ体力が減る。
これを前面に押し出した「千鶴毒弁当デッキ」が、よりによってリーフファイト公式ガイドブックのデッキ例に掲載されてしまった。
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四姉妹や旅館をまとめる立場故か、どうしても綺麗事を言うことが多くなり、
しかも遠回しに物事を言うのがあんまり上手くないので、結果的に
偽善者呼ばわりされることも。
また、耕一よりも年上(23才)ということを気にしてか、彼女の前では
「年増」は禁句。
前者はともかく、後者をやってしまうと
室内気温が3度は下がるプレッシャーがもれなくかかるので注意。
あと、何気に思い込みも激しいので、案外タチが悪い人なのかもしれない。
戦闘力は
特別低いわけではないが、次女の梓が強力なせいか、強いコンプレックスを持っている。
そのため細身なのにダイエットと称して朝食を抜いたりするなど、結構無茶をする。
…というより、比較対象がLeafキャラ筆頭クラスの巨乳ではいくらなんでも相手が悪い気がする。
そんな彼女だが、柏木一族に流れる鬼の血により、強力な身体能力を持っている。
鬼といっても純粋な意味での鬼ではなく、かつて地球に飛来した宇宙人「
エルクゥ」のこと。
男性と異なり、女性は力を発動しても目が赤く染まり重量が増すだけだが、鬼化した男性にもひけを取らない。
特に千鶴さんは力自体を色濃く受け継いでいるため、覚醒後の力は4姉妹中でも最強。
また、
素の状態でも当て身を繰り出すなど、見た目からして武闘派な梓以上に戦闘技能・経験も豊富である。
ちなみに、ファンの間では必ず「千鶴さん」と
さん付けされるのが決まりとなっている。
時期的に「
さん必須」キャラの先駆けに属するキャラかもしれない。
「ひっ、酷いわ、初音!私、偽善者なんかじゃないモンッ!」
「それが偽善チックってんだよ~~~~~~~ッ!」
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(設定原画集より、高橋龍也氏のコメント) |
「なにかを演じている、というのがコンセプトにありました。
本当は自分が支えて欲しいくせに、みんなを支える母親役を演じている…
というのが痕のストーリーですが、その他にもいろいろと偽りの自分を演じていたりします。
いわば、自分で自分を演じているキャラクターなのです。
梓と喧嘩している姿も、大ボケなところも、もしかしたら料理が下手ということでさえ、演技なのかもしれません。
実は本当は完璧になんでもこなせるのに、周りと上手くやっていくために、バランスを取っているのかもしれません」
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ちなみに、エクサム開発による2D対戦格闘ゲーム『AQUAPAZZA』の追加希望キャラアンケートでも晴れて1位を獲得。
しかし、Verupでは追加されず、元作品が非アクアプラス名義で声優も非公開ということで参入は難しいと思われた。
……が、Ver2.0よりプレイヤーキャラクターとして新規追加された。おめでとう。
どっかの誰かさんとは違うんです
同作においては唯一、非アクアプラス名義の作品からの参戦となっている。
前述の通り、CVは『うたわれるもの』の
エルルゥも演じている柚木涼香女史。
元ゲーが伝奇モノのR18作品で声優が彼女と言うと、どことなく
ファンタズムーンな真祖を思い出すのは多分気のせいである。
アーケード版に追加された当初はNesicaカードを使ってゲームをプレイし、ポイントを支払って解禁しないと選択できなかったが、
現在はカード無しプレイでも選択可能になった。
衣装などは旧版準拠で、PVを見るに『QOH』同様、原作における千鶴を強く意識したモーションを用意されている模様。
格闘ゲームにおける性能
『QOH'99』
リーチを活かした遠距離削りと突進
中段からのラッシュという2つの軸を併せ持つキャラ。
前方を爪で引き裂く「鬼の爪」のリーチが画面半分以上と長い上に多段ヒットし、根元から先端までしっかり
判定がある。
そのため、相手が
セリオのような高性能
飛び道具持ちでなければ、まず「鬼の爪」での削りが主軸となる。
ただし技前・後の隙は大きめで、上段・中段・下段の読みを外すと距離次第では
反確になるのでこればかりには頼れない。
そこで登場するのがもう一つの主軸となるダッシュ中攻撃。
これは前方に小ジャンプしながら低空ジャンプ攻撃を繰り出す技で、ジャンプしているので中段であり、
ヒット・ガードさせればチェーンコンボに移行でき、さらに飛び込む距離が長いのでリーチに優れるという強力な技。
これを軸にしつつ、空中に飛んで接触した相手に一撃を見舞う「飛翔」、
ダッシュして相手を切り裂く走り投げタイプの技「切り裂き」、
どうみてもギガンテックプレッシャーな「鬼門開封」を織り交ぜていく。
「飛翔」やEX「切り裂き」、「鬼門開封」で波紋ヒットが決まるため、叩き付けダメージを狙う機会は多い。
欠点は機動力に劣る点。特に歩行スピードが遅いのにダッシュがワープ型で融通が利かないのがキツい。
移動は弱の「切り裂き」を空振りしたりダッシュ中攻撃で強引に接近したりと、攻撃とセットで考えた方が良いだろう。
なお、通常版の千鶴さんの性能調整版として、鬼の力をフルに開放した「鬼千鶴」も
