世界的に著名な美術品にして「万能の天才」と謳われる
レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作とされる肖像画。
当初はフランス王フランソワ1世が購入した作品だったが、
当項目が作られた時点ではフランスの国有財産として扱われ、ルーヴル美術館が所蔵している。
ポプラ板縦77cm、横53cmに油彩で描かれた板絵で、スケールの大きな画面構成や立体描写の繊細さ、
当時の価値観から見て様々な点において斬新であったこの作品は現在に至るまで人々を魅了し続け、研究の対象とされている。
当初の名称は『La Gioconda（和訳：ジョコンダ）』だったらしいのだが、
これはモデルとなった人物の名字であると共にイタリア語の「幸せな人」を意味する単語でもあるため、
この二つをダブルミーニングした「幸福なジョコンダ夫人」といった意味合いと考えられる。
その後16世紀のイタリア人芸術家にして伝記作家ジョルジョ・ヴァザーリの著書『画家・彫刻家・建築家列伝』にある、
「レオナルドはフランチェスコ・デル・ジョコンドから妻リザの肖像画制作の依頼を受けた」という記述から、
『Mona Lisa』（和訳：貴婦人リザ）が広く浸透して現在に至るまでの一般名称となっている。
当時の肖像画としては地味な服装や、左右で微妙にずれている背景の風景に違和感がある事や、
ダ・ヴィンチがこの作品を作った経緯について様々な尾ひれが付いている事、
依頼を受けて描いた絵は通常であれば依頼主に渡す事になるのだが、
何故か『モナ・リザ』はレオナルドが亡くなるまで手元に置いていた事など多くの謎があり、
この肖像画の女性の身の上に関する考察や、『モナ・リザ』の画面両端が切り落とされたのではないかという説、
レオナルドが描いた『モナ・リザ』は複数存在するという説、ダ・ヴィンチの残した作品に暗号が隠されているという都市伝説など、
専門家によって多種多様な仮説や研究論文が現在進行形で発表され続けている。
世界的に有名な美術品なので、学校に飾られた複製画を見た事がある人もいるだろうが、子供にとっては不気味な印象を抱かれやすいらしく、
創作物では『
地獄先生ぬ～べ～』などで、ベートーベンの肖像画と並んで
学校の怪談の題材にされる事がしばしば
（『ぬ～べ～』での描写は後年の『
進撃の巨人』に影響を及ぼした）。
また、上記の謎や都市伝説について独自解釈で物語に組み込まれる事も多い。
有名な例を挙げれば『ダ・ヴィンチ・コード』では「モナ・リザを調べろ」という暗号文の残された殺人から事件が始まり、
やがてダ・ヴィンチの残した様々な暗号に繋がり、歴史の裏に隠された真実が明らかになる……といった物語が展開されている。
これ以外にも、ダ・ヴィンチの遺産を巡って
盗人が大冒険を繰り広げるコメディ映画『ハドソン・ホーク』を例に取れば、
モナ・リザの曖昧な微笑について
「モデルの女性の歯並びが超悪かったのでどう描こうか悩んでいた」みたいなネタにされていた。
1950年公開の映画『Captain Carey, U.S.A.（邦題『別働隊』）』の主題歌「Mona Lisa」は、後にナット・キング・コールがカバーして、
全米1位のヒット曲となったため、聴き覚えのある人もいるだろう。
ちなみに映画自体は
モナ・リザと特に関係の無いスパイ映画であり、劇中では戦時中の暗号の符丁としてこの曲が印象的に使われた。
日本では1974年に来日され、本物のモナ・リザを一眼見ようと連日多くの人々で賑わっていたのは有名な話だが、
この展覧会も田中角栄総理がこの絵に魅了され、当時のフランス大統領との対談と交渉で実現したという裏話がある
（この時事ネタを交えたのが『
透明少年探偵アキラ』だったり）。
MUGENにおけるモナ・リザ
十字星Nkz氏の製作したキャラが公開中。
何故作った
ミニゲームや
ボーナスステージを意識した横アクションゲーム風キャラで、
目からビーム、光弾、
真空波を放って攻撃を行い、攻撃動作後は一定時間行動不能の無防備状態になるが、
一定回数（カラーによって異なる）攻撃を当てる事で倒れる。
また、光が点滅している間は
判定のあるゴーストトラッカーが常に徘徊する。
ガード不可攻撃を複数持つため、基本的に回避前提で戦う必要がある。
出場大会
プレイヤー操作
R-9cで色々と戦う動画（part96）
最終更新：2025年06月28日 12:09