EXキャラクターとして登場。
赤い目をした外見だけでなくノーマル千鶴さんでは3ゲージ技だった「鬼門開封」が「切り裂き」のEX版になり、
このゲームでの死地……というか墓場である画面端に輸送しやすくなったため、これだけでかなり脅威。
さらに新たな高火力3ゲージ技「あなたを殺します」も追加され、その他諸々でも強化点が多い。
相殺性能こそノーマル千鶴さんが勝る部分があるものの、
その以外ではほぼノーマル千鶴さんのバージョンアップ版と言える性能となっている。
『AQUAPAZZA』
「行きます……千鶴コンビネーション!!」
攻撃力と機動力が高く、持続が長い爪痕を画面に
設置する「鬼爪撃」を絡めた
起き攻めなど、攻めに関しては圧倒的な性能を誇る。
が、対価としてかやや
紙である。他にも
ガードクラッシュしやすいなど低好感度時のペナルティは少々重め。
ただし
通常技による暴れが強くノーゲージの無敵技もあるので、そこそこ相手のターンを阻止しやすくそこまで防御に不安がある訳でも無い。
前ステップがホバーダッシュのような「舞い風」という特殊な仕様になっており、
ステップ中にジャンプ攻撃を出せるため高速中段を繰り出すことができる。
他にもヘヴィスマッシュも発生が早い中段な上、追い打ち可能でガードさせて反確無しなど中段技が強力。
中段に比べれば下段は比較的リターンが薄いものの、あくまで比較的であり、他キャラと比べて下段が弱いという事も全然無い。
高好感度状態なら下段から千鶴単体でも超必まで繋がり、好感度による攻撃力補正が圧倒的に高い事もありごっそり減る。
ただし、幸いというかなんというか高好感度状態の持続時間は短め。
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超必殺技解説 |
正面を切り裂いて単発で一気に相手の体力を削り取る。千鶴さんの火力を支える強力な技。
リーチの長い攻撃に対しての確反やダメージの高さから相討ち上等の飛び道具に合わせるなどコンボ以外でも強力。
斜め上にカッ飛んでいって相手に当たるとロックして演出に入り、月をバックに一撃。
威力はやや控えめだが、発生が驚異の3F、無敵まで付いている。
画面全体に微量ダメージの当たり判定を発生させ、これがヒットしてもガードされてもお互いが高好感度状態になる。
また、性質上画面内の飛び道具をかき消すこともできる。発生は遅めだが。
以上の3つ。どれも使い所を間違えなければ強力。
スプラッシュアーツ(3ゲージ消費技)。やや長い待ち時間の後、鬼の力を開放する。
発動に成功するとアニメーションカットインの後一定時間背景とBGMが変化し、
お互いのパートナーキャラが画面から消滅して使用不能になる。
また体重増加も再現しており千鶴さんがジャンプして着地すると画面が揺れる。
発動中はあらゆる技の性能が上がり、更に攻めの性能が上昇する。
また、時間内のみ瞬間的に相手の後ろに回り込んで切り裂く「ごめんなさい……」が一度だけ使用可能になる。
ちなみにこの技はコマンドがあの レイジングコマンドとなっている。
まぁ実際は簡易コマンドが存在するおかげでそれほど難しくはなかったりもするが。
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全体としては非常に反確が少なく、判定・発生に優れた高性能な通常技や、
それぞれ独自の強みがある
必殺技を揃えていて全体的に隙が無く、当然のように最強の一角として君臨している。
その強さは意図的な強キャラ調整がなされているとまで言われる程であり、闘劇でも断トツの使用率を誇った。
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家庭用では(ネタバレ注意) |
アナザーストーリーにおいて、「八咫鏡」に操られた状態で ラスボスとして登場。
常時「あなたを、殺します」発動状態で、ゲージ自動増加。ただしプレイヤーはパートナー使用可。
SA発動継続だけでなくボスモード専用のキャンセルルートを持っていたり、難易度変更無しでも中々手強い。
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さらに… |
「魂の昂りを感じます…」
スコアアタックモードでもラスボスとして登場。
上記のボス仕様に加えゲージの増加速度が増加し、専用技を使うようになる。
その専用技は「攻撃力上昇・防御力上昇・ 発動中完全ハイパーアーマー」になる自己強化技。
発動するとゲージが減り始め、自己強化はゲージが空になるまで持続する。終了したらゲージは即自動増加し始めるが。
防御増加&ハイパーアーマーを貼るので発動中は逃げたい所だが、
好感度システムがあるこのゲームにおいては露骨に逃げるとかなり不利になってしまう。
強化発動中でも投げが一応通るのだが、反応もいいので抜けられてしまうことが多い。
そもそも千鶴さんの移動速度が速いので逃げるのも難しいが。
コイツを生み出したメーカーのボスキャラだけあって異常に強いが、
スコアアタックを最終戦まで進めて出会うだけで、トロフィーはコンプできる有情仕様だったりする。
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「これ以上苦しまないよう、ひと思いに殺してあげましょうか?
なんて、もちろん冗談ですよ…」
MUGENにおける千鶴さん
鬼千鶴が多い反面、ノーマルの千鶴さんは1体しか確認されていない。
残念ながら現在はその殆どが入手不可となってしまっている。
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Rまーかー氏 & maruta氏製作 |
公開サイト消滅により現在は入手不可。
基本的には『QOH』の 原作再現だが、ゲージを消費して妹達3人をストライカーとして召喚可能。
AIは未搭載。
鬼千鶴が多い中で珍しい通常の千鶴であり、 タッグトーナメントに参加していたのはこのキャラ。
唯一の動画出演だったが、残念ながら現在は投稿者削除により視聴出来ない。
改造大会ではあるがこちらの動画で出演が確認できる。
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maruta氏製作 鬼千鶴 |
公開サイト消滅により現在は入手不可。
原作再現を重視した鬼千鶴。
AIは未搭載。
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ミル氏製作 鬼千鶴 |
ミル氏製作 鬼千鶴
infoseek無料HPサービス終了に伴い、現在は入手不可。
上記maruta氏の鬼千鶴を改変したアレンジキャラ。
妹である 柏木初音の超必殺技「ヨークにお願い」などが追加されている。
AIもデフォルトで搭載済み。
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大会ネタバレ |
ランセレクレイジーバトル2において、まさかの エルクゥとの「痕でやれ」な対決が実現。
しかもこの時互いに1勝2敗であり、負けると敗退と言う崖っぷち同士。
1R目は「鬼の爪零式」で倒されたものの、2R目は「あなたを殺します」を決めてパーフェクト勝ちし、
3R目で耐えられたと思いきやもう一度放った事により見事エルクゥを退けた。
投稿主による編集もあって誰もが納得する屈指の名勝負であった。 次の試合で雰囲気ブチ壊しとなったが
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柏木すみたろう氏製作 ボウソウ 鬼・千鶴 |
現在はサイト閉鎖により入手不可。
上記ミル氏の鬼千鶴に強烈なアレンジを加えたもので、今で言う狂キャラ化と言った所。
エルクゥの技である「強襲」「衝撃波」や 某月華の剣士のような「柏木家秘伝の技」、
さらにReadmeには記載されていないが 禊も使用可能。
特殊カラーや強いAIも搭載されている。
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月の剣氏製作 制服千鶴 |
infoseek無料HPサービス終了に伴い、現在は入手不可。
柏木楓のセーラー服 ドットをベースに描き換えと差し替えを交えて作られた、高校生時代の千鶴さん……というか千鶴ちゃん。
カットインがセピア色なのは、原作の回想シーンのものを使用しているため。
通常技はノーマル千鶴さんとあまり差は無いが、必殺技が手製の料理を無理矢理食べさせたり、
包丁を投げたりとフリーダムなものになっている。
鬼門開封が1ゲージ技となっているのでダメージ効率は良いものの、
要であった鬼の爪は削除されているため、立ち回りを変える必要がある。
AIはデフォルトで搭載済み。
ただし対人用のものであり、ボウソウ鬼千鶴ほど突き抜けた能力も無いので、昨今の優秀なAI相手では苦戦を強いられる。
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CSX氏製作 |
MUGEN1.1専用。 ハクオロ等の『AQUAPAZZA』キャラを多数手掛けるCSX氏による千鶴さん。
ドットは『AQUAPAZZA』のもので、イントロでアシストキャラクターの選択が可能。
かなりの原作再現度を誇るが、OpenGL以外の設定ではエフェクトが正しく表示されないので注意。
AIもデフォルトで搭載されており、想定ランクは強~凶とのこと。
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出場大会
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一覧 |
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鬼千鶴 |
【鬼千鶴】
シングル
タッグ
チーム
その他
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ボウソウ 鬼・千鶴 |
【ボウソウ 鬼・千鶴】
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
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出演ストーリー
最終更新:2024年07月10日 17:18